英語のライティング力を効率良く伸ばしたいなら、オンライン英会話で英文の添削を受けるのがおすすめです。
自分が書いた日記や英作文を講師に添削してもらうことで、より自然な表現を学ぶことができます。
本記事では、オンライン英会話で添削を受ける手順や、添削を活用してライティング力を伸ばす方法を紹介します。
目次
オンライン英会話で英作文を添削してもらうメリット
オンライン英会話で自分が書いた英文を講師に添削してもらうと、主に次のようなメリットがあります。
これら5つのメリットについて、順に詳しく説明していきますね。
自分の英語レベルを客観的に確認できる
自分が書いた英語の文章を講師に添削してもらうと、自分の英語レベル(語彙や文法の知識、ライティング力など)を客観的に確認することができます。
ライティングは、リーディングやリスニングの問題集のように決まった答がないため、独学だと「正しい英文を書けているか」「自然な表現を使えているか」などをチェックするのが難しいという問題があります。
そこで、オンライン英会話の添削を活用すれば、講師の客観的な視点で自分が書いた英文を添削してもらい、「どこがどう間違っているか」「何を改善すればもっと良くなるのか」などといった学びを得ることができます。
自分が書いた英文を客観的にチェックすることは、ライティング力を効率良く上達させるのに大いに役立ちます。
自然な英語表現が身に付く
英文の添削を受けると、講師から「どうすればより自然な英語の文章になるか」を教えてもらえます。
たとえば、「この文脈の場合、“look”よりも“see”を使う方が自然ですよ。」「この文は、過去形の“would”を使うともっと自然です。」などといったアドバイスをもらえるため、ネイティブ特有の自然な語彙・表現を学ぶことができます。
オンライン英会話で添削を受けることは、「文法的に正しい文章は書けるけど、自然な英文を書けているかどうか不安……」「ネイティブのような自然な文章を書けるようになりたい」などという方にとって非常に大きなメリットになります。
学習目的に合わせて英語を学べる
オンライン英会話で添削を受けることには、自分が書いた英作文の題材に沿って英語を学べるというメリットもあります。
たとえば、旅行英会話を学びたいなら、外国で電車を利用するシーンや買い物をするシーンを想定した会話文を作成し、レッスンで添削を受けた後、会話文を使って講師と旅行英会話を練習するといった方法で学習できます。
また、日記の場合は、日々の出来事や自分の日常について書くことによって、自分の身近な英単語や英語表現を中心に学習することができます。
たとえば、日常的に日記を書いて添削を受ければ、毎日スポーツをする人ならスポーツに関する英語を、料理が好きな人なら料理に関する英語を学べます。
このように、自分の学習目的に合わせて英作文を作成することで、自分の目的に合ったレッスンを通してライティング力を伸ばせるようになります。
発音・スピーキングを練習できる
オンライン英会話では、講師に英作文を添削してもらうだけでなく、英作文を使って講師と一緒に発音練習やスピーキング練習に取り組むこともできます。
英作文を音読して発音をチェックしてもうことも、会話の場面を想定した英文であれば講師とロールプレイ練習に取り組むこともできます。
ライティング力を伸ばすための勉強(書いた英作文の添削を受ける)に、オンラインに英会話を組み合わせることで、実践的な英語力の向上も望めます。
「話す」よりもハードルが低く、アウトプットの良い練習になる
英語力を効率良く伸ばすには、日々のインプット学習に加えて、アウトプット学習に取り組むことが欠かせません。
とはいえ、英語を「話す」ことに対して苦手意識を抱いていたりして、「話す」ことを避けてしまう英語学習者は少なくありません。
そこでおすすめなのが、まずは英語を「書く」ことから始めて、英語をアウトプットする力を身に付けることです。
「書く」ことは、「話す」ことと同様に、英語の知識をアウトプットする勉強ですが、「書く」時は自分のペースでしっかり考えながら英文を作成することができるため、「話す」よりもハードルは低くなります。
英作文を書き、添削を受けることで、少しずつ英語をアウトプットすることに慣れ、「話す」ことへの抵抗感や恥ずかしさが徐々に薄れてきます。
「英語のアウトプット練習に取り組みたいけど、講師と英語を話す自信がない……」という方は、英作文のライティングと添削を通してアウトプットの練習に取り組んでみてください。
添削を受けられるおすすめのオンライン英会話
ここでは、英文の添削を受けられるおすすめのオンライン英会話を3つ紹介します。
ベストティーチャー
ベストティーチャーは、ライティングレッスンと英作文添削、スピーキングレッスンで英語の「書く」「話す」を学べるオンライン英会話です。
「書く」と「話す」を組み合わせた独自のサービスを提供しているのが特徴で、次の3ステップの学習メソッドで英語を学びます。
- ライティングレッスン
- 外国人講師による英作文添削
