TOEIのPart1とPart2で思うように点数が取れず、悩んでいませんか?
Part1とPart2は、他のパートと比べて英文が短いことから、初心者でも対策しやすく、対策すればすぐにスコアが上がるパートです。
本記事では、TOEICのリスニングセクションPart1・Part2の対策や解き方のコツ、リスニング勉強法などを紹介します。
目次
TOEICリスニングPart1・Part2の概要
TOEICリスニングセクションのPart1とPart2には、どのような問題が出題されるのでしょうか?
ここでは、各パートの概要と、Part1とPart2の違いについて説明していきます。
Part1は「写真描写問題」
TOEICリスニングセクションのPart1は、「写真描写問題」です。
問題用紙にある1枚の写真のことについての短い説明文を聞いた後、4つ説明文のうち最も写真を適切に描写しているものを選んで回答します。
出題パターンは、大きく分けて1人の人物写真、2人以上の人物写真、風景写真の3つに分かれており、主に「人物が何をしているか」「物がどんな状態にあるか」などを問われます。
問題形式 | 写真描写問題 |
---|---|
問題数 | 6問 |
所要時間 | 約3分間 |
Part2は「応答問題」
TOEICリスニングセクションのPart2は、「応答問題」です。
1つの質問とそれに対する3つの答えをそれぞれ一度だけ聞いた後、最初に再生される問いかけに対する応答として最も適切なものを選んで回答します。
なお、Part2では、問題用紙に設問文や選択肢などの文字情報が全くないため、先読みや時間配分などのテクニックは通用しません。
問題形式 | 応答問題 |
---|---|
問題数 | 25問 |
所要時間 | 約9分間 |
TOEICのPart1とPart2の違いは?
ここでは、Part1とPart2の違いを説明します。
「写真描写問題」 VS 「応答問題」
Part1・Part2はどちらもリスニングセクション前半のパートですが、問題形式は大きく異なります。
Part1は「問題用紙に印刷された写真を描写する文として適切なものを選ぶ」という問題であるのに対して、Part2は「問いかけへの応答として適切なものを選ぶ」という問題です。
TOEIC対策では、Part1とPart2は一括りにして語られることがよくありますが、問題形式は大きく異なるので注意が必要です。
出題数は全部で何問?
Part1とPart2では出題数が異なります。
Part1は全部で6問しかないのに対して、Part2は全部で25問出題されます。
また、Part1は4つの選択肢の中から正答を選ぶのに対して、Part2は3つの選択肢の中から正答を選びます。
Part2は、放送される英文は短いですが、問題数が多いので最後まで集中力を切らさず問題を解ききることが大切です。
出題数 | |
---|---|
Part1 | 6問 |
Part2 | 25問 |
なお、TOEICの採点は独自の統計処理に基づいて行われるため、「Part1は1問〇点」「Part2は1問〇点」のような配点は決まっていません。
視覚情報あり VS なし
Part1は、問題用紙に全部で6枚の白黒写真が印刷されており、視覚情報をもとに音声を聴いて正解を導く必要があります。
一方、Part2は問題用紙に文字情報が一切書かれていないため、リスニング力だけが頼りになります。
疑問詞や冠詞、発音が似ている単語などを、耳を頼りに正しく聞き取る必要があります。
TOEICリスニングPart1・Part2の解き方
Part1の写真描写問題とPart2の応答問題の解き方を、それぞれ手順に沿って解説します。
Part1の解き方
-
1.ディレクションが流れる間に写真を見ておく
Part1では、最初にサンプル問題を用いた「ディレクション(Part1の説明)」が放送されます。
模試や練習問題で解き方を把握しておけば、本番のテストでは聞く必要はないので、この時間を利用して6枚の写真を見ておきましょう。
「写真にどんな人物が写っているか」「人物はどんな動作をしているか」といったことをザッと確認しておきます。
-
2.写真から問題を予想する
ディレクションのサンプル問題が終わる少し前に、Q1の写真だけに意識を集中しましょう。
写真に写っている人物や物などから、「どんな問題が出題されるか」「どんな選択肢が放送されそうか」などを予想しておきます。
-
3.音声が流れ始めたら集中して聞く
ディレクションが終わると、“Look at the picture marked No.1 in your test book.(問題用紙のNo.1と書かれた写真を見てください。)”という案内が放送されます。
この案内が流れた後、すぐにA→B→C→Dの説明文が流れますので、集中して音声を聞きましょう。
-
4.答えを素早くマークする
A→B→C→Dと説明文を聞いていく中で、正解だと思える選択肢があった場合は素早くマークシートを塗りましょう。
シャープペンシルをAの選択肢の上に置いた状態から始め、不正解と思う場合はB、C、Dとペン先を次の選択肢にずらします。
4つの選択肢を聞いても正解・不正解の判断ができない場合は一旦保留とし、次の問題に意識を集中しましょう。
