「語学留学してみようかな?」と思い立った時、まず気になるのが行った方がメリットになるのかデメリットになるかという問題です。
今回は、語学留学のメリットとデメリット、およびデメリットをデメリットでなくする方法を紹介します。
さらに大学在学中に留学した場合と、社会人になってから留学した場合のメリット・デメリットについてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次
語学留学とは?知っておきたい基礎知識
まず、語学留学をするなら知っておかなければならない、語学留学の基礎知識を紹介します。
語学留学とは?
そもそも語学留学とは、「現地の言葉を学ぶこと」を目的とした留学のことです。
海外にある語学学校に通って、現地で生活しながらその国で話されている言語を学ぶ留学スタイルで、現地の高校や大学に通う正規留学・交換留学、言語以外のスキル習得を目的としたスキルアップ留学などとは異なります。
英語の取得を目的とした語学留学は、英語があまり話せない初心者でも挑戦しやすいのが特徴です。
目的 | 英語力の向上 |
---|---|
必要な英語力 | 特になし |
ビザの種類 | 学生ビザ/観光ビザ |
滞在期間 | 1週間〜 |
渡航先 | 特に決まりなし |
就労の可否 | 基本的に不可(※例外あり) |
語学学校の種類
語学留学では、現地の語学学校に通って英語のレッスンを受けます。
主に、「私立の語学学校」と「大学付属の語学学校」の2種類あります。
それぞれ特徴や学べることが異なるので、自分のレベルや目的に合わせて語学学校を選ぶことが大切です。
私立の語学学校
1つ目に紹介するのは、民間企業が運営する「私立の語学学校」です。
語学留学の学校選びでは最もオーソドックスな学校で、世界中から英語の習得を目指すたくさんの留学生が集まります。
私立の語学学校の特徴は、英語レベルや目的が異なる多様なコースを開講していることです。自分の英語レベルや目的、スケジュールに合わせて、英語を学ぶことができます。
また、多くの私立語学学校では、放課後や週末に留学生同士や地元の人達との交流を促すようなさまざまなアクティビティを主催しているのもうれしいポイントです。
英語初心者の方や、自分のレベル・目的に合わせて楽しく効率良く英語を学びたい方には、私立の語学学校がおすすめです。
大学付属の語学学校
2つ目は、現地の大学などに付属する語学学校です。
その大学に進学を希望する留学生が、大学で学ぶ前に不足している英語力を補うために通う教育機関ですが、学校によっては通常の「語学学校」として誰でも入学できるところもあります。
授業内容は、大学生活で求められるアカデミックな内容が中心となっており、通常の語学学校と比較するとレベルはやや高めです。
大学の授業で必要になるレポート・エッセイの書き方や、ディスカッション・プレゼンテーションのためのスピーキングなどを学ぶことができます。
海外の大学への進学を検討している方や、アカデミックな英語力を身につけたい方は、大学付属の語学学校を選ぶといいでしょう。
語学留学のメリット
ここでは、語学留学の主なメリットを5つ紹介します。
留学しようか迷っている方や、「語学留学にはどんなメリットがあるの?」と気になっている方はぜひ確認してみてください。
- 短期間で英語力を伸ばせる
- さまざまな国に人脈を築ける
- 異文化理解が深化する
- 自分に自信がつく
- 視野が広がり価値観が変わる
短期間で英語力を伸ばせる
語学留学では、実際に英語が話されている国で生活しながら英語を学ぶため、日本で英語を学ぶのと比較して、短期間で英語力を伸ばすことができます。
もちろん日本でも英語を学ぶことはできますが、日本での生活と英語圏で英語漬けの生活を送るのとでは、後者のほうが圧倒的に英語を話す機会は増えます。
語学学校ではもちろん、放課後や買い物、滞在先など、日常のあらゆる場面で英語を使用する中で、学んだことがしっかり定着するので、効率良く実践的な英語を身につけることができます。
さまざまな国に人脈を築ける
海外の語学学校には、世界中からたくさんの留学生が集まるので、日本で生活していては出会うことがないような多様な国籍の人達と交流することができます。
さまざまな国の留学生と積極的に交流し、帰国後も連絡を取り合うことができれば、さまざまな国に人脈を築くことができます。
語学留学は、世界各国に人脈を広げる絶好のチャンスです。
異文化理解が深化する
留学先でさまざまな文化に触れることで、異文化への理解を深めることができます。
