社会人留学には、「短期間で英語力を伸ばせる」「さまざまな国の人達と人脈が築ける」など、メリットがたくさん存在します。
とはいえ、留学にかかる費用や渡航先に適した国、渡航タイミングなどがわからず、お悩みの社会人は少なくありません。
そこで今回は、社会人留学の方法や必要な費用、おすすめの渡航先などについて紹介します。
目次
社会人でも留学はできる?大人になってから語学留学をするメリット
社会人が語学留学をする主なメリットは、下記の4つです。
- 留学の期間や時期を自由に選べる
- 目的やレベルに合わせて英語を学べる
- 短期間で英語力を伸ばせる
- さまざまな国の人達と人脈が築ける
それぞれのメリットについて、順に詳しくみていきましょう。
留学の期間や時期を自由に選べる
ほとんどの語学学校は、最短1週間からの短期留学プログラム・コースを開講しています。
また、新たな生徒を毎週受け入れ、オリエンテーションを実施するなど、入学のタイミングにも柔軟に対応しています。
「滞在期間」や「渡航時期」を自由に選択することができるため、仕事が忙しい社会人でも、休暇のタイミングに合わせて海外留学を実現させることが可能です。
「あまり仕事の休みが取れない……」という方でも、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどの休暇を利用して参加できるコースがあることは、社会人にとって大きな魅力です。
目的やレベルに合わせて英語を学べる
語学学校では、「ビジネス英語を習得したい」「英語資格を取得したい」「日常英会話力を伸ばしたい」など、自分の目的に合わせて英語を学ぶことができます。
近年では、アジア圏を中心にマンツーマン授業を受けられる学校も増えてきており、自分の目的やレベルに合わせてカリキュラムをカスタマイズすることで、短期間でも目標に定めた英語力レベルに効率的に到達することができます。
短期間で英語力を伸ばせる
語学留学をすることで、日本で仕事をしながら英語を学ぶよりも、効率良く英語力を伸ばすことができます。
というのも、留学先では授業中はもちろん、日用品の買い物や、レストラン・カフェでの注文、友達・ホストファミリーとの会話など、すべての場面で英語を使う必要があるからです。
日本で生活するのと比べて、英語を使う量が圧倒的に増えるため、短期間でも確実に実践的な英語力が身につきます。
いつも仕事が忙しくて、なかなか英語学習に時間を割くことができない社会人にとって、語学留学は短期間で効率良く英語力を伸ばす絶好のチャンスだといえます。
さまざまな国の人達と人脈が築ける
語学学校は、英語を学ぶことを目的にしたさまざまな国籍の留学生が集まる場所です。
そのため、日本で普通に生活していては出会うことがないような海外出身の人達と交流し、人脈を築くことができます。
「外国人の友人を作りたいけど、日本だとなかなか出会いがない……」という社会人にとって、語学留学はさまざまな国の人達と人脈を築く絶好のチャンスです。
社会人が語学留学をする方法
社会人が海外の語学学校に通う方法は、大きく分けて「語学留学」と「ワーキングホリデー」の2つです。
留学スタイル | |
---|---|
語学留学 | 海外にある語学学校に通って英語を学ぶ |
ワーキング ホリデー |
語学学校に通ったり仕事をしたり、 観光をしたりして、英語を学ぶ |
語学留学
語学留学は、海外にある語学学校に通って英語を学ぶ留学のスタイルです。
語学学校ごとに期間・レベル・目的別のプログラムが用意されており、自分の希望に添う留学を実現することができます。
学校を通してホームステイ先を手配したり、他の留学生や地元の人達と交流できるアクティビティに参加したりといった、充実した留学生活を送りやすいという特徴があります。
ワーキングホリデー
語学学校に通うことはもちろん、働いたり観光したりと自由に海外生活を満喫することができます。
ただし、ワーキングホリデーには「年齢制限(目安:18〜30歳)」があり、原則31歳以上の方はこの制度を利用することができません。
滞在期間は「1年間」が基本で、制度を利用できるのは一つの国につき1度きりとなっています。
