TOEICテストのリスニング勉強法

TOEICテストのリスニング勉強法

TOEICテストのリスニング問題が「早すぎて聞き取れない…」、「集中力が途切れてしまう…」などの理由から、スコアの伸び悩みを感じてはいませんか?

リスニングのスコアアップには、繰り返し模試問題を解いて出題の傾向に慣れることが大切ですが、ただがむしゃらに問題を解いているだけでは、思ったようにスコアアップしないことがあります。

なぜなら、リスニングは一朝一夕に上達するものではなく、英語の音を理解して正確に聞き取れるようになるには、日々のトレーニングの積み重ねが必要だからです。

しかし、ここで諦めてはいけません。聞き取れない原因を把握して、それぞれのPartに対して必要な対策をすることによって、効果的にスコアを伸ばすことは可能です。

今回は、TOEICのリスニングセクションのスコアをアップのための勉強法について解説します。

なぜ聞き取れないのか?

なぜ聞き取れないのか?

TOEICの問題に慣れていない、または聞き取りのスキルが追いついていない状態で、リスニングの模試問題だけをもくもくと解いていては効率がよくありません。

先ずは、聞き取れない原因を把握して、その弱点を克服するための学習を並行して行うことが大事です。

単語を知らない

英文を聞いて理解できない、加えて問題用紙を読んでも理解できないという場合は、その英文中に出てくる英単語自体を知らないことが考えられます。

リスニング中に「この単語はどういう意味だろう?」と考えることで一時的に思考がストップしてしまい、英文の内容を理解するにいたりません。

知っている単語の数が多いほうが、聞き取りで理解できる範囲は確実に広がります。

TOEIC頻出の単語帳を使用し、英単語を少しずつインプットして、語彙を増やすようにしましょう。

おすすめのTOEIC単語帳は下記の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
TOEIC対策におすすめの単語帳11選!905点取得者がレベル別に解説

文法を知らない

リスニングにおいて、基本的な英文法の知識は必要不可欠です。例えば、英語の語順は日本語とは大きく異なります。

英文を聞いて頭の中で日本語に当てはめ、訳しながら意味を考えているようでは、文脈をつかみきれません。英語の語順は、英語のまま理解するよう習慣づけましょう。

また、TOIECの文法対策本を活用して、時制、前置詞、助動詞、受動態など、基礎の英文法を学習することをおすすめします。

TOIEC頻出の英文法を習得することで、スムーズに聞き取れるようになります。

英語の音に慣れていない

国際音声学会(IPA: International Phonetic Association)では、英語には20種類の母音があるとしています。

日本語の母音は5種類なので、英語には日本語にはない音素がたくさん存在していることになります。

raw(生の/rɔː)とrow(列/rəʊ)、bath(お風呂/ bɑːθ)とbus(乗り物のバス/ bʌs)など、カタカナ読みで発音が似ている単語は、聞き取りに注意が必要です。

また、単語と単語の音がつながるリエゾンによって、単語の切れ目が分からなくなることがあります。

音が連結したり、脱落したり、同化したり、音声が変化することがあるということを理解しておきましょう。

また、TOEICテストでは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの4つの国からのスピーカーを採用しています。

それほどトリッキーな訛りは出題されませんが、アクセントやイントネーションが微妙に異なることがあることを意識して、問題に取り組みましょう。

スピードに慣れていない

英単語や英文法は分かるのに、英語のスピードが速すぎて理解ができないというケースもあります。

英語音声をシャワーのように浴びて耳を慣らすという方法もありますが、ただ聞き流しているだけではあまり効果がありません。

先ずは短めの英文をナチュラルスピードで聞く練習をしましょう。

最初は部分的な理解になってもかまいません。意味を考えながら注意深く聞く練習をくりかえすことで、徐々にスピードに慣れていきます。

TOEICの問題に慣れていない

日常の英会話ではある程度聞き取れるのに、TOEICのリスニングが聞き取れない場合は、問題形式に慣れていないことが原因かもしれません。

TOEICテストの問題用紙は英文のみが記載されており、テスト進行についてのディレクションも英語でのみ説明してあります。

問題の進め方が解らず戸惑っているようなことがあれば、放送の重要な部分を聞き逃しかねません。

TOEICテストの特徴をよく理解し、余裕をもって問題に取り組むようにしましょう。

リスニングセクションのテスト構成と形式

リスニングセクションのテスト構成と形式

英語のコミュニケーション能力を測る資格試験、TOEIC Listening & Reading Testは、リスニングとリーディングの2つのセクションに分かれています。

TOEICテストは過去問題を公表していませんが、出題形式は毎回同じです。次で説明するテスト構成と形式は、しっかりと把握しておきましょう。

テスト構成

リスニングセクションは、流される英語の音声の内容をどれくらい理解しているかが問われます。

Part1~Part4まで4つのパートに別れていて、約45分で計100問に答えるマークシート方式です。

Part 1 Part 3 Part 3 Part 4
形式 写真描写問題 応答問題 会話問題 説明文問題
問題数 6問 25問 39問 30問
時間 約5分 約10分 約17分 約13分