- 英文を使ったスピーキングレッスン
英作文添削では、日常的に英語を使用している講師の添削を通して、文法の間違いや不自然な表現を直すのはもちろん、自然な英語表現を学ぶことができます。
ライティングと英文添削がカリキュラムに組み込まれているため、レッスンの度に「添削をお願いできますか?」などと講師に添削を依頼する必要がありません。
ベストティーチャーは、長期にわたって英作文の添削やライティング指導を受けたい方や、英作文の添削に特化したオンライン英会話スクールを探している方におすすめできるスクールです。
DMM英会話
DMM英会話は、世界121カ国の講師からマンツーマンで英語を学べる大手オンライン英会話スクールです。
添削やライティングに特化した教材・コースはありませんが、フリートークレッスンやオリジナル教材を使った通常レッスンの冒頭を利用して、講師に添削を依頼することができます。
なお、DMM英会話には、レッスン中に講師とテキストでやり取りができるチャットボックスや、講師と受講生の双方がリアルタイムで文章を入力・編集できるノート機能が備わっているため、スムーズに添削を依頼したり確認したりすることができます。
料金プランには、111カ国の非ネイティブ外国人講師のレッスンを受けられる「スタンダードプラン(月額6,480円)」と、ネイティブ講師・日本人講師を含む121カ国の講師のレッスンを受けられる「プラスネイティブプラン(16,590円)」の2つがあります。
ネイティブ講師に添削を依頼したい場合は、プラスネイティブプランへの加入がおすすめです。
レアジョブ英会話
レアジョブ英会話は、2008年よりサービスを開始したオンライン英会話の先駆け的存在のオンライン英会話スクールです。
DMM英会話と同様、添削やライティングに特化した教材・コースは用意されていませんが、レッスン中に英文添削を依頼できます。
英文添削を希望する場合は、レッスン開始後に講師に「添削をお願いしたい」と伝えれば添削してもらえます。
添削してもらいたい英文は、チャットボックスを利用して講師に送ることができます。
ただし、レアジョブ英会話にはネイティブ講師が在籍していないため、基本的な文法や単語、表現を身に付けたい初心者〜中級者の方におすすめです。
オンライン英会話で日記・英作文の添削を通して行う学習の手順
ここでは、レッスンで講師に自分が書いた英文を添削して欲しい時のレッスンの受け方を手順に沿って解説していきます。
- レッスン前に英作文を書いておく
- 添削を依頼する
- 添削してもらった英文を確認する
1.レッスン前に英作文を書いておく
オンライン英会話のレッスンは約25分間と短いため、一人でできるライティングの作業をレッスン中に行うのはレッスン時間の無駄な使い方です。
レッスンが始まってすぐ添削を依頼できるように、日記や英作文はレッスン前に書いておきましょう。
なお、英文はパソコンやタブレットを使って執筆しても、紙に手書きしても問題ありません。
オンライン英会話の受講システムの仕様に合わせて、チャットにコピペしたり、写真に撮ってデータとして送ったりして、講師が英文をチェックできるように準備しておきましょう。
2.添削を依頼する
レッスンが始まり、基本的な挨拶を終えたら、講師に添削を依頼しましょう。
短い英文であれば、教材を使った通常レッスンの冒頭で添削してもらても差し支えありません。
ただし、添削してもらう英文量が多い場合や、添削をじっくり丁寧にやってもらいたい場合などは、フリートークレッスンを選んで1レッスンを丸々、添削に使うのがおすすめです。
また、フリートークレッスンを選んだ場合は、時間に余裕があるため、添削してもらった英文を使ってスピーキング練習に取り組んだり、添削してもらった内容について質問したりすることも可能です。
3.添削してもらった英文を確認する
講師に英文を添削してもらった後は、「どこが間違っていたか」「添削後、どのような表現が使われているか」などを確認します。
講師に添削してもらった箇所を赤ペンで訂正したり、添削後の英文をノートに書き写したりして、後から見返せるように工夫しましょう。
添削を受けっぱなしにせず復習することで、新たに学んだことがしっかり記憶に定着し、ライティング力が効率良く上達します。
具体的な復習方法については、記事の後半「オンライン英会話の添削を使ってライティング力を伸ばす方法」の章で説明しています。
講師に日記・英作文を添削してもらいたい時に使える英語フレーズ
ここでは、オンライン英会話レッスンで講師に英文の添削をお願いする時に使えるお役立ちフレーズをいくつか紹介します。
添削を依頼したい時に使えるフレーズ
例文・フレーズ | 意味 |
---|---|
Could you take a look at my writing? | 私が書いたものをチェックしてもらえますか? |
Could you check my grammar? | 文法をチェックしてもらえますか? |