簡単な問題で確実に点数を稼ぐためにも、難しい問題や苦手な問題は「諦める」という判断をすることも間違いではありません。
一つの問題にあれこれ悩んでいると、次の問題もつられて間違えることがあるため、答えが分からない場合は潔く次の問題に意識を切り替えることが大切です。
Part2の解き方
-
1.ディレクションを聞く
Part1と同様、最初に20秒程度の「ディレクション(Part2の説明)」が流れます。
出題形式を知っていれば聞く必要はないので、この時間を利用してしっかりと脳を休め、集中力を高めましょう。
ちなみに、Part2は問題文も選択肢もすべて読み上げのみで、問題用紙に問題も選択しも印刷されてないので先読みはできません。
-
2.音声が流れ始めたら集中して聞く
ディレクションが終わると、“Now, let us begin with Question No.7.(さて、設問7を始めましょう。)”という案内が流れます。
この案内が流れたら、集中して音声を聞きましょう。
Part2で放送される問いかけや答えはどれも短いため、聞き逃さないように注意が必要です。
-
3.選択肢A→B→Cの音声を聞き、答えをマークする
最初の問いかけを聞いた後、選択肢A→B→Cを聞きます。
選択肢Aを聞いた時点で正解と判断できる場合は、その場ですぐ答えをマークしましょう。
正解と判断できなければ選択肢B、選択肢Cと順に音声を聞きます。
3つの選択肢を聞いても正解・不正解の判断ができない場合は、一旦保留とするか、最も正解らしい選択肢をマークしておきましょう。
TOEICのPart1・Part2はリスニング力がスコアアップに直結!リスニング力を伸ばす基本の勉強法
TOEICのPart1とPart2は、リスニング力がスコアに直結するパートです。
確実に点数を取れるようになるには、各パートの出題形式や解法のコツをつかむことに加えて、徹底的にリスニング力を鍛える必要があります。
ここでは、Part1・Part2のスコアアップに直結するリスニングの勉強法を5つ紹介します。
- 英語の発音を学ぶ
- 公式問題集の英文でディクテーションをする
- 普段からたくさんの英語を聞く
- オンライン英会話を活用する
英語の発音を学ぶ
英語のリスニング力を効率良く伸ばすには、発音を学ぶことが効果的です。
というのも、一般的に「自分が正しく発音できない音は、正しく聞き取ることもできない」と言われているからです。
たとえば、英語の“L”と“R”を正しく発音することができないなら、きっと“work”と“walk”など、“L”と“R”が入った英単語を正しく聞き分けることもできないはずです。
また、英語の発音を学ぶと、リンキング(音と音がつながって発音されること)やリダクション(特定の音が脱落して発音されないこと)といったルールも分かるようになるため、これまで聞き取りに苦労していた発音が楽に聞き取れるようになります。
これまで英語の発音を勉強してこなかった方や、英語のリスニング力に自信がない方は、ぜひこれを機に英語の発音を学ぶことをおすすめします。
公式問題集の英文でディクテーションをする
TOEICで必要なリスニング力を鍛えるには、公式問題集の英文を使ってディクテーションに取り組むのもおすすめです。
ディクテーションとは、英語の音声を聞き、聞いた英語をノートに書き取る勉強法のことです。
ディクテーションでは、一つの単語も聞き逃さないように意識を集中して英語を聞き取る必要があるので、リスニング力の向上に役立ちます。
また、ディクテーションに取り組んだ後、スクリプトを使って答え合わせを行うことで、「自分が聞き取れない箇所」が明確になるというメリットもあります。
たとえば、知らない単語があるなら語彙力を強化するなど、自分の弱点に合わせて勉強を進めることができるので、効率良くリスニング力を伸ばすことができます。
なお、TOEICの公式問題集の英文(音声+スクリプト)を活用してディクテーションに取り組めば、リスニング力の向上と共にTOEICのリスニング問題の英語にも慣れることもでき一石二鳥です。
普段からたくさんの英語を聞く
リスニング力を伸ばすには、普段からさまざまなジャンルの英語を聞いて理解する練習を重ねることが大切です。
普段から英語のニュースやポッドキャストなどを聞くことを習慣化している人と、英語の音声を一切聞かない人なら、当然ながら前者の方が本番のテストでも音声をより正確に聞き取ることができるでしょう。
また、TOEICのPart1・Part2の音声は、ネイティブが通常話すスピードよりゆっくり話されます。
そのため、普段からネイティブのナチュラルスピードの英語を聴く練習をしておけば、本番のテストでは戸惑うことなく音声を聞き取れるようになるでしょう。
オンライン英会話を活用する
TOEICで必要なリスニング力を鍛えるには、オンライン英会話を活用する方法もおすすめです。
TOEIC試験対策に特化した教材やコースを用意しているオンライン英会話を利用すれば、リスニング力を効率的に伸ばし、短期間でスコアアップを狙えます。
また、オンライン英会話を使って日常的に講師と英語を話すことで、実践的なリスニング力を身につけることもできます。