異文化の中で生活していると、カルチャーショックを受けることもありますが、カルチャーショックを乗り越える過程で、よりグローバルな人間へと成長しているはずです。
留学中に身につけた異文化に対する理解力は、将来英語を使って外国人とコミュニケーションを取る際に大いに役立ちます。
自分に自信がつく
語学留学を経験すると、英語力やコミュニケーション力、生活力などが養われ、いつの間にかその経験が自信へと変わっていきます。
留学先では、周囲に助けを求められる家族や知り合いがいない中、自分の英語力だけを頼りに生活しなければなりません。
このような困難な環境下に身を置くことで、日本で生活していては発揮できなかったコミュニケーション力や適応力などが磨かれ、自分に自信を持てるようになります。
視野が広がり価値観が変わる
留学先でさまざまな国籍・文化の人と交流すると、視野が広がりいろいろな考え方や価値観があることに気づかされます。
日本で生活していると、日本での「当たり前」が自然と自分の考え方や価値観のベースになりがちですが、海外で生活してみると、日本での「当たり前」が通用しないことが少なくありません。
これまで自分が当たり前だと思っていた考え方や価値観を見直すきっかけになることは、語学留学の醍醐味の一つです。
留学をサポートしてくれるおすすめのサービス比較
語学留学をサポートしてくれるサービスを比較表で紹介します。
無料相談や無料見積もりをLINEで気軽に行えるサービスもあるので、留学を考えている方は一度相談してみてください。
各社 | 留学先 | 期間 | 無料相談 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
夢カナ留学 | アメリカ カナダ オーストラリア ニュージーランド イギリス | 1週間~ | 無料相談 留学プラン無料診断 LINEで相談 | 公式サイト |
スマ留 | カナダ フィリピン アメリカ イギリス他 | 1週間~ | 無料カウンセリング (オンライン可) LINEで相談 | 公式サイト |
スクールウィズ | フィリピン オーストラリア カナダ マルタ イギリス アメリカ ニュージーランド アイルランド インドネシア シンガポール 南アフリカ共和国 フィジー | 1週間~ | 無料留学相談(オンライン) オススメの国・都市診断(無料) LINEで無料相談 | 公式サイト |
りゅうがくん | オーストラリア アメリカ カナダ イギリス ハワイ マルタ | 1週間~ | 無料カウンセリング LINE留学相談 | 公式サイト |
カナダジャーナル | カナダ | 1週間~ | 無料見積もり LINEで相談 | 公式サイト |
MeRISE留学 | フィリピン(セブ島) | 1週間~ | 無料相談 無料見積もり | 公式サイト |
U-GAKU | フィリピン(セブ島) カナダ(トロント) 沖縄(北谷) 北海道(ニセコ) | 2週間~ | 無料オンライン個別相談 | 公式サイト |
留学するなら大学在学中?社会人?それぞれのメリット・デメリット
語学留学は年齢を問わず挑戦できますが、大学在学中に留学するからこそ得られるメリットがある一方、逆に社会人になってから挑戦するほうがメリットになることも少なからず存在します。
ここでは、大学在学中の留学と、社会人留学するメリットとデメリットを比較しながら紹介します。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
大学在学中に留学 | ・渡航のタイミングを選びやすい ・進路の選択肢が広がる ・留学中に得た経験を就職活動に活かせる |
・予算によっては渡航先が限られてしまう ・休学する場合は卒業が遅れてしまう ・目的が曖昧だと何も得られないことがある |
社会人留学 | ・予算に余裕があり好きな渡航先を選びやすい ・ビジネス英語を学べる |
・長期留学のハードルが高い ・休職や退職が必要になることがある |
大学在学中に留学するメリット
大学在学中に語学留学するメリットは、次の通りです。
- 長期休暇があるので渡航するタイミングを選びやすい
- 将来の進路の選択肢が広がる
- 留学中に得た経験を就職活動に活かせる
大学在学中は、数ヶ月単位のまとまった休みがあるため、留学のタイミングを自由に選べるというメリットがあります。
夏休みや春休みなどの長期休暇を活用すれば、休学することなく1ヶ月〜2ヶ月間の語学留学を実現することができます。
