「英語で書かれたビジネス書類を読もうとしたけど、分からない単語が多すぎて内容が把握できない」「仕事で英文メールを書く必要に迫られているが、英語を勉強する時間がない」
そんなときに便利なのが、PCやスマホのブラウザで気軽に使える、無料翻訳サイトです。
無料翻訳サイトを使えば、原文をコピー&ペーストするだけで、あっという間に全文を翻訳できるため、分からない語句を一つ一つ辞書で調べる手間がかかりません。
また、英文メールを書く際には、日本語を入力するだけで、使える英語表現にサクッと変換してくれます。最近では、スマホのカメラ機能を使って、紙の書類や看板も一瞬で翻訳することができるようになりました。
ただ、こういった無料の翻訳ツールが溢れる中で、「一体どのサイトやアプリを使えば良いのか?」と迷ってしまうのではないでしょうか。
当記事では、「報告書やメールを英語で作成したい」「海外出張先で通訳がほしい」、といったビジネスシーンで手軽に使えて精度の高い翻訳ツールを、厳選して紹介します!
世界中で活躍している洋書翻訳家や通訳などの専門家が運営するビジネス英語向けの「英文チェック・校正・翻訳」サービスです。24時間365日いつでも利用でき、最短3時間以内で作業が完了します。
料金も327円から利用でき、無料メンバー登録をすると100ポイントもらえるキャンペーン中なのでチェックしてみてください。
目次
無料で気軽に使える、おすすめの翻訳サイト5選
無料で使える翻訳サイトは数多く存在しますが、中でも「翻訳精度が高い」「ビジネス用途でも使い勝手が良い」と評判のサイトを、5つ紹介します。
PC・スマホの両方で抜群に使いやすい「Google翻訳」
大手検索エンジンで有名なGoogle社が提供する「Google翻訳」は、10年以上にわって、世界中で最も利用されている翻訳サイトです。
2016年以降は、翻訳システムにAI(人工知能)の機械学習を導入したことで、翻訳精度が飛躍的に向上しています。
サイト画面はシンプルで使いやすく、テキスト入力による翻訳を快適に行えます。Google翻訳のアプリ版も多機能で使いやすく、空港やホテル、レストランなどの様々な場面で活躍してくれます。
例えば、看板や標識をスマホで撮影するだけで翻訳できたり、オフラインでも翻訳できたりするため、海外でも困ることがありません。
特に便利なのは、無料メールサービス「Gmail」と連携したメール翻訳機能です。
この機能を使うと、Gmailに送られてきた英文のメールが、メール画面に表示される「メッセージの翻訳」をクリックするだけで、直ちに日本語訳に変換されます。
Gmailの設定を変更すれば、メールを自動翻訳することも可能です。Google翻訳とGmailがあれば、英語のビジネスメールの処理がぐっと快適になります!
URL | https://translate.google.co.jp/ |
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翻訳方法 | テキスト入力、音声入力、手書き入力 画像認識、ドキュメントのコピペ |
文字数制限 | 1回5,000文字まで |
アプリ版 | あり(iOS、Androidに対応) |
主な機能 |
|
- ネットに接続できない場所や海外出張先でも、翻訳機能を使いたい
- 紙の書類やパンフレット、看板などをリアルタイムに翻訳したい
- メールやWebサイトの画面から移動せずに、素早く翻訳したい
- Gmailを使って、スムーズにビジネスメールのやり取りをしたい
難しい専門用語や業界用語の翻訳に強い「エキサイト翻訳」
国内の無料翻訳サイト「エキサイト翻訳」は、一般的なビジネス文書以外に、技術仕様書や説明書、論文など、専門的な文章の翻訳も得意としています。
文字数制限はやや少なめの2,000文字程度ですが、短い文書やビジネスメールを翻訳するには十分です。
エキサイト翻訳が対応している専門分野は、理学系や農林水産系、工学系など計8種類です。難しい専門用語や業界用語でも、高い精度で翻訳できるのが強みです。
エキサイト翻訳では、「再翻訳機能」を使って、訳文の質を丁寧にチェックすることができます。この機能を使うと、例えば英語を日本語に翻訳した場合は、日本語訳が英語に再翻訳されます。
原文と訳文、再翻訳文は、一つの画面で見比べることができるため、訳文のチェックが簡単に行なえます。
URL | https://www.excite.co.jp/world/ |
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翻訳方法 | テキスト入力、音声入力 |
文字数制限 | 1回2,000文字程度まで |
アプリ版 | あり(iOS、Androidに対応) |
