日本人が間違えやすい英語を紹介!英文法や英単語の正しい使い方を解説

日本人が間違えやすい英語を紹介!英文法や英単語の正しい使い方を解説

英語には、日本人が間違えやすい文法や誤って使ってしまいがちな単語・表現が数多く存在します。

実際に「“a”と“the”の使い分けが分からない…」「“see”と“meet”の違いが分からない…」と頭を抱えている英語学習者は多いでしょう。

この記事では、日本人が間違えやすい英文法や英単語などを、実際の間違いを例に取り上げて分かりやすく説明します。

間違えやすいポイントを学習して、効率よく英語力を伸ばしましょう。

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日本人が間違えやすい英文法や英単語の発音を動画で確認できます。

日本人が間違えやすい英文法

まず、日本人が間違えやすい英文法を例に挙げ説明します。

冠詞:“a”と“the”の使い分け

新しい携帯電話を手に入れました。

✕ I got the new phone.

〇 I got a new phone.

その携帯はどうですか?

✕ How do you like a phone?

〇 How do you like the phone?

名詞の前に付く“a”や“an”、“the”などのことを冠詞と言います。

日本語には冠詞が存在しないため、“a”と“the”の使い分けは日本人学習者にとって理解しにくいことの一つです。

冠詞の使い分けに関するルールは次の通りです。

不定冠詞a(an) 定冠詞The
特徴 ・単数名詞につける
・不特定な名詞につける
・日本語には存在しない
・単数・複数名詞につける
・特定な名詞につける日本語では、
「その」と訳すことが多い

初めて会話に登場する単数名詞には、不定冠詞の“a”がつきます。

【例文】

I have a dog.
(犬を飼っています。)

I stayed at a hotel.
(私はホテルに滞在しました。)

一方、すでに会話に登場しているものや、相手が知っていることについて言及する際には、定冠詞の“the”をつけます。

【例文】

I know the band.
(私はそのバンドを知っています。)

How was the trip?
(旅行はどうでしたか?)

前置詞

私はあなたに賛成です。

✕ I agree to you.

〇 I agree with you.

徒歩で来ました。

✕ I came by foot.

〇 I came on foot.

“In”や“at”などの前置詞は、多くの英語学習者が難しいと感じる英文法の一つです。

「英語を喋る時に、どの前置詞を使えばいいのか迷ってしまう…」という方は多いのではないでしょうか。

前置詞をマスターするためには、それぞれの前置詞が持つイメージを把握した上で、熟語や例文をまるごと覚えるのが効果的な学習法です。

ここでは、前置詞とセットで覚えたい熟語の例を表にまとめましたので、慣用句としてまるごと覚えてしまいましょう。

前置詞とセットで覚えておきたい熟語

徒歩で On foot
〜に驚く Be surprised at〜
〜で有名である Be famous for〜
〜に当てはまる Apply to〜
〜に対処する Deal with〜

「いつも前置詞を間違えてしまう…」という方は、頻出の熟語を動詞と前置詞のセットで覚えましょう。

複数形

私はリンゴが好きです。

✕ I like an apple.

〇 I like apples.

複数形の名詞を用いるべきシーンで、単数形を使ってしまう英語学習者は少なくありません。

「リンゴ」や「犬」など、人や物の「全般」について言及する場合、英語では必ず複数形を用います。

また、「人々は〜」と一般論を述べたり、「今日の予定は?」など答えが一つか二つ以上か分からない質問を聞いたりする際にも、複数形を使います。

【例文】

Do you like dogs or cats?
(犬と猫どちらが好きですか?)

Do you have any plans for today?
(今日、何か予定はありますか?)

Japanese people are polite.
(日本人は礼儀正しい。)

動詞と形容詞の使い分け

興味があります。

✕ I’m interesting.

〇 I’m Interested.

退屈です。

✕ I’m boring.

〇 I’m bored.

混乱しています。

✕ I’m confusing.

〇 I’m confused.