仕事を辞めて長期留学に行きたい方の場合は、ワーキングホリデー制度の利用も視野に入れるといいでしょう。
社会人の語学留学にかかる費用一覧
「語学留学をするには、具体的などのような費用がどれくらいかかるの?」と疑問に思っている方に向けて、語学留学にかかる主な費用の内訳を解説します。
留学にかかる費用は、渡航先や学校、現地でのライフスタイルなどによって幅がありますが、おおよその目安は把握することが可能です。
ここでは、「渡航前」と「滞在中」に分けて必要な費用について詳しくみていきましょう。
- 航空券代
- ビザ申請代
- 海外留学保険料
- 留学エージェントのサポート費用
- 授業料
- 生活費
渡航前にかかる費用一覧
まず、渡航前にかかる費用について解説します。
航空券代
渡航日が決まったら、できるだけ早いうちに航空券を予約します。
渡航先やシーズンにもよりますが、国際線の往復航空券には10〜20万円程度の費用がかかります。
短期留学の場合、航空券代が留学費用の半分以上を占めることが珍しくありません。
語学留学にかかる費用をできるだけ節約したい場合は、ハイシーズンを避けたり、比較的安く購入できるトランジットが多いルートを利用したりするといいでしょう。
なお、短期留学の場合は、往復航空券を手配しましょう。
長期留学(目安:3ヶ月〜)の場合は、片道航空券のみでも入国することができます。
ビザ申請代
国や滞在期間、留学方法によっては、ビザ(観光ビザや学生ビザ、ワーキングホリデービザなど)の申請が必要になることがあります。
たとえば、オーストラリアの語学学校に通う場合、3ヶ月間未満なら「観光・商用目的のビザ(ETAS)」、3ヶ月間以上なら「学生ビザ」の申請・取得が必要です。
ETASの取得には20AUドル($1=80円換算で1,600円)、学生ビザの申請には630AUドル($1=80円換算で50,400円)の費用がそれぞれかかります。
ビザ申請の要否や申請費用は、国によって幅がありますので、渡航前にしっかり確認しておきましょう。
海外留学保険(海外旅行保険)料
短期間の留学であっても、渡航先で万が一のことがあった時に備えて、海外留学保険に加入しておくと安心です。
海外留学保険(海外旅行保険)は、海外留学中にケガや病気をした際にかかる治療費や、盗難・賠償などのトラブルなどを保証してくれる保険です。
保険料は、保険会社や保証内容などによって幅がありますが、1年間あたり14万〜20万円程度が相場です。
数週間〜1ヶ月といった短期間であれば、1万5千〜3万円程度で加入することができます。
留学エージェントのサポート費用
留学エージェントとは、語学留学に必要な手続きをサポートしてくれる会社のことです。
留学エージェントに語学学校の手続きや、ビザの申請など諸々の準備をしてもらう場合は手数料がかかることがあります。
ただし、留学エージェントのサポート費用は、会社によって異なります。
中には、語学学校や保険会社からの紹介手数料を運営資金にしている「無料エージェント」もあるため、具体的な費用については留学エージェントに確認する必要があります。
留学にかかる費用を抑えたい場合は、無料の留学エージェントを利用するのがおすすめですが、その会社が安全かどうかをしっかり見極めることが大切です。
留学をサポートしてくれるサービスを比較表でまとめたので参考にしてみてください。
各社 | 留学先 | 期間 | 無料相談 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
夢カナ留学 | アメリカ カナダ オーストラリア ニュージーランド イギリス | 1週間~ | 無料相談 留学プラン無料診断 LINEで相談 | 公式サイト |
スマ留 | カナダ フィリピン アメリカ イギリス他 | 1週間~ | 無料カウンセリング (オンライン可) LINEで相談 | 公式サイト |
スクールウィズ | フィリピン オーストラリア カナダ マルタ イギリス アメリカ ニュージーランド アイルランド インドネシア シンガポール 南アフリカ共和国 フィジー | 1週間~ | 無料留学相談(オンライン) オススメの国・都市診断(無料) LINEで無料相談 | 公式サイト |