主な機能 |
|
- 専門用語が多い文章を翻訳したい
- 訳文のチェックを丁寧に行いたい
- 翻訳した文章をメールやSNSで手軽にシェアしたい
Webページの文章を丸ごと自然に訳せる「Bing翻訳」
Bing翻訳は、Microsoft(マイクロソフト)社が無料で提供している翻訳サービスです。
英語から日本語に訳すと、日本語特有の「です」「ます」調や俗語表現を取り入れた、自然で読みやすい日本語にしてくれます。英文和訳をしたいときには、特におすすめのサイトです。
Bing翻訳のアプリ版「Microsoft翻訳」の使い勝手も、Google翻訳に負けていません。URLを入力するだけでWebページを丸ごと翻訳できたり、オフラインでもカメラ翻訳が使えたりする便利な機能を備えています。
会議やミーティングの際には、多人数の会話を翻訳できる「リアルタイム会話翻訳」機能を使うと、外国人との意思疎通がスムーズに行えます。
URL | http://www.bing.com/Translator |
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翻訳方法 | テキスト入力、音声入力、画像認識 |
文字数制限 | 1回5,000文字 |
アプリ版 | あり(iOS、Androidに対応) |
主な機能 |
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- 英語のWebサイトを自然な日本語に訳したい
- オフライン環境でも翻訳機能を使いたい
- 会議やミーティングでの複数の発言をリアルタイムで翻訳したい
世界最高レベルの翻訳精度で話題の「DeepL」
「DeepL」は、AIシステムを開発するドイツの企業「DeepL」社が提供している無料翻訳サービスです。
DeepL社独自の辞書データベースと、AIの機械学習を掛け合せることで、各言語が持つ細かなニュアンスを反映した、自然な翻訳を可能にしています。
TwitterなどのSNSやメディアでは、「Google翻訳よりも自然な訳文になる」「翻訳が難しいアメリカンジョークや方言もきれいに訳せる」と評判です。
PC用の無料ソフト(Windows/Mac対応)をインストールすれば、メールソフトやWord、PowerPointといったアプリケーション上でも、瞬時に翻訳できるようになります。
URL | https://www.deepl.com/ja/translator |
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翻訳方法 | テキスト入力、文書ファイルのコピペ |
文字数制限 | 1回5,000文字まで |
アプリ版 | なし |
主な機能 |
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- 翻訳精度の高さを最も重視したい
- 様々なPCアプリケーション上で翻訳機能を使いたい
英語のビジネスメールを書くときに便利な「Weblio翻訳」
Weblio翻訳は、特許関係や医学・薬学、金融、法律まで、幅広い専門分野に対応している翻訳サイトです。
Weblio翻訳の最大の強みは、ビジネスメールや報告書でよく使われる英語表現を、豊富な例文・テンプレートの中から検索できる点にあります。
英語の例文を検索すると、似ている例文が複数表示されるため、文脈に沿った自然な英語表現をしたいときの参考になります。
Weblio翻訳は基本的に登録不要で使えるサイトですが、Weblioの無料会員登録をすると、さらに便利な機能が使えるようになります。
その機能の一つが、お気に入りの例文を最大200件まで登録できる「例文帳」機能です。例文帳には、自分で作成した例文も登録できるため、英語のメールや文書の作成が、さらに効率的になります。
URL | https://translate.weblio.jp/ |
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翻訳方法 | テキスト入力 |
文字数制限 | 1回4,000文字まで |
アプリ版 | あり(iOS、Android対応) |
主な機能 |
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- 英文メールを効率的に作成したい
- 専門的なビジネス文書を翻訳したい
- 単語やフレーズの発音を確認したい
会議や出張先でも便利に使える!おすすめ翻訳アプリ3選
外国人とのミーティングや海外出張の際に、スマホに翻訳アプリをインストールしておけば、何かと便利です。ここからは、幅広いビジネスシーンで活躍する無料翻訳アプリを、3つ厳選して紹介します!
