「used to」には2つの意味がある?違いや使い方を徹底解説

「used to」には2つの意味がある?使い方を徹底解説

“used to” には、「昔は〜していた」「〜に慣れている」という2つの意味があります。

本記事では、“used to”の2つの意味と使い方を例文とともにわかりやすく解説します。

理解できたかどうかをチェックするための問題も用意しているので、ぜひ英語学習の役に立ててください。

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「used to」と「be used to」の使い方についての解説動画

「used to」と「be used to」の使い方についてYouTubeでも解説していますので、記事と一緒にチェックしてみてください!

“used to”の意味

“used to”の意味

日常でよく使われる“used to〜”には、大きく分けて2つの意味があります。

1.昔は〜をしていた(used to〜)
2.〜に慣れている(be used to〜)

それぞれ意味と使い方が違うので、使い分けができるようにしておきましょう。

意味①:「昔は〜していた」

“used to”は、過去にしていたことを表す時に使います。

「過去にしていた」という事実に加えて、「今はもうしていない」「今は状況が代わった」というニュアンスが含まれます。

現在と対象的な過去を表現する際によく使われる表現と覚えておくといいでしょう。

【例文】

I used to live in Australia.
(昔はオーストラリアに住んでいました。)

I always used to go to the cafe after work.
(昔はいつも仕事終わりにそのカフェに行っていました。)

She and I used to live together.
(彼女と私は昔一緒に住んでいました。)

He used to work as a barista.
(彼は昔バリスタとして働いていました。)

意味②:「〜に慣れている」

“be used to”は、何かに慣れていることを表します。

「何かを一定回数・期間続けていて、それに慣れた状態」というニュアンスがあり、“be familiar with〜”や“be accustomed to〜”などと同じ意味で使うことができます。

【例文】

I’m used to driving at night.
(夜に運転することに慣れています。)

I’m used to living in Tokyo.
(東京で暮らすことに慣れています。)

He’s used to getting up early.
(彼は早起きに慣れています。)

She’s not used to wearing heels.
(彼女はヒール履くのに慣れていません。)

意味①の“used to”の使い方

意味①の“used to”の使い方

ここでは、意味①「昔は〜していた」の“used to”の使い方について詳しく解説します。

基本の使い方(肯定文)

“used to”は、主語の直後に置き、動詞の原形とセットで使います。

使い方 used to 動詞の原形
意味 昔は〜していた
I used to play basketball.
(昔はバスケットボールをしていました。)

今はもうしていないことや、現在には当てはまらない事実を表現する時に使います。

たとえば、今もバスケットボールをしているのに、“I used to play basketball.”と言うのは不自然です。

「今もバスケットボールをしているけど、昔はもっと頻繁にバスケットボールをしていた」のであれば“I used to play basketball all the time.”のように、頻度を表す副詞を使うなどして、過去が現在とは対象的であることを表す必要があります。

否定文

“used to”を否定文にすると、“didn’t use to”または“used not to”になります。

使い方 ①didn’t use to
②used not to
意味 昔は〜していなかった
①I didn’t use to work long hours.
②I used not to work long hours.
(昔は長時間働いていなかった。)

①と②のどちらを使っても文法的に正しいですが、Cambridge Dictionaryでは「“used not to”はよりフォーマルなシーンで使うもの」と定義されています。

“didn’t use to”の方がより一般的に使われていますが、ネイティブの中でも“didn’t used to”を好む人と、“used not to”を好んで使う人にわかれるため、基本的にはどちらを使っても問題ありません。

ちなみに、“don’t”の代わりに“never”もよく使われます。その場合は、“never used to”と過去形の“used”が使われる点に注意しましょう。

疑問文

過去を表す“did”を使って疑問文を作ります。

使い方 Did 主語 use to〜?
意味 昔は〜していましたか?
Did you use to cry a lot as a kid?
(子供の頃よく泣いていましたか?)

また、“what”や“where”などを文頭に置いて、「昔は何を〜していましたか?」「昔はどこで〜しましたか?などといった疑問文を作ることもできます。

【例文】

What did you use to eat for breakfast when you were a child?
(子供の頃、朝食に何を食べていましたか?

Where did you use to live?
(昔はどこに住んでいましたか?)