りゅうがくん | オーストラリア アメリカ カナダ イギリス ハワイ マルタ | 1週間~ | 無料カウンセリング LINE留学相談 | 公式サイト |
カナダジャーナル | カナダ | 1週間~ | 無料見積もり LINEで相談 | 公式サイト |
MeRISE留学 | フィリピン(セブ島) | 1週間~ | 無料相談 無料見積もり | 公式サイト |
U-GAKU | フィリピン(セブ島) カナダ(トロント) 沖縄(北谷) 北海道(ニセコ) | 2週間~ | 無料オンライン個別相談 | 公式サイト |
滞在中にかかる費用一覧
次に、滞在中でかかる留学費用を紹介します。
授業料の相場
語学学校の授業料の相場は、国や都市、カリキュラムなどによって幅があります。
一般的な語学学校のインテンシブコース(週27時間)の授業料の目安は、下記の通りです。
- 1週間:3万〜4万円程度
- 1ヶ月:12万〜16万円程度
ただし、授業料が格安の国や都市や、「長期割引」を設けているコースなどがあり、上記の価格よりも安く授業を受けられることがあります。
また、学校によっては、授業料とは別に入学金や教材費、夏期追加料金などがかかることもあります。
生活費
行きたい国や都市の物価によって生活費は異なりますが、海外で生活するには1ヶ月あたり10万円前後は必要を考えておくと良いでしょう。
内訳としては、宿泊費(家賃やホームステイ費用など)、交通費、食費、通信費、娯楽交際費などが挙げられます。
生活費は節約することもできますが、やみくもに食費や娯楽交際費などを削ろうとすると、せっかくの留学生活が十分に楽しめないものになってしまうので気をつけましょう。
渡航先が決まり次第、現地の物価について調べ、具体的にどのくらいの生活費が必要なのかイメージしておくといいでしょう。
社会人の語学留学にかかる費用の合計は?国・期間別に紹介
ここまでで、留学に必要な費用の内訳は理解していただけたと思います。
そこで次に、社会人の語学留学にかかる費用の合計を国・期間別に紹介します。
フィリピン | アメリカ | オーストラリア | カナダ | イギリス | |
---|---|---|---|---|---|
1〜3週間 | 10〜20万円 | 20〜40万円 | 20〜30万円 | 20〜30万円 | 20〜40万円 |
1ヶ月 | 15〜30万円 | 30〜60万円 | 30〜50万円 | 30〜50万円 | 30〜60万円 |
3ヶ月 | 35〜70万円 | 80〜110万円 | 60〜80万円 | 60〜80万円 | 80〜110万円 |
6ヶ月 | 70〜130万円 | 110〜230万円 | 100〜160万円 | 95〜160万円 | 100〜180万円 |
※費用は「学費」「渡航費」「滞在費」「生活費」を含みます。
※費用は目安であり、同じ国でも住む都市や通う学校、現地でのライフスタイル、為替レートによって変動します。
上記の費用よりも安くなることもあれば、高くなることもありますので、大まかな目安だと思ってください。
1週間〜3週間
期間や国、学校などにもよりますが、社会人の短期留学に必要な費用(学費+滞在費+生活費)の目安は、20〜40万円ほどです。
滞在期間にかかわらず渡航費は一定であるため、期間が短いほど日割り額は高くなります。
フィリピンをはじめとしたアジア圏に留学する場合は10〜20万円程度と、欧米諸国より費用を少し安く抑えられます。
1ヶ月
社会人が1ヶ月間語学留学をする場合、おおよそ30万〜60万円の費用がかかります。
前述したように、期間にかかわらず航空券代は一定であるため、1ヶ月の留学費用は数週間の留学にかかる費用とそれほど大きな差はありません。
3ヶ月〜6ヶ月
3ヶ月以上の長期留学になると、最低でも60万円以上のまとまった費用が必要になります。
短期留学と比較してまとまったお金が必要になりますが、長期でも短期でも航空券代は大きく変わりませんし、学校によっては長期割引などが適用されることがあるため、日割り額は短期留学と比較して安く抑えることができます。
英語を学びたい社会人におすすめの国・留学先は?