紙の書類も一瞬で翻訳できる「画像翻訳+カメラスキャナ写真翻訳機」
翻訳方法 | 画像認識 |
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文字数などの制限 | 無料版:制限あり 有料版:無制限 |
対応OS | iOS、Android |
スマホで撮った画像をタップするだけで、画像内の文字を自動的に翻訳してくれるアプリです。
紙の書類の英文をテキスト入力するのが面倒なときや、海外で看板・標識などの意味を素早く知りたいときには、このアプリが活躍してくれます。
比較的長い文章を1回で認識できるため、業務マニュアルや商品カタログなどをすぐに翻訳したいときにも利用できます。
ビジネス英語力をアップさせたい人におすすめの「英読」
翻訳方法 | テキスト入力 |
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文字数などの制限 | なし |
対応OS | iOS、Android |
「機械翻訳の訳文は不自然で読みづらい」「英文法には少し自信がある」という人には、語句単位で日本語訳をつけられるアプリ「英読」がおすすめです。
「英読」に読みたい英文をコピーすると、あなたの語彙力に合わせて、難しい語句にだけ、日本語訳のルビが振られます。日本語訳をつける語句の難易度は、中学生レベル~社会人レベルまでの5段階に設定できます。
例えば、一番下の「レベル1」に設定した場合は、中学2年レベル以上の全ての語句に、日本語訳がつきます。※初期設定はレベル3(高校生レベル)になっています。
難しい語句の意味をヒントに、英文を読むことが習慣になれば、英語のメールや文書をスピーディーに読む力が鍛えられます!
スマホで手軽に英文メッセージを作成できる「LINE英語翻訳」
翻訳方法 | テキスト入力、音声認識 |
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文字数などの制限 | 1回900文字まで |
対応OS | iOS、Android |
簡単な英文メッセージを作成したいときは、LINEアプリで手軽に和文英訳ができる「LINE英語翻訳」がおすすめです!
スマホにLINEアプリがインストールしてあれば、「LINE通訳アカウント」を友だち追加するだけで、すぐに翻訳機能が使えるようになります。
LINE通訳アカウントのトーク画面で、日本語または英語で話しかけるか、テキストを入力すると、瞬時に翻訳結果が返信されます。
外国人との会話に困ったときは、LINEアプリをとっさの通訳代わりに使うことができるので安心です。
無料の翻訳サイト(アプリ)を使うときの注意点
短いメールやWebサイトの英語を翻訳する場合は、無料の翻訳サイトやアプリでも十分事足ります。
しかし、無料で使えるサービスには、いくつかの制限や欠点があるため、重要なビジネス文書の翻訳には向きません。ビジネス用途で無料の翻訳サイトを利用する際は、次の4つの点に注意してください。
プロの翻訳家や有料サービスと比べると、翻訳精度が落ちる
無料翻訳サイトの翻訳精度は、AI技術やビッグデータの活用によって、以前より格段に向上しています。
しかし、人の手による翻訳と比べると、まだ不自然さが残るため、細かいニュアンスまで完璧に訳せるわけではありません。
例えば英語を和訳する場合、単語が文脈に応じて様々なニュアンスに変化するため、「have」や「go」のような簡単な単語でも、おかしな和訳になってしまうことがあります。
このため、翻訳サイトに100%依存してしまうのは危険です。特にビジネス文書を翻訳する場合、ちょっとした誤訳が、重大なミスにつながりかねません。
無料の翻訳サイトやアプリは、あくまでも英文を読むときの補助として利用しましょう。翻訳結果は、必ず自分の目で丁寧にチェックして、適宜修正を加える必要があります。
専門用語が多く複雑な文章は、翻訳ミスが発生しやすいため、修正に時間がかかってしまうことがあります。
このような場合は、無料の翻訳ツールではなく、有料の翻訳ソフトを利用するか、翻訳会社に依頼することをおすすめします。
一度に大量の文章は翻訳できない
無料の翻訳サイトには、2,000文字~5,000文字程度の文字数制限があります。数万文字を超える大量の文章を翻訳しようとすると、何度もコピー&ペーストをする手間が生じ、作業効率が悪くなってしまいます。
