ビジネス英会話でよく使う英単語とは?場面別の必須単語やフレーズ、勉強方法もあわせて紹介します

ビジネス英会話でよく使う英単語とは?場面別の必須単語やフレーズ、勉強方法もあわせて紹介します

近年益々グローバル化が進んでいるため、急に仕事で英語が必要になったという人は多いのではないでしょうか。

ビジネスシーンにおける英会話は、日常英会話では使わないような独特な英単語やフレーズ・表現が使われることが多く、学生時代に英語を勉強していた人でも苦手意識を持っている人も多いかと思います。

そこで、この記事ではビジネスで頻繁に使う英単語・フレーズを5つの場面別に解説していきます。

最後におすすめの学習方法も紹介しますので、ぜひご覧ください。

ビジネス英会話と日常英会話の違いとは?

そもそも、ビジネス英会話と日常英会話にはどのような違いがあるのかご存知でしょうか。

簡単に言うと、日常英会話がくだけた表現を使うのに対し、ビジネス英会話はより丁寧な表現を使います。

具体的に説明すると、日常英会話でよく使われる“Can you~?”“Will you~?”という表現は、ビジネス英会話になるとより丁寧なニュアンスを表すために、“Could you~?”“Would you~?”という表現に変わります。

他にもwanna(=want to)、gonna(=going to)などの省略形や、“how’s it going?” “what’s up?”などのスラングはくだけた表現なので、ビジネスシーンではあまり使われません。

また、butよりhoweverが好まれるなど、同じ意味でもビジネスシーン向きの単語や表現があります。

では、ビジネス英会話と日常英会話の違いが分かったところで、次の章から実際にビジネスでよく使われる英単語やフレーズを場面別に紹介していきます。

【挨拶・自己紹介編】必須英単語&フレーズ

【挨拶・自己紹介編】必須英単語&フレーズ

ビジネスシーンにおける自己紹介の場面では、日本と同じようによく使う定番のフレーズで挨拶した後、続けて名前の後に会社名や部署名、従事している業務などを紹介する流れとなります。

ここでは一般的な部署名や役職名を表す英単語やお決まりのフレーズを紹介していきますので、ぜひ自己紹介の際に役立ててください。

挨拶・自己紹介時によく使う英単語

会社 Corporation
部署 Department
営業部/Sales Department
経理部/Accounting Department
広報部/Public Relations Departmentなど
部長 Manager
課長 Department Chief
主任 Supervisor
役職無し Staff / Employee

挨拶・自己紹介時の定番のフレーズ

It’s a pleasure to meet you.
「お会いできて光栄です。」

Looking forward to working with you.
「一緒に働けるのを楽しみにしています。」

自分の仕事内容や従事しているプロジェクトを紹介する表現

“in charge of, responsible for~”
「~の担当をしている、責任がある」

I’m in charge of the Public Relations Department.
「私は広報部の担当者です。」

I’m responsible for this project.
「私はこのプロジェクトの責任者です。」

【電話対応・取次ぎ編】必須英単語&フレーズ

【電話対応・取次ぎ編】必須英単語&フレーズ

外国人と直接商談やミーティングをすることはなくても、海外の取引先企業からの電話を取次いだり、海外支店に問い合わせの電話をかけたりするというシーンは多いかと思います。

ここでは、そんなビジネスシーンでの電話対応に関する英単語やフレーズを、実際の場面に当てはめて紹介していきます。

電話に関する英単語

回線 line
転送する transfer
(回線を転送する時に使う)
電話で折り返す call back
雑音 noise
間違い電話 wrong number

電話をかける時に役に立つフレーズ

取次ぎを頼みたい時

May I speak to Mr. Fox, please?
「フォックスさんをお願いできますか?」

よく聞き取れなかった場合

Could you say that again?
「もう一度お願いできますか?」

Could you speak a little louder, please?
「もう少し大きな声でお願いできますか?」

担当者不在でメッセージを預かって欲しい時

Could I leave a message?
「伝言をお願いできますか?」

電話を受ける時に役に立つフレーズ

相手の名前を尋ねる時

Could I have your name, please?
「お名前をお伺いできますか?」

May I ask who is calling, please?
「どなたがお話されていますか?」

取次ぎなどで相手を待たる時

Hold the line, please./Could you wait for a while, please?
「少々お待ちください。」

担当者が出られないことを伝える時

I’m afraid she is not available at the moment.
「すみません、現在出られないようです。」

電話を切る時

Thank you for calling today. Is there anything else I can help you?
「本日はお電話ありがとうございました。その他何かお力になれることはありますか?」