社会人になると数ヶ月単位のまとまった休みを取るのは難しくなるため、長期留学をプランニングしやすいというのは、大学在学中に留学する最大のメリットだと言えます。
また、大学在学中に語学留学をすると、進路の選択肢が広がったり、留学中に得た経験を就職活動に活かすことができたりといったメリットもあります。
留学を通してさまざまな考え方や価値観に触れることで、自分が将来やりたいことや進みたい方向が見えてくることもあるでしょう。
外資系企業への就活を決めたり、海外の大学院への進学を決めたりと、留学は自分の選択肢を増やし、自分の将来の進路を決める手助けをしてくれます。
留学に興味がある大学生の方は、ぜひ大学在学中に留学に挑戦してみてはいかがでしょうか?
大学在学中に留学するデメリット
続いて、大学在学中に語学留学するとデメリットになるケースを考えてみましょう。
- 予算によっては渡航先が限られてしまう
- 休学する場合は卒業が遅れてしまう
- 目的が曖昧だと何も得られないことがある
大学在学中は、留学のタイミングを選びやすいというメリットがある反面、社会人のように一定の収入を得ることが難しいため、予算によっては実現可能な留学プランや渡航先が限られてしまうというデメリットがあります。
たとえば、英語の本場であるイギリスに留学したくても、留学に必要な資金を調達できなければ、渡航先を日本から近いアジア圏などに変えざるを得ません。
また、半年〜1年といった長期の留学をする場合は、大学を休学する必要があり、卒業が遅れてしまうことがあるので注意が必要です。
総じて、大学在学中の語学留学にはたくさんのメリットがありますが、意味のある留学にするには強い目的意識が必要です。
留学の目的が曖昧だと、何も得られないままただ時間だけが過ぎてしまい、結果的に中身のない留学になってしまうので注意しましょう。
社会人になってから留学するメリット
次に、社会人になってから語学留学をするメリットを紹介します。
社会人になるとまとまった休みが取れないため、「留学なんて今さら……」と諦めてしまいがちですが、社会人になってから留学するからこそのメリットも存在します。
- 一定の収入があるため好きな渡航先を選びやすい
- ビジネス英語を実践で学べる
まず、社会人になると一定の収入を得られるようになるため、学生時代は手が届かなかった英語の本場であるイギリスやアメリカへの留学が可能になります。
予算に縛られず好きな渡航先を選べるというのは、社会人になってから留学するからこそのメリットでしょう。
また、転職やキャリアアップなどを視野に入れて留学する社会人には、仕事で必要なビジネス英語を実践で学べるというメリットもあります。
社会人にとって必要なビジネス英語のスキルをピンポイントで学ぶことができる語学留学は、高い満足度が得られるでしょう。
社会人になってから留学するデメリット
社会人になってからの語学留学には、下記のようなデメリットが考えられます。
- 休みが取りにくく、長期留学のハードルが高い
- 休職や退職が必要になることがある
社会人になると数ヶ月単位の長期休暇を取ることが難しくなるため、大学生に比べ長期留学のハードルがグッと高くなります。
有給休暇や年末年始、大型連休などの休暇を使えば1〜2週間の短期留学を実現することは可能ですが、1ヶ月以上の長期留学をプランニングするには、長期休暇を取っても問題にならない職種や、休みが多い仕事に就いていないと厳しいでしょう。
また、長期休暇を取るのが難しい場合は、休職や退職する必要が出てくるかもしれません。
語学留学のために仕事を辞めるとなると、キャリアに一定期間のブランクができてしまい再転職時に不利になることがあるため、長期留学のプランニングは慎重かつ計画的に行う必要があります。
語学留学のデメリット・問題点と解決策
ここまで、語学留学のメリットと、大学生と社会人が語学留学するメリット・デメリットをそれぞれ比較して紹介しました。
そこで次に、語学留学のデメリットと問題点についてみていきましょう。問題点の解決策も紹介しています。
留学費用が高い
語学留学をするには、約1ヶ月間の短期留学でも30万〜60万程度のまとまった費用が必要になります。
そのため、語学留学に興味を持っていても、「留学資金を調達するのが難しい」などの理由で留学を諦めてしまう人は少なくありません。
ただ、予算調達ができないことが語学留学を諦める理由なら、それはもったいないことです。
語学留学の資金が不足しているなら、下記の解決策を参考にして予算内で語学留学を実現する方法がないか探ってみてください。
解決策:できる範囲で費用を抑えて語学留学を実現しよう!