Could you check if there are any mistakes on my essay? | 私の作文に間違いがないかチェックしてもらえますか? |
Please let me know if there is any mistake. | 間違いがあったら教えてください。 |
自分が書いた日記や英作文を講師にチェックしてもらいたい場合は、“Could you take a look at my writing?”、“Could you check my writing?”などと聞いてみましょう。
文法を確認してもらいたい場合など、具体的な希望がある場合は“Could you check my grammar?”のようにお願いしてもいいでしょう。
知っておくと便利な質問フレーズ
例文・フレーズ | 意味 |
---|---|
What does 〇〇 mean? | 〇〇の意味は何ですか? |
Could you pronounce 〇〇? | 〇〇を発音してもらえますか? |
Could you explain why it’s wrong? | なぜ間違っているのか教えてもらえますか? |
Could you explain the difference between A and B? | AとB(英単語など)の違いを教えてもらえますか? |
講師に英文を添削してもらった際、気になることやわからないことがあったら講師に積極的に質問しましょう。
添削のお礼を伝えるフレーズ
例文・フレーズ | 意味 |
---|---|
It was very helpful. | とても助かりました。 |
Thank you for checking my writing. | 私が書いたものをチェックしていただき、ありがとうございます。 |
Thank you for your advice. | アドバイスありがとうございます。 |
講師に英文を添削してもらったら、お礼を伝えましょう。
普段のレッスンで“Thank you for your lesson.”とお礼を伝えるように、英文を添削してもらったことに対してお礼を伝えられると好印象です。
英作文・日記の目的別おすすめ題材例
ここでは、「英作文や日記って何を書いていいかわからない……」とお悩みの方に向けて、英作文・日記の題材を例を挙げていくつか紹介します。
英作文のおすすめ題材
日常英会話を勉強している人向け
カテゴリー | 題材 |
---|---|
好きなもの・こと | ・好きな食べ物について ・好きな音楽について ・好きな映画・ドラマについて ・自分の趣味について |
英語学習 | ・なぜ英語を学んでいるか ・英語を話せるようになったらやりたいこと ・日々の英語学習について |
家族・友達 | ・家族・友達の紹介 ・ペットについて ・これまでに出会った面白い人について |
旅行 | ・これまでに訪れた国・地域について ・将来行ってみたい国や地域について ・今までで一番楽しかった旅行について |
感情 | ・今までで一番感動したこと ・今までで一番恥ずかしかったこと ・今までで一番楽しかったこと ・今一番後悔していること |
この他にも、環境問題に興味があるなら環境問題について、サッカーが好きならサッカーについて……といったように、自分の興味・関心があることを題材にして書いてみましょう。
題材によって学べる英単語や英語表現が変わってくるため、自分の学習目的や興味・関心に合わせて題材を選ぶことをおすすめします。
ビジネス英会話を勉強している人向け
カテゴリー | 題材 |
---|---|
職業 | ・自分の職業について ・将来就きたい職業について ・自分が憧れる/尊敬する職業について |
仕事 | ・自分がいつもしている仕事内容について ・職場での1日のスケジュールについて ・自分が働いている会社について ・自分が好きな/嫌いな仕事内容について |
スキル | ・自分が得意なことについて ・自分が近い将来身に付けたいスキルについて |
英作文を通してビジネス英会話を学びたい場合は、ビジネスに関連する題材を選ぶといいでしょう。
自分の仕事やスキル、将来の夢など、ビジネスに関する題材を選んで英作文を書くことで、ビジネス英会話で役立つ単語やフレーズ、表現などを身に付けることができます。
また、仕事で英語のメールや報告書を書く必要がある場合は、練習用のメールや報告書を作成して添削してもらうのもおすすめです。
ただし、会社で使用している実物の契約書や資料などには、機密情報が記載されていることがあり、このような文書の添削をお願いすると情報漏洩のおそれがあるのでご注意ください。
日記のおすすめ題材例
日記の場合、これといった題材を決める必要はありません。
英作文のように文章が論理的である必要がないため、その日の出来事や新たな発見、考えなどを思いのまま英語で書けばOKです。
日記で書く内容の例
- その日にしたことについて(仕事、勉強、趣味など)
- 印象に残った出来事
- 出来事に対する自分の考えや意見
- 最新ニュースについて
- 近い将来にやりたいこと