無料翻訳アプリの場合は、1日の利用回数を制限されることがあるため、注意が必要です。一度に大量の文章を翻訳したいときは、文字数制限がない有料翻訳サイトなどを利用しましょう。
サイトの安全性が低く、情報漏えいの危険性がある
無料翻訳サイトで入力したテキストデータは、サイトの性能向上のため、サーバー上に一定期間保管される仕組みになっています。
サーバー上に蓄積された翻訳データは、外部に漏えいしたり、全世界に公開されてしまったりする危険性があります。
無料翻訳サイトを利用するのは、簡単な挨拶メールや海外サイトの翻訳など、外部に情報が漏れても問題がないケースに留めてください。
どうしても不安な場合は、翻訳履歴を手動で削除できる「Google翻訳」を利用すると安心です。社外秘の重要な文書を翻訳する際は、秘密保持契約やセキュリティ対策が万全な、有料翻訳サービスを利用しましょう。
対応できる専門分野が少ない
複数の専門分野に対応している無料翻訳サイトがいくつか存在しますが、有料翻訳サービスや翻訳会社に比べると、対応可能な分野はまだまだ少数です。
また、無料翻訳サイトが対応可能な分野でも、複雑で高度な文章になると、翻訳精度が高くないことがあります。専門的で複雑な文章の翻訳に関しては、各分野に精通しているプロの翻訳家に任せましょう。
無料翻訳サイト(アプリ)よりも、有料翻訳サイトが適している場合とは?
重要な情報が含まれるビジネス文書やメールの翻訳に関しては、無料の翻訳サイト・アプリよりも、有料翻訳サイトのほうが適しています。
有料翻訳サイトは、無料翻訳サイトより翻訳精度が高いことに加え、機密保持契約によって、高い安全性が保証されています。
サーバーに送信されたテキストデータは直ちに削除される他、暗号化通信などの強固なセキュリティ対策が取られているため、社外秘の情報が外部に漏えいする心配がありません。
翻訳会社に依頼するよりもリーズナブルな料金で、スピーディーな翻訳が可能なため、日常的な業務に導入しやすいという点でも魅力的です。
有料翻訳サイトは、次のような内容を翻訳する場合に適しています。
- 数万文字を超えるボリュームのある文章
- 社外秘の重要な情報が含まれる文章(例:契約書類、業務マニュアル、請求・支払いに関するメールなど)
- 高い精度で翻訳する必要がある専門用語や業界用語を多数含んだ文章
日常業務でも気軽に使える、低料金の有料翻訳サイト3選
有料翻訳サイトの中でも、格安料金で気軽に利用できるサービスを、3つ紹介します。
サイト名 | 利用料金 | 文字数などの制限 |
---|---|---|
Google翻訳 (有料版) |
100万文字あたり20ドル | なし |
DeepL (有料版) |
月750円~5,000円 (※プランにより変動) |
月5文書~100文書まで (※プランにより変動) |
クロスランゲージ プレミアム機械翻訳 |
月500円 | 1回16,000文字まで |
ビジネス英語が学べるオンライン英会話スクール
ここでは、ビジネス英語が学べるオンライン英会話スクールを比較表で紹介しています。
自宅で好きな時間に学習したいという方におすすめです。
各社 | 料金 | コース | 無料体験 | 詳細ページ |
---|---|---|---|---|
Bizmates | 毎日1回 月13,200円~ | ビジネス特化 | 1回 | Bizmates |
スマートメソッド | 分割 24回 24,750円~ | ビジネス中心 コーチング | カウンセリング | スマートメソッド |
Hanaso Biz | 月4回 月4,730円~ | ビジネス特化 | 2回 | Hanaso Biz |
まとめ
仕事で英語の翻訳が必要になったときは、無料翻訳サイトを利用すれば、英語力に自信がない人でも、急場をしのぐことができます。
また、海外出張先や会議・ミーティングの場でも、スマホの無料翻訳アプリが通訳代わりになってくれるので安心です。
ただし、無料の翻訳サイト・翻訳アプリは、翻訳精度や安全性に懸念があるため、100%依存してしまうのは禁物です。
誤訳による重大な損失や、機密情報の漏えいといった危険を回避するために、重要な内容の文章を翻訳する際は、有料翻訳サイトを利用しましょう。