TOEICテストの受験日が近づくと、何らかの不安やストレスを感じる受験者は少なくはありません。
今回はよりよい状態で試験にチャレンジできるよう、直前にするべき対策について詳しく解説します。
目次
TOEICテスト直前に対策するべきこと
TOEICテストの試験日が迫ってくると「追い込みをかけなければ!」と意気込んでしまう気持ちは理解できますが、間違った方法で詰め込み学習をしてしまうと逆効果になってしまうこともあります。
「試験直前」の受験生の気持ちは、TOEIC学習に費やしてきた期間にもよるところもあるので人それぞれですが、試験の間際になったら、これまでの集大成としてやるべきことと避けたほうがいいことがあります。
ここでは試験2週間くらい前から行っておきたいTOEIC対策を具体的に紹介します。
新しい問題集には手をださない
試験直前の時期に最もやってはいけないことは、新しいことに手をだすことです。
時間に余裕がある時期であれば問題ありませんが、試験直前になって新しい参考書や問題集に手をだすと、十分に理解したり暗記したりできないまま、中途半端な状態で試験に臨むことになってしまいます。
特にTOEICテストの出題範囲は日常生活からビジネスシーンまで多岐にわたるため、直前に新しく語彙を覚えようとしたところで、その単語がピンポイントで出題される可能性は限りなくゼロに近く、逆にあれもこれも理解できないと焦りを生んでしまいます。
よってこの時期は、これまで使ってきた参考書や模試問題を中心に理解を深めるようにしたほうがいいでしょう。
何度も復習して解法パターンを身につけることがスコアアップにつながります。
また、TOEICテストでは、最近の世の中の動きにそった内容が問題として出題されるといわれています。
つまり直近に出版された模試問題を重点的に学ぶことで、高得点を取れる可能性が高まります。
多数の参考書や問題集に取り組んできた場合は、出版時期の新しい問題集をピックアップし、出題傾向や課題を把握するようにするのがこの時期におすすめする勉強法です。
苦手な問題を重点的に学習する
TOEICテストでは、英文法や語彙に関する問題がたくさん出題されます。
時制を問う問題、品詞を問う問題、似た発音をする単語のひっかけ問題など苦手にしている箇所は人それぞれですが、ある程度TOEICに関する勉強を続けていると、自分が苦労するのはどの部分なのかがわかってきます。
自分が苦手だと感じる箇所が特定できたら、解説を読み返したり類似の問題を重点的に復習したりするようにしましょう。
間違いやすい箇所を見つけだすためには、何度も間違う同じような問題をスマホで写真に撮っておくことをおすすめします。
スマホに残しておくことで、移動中やスキマ時間にスマホ画面を開いてさっと復習することができます。
また、アドバイスを求める人が身近にいる場合は、不明点を質問してみるのもいいでしょう。
このようにして弱点を徐々に少なくすることで、正解率が上がってきます。
毎日リスニング音声を聴く
TOEICテストはリスニングセクションから始まります。
リスニングの問題は、音声を聴いて瞬時にテンポよく解答する必要があるので、リスニングの問題集の英語音声をくり返し聴いて、耳を問題形式に慣らしておくことをおすすめします。
そして、余裕があるならで聴くだけではなく、音読やシャドーイングも加えるとさらに効果的です。
本番のシミュレーションをする
TOEICテストはリスニングとリーディングあわせて約2時間です。
試験当日のペース配分をシミュレーションするためには、本番と同じ時間配分できちんと時間を測り、本番同様マークシートを使用して模試問題200問解くことをおすすめします。
中には正解がわからない問題があるかもしれませんが、パニックにならず問題文から手がかりを探しましょう。
TOEICテストでは、文章の中に正解に導いてくれる文脈、手がかり、ヒントが隠れていることが多いので、決して空欄のままで試験を終えることなく、手がかりから推論して答えを導きだすようにしましょう。
また、可能であれば本番を想定して、試験と同じ時間にとおしで問題を解くと当日の状況がイメージしやすくなります。
生活のリズムを整える
「勉強時間は長ければ長いほどいい」と考えている人もいるでしょうが、勉強時間が長くなればなるほど、寝つきが悪くなる可能性が高くなります。
睡眠不足になったり、睡眠の質が落ちたりすると、体調に影響がでてしまいます。
試験前の期間は、「短時間でも質の高い勉強をする」方向性にシフトして生活リズムを整え、試験に向けてストレスを軽減させることが重要です。
特に試験の一週間前からは、早寝早起きをして体調を万全の状態にし、落ち着いた環境の中で過ごすように心がけましょう。
TOEICテスト前日に対策すべきこと