Thank you very much, have a nice day!
「ありがとうございました。ごきげんよう。」

【メール編】必須英単語&フレーズ

【メール編】必須英単語&フレーズ

時差がある海外とのやり取りではメールを積極的に使うという企業は多いのではないでしょうか。

一見難しく見える英文メールですが、よく使う単語や表現はある程度決まっているので、慣れれば考える時間が持てる分電話よりも簡単かもしれません。

とはいっても英文メールならではの書き方や独自のルールなどがあるので、注意すべきポイントなどもあわせて紹介していきます。

英文メールにおけるよく使う単語

緊急の urgent
(緊急性のある用件を伝えるメールの件名などによく使われる)
期日 deadline
確認 confirmation
機密の confidential
(”confidential document”「機密文書」といったような形でよく使われる)
予定を組み直す reschedule

宛名の書き方

英文メールの宛名の書き方には独特のルールがあり、大きく3つのパターンに分けることができます。

パターン1:相手の名前が分からない時

To whom it may concern
「ご担当者様」

パターン2:相手の名前が分かっていてフォーマルな表現を使いたい時

Dear ~(相手のファーストネーム)
「~さん(フォーマルな表現)」

パターン3:カジュアルな表現を使いたい時

Hi ~/Hello ~
「やあ、~(カジュアルな表現)」

ビジネスシーンにおいて、初めてコンタクトを取る相手やまだあまり親しくない相手には基本的には“Dear ~”が使われますが、ビジネスの場であっても顔見知りの相手や親しい相手に対しては“Hi, ~”を使うことがよくあります。

結語

結語は上記で紹介した宛名に合わせて使い分ける必要があります。

宛名に”To whom it may concern”とした場合

Yours faithfully
「敬具」

宛名に”Dear ~”とした場合

Yours sincerely
「敬具」

宛名に”Hi ~”/”Hello ~”とした場合

Regards, All the bestなど
「敬意を込めて、幸運を祈ります」

その他よく使う表現

添付ファイルの説明をしたい時 “attached”「添付された」

Please find the invoice attached to this email.
「請求書をこのメールに添付しておりますのでご確認をお願いします。」

依頼をする時 “Do you mind~?”「~してくださいませんか?」

Do you mind sending me the list of customers again?
「顧客リストをもう一度送ってもらえませんか?」

※ソフトな表現のためビジネスではよく使われます。

謝罪したい時 “I apologize that~”「(that以下)をお詫びします。」

I apologize that I attached a wrong document before.
「以前間違ったドキュメントを添付してしまったことをお詫び致します。」

【ミーティング・プレゼン編】必須英単語&フレーズ

【ミーティング・プレゼン編】必須英単語&フレーズ

ミーティングやプレゼンでは、日常英会話ではあまり使われないようなビジネスシーン特有の英単語やフレーズが頻繁に使われます。

最初は少しとっつきにくいかもしれませんが、一度覚えてしまえば会議で発言できる回数が増えたり、プレゼンを楽に進めたりすることができるようになるでしょう。

ここではよく聞く単語や使える表現を紹介していきます。

ミーティングでよく使う英単語

目的 objective
議題 agenda
プリント、資料 handout
提案する suggest
賛成する agree
賛成しない disagree

ミーティングでよく使うフレーズや表現

自分の意見を述べる

As far as I’m concerned, we should reduce the cost related to this project.
「私の見解としては、私たちはこのプロジェクトに関するコストを削減すべきと考えます。」

※この他に、”from my perspective”も使われます。

相手の発言を促す

Does anyone have a different idea?
「誰か他にアイデアがある人はいますか?」

I’d like to hear your thoughts.
「あなたの考えを聞きたいです。」

プレゼンでよく使う英単語

セクション section
円グラフ pie chart
棒グラフ bar chart
折れ線グラフ line chart
割合 rate
増加する increase
減少する decrease
横這い remain flat
強調する emphasize

プレゼンでよく使うフレーズや表現

順序を表す

序盤に使う言葉 First of all / To begin with
「初めに」
中盤で使う言葉 Next / After that / Then
「次に、それから」
終盤で使う言葉 Finally / In the end / In summary
「最後に、要約すると」