特にPart2では、会話形式の質問・返答が出題されますから、実際の英会話を通してリスニング力を鍛えることが、スコアアップの有効な手段になります。
教材や無料アプリを利用してリスニングを勉強する方法と比べるとやや費用はかさみますが、TOEIC対策を得意とする講師にマンツーマンで指導してもらえることを考慮すれば、コストパフォーマンスは決して悪くありません。
TOEICのPart1・Part2で必要とされるリスニング力を効率良く身につけたい方は、オンライン英会話を利用することも検討してみてください。
TOEIC対策におすすめのオンライン英会話
TOEIC対策にオンライン英会話を活用したいと考えている方に、おすすめのオンライン英会話をここでは紹介します。
各オンライン英会話では、無料体験レッスンもあるのでまずはそちらから試してみてはいかがでしょうか。
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目指せ満点!TOEICのPart1を攻略するための対策・コツ
ここでは、TOEICのPart1を効率良く攻略するための対策とコツを4つ紹介します。
- 頻出単語を覚える
- 現在進行形をマスターする
- 「視点ずらし」のひっかけに注意する
- 問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れる
頻出単語を覚える
Part1で高得点を取るには、TOEICの頻出単語を覚えることが大切です。
Part1でよく出る単語はある程度決まっているため、頻出単語を覚えるだけでもスコアアップすることができます。
以下は、TOEICのPart1によく出る単語の一例です。
名詞 | 動詞 |
---|---|
・vehicle(乗り物) ・belonging(持ち物) ・ladder(はしご) ・broom(ほうき) ・microwave(電子レンジ) ・groceries(食料雑貨) ・cardboard(ダンボール) ・drawer(引き出し) ・painting(絵画) ・stairs(階段) |
・repair(修理する) ・adjust(調整する) ・surround(囲む) ・examine(検査する) ・water(水をやる) ・greet(挨拶をする) ・mow(刈る) ・spill(こぼす) ・stroll(ぶらつく) ・gaze(じっと見つめる) |
Part1で放送される説明文は「A man is mowing the lawn.(男性は芝を刈っているところだ。)」のように短い分、知らない単語が一つでも出ると正答を選ぶのが難しくなってしまいます。
また、写真に写っている人の動作や物の英語名が分からないと、その時点でお手上げになってしまいますので、頻出単語を中心にしっかり語彙力を強化しておきましょう。
現在進行形をマスターする
写真に写っている人物の動作を説明する文が多く出題されるPart1では、「男性/女性は〜しているところだ」という現在進行形がよく登場します。
よく出る現在進行形のパターンを以下の表にまとめたので、確認してください。
A man is 〜ing. | 男性は〜しているところだ |
---|---|
A woman is 〜ing. | 女性は〜しているところだ |
They are 〜ing. | 彼らは〜しているところだ |
One of the men/ women is 〜ing. |
男性/女性のうち1人は〜しているところだ |
また、これらのパターンの他に現在進行形の受け身が出題されることもあります。
現在進行形の受け身は、「be動詞 + being + 過去分詞」の形を取り、「〇〇が〜されている最中だ」という意味になります。
たとえば、写真に「開いたドア」が映っている場合、“A door is being opened.”という説明文は不正解です。
なぜなら、現在進行形の受け身は、今現在行われている動作(=例文なら「誰かによってドアが開けられている」という動作)を意味するのであって、「すでに誰かによって開かれたドア」を説明する文としては不適切だからです。
「door」「open」という単語だけで正解の選択肢だと判断しないよう、現在進行形の受け身の意味に注意しましょう。
「視点ずらし」のひっかけに注意する
基本的にPart1では、人物の写真でも風景の写真でも、写真に写っている目立つものについて問う問題が多く出題されます。
ただし、中には「視点ずらし」というひっかけ問題が出題されることも。
たとえば、「食卓に並んだ多くの料理を食べている女性」の写真が出題されたとします。
この際、「女性について問われるだろう」「”女性が料理を食べている”といった説明文が正答だろう」などと女性に注目してしまいがちですが、「“There are a lot of food on the table.”(テーブルの上にたくさんの料理が並んでいる)」といった説明文が正解になることもあります。
このように、写真に人物が映っているとつい人物の行動に注目してしまいがちな心理を利用し、人物以外の物や背景などについて問うひっかけ問題もあるため注意しましょう。