「(私は)興味があります」という意味で、“I’m interesting.”と言ってしまいがちですが、これは間違いです。

“Interesting”は、「興味深い」を意味する形容詞なので、上の例文では「私は興味深い人です。」という意味になってしまいます。

そのため、「興味がある」「退屈だ」などと伝えたい時は、それぞれ“interest(興味をもたせる)”“bore(退屈させる)”という動詞の受動態を使うのが適切です。

【例文】

I’m interested in sports.
(私はスポーツに興味があります。)

I’m so bored.
(私はとても退屈です。)

反対に、人や物が興味深い、紛らわしいなどと伝えたい場合は、“interesting(興味深い)”“confusing(紛らわしい)”などの形容詞を使います。

【例文】

The movie was very interesting.
(その映画はとても興味深かった。)

What he said was very confusing.
(彼が言ったことはとても紛らわしかった。)

否定疑問文の答え方

はい、猫が好きではありません。

※“You don’t like cats right?(あなたは猫が好きではないですよね?)”という問いに対して

✕ Yes, I don’t like cats.

〇 No, I don’t like cats.

“You don’t 〜, right?(〜でないですよね?)”や“Don’t you 〜?(〜でないですか?)”など、の疑問文のことを「否定疑問文」と呼びます。

否定疑問文の場合、英語と日本語で「はい」と「いいえ」の答え方が逆になるため、注意が必要です。

日本語では、「猫が好きではないですよね?」と聞かれたら、その問いに対する答えとして「はい(=好きではありません。)」「いいえ(=好きですよ。)」と答えます。

しかし英語の場合、聞かれていること(猫が好きかどうか)に対して、「はい(=好きです。)」「いいえ(=好きではありません。)」と答えます。

【例文】

Don’t you like baseball?(あなたは野球が好きじゃないですか?)
Yes, I do.(いいえ、好きですよ。)
No, I don’t.(はい、好きではありません。)

You didn’t attend the class yesterday, right?(あなたは昨日授業に出席しませんでしたよね?)
Yes, I did.(いいえ、出席しました。)
No, I didn’t.(はい、出席しませんでした。)

日本人が間違えやすい英単語

続いて、日本人にとって使い分けが難しい英単語を紹介します。

“see”と“meet”

昨日、妹に合いました。

✕ I met my sister yesterday.

〇 I saw my sister yesterday.

初めまして。

✕ Nice to see you.

〇 Nice to meet you.

“See”と“meet”は、どちらも「(人に)会う」という意味で使う英単語なので、「どう使い分けていいか分からない…」という方は多いでしょう。

まず、“see”は既に知っている誰かに会う時に使います。つまり、初対面の時に使うことはありません。

【例文】

I saw Tom at the station this morning.
(今朝、駅でトムに会いました。)

Did you see Sara?
(サラを見かけましたか?)

一方、“meet”は主に誰かに初めて会う時に使う英単語で、“出会う”というニュアンスが含まれています。

「初めまして」の挨拶として“Nice to meet you.”を使うことをイメージすると分かりやすいでしょう。

【例文】

How did you meet Tom?
(トムとどのように出会いましたか?)

I’m happy that I met you.
(あなたと出会えて幸せです。)

“borrow”と“lend”

ペンを借りられますか?

✕ Can I lend a pen?

〇 Can I borrow a pen?

消しゴムを貸しましょうか?

✕ Shall I borrow you an eraser?

〇 Shall I lend you an eraser?

“Borrow”と“lend”は、意味を混同してしまいがちなので注意が必要です。“Borrow”は、自分が他の誰かから物を借りる時に使います。

【例文】

He borrowed a book from the library.
(彼は図書館で本を借りました。)

I borrowed a pen from him.
(私は彼からペンを借りました。)

Can I borrow a shirt?
(シャツを借りられますか?)

