洋楽を使った英語のリスニング勉強法!おすすめの洋楽10曲

洋楽を使った英語のリスニング勉強法!おすすめの洋楽10曲も紹介

英語学習において、避けては通れないのがリスニングの学習です。

「リスニングに苦手意識があるけれど、英語を聞き取れるようになりたい」という人におすすめなのが、洋楽を使ったリスニング学習です。

英語に苦手意識がある人でも、「洋楽」なら取り組みやすいのでおすすめです。

この記事では洋楽を使った英語のリスニング勉強法と、おすすめの洋楽を10曲紹介します。

動画でも詳しく解説!

YouTube動画でも、洋楽でリスニング力がアップする正しい勉強方法について解説しています。記事では紹介していないおすすめの楽曲・歌手も紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

洋楽でリスニング勉強をするメリット

洋楽でリスニングの勉強をするメリット

洋楽を使った英語のリスニング学習にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

楽しいから継続しやすい

洋楽を使った英語学習には、「楽しいから継続しやすい」というメリットがあります。

自分の好きな海外アーティストの音楽を通して、生きた英語に触れられる洋楽は、学習用CDよりも勉強を始めることへのハードルが低いので、学習の習慣化が容易です。

リスニング教材を聞くのと、好きな洋楽を聴くのでは、勉強を始める前の気持ちの持ち方が違いますよね。

英語学習の習慣化を目指して、楽しみながら勉強できる洋楽を学習に取り入れてみましょう。

実用的な日常英会話やスラングが学べる

洋楽を使って英語を勉強する2つ目のメリットは、教科書からは学べない実用的な英語表現やスラングが学べることです。

多くの洋楽には、英語のネイティブスピーカーが日常的に使う言葉やフレーズがそのまま使われています。

ですから、「実際に使える英語表現を知りたい」という人は、洋楽を活用してみるといいかもしれません。

洋楽を使ったおすすめの勉強方法

洋楽を使ったおすすめの勉強方法

楽しく実践的な英語表現が学べる洋楽ですが、実際に洋楽をどのように日々の学習に取り入れるか、と考えると少し戸惑いますよね。

洋楽を使ったおすすめのリスニング勉強法を、くわしく見ていきましょう。

まずは歌詞を見ずに聞いてみよう!