ただし、「視点ずらし」のひっかけ問題の出題頻度は、1回の試験に1問出るかどうかなので、頭に入れておく程度でいいでしょう。
問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れる
Part1の正答率を上げるには、練習問題を多数こなして出題形式に慣れましょう。
Part1の出題形式は毎回同じですので、公式問題集やドリルなどを使って出題形式や出題パターン、音声のスピード、語彙レベルなどに慣れておくことが大切です。
「どのような写真が出題されるのか」「どのようなことが問われるのか」を知っておけば、本番のテストに自信を持って臨めるようになるでしょう。
また、問題集を繰り返し解くことで、自分が苦手にしている出題パターンを把握し、克服することもできます。
自分の目標スコアやレベルに合った問題集・参考書を1冊選んで、何度も繰り返し問題演習に取り組みましょう。
目指せ満点!TOEICのPart2を攻略するための対策・コツ
続いて、Part2でハイスコアを狙うための対策・コツを4つ紹介します。
- 消去法をマスターする
- 疑問詞(5W1H)をしっかり聞き取る
- 「発音が似ている単語」のひっかけに注意する
- 問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れる
消去法をマスターする
Part2は英文が短く、一部に難易度の高い問題が出題されるため、英語初心者〜中級者の方だと瞬時に正解をたどり着けないかもしれません。
そこでおすすめなのが、消去法をマスターして正答率を上げる方法です。
Part2の不正解選択肢は、「全く関係ない内容の選択肢」「似た音を含む選択肢」「5W1Hで聞かれているのに、Yes/Noで始まっている選択肢」など、パターンがある程度決まっているため、正解が分からない場合は消去法で決めると正解を導き出せることがあります。
たとえば、「無関係な内容だから不正解」「似た音を含むから不正解だろう」など、1つでも選択肢を除外することができれば正答率は上がりますよね。
特に「Part2でいつも答えに迷ってしまう」「2つの選択肢で決めきれない」など、Part2に苦手意識があるなら、問題集を活用して消去法をマスターしておくことをおすすめします。
疑問詞(5W1H)をしっかり聞き取る
Part2の応答問題で出題される最初の問いかけの多くは、疑問詞(5W1H)で始まります。
疑問詞を聞き逃すと、何について聞かれているのかが理解できず、間違える可能性があるので注意が必要です。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(誰が)
- What(何を)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
問いかけに対する適切な応答を選ぶには、問いかけの冒頭に登場する「5W1H」をしっかり聞き取ることが非常に大切です。
5W1Hをしっかり聞き取ることができると、「何について聞かれているのか」が分かるので、選択肢を減らすことができます。
問題集を使って練習問題に取り組む際、冒頭の5W1Hをしっかり聞き取れるように練習しましょう。
「発音が似ている単語」のひっかけに注意する
Part2は英文が短いため、文全体をしっかり聞き取れない受験者は、つい「単語」レベルで正解を判断してしまいがちです。
そんな受験者の心理を利用し、Part2の設問には問いかけで登場した単語と似ている単語を選択肢に入れたひっかけ問題が出ることがあります。
たとえば、“Do you work this Sunday?(今週の日曜、働きますか?)”という問いかけに対して、“(A)I walk to the office.(オフィスまで歩きます。)”という選択肢が出たとします。
文全体をしっかり聞き取れていれば、正解・不正解を用意に判断することができますが、聞き取れていないと“work”と“walk”の発音が似ていることから、「正解」と判断してしまうかもしれません。
Part2では、単語だけでなく、文全体をしっかり理解して正解にたどり着けるように、リスニング力を鍛えておく必要があります。
文全体を聞き取れなかった場合でも、「音が似た英単語が登場したから」「何となく問いかけと似ていたから」などといった理由だけで選択肢を選ばないように注意しましょう。
問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れる
Part1と同様、Part2でハイスコアを狙うには、問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れることが大切です。
事前に出題形式を把握しTOEICのリスニング対策を練っておくことで、効率良くスコアアップを狙えます。
また、問題集を繰り返し解くことで、Part2で頻出の語彙や文法を効率良くインプットできるというメリットも。
自分の目標スコアやレベルに合った問題集やドリルを1冊用意して、出題形式や傾向を頭にたたき込みましょう。
【レベル別】TOEICのPart1・Part2対策におすすめの問題集・参考書
ここでは、Part1とPart2対策におすすめの問題集・参考書をレベル別に紹介します。