過去形・未来形

“used to”は、「昔は〜していた」「以前は〜だった」のように、過去のことを表すため、過去形や未来形などの時制はありません。

意味②の“be used to”の使い方

意味②の“be used to”の使い方

続いて、意味②「〜に慣れている」の“be used to”の使い方について詳しく解説します。

基本の使い方(肯定文)

ー“be used to”は、動名詞(〜ing)または名詞とセットで使います。

使い方 be used to 動名詞/名詞
意味 〜すること/〜に慣れている
I’m used to exercising.
(運動するのに慣れています。)

“be used to”の“used”は「〜に慣れている」という意味の形容詞で、“to”は前置詞です。

そのため、後ろに動詞が続く場合は動名詞(〜ing)になります。“I’m used to wake up early.”のように、動詞を原形のまま使ってしまわないように注意しましょう。

否定文

否定形は、“be not used to”になります。

使い方 be not used to 動名詞/名詞
意味 〜すること/〜に慣れていない
I’m not used to eating breakfast.
(朝食を食べるのに慣れていません。)

疑問文

疑問形は、“be 主語 used to〜?”になります。

使い方 be 主語 used to 動名詞/名詞?
意味 〜すること/〜に慣れていますか?
Are you used to the hot weather?
(暑い気候に慣れていますか?)

過去形・未来形

“be used to”は、現在の習慣を表しているため、過去形・未来形にすることができます。

【過去形】

使い方 was/were used to動名詞/名詞?
意味 〜すること/〜に慣れていた
I was used to public speaking back then.
(あの頃は、人前で話すことに慣れていた。)

【未来形】

使い方 will be used to動名詞/名詞?
意味 〜すること/〜に慣れているだろう
You’ll be used to it by then.
(その頃までには、あなたはきっと慣れているでしょう。)

「慣れる」という動作を表す場合

「〜に慣れている」という状態ではなく、「〜に慣れる」という動作を表したい場合は、“be“の代わりに“get”を使います。

使い方 get used to 動名詞/名詞
意味 〜すること/〜に慣れる
She’ll get used to the cold weather soon.
(彼女はすぐに寒い気候に慣れるだろう。)

“get used to〜”で「〜に慣れる」、“got used to〜”で「〜に慣れた」、“will get used to〜”で「〜に慣れるだろう(未来)」という意味になります。

また、“be getting used to〜”とすると、「〜にだんだん慣れている」という意味になります。

「すぐに慣れるよ!」とか「慣れるまでに〜くらいの時間がかかる/かかった」などと言いたいときに使える便利な表現なので、“be used to”とセットで覚えておきましょう。

“used to”と“be used to”の違いまとめ

“used to”と“be used to”の違いまとめ

意味
used to〜 昔は〜していた I used to live in London.
(昔はロンドンに住んでいました。)
be used to〜 〜に慣れている I’m used to live in London.
(ロンドンに住むことに慣れています。)

“used to”と“be used to”は、どちらも日常会話でとてもよく使われる表現です。

これら2つの意味を混同せず、正しく使い分けられるようにしっかり学習しておきましょう。

“used to”と“be used to”の理解度チェック

問題①彼女は昔ファッション業界で働いていたが、1年前に(その業界を)去りました。
She(used to/is used to)work in fashion, but she left a year ago.

used to

問題②彼は上司から怒られることに慣れています。
He (used to/is used to)getting scolded by his boss.

is used to

問題③私は以前、彼と働いていました。
I (used to/was used to)work with him.

used to
※「was used to」だと、「私は彼と働くことに慣れていた」という意味になってしまいます。

問題④大学生の頃、学校終わりに何をしていましたか?
What (did you use to/ were you used to)do after class when you were a university student?

did you use to

問題⑤昔はニンジンが好きではありませんでしたが、今は好きです。
I(didn’t use to/wasn’t used to)like carrots, but I like them now.

didn’t use to

問題⑥日本での生活に慣れるのは大変です。
It’s hard to(be used to/get used to)life in Japan.

get used to
※「be used to」は「〜に慣れている」という状態を表します。

問題⑦A:北海道は、東京と比べてとても寒いです。
B:そのうち慣れますよ。
A:Hokkaido is much colder than Tokyo.
B:You’ll (be used to/get used to)it.

get used to
※「You’ll be used to it.」だと、「あなたは(北海道の寒さ)に慣れているでしょう。」という意味になります。

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