自分のリスニング力をチェックするためにも、まずは歌詞を見ずに1曲を通して聴いてみましょう。

最初から歌詞を見ながら聴いてしまうと、自分が英語を聞き取れていると錯覚しまうので注意しましょう。

耳だけを頼りに洋楽を聴くことで、自分が聞き取れる部分と聞き取れない部分が分かります。

聞き取れない部分に関しては、単語を知らなくて聞き取れなかったのか、スピードが速くて聞き取れなかったのか等、歌詞を見ながら答え合わせをしてみましょう。

歌詞を徹底的に学習

「歌詞の意味を知りたい!」と思える曲を見つけたら、歌詞を徹底的に学習していきましょう。

意味が分からないまま、たくさんの曲を聴くよりも、1曲ずつ丁寧に学習していくことが大事です。

分からない単語や表現はハイライトを引き、ひとつずつ辞書で意味を調べていきましょう。

洋楽の歌詞の場合、辞書に載っていないスラングが登場することがあるので、辞書を引いても意味が見つからない場合は、インターネットで検索してみましょう。

洋楽の歌詞はスマホの動画サイトでチェックするのではなく、実際に歌詞をプリントアウトするか、自分でノートに書き写すのがおすすめです。

分からない単語にハイライトを入れたり、単語の意味を書き添えたりすると、より深い学習ができるでしょう。

洋楽を使って英語を勉強する時の注意点

洋楽を使って英語を勉強するときの注意点

続いて、洋楽を使って英語を勉強するときに気をつけたいポイントを紹介します。

「洋楽を聞いてみたけど、リスニング力が伸びなかった…」と後悔することがないように、勉強を開始する前に注意点を確認しておきましょう。

聞き取れないのに、「聞き流し」をしない

英語学習初心者は、洋楽の聞き流しをしても、効果はほとんど得られません。

その理由は、単語や文法の知識が不十分の状態で洋楽を聞いても、歌詞を理解できないからです。

洋楽を聞いてリスニング力を向上させるためには、以下で紹介する「洋楽を英語コンテンツとして活用する姿勢」を忘れはなりません。

洋楽を学習コンテンツとして扱う

洋楽を使った英語学習で、しっかりと効果を得るためには、洋楽を英語学習のコンテンツとして活用することが大切です。

  • 歌詞をノートに書き写す
  • 知らない単語を調べる
  • 学んだ単語を実際に使ってみる

このように、「ただ洋楽を聞いて終了!」とならないように、しっかりと勉強に取り組んでいきましょう。

他の英語学習と並行して行う

「ラクだから」や「楽しいから」などという理由で、洋楽を使った勉強だけに絞ってしまうのは危険です。

洋楽を使った英語学習は、あくまでもリスニングの勉強ですので、スピーキングやライティングといった他の分野の学習も並行して行う必要があります。

洋楽が好きで楽しく英語の勉強ができるのはいいことですが、他の分野の学習が疎かになってしまうようでは元も子もありません。

リスニングだけでなく、他の分野のスキルも伸ばせるように、バランスの取れた英語学習を心がけましょう。

海外アーティストによるおすすめの洋楽10曲

海外アーティストによるおすすめの洋楽10曲

洋楽を使って英語の勉強をするにあたり、「曲選びが難しい」と感じている人は多いでしょう。

英語学習のための曲選びのポイントと、おすすめの洋楽を10曲、歌詞の一部とともに紹介していきます。

曲選びのポイント

洋楽を英語学習コンテンツとして使用する場合は、「なんとなく…」という理由で選ぶのはやめましょう。

自分の好きな音楽で、「歌詞の意味を知りたい!」と思えることが大切ですが、その他に留意したいポイントとして、曲選びの良い例と悪い例をそれぞれ紹介します。

曲選びの良い例
  • 「歌詞を理解したい!」と思える曲
  • 発音がきれいで聞き取りやすい曲
曲選びの悪い例
  • スラングが多用されている曲
  • 詩的要素が強く、意味が理解しにくい曲
  • なんとなく適当に選んだ曲
とはいえ、難しい単語が多い曲でも、曲に対する興味や歌詞を理解したい気持ちがあれば、問題ありません。

「多少難しくても歌詞の意味を知りたい」と思える曲を選びましょう。

1. Disney【Try Everything】

ディズニー映画の主題歌は、英語がシンプルで聞き取りやすいので、英語学習にぴったりです。

中でもおすすめなのが、2016年に公開されたズートピアの主題歌「Try Everything」。

夢に向かって頑張る主人公の気持ちを歌った、明るく前向きな1曲です。

「英語を習得して、海外で働いてみたい!」そんな夢に向かって英語の勉強を頑張っている人におすすめです。

実際に、歌詞の一部を見てみましょう。

I won’t give up, no, I won’t give in
’Til I reach the end
And then I’ll start again

  • give up → 諦める
  • give in → 屈する

難しい単語や表現が使われていないうえに、同じ歌詞が何度も繰り返し登場するので、英語初心者でも短時間で歌詞を理解できると思います。

とっても前向きな歌詞で、「夢に向かって頑張ろう!」と思える内容ですので、英語学習にぜひ活用してみてくださいね。

2. Ed Sheeran【Perfect】

Ed Sheeranは、イギリス出身の大人気アーティストで、日本でも多くのファンを獲得しています。

彼の音楽はポップやバラードなど、さまざまなジャンルにわたりますが、特に「Perfect」という曲は、スローなバラード調のラブソングなので、英語初心者でも歌詞を聞き取りやすいと思います。

Cause we were just kids when we fell in love
Not knowing what it was
I will not give you up this time

  • ’Cause → Becauseの省略
  • Not knowing ? → ?を知らないで

こちらで紹介しているのは歌詞の一部分ですが、スラングや難しい単語はほとんど登場しないので英語学習に向いています。

3. Daniel Powter 【Bad Day】

「Bad Day」は、洋楽で英語を勉強した人の多くが聞いたであろう名曲です。

英語圏では、何もかもうまくいかない日があると「Today is a bad day!」や「I had a bad day today」などと言います。

日本語にすると「今日はツイてなかった」という意味になります。

「Bad Day」は、そんなツイていない日の応援歌です。

You’re faking a smile with a coffee to go

  • fake a smile → 作り笑顔をする
  • a (cup of) coffee to go → テイクアウトしたコーヒー

「テイクアウトしたコーヒーを作り笑顔で飲んでいる」という歌詞が、ツイていない日を上手に表現していますよね。

歌詞が分かりやすいうえ、落ち込んだ日に聴くと元気が出る1曲となっていますので、ぜひ英語学習コンテンツとして活用してみてください。

4. Backstreet Boys 【As Long As You Love Me】

1995年に結成されたアメリカの5人組グループBackstreet Boys。

今でも高い人気を誇るグループですが、中でもおすすめは20年以上前にリリースされた名曲「As Long As You Love Me」です。

教科書で習う文法事項「As long as?(?する限り)」がタイトルに使われているので、英語初心者でもタイトルを見ただけで曲の内容を想像できるでしょう。

I don’t care who you are
Where you’re from
What you did
As long as you love me

実際に歌詞を見てみると、英語初心者にも分かりやすい単語と文法で愛する彼女への気持ちが表現されています。

5. The Rembrandts 【I’ll be there for you】

「I’ll be there for you」は、大人気海外ドラマFriendsのテーマソングで、海外ドラマ好きの人なら一度は耳にしたことがある名曲です。

とても親しみやすい曲調とシンプルな歌詞ですので、ドラマを見たことがない人も、ぜひ英語学習に取り入れてみてください。

歌い出しがドラマの内容とぴったりで、面白いです。

So no one told you life was gonna be this way
Your job’s a joke, you’re broke
Your love life’s D.O.A