説明をより分かりやすくする表現

In other words
「言い換えると」

As a result
「結果として」

For instance
「例を挙げると」

質問を促す表現

Are there any questions in this section?
「このセクションでの質問はありますか?」

【数字・収益、給与関連編】必須英単語&フレーズ

【数字・収益、給与関連編】必須英単語&フレーズ

数字や収益、給与などのお金に関連する話題はビジネスシーンでは避けて通れないものです。

業界や業種に関わらず、これまで紹介した英文メールやミーティングの場面でも幅広く使われる単語や表現が多いので、ぜひ参考にしてください。

数字・収益に関連する英単語

資金 fund
予算 budget
利子 interest
債務 debt
払い戻し reimbursement
見積もり quotation
手数料 commission
損失 loss

Could you send me a quotation, please?
「見積もりを送ってもらえませんか?」

Is the budget secured about this project?
「このプロジェクトの予算は確保されていますか?」

給与に関連する英単語

給与 salary
時間外労働 overtime
有給休暇 paid holiday
賞与 bonus

I’m planning to take paid holiday next month.
「来月有給休暇を取るつもりです。」

ビジネス英単語・英会話のおすすめの勉強方法は?

ビジネス英単語・英会話のおすすめの勉強方法は?

ビジネス英会話は日常英会話に比べると、より細やかな表現力や幅広い語彙力が必要となります。

また、単語も日常英会話で使わないような独特なものなどが多いので、ビジネス英会話に特化したツールを使って勉強するのが良いでしょう。

そこで、ここではビジネス英会話を勉強するのにおすすめの方法を4つ紹介します。

①ビジネス英会話用の単語帳で勉強する

英単語帳は簡単なものから上級者向けのものまで様々なものがありますが、ビジネスで使う単語を覚えたいのであれば専用のものを使うのが一番です。

TOEIC用の単語帳でもある程度カバーはできますが、より実践的な語彙や表現を覚えるならビジネス英会話に特化したものを選びましょう。

おすすめの単語帳:同時通訳者が教える ビジネスパーソンの英単語帳 エッセンシャル

②オンライン英会話

日常英会話レッスンのイメージが強いオンライン英会話ですが、最近ではTOEIC対策やビジネス英会話に特化したコースを提供する会社が増えてきています。

経験豊富なネイティブ講師に留まらず、中にはMBA保有者や博士号取得者を雇っているという会社もあるので、質の高いレッスンを受けたいのであれば、どのような講師が在籍しているかよく確認してから申し込むようにしましょう。

自分の予定に合わせやすいオンラインレッスンは、忙しいビジネスパーソンにぴったりの勉強法です。

下記のページでビジネス英語に強いおすすめのオンライン英会話スクールを紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。

ビジネス英語学習者向けのオンライン英会話スクール10選

③アプリを使う

ビジネス英会話を勉強したいけれど仕事に追われてなかなか時間を作れない、という人におすすめしたいのがアプリを使う方法。

スマートフォンにビジネス英会話用のアプリを入れておけば、通勤時間や仕事の休憩時間などの隙間時間に効率良く学習できます。

海外のニュースやビジネスパーソンのプレゼンを聞けるもの、単語や文法を学べるものなど様々な種類のアプリがあるので、自分に合ったものを選びましょう。

おすすめのアプリ:TED

④NHKラジオを聴く

英語学習のツールとしておすすめする人が多いNHKのラジオ講座。

英会話やボキャブラリーなど様々な講座がある中で、ビジネスに特化した講座が2種類放送されています。

良質なビジネス英会話を学べるのはもちろん、最新のアメリカのビジネストレンドがふんだんに盛り込まれている講座内容は聴き応え十分と評判です。

耳からしか情報が入らないラジオ番組は、最初は難しいと感じるかもしれませんが、続ければリスニング力は必ず鍛えられます。

まとめ

ビジネス英会話でよく使う英単語やフレーズ、おすすめの勉強方法を紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。

日常英会話と比べると難しく捉えられがちなビジネス英会話ですが、最近では学習ツールが整っており、勉強したことを業務においてアウトプットしていくことで必ず身に付きます。

ぜひここで紹介した英単語や表現をビジネスシーンで積極的に活用してみてくださいね。