題材を決めて書く英作文と比べると気軽に書けるので習慣化しやすく、日常について書くので実生活で必要な英語が身に付くというメリットがあります。
「何について書けばいいかわからない……」「書きたい英作文の題材がない」などと困った時は、気軽にかける日記でライティングの練習をしてみてください。
オンライン英会話の添削を使ってライティング力を伸ばす方法
オンライン英会話の添削を利用して、効率良くライティング力を伸ばすための勉強法を紹介します。
添削内容を細かくチェックし復習する
オンライン英会話で添削を受けたら、受けっぱなしにせずしっかりと復習することが大切です。
講師に添削してもらった英文を読み返して、「どこが間違っていたか」「どの表現が不自然だったか」などをチェックしましょう。
添削について気になることやわからないことがあったら、次回のレッスンで質問できるようにメモしておくといいでしょう。
添削をもとに英作文を書き直す
自分が書いた英文を添削してもらったら、添削された文章をもとに英作文を書き直してみましょう。
講師に添削してもらった文章をただ目で見るだけでなく、ノートに書き写したり声に出して読んだりすることで、しっかり記憶に定着させることができます。
この際、間違えた箇所や講師に付け加えてもらった箇所は赤色のペンで書くなど、間違えた箇所を後から見返せるようにしておくといいでしょう。
学びたい英語に合う題材を選ぶ
上述したように、英作文は「何について書くか」によって学べる内容が変わってきます。
そのため、英作文を書く際は「何のために英語を学んでいるか」「どんな英語(日常英会話やビジネス英会話など)を学びたいか」を明確にした上で、それに合わせて題材を選ぶことが大切です。
たとえば、日常英会話の習得を目指して英語を学んでいる人と、 TOEFL iBT®のスコアアップを目指してライティングの勉強に取り組んでいる人では、当然ながら選ぶべき題材や英作文で書くべき内容は大きく異なります。
前者なら、「好きなこと」や「家族・友達」などについて書いたり、自分の日常について書いたりすることで、日常英会話で必要な英語が効率良く身に付きます。
一方、後者の場合、 TOEFL iBT®のエッセイで高得点を取れるよう、TOEFL iBT®の過去問などを使って、 TOEFL iBT®の採点基準を意識して論理的なエッセイを書く練習をするのがいいでしょう。
このように、選ぶべき英作文の題材はその人の英語を学ぶ目的によって大きく異なるため、自分の学びたい英語に合わせて題材を選ぶ必要があります。
オンライン英会話の添削についてのよくある質問
オンライン英会話の添削についてよくある質問とその答をまとめました。
- 添削を受けるなら、ネイティブ講師の方がいいですか?
- 学習者の英語レベルにもよりますが、ネイティブ特有の表現や言い回しを学びたい場合は、ネイティブ講師がおすすめです。
しかし、必ずしもネイティブ講師でなければならないということはありません。
特に「スペルや文法、語彙が間違っていないかチェックしてもらいたい」という初心者であれば、非ネイティブの外国人講師や日本人講師でも十分に満足のいく添削を受けることができるでしょう。
ただし、「細かなところまでチェックしてほしい」「ネイティブ特有の表現や言い回しを教えてもらいたい」などという中級者〜上級者の方の場合は、ネイティブ講師を選んで添削を受けることをおすすめします。
- 添削を受けるのに追加料金はかかりますか?
- 添削を受けるのに、基本的に追加料金はかかりません。
オンライン英会話のレッスンで講師に英文の添削をお願いする場合、追加料金が発生することは基本的にありません。
レッスン中に講師に質問したり、発音やスピーキングをチェックしてもらったりするのと同じように、英文の添削を依頼することができます。
- チャット機能はどうやって使うのですか?
- レッスン受講システムにチャット機能が付いている場合は、レッスン受講中に利用することができます。
オンライン英会話で導入しているレッスン受講システムによりますが、システムにチャット機能が付いている場合は、レッスンを受けながら画面上でチャット機能を利用することができます。
チャット機能を使えば、添削を依頼したい英文を講師に送ったり、添削してもらった英文を講師から送ってもらったりできます。
チャットでやり取りした内容はレッスン終了後も確認することができるので、復習時にも活用できます。
オンライン英会話の添削についてのまとめ
今回は、オンライン英会話で添削を受ける手順や、添削を活用してライティング力を伸ばす方法を紹介しました。
オンライン英会話では、講師と会話を練習するだけでなく、英作文や日記の添削を依頼することもできます。
自分が書いた英作文を添削してもらうことで、自分の英語力を客観的に確認できたり、より自然な表現が身に付いたりといったメリットが期待できます。
「ライティング力を効率良く伸ばしたい!」という方は、ぜひ本記事を参考にして自分の書いた文章の添削をオンライン英会話で受け、効率良く英語力を伸ばしてください。