※流れてくる会話やナレーションを聞いて解答していくので、各パートの時間配分を気にする必要はありません。

テスト当日に困惑することがないよう、各パートがどのような形式なのか理解しておきましょう。

Part 1/写真描写問題

Part 1は、問題用紙に印刷されている1枚の写真について、(A)、(B)、(C)、(D)の4つの短い文が口述されます。

その音声を聞いて、写真の内容をもっとも適格に表現しているものを1つ選びその文字を解答用紙にマークします。

説明文は問題用紙に印刷されておらず、放送は1度だけしか流れません。

Part 2/応答問題

Part 2は、英語による質問もしくは文章とそれに対する3つの回答が放送されます。

その質問に対するもっとも適切な回答を選んで、解答用紙の(A)、(B)、(C)のいずれかにマークします。

質問と応答は問題用紙に印刷されておらず、放送は1度だけしか流れません。

Part 3/会話問題

Part 3は、2人もしくは3人の会話が放送されます。

会話を聞いて問題用紙に印刷されている設問とそれに対する回答を読み、(A)、(B)、(C)、(D)の4つの答えの中からもっとも適切なものを1つ選び、その文字を解答用紙にマークします。

会話の中で聞いた内容と問題用紙に印刷されている図とを関連づけて解答する設問もあります。それぞれの会話には、設問が3つずつあります。

会話は問題用紙に印刷されておらず、放送は1度だけしか流れません。

Part 4/説明文問題

Part 4は、1人の話し手によるアナウンスやミニトークが放送されます。

それぞれのトークで話し手が話している内容を聞いた上で、問題用紙に印刷されている設問と回答を読み、(A)、(B)、(C) 、(D)の4つの答えの中からもっとも適切なものを1つ選び、その文字を解答用紙にマークします。

トークの中で聞いた内容と問題用紙に印刷されている図とを関連づけて解答する設問もあります。それぞれの会話には、設問が3つずつあります。

トークは問題用紙に印刷されておらず、放送は1度だけしか流れません。

各パートの問題傾向の分析

各パートの問題傾向の分析

TOEICテストは、ビジネスと日常生活のシーンから幅広く出題されていますが、出題には傾向があります。

その頻出パターンと勉強法を理解することで、効果的にスコアアップをすることができます。

Part 1問題傾向

Part 1で流される英文は、シンプルな語順で構成されています。

基本的には「主語+動詞+補語/目的語+追加情報」の形が採られており、疑問文や仮定法やthat節のような複雑な英文は出てきません。
 

ポイント

Part 1を攻略するには、英文が流れる前に問題用紙にある写真を2つ3つ見て、その写真に「何が映っているのか?」、「場所はどこなのか?」「どういう状況なのか?」など、ある程度イメージしておくことが重要です。

そして、放送を注意深く聞き写真の状況と照らし合わせて、一番適切だと思うものを選びます。

もし瞬時に答えにたどりつけない場合は、明らかに適切ではない選択肢を消去しながら選ぶのも有効なテクニックです。

また、選択肢の中には写真の状況と異なる時制が使われていたり、異なる前置詞が使われていたり、いわゆる「引っかけ問題」もあるので注意しましょう。

Part 1の頻出パターン チェックポイント
乗り物と人物が移っている写真
(例)車を駐車している様子
バスに乗ろうとしている様子など
乗り物が何であるか?
乗り物と人物の位置関係は
どんな感じか?
人物はどんな動作をしているか?
複数の人物が移っている写真
(例)会議中の様子、授業中の様子
レストランでの様子など
場所はどこか?
人物の位置関係はどんな感じか?
人物はどんな動作をしているか?
物しか映っていない写真
(例)倉庫の中の様子、リビングの様子
風景など
場所はどこか?
物の位置関係はどんな感じか?
物はどんな状態か?

Part 2問題傾向

Part 2で流れる英文は短いですが、質問のパターンや回答のパターンにはいろいろあります。
 

ポイント

Part 2を攻略するには、文頭の単語が何であるかを聞き分けることが鍵となります。

「何が問われているのか?」問題の意図を瞬時に判断し、一番適切だと思う回答を選びます。

回答の選択肢の中には、pair(一対/péɚ)とpear(梨/péɚ)やcopy(コピー/kάpi)とcoffee(コーヒー/kˈɔːfi)など、同じ発音やよく似た発音の単語があえておりまぜられているので、惑わされないようにしましょう。

Part 2の問いかけパターン チェックポイント
疑問詞の問いへの回答 文頭の疑問詞
(who、what、where、why、when、how)
が何であるか聞きもらしに注意。
どちらを選択するのかの
問いへの回答
疑問詞whichか、would you like A or Bでどちらを
選択するか好みを問われるケースが多い。
YesかNoを問う
疑問文への回答
必ずしもYesかNoで答えるわけではない。
・I’m not sure.(よくわかりません)や
・I’ll check it later.(後で確認します)
「不明確である」と伝える回答が正解の場合もある。
付加疑問文への回答 肯定の付加疑問文なのか否定の付加疑問文なのか
文末の表現の聞きもらしに注意。