反対に、“lend”は自分が他の誰かに物を貸す時に使います。

【例文】

I lent my pen to my coworker.
(私は同僚にペンを貸しました。)

He lent his book to his friend.
(彼は友だちに本を貸しました。)

Can you lend me your PC?
(私にあなたのパソコンを貸してくれますか?)

間違えやすい和製英語一覧

テイクアウトできますか?

✕ Can I take out?

〇 Can I take-away?/Can I have it to go?

和製英語は、一見英語のように思えますが英語圏では意味が通じないので注意が必要です。

ここでは、英語学習者が間違えやすい和製英語を表にまとめましたので学習にお役立てください。

和製英語 英語での意味 正しい英語
コンセント 同意する Outlet/socket
アンケート Questionnaire
エネルギッシュ Energetic
ガソリンスタンド Gas/Petrol station
ベビーカー Baby stroller 
クーラー 冷却器 Air conditioner 
クレーム 主張する Complaint
マナーモード Silent mode
テイクアウト 取り出す Take away/to go
ドライヤー 乾燥機 Hair dryer
マフラー Scarf 

ここで紹介しているものの他にも、日本語にはたくさんの和製英語が存在します。

「これって英語でも通じるの?」と気になる英単語に出くわしたら、その都度辞書やインターネットで調べることをおすすめします。

日本人が間違えやすい英語表現

続いて、日本人が間違えやすい英語表現と正しい使い方を紹介します。

“Do you mind〜?”の答え方

はい、いいですよ。

※“Do you mind if I sit here?(ここに座ってもいいですか?)”の問いに対して

✕ Yes, I do.

〇 No, I don’t mind.

“Do you mind〜?”を「〜してもいいですか?」と捉えてしまうと、「はい、いいですよ」という意味を込めてつい“Yes!”と答えてしまいがちです。

しかし、“Do you mind〜?”は、直訳すると「〜したら気にしますか?」という意味であるため、“Yes”と解答すると「はい、気にします。(=嫌です。)」という意味になってしまいます。

“Do you mind〜?”という問いは、あなたがその行為を気にするか気にしないかが尋ねられていると覚えておきましょう。

【例文】

Do you mind if I open the window?(窓を開けてもいいですか?)
Yes, I do.(いいえ、開けて欲しくありません。)
No, I don’t mind.(はい、いいですよ。)

”From now on”の使い方

今から今月の目標について話します。

✕ I’ll talk about this month’s goals from now on.

〇 I’ll talk about this month’s goals now.

“From now on”という表現は、「今から」と訳されることが少なくありませんが、実際には「今後ずっと」という継続のニュアンスを含んでいるフレーズです。

そのため、

✕ I’ll go to the supermarket from now on.

✕ I’ll talk about today’s plan from now on.

など、「今から〜する」という意味で“from now on”を使うのは間違いで、“now”を使うのが適切です。

したがって、

I’ll go to the supermarket now.
(私は今からスーパーに行きます。)

I’ll talk about today’s plan now.
(私は今から今日の予定について話します。)

とするのが正解です。

【例文】

I’ll try to eat healthy from now on.
(これからは健康的な食事を心がけます。)

It’ll be busy from now on.
(これからは忙しくなるだろう。)

日本人が間違えやすい発音

続いて、日本人にとって聞き取りにくかったり、使い分けが難しかったりする英語の音の正しい発音を解説します。

“B”と“V”の発音

“best(最善の)”と“vest(ベスト)”は、どちらもカタカナでは「ベスト」と表記されますが、英語では“B”と“V”は発音の仕方を変える必要があります。

日本語ではどちらも同じ音として認識されますが、英語では2つの異なる音のため、発音を変えないと話が間違って伝わってしまいます。

以下の表を参考に、正しい発音方法を身につけておきましょう。

B V
音の種類 破裂音/閉鎖音 摩擦音
・best(最善の)
・base(土台)
・vest(ベスト)
・vase(花瓶)
日本語との比較 日本語の「ばびぶべぼ」に近い 日本語には存在しない
発音の仕方 上唇と下唇を合わせた状態から破裂させる 前歯を下唇に当てて、
歯と唇のスキマから息を出す