「自分のレベルに合った問題集を探している」「問題集を使ってPart1・Part2の対策をしたい」という方におすすめです。。
【初心者向け】Part1・Part2対策におすすめの問題集
TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2
『TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2』は、朝日新聞出版の人気TOEIC対策シリーズのパート1&2編です。
新形式で難化したリスニング問題に完全対応し、テストに頻出する動詞や表現も収録してあります。
これ1冊で、Part1とPart2の問題を聴く練習と解く練習の両方に取り組むことができます。
また、日本語訳や解説もしっかり収録してあるため、初心者の方でもムリなく着実にPart1とPart2の出題形式に慣れることができます。
「Part1・Part2が苦手だから集中的に対策したい」という初心者におすすめしたい1冊です。
TOEIC L&Rテスト リスニング ゼロからスコアが稼げるドリル
「リスニングが苦手」「いきなり本番レベルの問題を解くのはムリ」という初心者に向けて、Part2の解法テクニックとドリルが収録してあります。
ドリルはやさしく徐々にレベルアップしていくため、初心者でもムリなく出題形式や正解パターンを体に染み込ませることができます。
「リスニングセクションで最もスコアが上がりやすい」と言われるPart2から攻略することで、確実に脱300点を目指すことができますよ。
【中級者向け】Part1・Part2対策におすすめの問題集
TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part2・1
『TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part2・1』は、リスニングセクションのPart1・2で確実に点数を取れるようにするための対策書です。
本書では、「難問」とされる出題パターンをしっかり押さえた上で、練習問題・模試などで徹底演習することができます。
さらに、本書は自分の弱点を把握・克服できるよう、Part2の出題パターンを7つに分類し、自分の苦手なパターンの問題に集中的に取り組むことも可能です。
難問を押さえ、自分の弱点をしっかり克服してPart1とPart2を得点源にしたい中級者におすすめしたい1冊です。
解きまくれ!リスニングドリル TOEIC L&R TEST Part1&2
大量の問題に加えて、解答の解説や解答のポイント、アドバイスも充実しているので、本書を使って対策をすることで、苦手なパートをしっかり得点源に変えることができます。
「Part1・Part2の問題をたくさん解いて出題形式をつかみたい」「多くの問題を解いて正答率を上げたい」という方におすすめしたい1冊です。
【上級者向け】Part1・Part2対策におすすめの問題集
TOEIC L&R TEST パート1/2特急Ⅱ 出る問 難問240
本書は、新形式に変更されたことによって難しくなったリスニング問題の難問をたっぷり240問収録してあります。
過去に出版されていた『新TOEIC TEST パート1・2特急Ⅱ 出る問 難問200』を改定したもので、特に難しくなったPart2の新形式問題を50問加えた上で全体の問題数は190問に絞り、「リスニングは得意だけど、Part2は苦手……」という上級者の方にピッタリの内容になっています。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集9
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集9』は、TOEICを運営するETSが出版する公式の問題集です。
ETSが本番のTOEICテストと同じプロセスで作り上げた問題を収録してあるので、本番に限りなく近い形で模試に取り組むことができます。
Part1とPart2は確実に全問正解できるように、本書の練習問題に繰り返し取り組んで、出題形式や出題パターンを研究しておきましょう。
TOEICリスニングPart1・Part2対策についてのまとめ
本記事では、TOEICのリスニングセクションPart1・Part2の対策について解説しました。
TOEICのPart1・Part2対策では、各パートの出題形式や設問パターン、解き方のコツを理解した上で、問題集などで多くの問題に取り組み、出題傾向に慣れることが重要です。
Part1の対策・コツ |
---|
・頻出単語を覚える ・現在進行形をマスターする ・「視点ずらし」のひっかけに注意する ・問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れる |
Part2の対策・コツ |
・消去法をマスターする ・疑問詞(5W1H)をしっかり聞き取る ・「発音が似ている単語」のひっかけに注意する ・問題集を繰り返し解いて出題形式に慣れる |
本記事を参考にTOEICのリスニング対策を進め、ハイスコアの獲得を目指しましょう。