どの国に留学するにしても、「渡航費」「学費」「現地での生活費」といった費用が必ずかかりますが、留学費用をそれなりに安く抑えることは可能です。
たとえば、
- 日本から近い国を選ぶ
- 物価が安い国を選ぶ
- 大都市を避けて滞在する
- 円高のタイミングで渡航する
- 旅行のハイシーズンを避けて渡航する
- 無料の留学エージェントを利用する
など、渡航先や渡航のタイミングを工夫することで、語学留学の費用を節約することができます。
また、どうしても留学資金を自前で調達するのが難しい場合は、奨学金制度を利用するのもおすすめです。
ただし、語学留学を対象にした奨学金制度はあまり数が多くありません。とはいえ、全くないわけではないので、条件が合うものがあえば利用を検討してみるといいでしょう。
時間がかかる
語学留学を実現するには、当然ながら一定以上の期間が必要です。
大学生なら夏休みや春休みといった長期休暇を狙って語学留学を実現できますが、社会人になるとなかなかまとまった休みが取れず、留学を諦めてしまいがちです。
解決策:休暇の時期を狙って短期留学を実現しよう!
留学のためにまとまった休みを取るのが難しいなら、年末年始やお盆休み、GWなどの休暇を使って、短期留学に挑戦してみましょう。
最近では、仕事が忙しい社会人向けに最短1週間から参加できる短期間の留学プログラムが増えてきました。
また、近年留学先として人気が高まっているフィリピンでは、短期集中型で英語力を伸ばせるマンツーマン授業を行っている語学学校もあります。
「ビジネス英語を学ぶ」「外国人の友達を作る」など、強い目的意識を持った上で短期集中型の留学プログラムに参加すれば、1週間程度の短期留学でも英語力を伸ばすことは十分に可能です。
成長を実感できないことがある
留学前・留学中の過ごし方によっては、英語力が伸びたことをあまり実感できないことがあります。
というのも、英語力が伸びるかどうか、有意義な留学生活を送れるかどうかは本人の努力次第だからです。
では、語学留学を有意義なものにするには、どのようなことを意識したら良いのでしょうか?
解決策:留学する目的を明確にしよう!
英語力を最大限に伸ばすには、語学留学する目的を明確にしておくことが大事です。
「ビジネス英語を学ぶ」「外国人の友達を3人以上作る」「英語力をCEFRのB2レベルからC1レベルに伸ばす」といったように、できるだけ具体的な目標を立てましょう。
また、留学先で英語力を効率良く伸ばすには、留学前に日本でできる限り英語学習を進めておくことが大事です。
日本で英語の基礎学習を終えておけば、留学中はアウトプット練習や応用に時間を割くことができるので、取り組む学習が絞られ効率良く学習を進めることができます。
語学留学のメリット・デメリットについてのまとめ
今回は、語学留学のメリット・デメリットについて詳しく紹介しました。
語学留学の良い点と問題点の両方をしっかり理解しておけば、自分にとってベストなタイミングで「意味のある語学留学」を実現できるはずです。
「語学留学してみたい」という意志があるなら、ぜひこれを機に留学実現に向けて行動してみてください。