  • be broke → お金がない
  • D.O.A → すでに終わっている(dead on arrivalの略)

「人生がこんなになるなんて、誰も教えてくれなかった」というのは、とても興味深い歌詞ですよね。

上記で紹介した歌詞の続きが気になった人は、ぜひ「I’ll be there for you」を聞いて、英語の勉強をしてみましょう。

6. Glee cast【Loser Like Me】

「Looser Like Me」は、大人気海外ドラマgleeのオリジナルソングです。

学校中の生徒から、負け犬呼ばわりされているグリークラブのメンバーが、そんな自分たちをテーマにして強気に歌った1曲。

Yeah, you may think that I’m a zero
But, hey, everyone you wanna be
Probably started off like me

  • zero → 1にも満たない存在
  • start off → 始める、動き出す

「でもさ、あなたが憧れる人だってみんな、きっと初めはわたしと同じだったよ」という歌詞が心に染みます。

歌詞の意味が分かると、とっても勇気づけられる内容ですので、英語学習としておすすめしたい1曲です。

7. Bruno Mars【The Lazy Song】

大人気アーティストBruno Marsの数あるヒット曲の中でも、特に英語学習におすすめなのが「The Lazy Song」です。

「今日はダラダラするぞ!」という気分を歌った曲ですが、カジュアルな英会話でそのまま使えるフレーズがたくさん使われています。

Today I don’t feel like doing anything
I just wanna lay in my bed

  • feel like ?ing → ?する気分だ
  • lay in bed → ベッドに横たわる

スラングやカジュアルな表現が多いので、「教科書のようなきれいな英語を学びたい」という人にはあまりおすすめできませんが、ネイティブスピーカーが使う生の英語に触れたい方におすすめの1曲です。

8. The Beatles【Help】

過去の名曲で英語を勉強したい方におすすめなのが、The Beatlesの「Help」。

もちろん「Help」だけでなく、The Beatlesの曲は、曲調がゆっくりで聞き取りやすいものが多いので、1曲と言わずに、「Hello Goodbye」や「Hey Jude」などもぜひ聞いてみてくださいね。

「Help」は1965年にリリースされた名曲で、ジョン・レノンの社会に対するメッセージが込められていると言われています。

Help, I need somebody
Help, not just anybody
Help, you know I need someone
Help!

「Help!」と助けを求める1曲ですが、歌い出し部分の歌詞からは「somebody」と「anybody」の違いが学べます。

  • I need somebody → 誰かが必要だ
  • not just anybody → 誰でもいいって訳じゃないけど

The Beatlesの曲は、CMや街中で誰でも一度は耳にしたことのあるものが多いので、洋楽初心者の人でも取り組みやすいでしょう。

9.Taylor Swift【You Belong With Me】

日本でも多くの人から愛されるTaylor Swift。

そんなTaylor Swiftのアメリカ英語はとても聞き取りやすいので、英語学習に最適です。

中でもおすすめなのが、好きな男の子を思う恋心を歌った「You Belong With Me」という曲。

If you could see that I’m the one who understands you
Been here all along, so why can’t you see me
You belong with me

  • If you could? → もしあなたが?できたら
  • (I have) been ? → ?をしていた

歌詞を見てみると、重要な文法がたくさん使われているのが分かります。

リズムに合うよう、省略されて少し分かりにくくなっている部分もありますが、「しっかりと歌詞を学習したい」という人にぴったりの1曲です。

Taylor Swiftの曲はラブソングが多いので、恋愛に関する英語表現や、ネイティブに通じる恋愛英語を学びたいという人には特におすすめです。

10. The Greatest Showman【This is me】

2017年に公開された大ヒットミュージカル映画の挿入歌「This is me」は、メッセージ性の強い1曲なので、歌詞を理解できたときに達成感を味わえます。

I am brave, I am bruised
I am who I’m meant to be, this is me

  • brave → 勇敢
  • be bruised → 傷ついた

他の曲と比べると、少し難しい単語が使われているので、中級者?上級者におすすめです。

また、ミュージカルが好きな方は、The Greatest Showmanの挿入歌を1曲ずつ順番に学習していくのもいいでしょう。

まとめ

洋楽を使った英語のリスニング勉強法と、おすすめの洋楽を10曲紹介しました。

洋楽を上手に活用すれば、楽しく英語の勉強ができるだけでなく、実際にリスニング力を向上させることが可能です。

この記事で紹介した学習のポイントをおさえて、まずはおすすめ曲の中から「勉強してみたい!」と思える曲を1曲セレクトするところから始めてみましょう!