前日に詰め込み学習をして体調を崩したり疲労が残ったりすると、試験に悪影響が及ぶ可能性があり、新たに知識を詰め込もうとするのは有効とはいえません。
前日は思考を英語脳に切り替えることを意識するくらいにとどめ、無理して学習に専念しないようにしましょう。
つぎに、前日にするべきことを紹介しますので、参考にしてください。
英語脳に切り替える
日本語と英語では構造が異なるため、日本語環境に身をおいていると日本語のルールを適用する方向で脳は働いています。
前日は可能であれば日本語を大量に話さなくてはならない状況に身をおくことは避け、極力英語でものごとを考えるようにしましょう。
そうすることで、脳がウォームアップされ、英語を英語のままで考える「英語脳」への切り替えがスムーズに進みます。
持ち物の確認
忘れ物をすることがないように、必要な持ち物は前日に確認しておきましょう。
- 受験票(規定の証明写真を貼ったもの)
- 写真つきの本人確認書類(運転免許所・パスポート・学生証など)
- 腕時計(携帯電話・置時計・ストップウォッチ・ウェアラブル端末の使用不可)
- 鉛筆またはシャープペンシル
- 消しゴム
- マスク
鉛筆や消しゴムを忘れた場合は、試験会場で支給してくれるケースもあるようですが保証はできません。
必要なものは各自の責任で持参するようにしましょう。
当日のスケジュールと会場の確認
試験当日に焦ることのないよう、試験のスケジュールを把握しておきましょう。
特に試験開始時間を間違えるようなことがあっては一大事です。
受験票に記載されている試験受付時間と開始時間を今一度チェックしてください。
また、当日の受付時間に遅れることのないよう、会場までの交通手段と経路をGoogleマップなどで事前に確認しておくことをおすすめします。
十分な睡眠を取る
睡眠不足の状態だと集中力が欠如し、試験当日に最大のパフォーマンスを発揮することができません。
試験前夜は、勉強に時間をかけすぎることなく、早めに寝て十分な睡眠を取るようにしましょう。
TOEICテスト当日に対策すべきこと
試験当日の過ごし方によって試験のできが左右されることがあります。
万全な状態で試験本番に挑むために当日にするべきことを紹介しますので、参考にしてください。
体調管理をする
食べ物が原因で胃腸炎、発熱などの体調不良を起こし試験を欠席することがないよう、試験前日と当日は、食べ慣れないものは避け、消化のよいものを食べるようにしましょう。
試験会場は天候や空調によって暑すぎたり寒すぎたりすることがあります。当日は着たり脱いだりして温度変化に対応ができる服装で試験に臨むと安心です。
早めに会場についておく
バタバタと試験開始ギリギリに試験会場にすべり込むようでは、「遅刻するかも?」と試験開始前に不安やストレスを感じてしまいます。
当日は多少の混雑や交通機関の遅延があるかもしれませんので、時間に余裕をもってゆったりとした気持ちで会場に到着するようにしましょう。
また、試験開始から試験終了まで休憩がありません。試験途中にトイレに行くために離席することのないよう、事前にお手洗いも済ませておきましょう。
当日の見直しはほどほどに
試験会場到し試験開始までまだ時間がある場合、単語帳を見直したりリスニング音声を聴いたりすることは頭の回転を良くするために良い方法です。
しかし、あまり時間をかけすぎると、試験の前に脳が疲れてしまい、本番で本領を発揮できなくなりますので、試験当日の無理な詰め込みには注意しましょう。
ポジティブに考える
当日は試験だけに集中するべきです。
もし、大学の課題や仕事上の悩み、友人との約束事など懸念事項があったとしても、この時間だけは試験にのみ集中するようにしましょう。
試験開始直前には深呼吸をしてください。そして、スコアが伸びることをイメージするなどポジティブ思考で試験に挑みましょう。
まとめ
本記事では、TOEICテストの直前にするべき対策について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
TOEICテスト直前から前日・当日にかけてするべきおもな対策をまとめました。
- 復習を中心とした学習をする。
- 英語脳への切り替えを意識する。
- 本番と同じ形式で問題を解く。
- 万全な体調管理でコンディションを整える。
- 試験当日に必要な持ち物と試験のスケジュールを確認する。
- リラックスしてポジティブシンキングで挑む。
TOEIC直前に効果的な対策を講じておくことは、スコアアップにつながります。
今までつみ重ねてきたことを最大限に発揮するためにも、ぜひ今回紹介した直前対策を取り入れてみてください。
そして生活のリズムを整えてベストコンディションで試験に臨んでください。