Part 3 & Part 4問題傾向

Part 3では13の会話を聞き、各会話に対して3つの質問に答えます。また、Part 4では10のミニトークを聞き、各トークに対して3つの質問に答えます。

基本的に、Part 3とPart 4の攻略法は同じです。どちらも問題の放送が流れる前に問題用紙に記載されている設問と選択肢を読んで、事前にある程度の情報を「先読み」しておくテクニックが要求されます。

「どういう状況のトークであるのか?」を推測しながら、できるだけたくさん設問を読み進めましょう。そして、質問のパターンを判断し、その答えを推測しながら集中して聞きましょう。

また、質問が読み上げられてから次の設問に進むまでの間隔は約8秒です。

答えを選ぶことに時間をかけていると、次の設問の出だしを聞き逃すことになりますので、注意しましょう。

Part 3 & Part 4の質問パターン 質問の例
要点・要旨を問う トークのメイントピックは何か?
トークが行われている場所はどこか?
詳細を問う 何をしているのか?
何を頼んだのか?
締め切りはいつか?
推論を問う 何を期待しているか?
なぜがっかりしているのか?
次に何をする必要があるのか?
発言の意図・目的を問う なぜ「○○」といったのか?
図や表の内容を問う 値段表を見て、どれを選んだか?
地図を見て、対象はどの場所にいるのか?
カレンダーを見て、会議はいつなのか?

TOEICリスニング対策の学習法

TOEICリスニング対策の学習法

TOEICテストは設問形式が決まっているので、きちんと対策をすることでスコアアップをすることは可能です。

次に、TOEICテストのリスニング対策に効果的な学習法を紹介しますので、参考にしてください。

TOEICテストに特化した教材

TOEICテストは問題の特性から訓練的な要素があるとされています。

公式問題集でも市販の参考書でもどちらでもかまいませんので、必ずTOEICテストに特化した教材を購入して、繰り返し取りくみましょう。

また、問題を解いて間違えたところは解説をチェックしてください。

「単語力不足で間違えたのか?」、「英文法の知識不足で間違えたのか?」、または「発音をうまくキャッチできずに間違えたのか?」。

不正解だったポイントを確認し、間違えた原因を意識しながら読み解くようにしましょう。

問題の傾向に慣れると、次第に癖のある問題にも引っかからず正解を導くことができるようになります。

また、100%正解の自信がなくても消去法で答えにたどりつけば、全体的な正解率のアップにつながります。

ディクテーション

正確に聞き取れるようになるには、聞こえた英語の音声を書き取る「ディクテーション」が効果的です。

【ディクテーションの手順】

  1. 音声ダウンロードやCDが付いた問題集を用意する。
  2. 音声を聞きながら、紙に英文を書き取る。
  3. 問題集のスクリプト(音声の内容を文字でおこしたもの)と照らし合わせて、聞き取れなかった部分をチェックする。

最初はPart 1やPart 2の短文からでかまいません。確実に書き取ることができるまで繰り返し練習するのが上達のポイントです。

シャドーイング

聞こえた英語の音声を少し遅れて声に出す「シャドーイング」をすることで、聞き取りの内容を瞬時に理解できるようになります。

【シャドーイングの手順】

  1. 音声ダウンロードやCDが付いた問題集を用意する。
  2. 音声を聞いた後、聞こえた内容に対し、節をつけて声に出す。
  3. 問題集のスクリプトと照らし合わせて、聞き取れているかをチェックする。

こちらもPart 1やPart 2の短文からでかまいません。

暗唱できるくらい何度も声に出して練習することで、その表現が記憶に定着し、聞いて理解する能力が向上します。

リスニング学習の習慣化

リスニング力の上達には、毎日トレーニングをすることを習慣化しましょう。まとまった学習時間を確保することが難しい場合は、1日15分とか30分でも大丈夫です。

スキマ時間や移動時間に気軽にアクセスできるアプリを用いて、クイズ感覚で単語を覚えたりリスニングの練習をしたりするのも効果的な学習法です。

毎日少しでも問題に触れることで、次第に成長を感じるようになります。

成長を感じられるようになれば日々の学習が苦ではなくなり、学習意欲の維持につながります。

まとめ

本記事では、TOEICテストでリスニング問題が聞き取れない原因と各パートの勉強法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

【聞き取れない原因まとめ】

  • 単語を知らない
  • 文法を知らない
  • 英語の音に慣れていない
  • スピードに慣れていない
  • TOEICの問題に慣れていない

【リスニング対策学習法まとめ】

  • TOEICテストに特化した問題集を繰り返し解く
  • ディクテーションをする
  • シャドーイングをする
  • リスニング学習を習慣化する

リスニングのスコアアップには、継続して練習することが大切です。

TOEICテストのリスニングセクションの問題形式に慣れることで、集中力が途切れることなく問題に取り組めるようになります。

また、問題を繰り返し解いて各パートの問題傾向のポイントをつかめれば、正解率を上げることができます。

ぜひ実践していただいて、スコアアップを目指しましょう。