“L”と“R”の発音

“L”と“R”は、カタカナで「ラ」行の音で表記されますが、日本語のラ行の音とはどちらも大きく異なるため、注意が必要です。

以下の表を参考に、正しい発音方法を身につけておきましょう。

音の種類 接近音 接近音
・light(光)
・fly(飛ぶ)
・right(右)
・fry(焼く・揚げる)
日本語との比較 日本語には存在しない 日本語には存在しない
発音の仕方 舌を前歯の後ろ周辺に当てて、
強く発音する
舌がどこにも触れない状態で、
舌と上あごのスキマから声を出す

“G”と“Z”の発音

“giant”の“g”や、“zebra”の“z”は、どちらも「ジ」と発音してしまいがちですが、どちらの音も日本語の「ジ」とは異なります。

特に“z”は、日本語には存在しない音なので発音が容易ではありません。英語の“s”に濁点をつけるイメージで発音すると分かりやすいのでおすすめです。

音の種類 音声音 摩擦音
・giant(巨大な)
・change(変化)
・zoo(動物園)
・zebra(シマウマ)
日本語との比較 日本語の「だぢづでど」に近い 日本語には存在しない
発音の仕方 日本語の「たちつてと」を発音する時の
下の位置で、音を濁らせる
舌の先端を歯の裏に近づけて、スキマから息を出す
アルファベット“s”に濁音をつけるイメージ

正しい英語を身につけよう!おすすめの学習本4選

ここまでで、日本人の英語学習者が間違えやすい英語を解説しました。次に、間違えやすい英語を学習するのにおすすめの学習本を4つ紹介します。

間違えやすい英文法使い分けドリル

『間違えやすい英文法使い分けドリル』は、日本人がつい同じ感覚で使ってしまいがちな英単語48ペアを解説した単行本です。

“begin”と“start”、“have to”と“need to”など、使い分けが難しい英文法のニュアンスを学習し、正しい使い方を身につけることができます。

本書は「Day 01〜48」の48章で構成されており、1日5分程度のスキマ時間を使って学習することが可能です。

「ネイティブのような英語感覚を身につけたい」「スキマ時間で英文法をマスターしたい」という方におすすめの一冊です。

9割の日本人が使い方を間違える英単語

こちらは、タイトルの通り9割の日本人が使い方を間違えている101個の英単語を学習できる書籍です。

本書を活用することで、“Challenge”や“access”など、使い方を知っているようで知らない英単語の正しい意味と使い方を効率よく学べます。

「英単語の知識をブラッシュアップしたい」「なぜよく間違えるのか、その理由を知りたい」という方におすすめの一冊です。

誤解しやすい英語表現使い分けドリル

こちらは、多くの日本人が誤解している英語表現を分かりやすく解説した参考書です。

“How are you?”と“How are you doing?”の違いなど、非ネイティブにとってニュアンスの違いが分かりにくい英語表現の違いを学べます。

「よく似た英語表現の微妙なニュアンスの違いをマスターしたい」という英語学習者におすすめの一冊です。

英語の発音パーフェクト学習辞典

『英語の発音パーフェクト学習辞典』は、英語の正しい発音を学べる教材です。

付属のCD-ROMに本書に掲載されている例文やダイアログがすべて収録されているので、実際に正しい音を聞きながら「英語耳」を鍛えることができます。

ネイティブの英語が聞き取れなくて悩んでいる方や、英語の発音のクセを直したいという方はぜひ使ってみてください。

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まとめ

この記事では、日本人の英語学習者が間違えやすい英文法や英単語・表現、発音を具体例を挙げながら解説しました。

間違えやすいポイントを学習しておくことで、英文法や英単語の正しい使い方が身につきます。

「典型的な間違いをしないようにしたい」「間違いを恐れずに英語を話せるようになりたい」という方は、ぜひこの記事で紹介したポイントを参考に、英語学習に励んでください。