続いて、社会人の留学先としておすすめの国を5つ紹介します。
国 | 特徴 |
---|---|
フィリピン | 費用を抑えて留学できる |
アメリカ | 日本人留学生の人気が最も高い国 |
オーストラリア | 「語学留学」目的の日本人留学生が最も多い国 |
カナダ | 治安・環境が良く初めての留学に最適 |
イギリス | イギリスならではの歴史ある文化に触れながら、イギリス英語を学べる |
それぞれの渡航先の特徴やメリット・デメリットについて、順に詳しくみていきましょう。
フィリピン
フィリピンは、最近人気が高い留学先の一つです。
留学先としては、セブ島やマニラ、バギオなどの地域が人気です。
東南アジアに位置している国で、日本からの平均フライト時間は4〜5時間と渡航しやすいのが特徴です。
フィリピンの語学学校は、マンツーマンで授業を行っているところが多く、自分の目的やレベルに合わせて効率良く英語力を伸ばすことができます。
また、他の国と比較して留学にかかる費用を安く抑えられることもフィリピン留学の特徴の一つです。
語学学校の授業料と航空券が比較的安価な上、物価が安いので現地での生活費も安く抑えることができます。
- 他の国と比較して留学にかかる費用が安い
- 日本から距離が近いので参加しやすい
- マンツーマン授業で英語を学べる
アメリカ
アメリカは、最も多くの日本人留学生が渡航している人気の渡航先(※)です。
アメリカには世界中から毎年たくさんの留学生が集まるため、さまざまな国の人達と人脈を築くとともに、アメリカの文化に浸る経験ができます。
ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコ、ホノルルなど、アメリカの大都市で生活しながら語学学校に通う経験は、一生忘れられないものになることでしょう。
ただし、他の国と比較して、語学学校の授業料や航空券代、現地での生活費など、もろもろの留学費用は高くなります。
(※)一般社団法人海外留学協議会による「日本人留学生数調査2019」の結果より
- アメリカ文化に触れられる
- 世界中から集まる留学生と人脈を築ける
- 憧れの大都市で生活をしながら英語を学べる
オーストラリア
オーストラリアは、アメリカに次いで高い人気を誇る留学先です。
一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による「日本人留学生数調査2019」の調査では、「語学留学」を目的とした日本人留学生の数がどこの国よりも多いという結果が出ており、語学留学先として人気が高いことがわかります。
オーストラリア留学の特徴としては、日本と季節が真逆であることや、自然と都市が絶妙のバランスで保たれている環境の中で英語を学べることなどが挙げられます。
ただし、オーストラリアは物価が高いため、食費や娯楽交際費、交通費など、現地での生活費がかさんでしまいがちです。
長期留学を検討しているのであれば、語学学校に通いながらアルバイトで生活費を調達したり、ワーキングホリデー制度を使ってフルタイムで働いたりする方法もおすすめです。
- 語学学校に通いながら働くことができる
- 自然と都市が絶妙のバランスで保たれている環境の中で英語を学べる
- 日本との時差が小さい
カナダ
治安が良く、留学生にとって快適な環境が整っているカナダは、初めて海外留学をする社会人におすすめできる渡航先です。
中でも国際色が豊かで活気に溢れるトロントや、自然が豊富でスキーやビーチアクティビティなどを楽しめるバンクーバーは、非常に魅力的な都市です。
また、カナダの英語の発音は、オーストラリアやイギリスなどと比べて、キレイで聞き取りやすいといわれています。
- 治安が良い
- 留学生にとって魅力的な環境で英語を学べる
- キレイな英語の発音が身につく
イギリス
英語の本場であるイギリスには、質の高い語学学校が数多くあります。
1週間から入学できる学校や、社会人向けコースを開講している学校があるので、留学の目的や仕事のスケジュールに合わせて自分に合う学校が見つかります。
イギリス文化に浸ったり、アメリカ英語とは一味違うイギリス英語に触れたりと、イギリスならではの経験ができることも魅力の一つでしょう。
ただし、イギリスは物価が高く、留学費用がかさみます。
学生時代に「イギリス留学は高いから……」とイギリス留学を諦めた経験があるなら、一定の収入を得られる社会人になった今、イギリス留学に挑戦してみるのもいいでしょう。
また、イギリスは、ヨーロッパ諸国へのアクセスが非常に良いため、時間に余裕があれば留学後にヨーロッパ旅行を楽しむのもおすすめです。
- 語学学校の質が高い
- イギリス英語を学べる
- 歴史あるイギリス文化に浸れ、イギリスならではの経験ができる
社会人が語学留学をするのにおすすめのタイミングは?
仕事が忙しい社会人の場合、いつどのようなタイミングで語学留学をするか迷いますよね。
社会人が語学留学をするのにおすすめのタイミングとしては、次の2つが挙げられます。
- 有給休暇を取得しやすい時期
- 年末年始やお盆など長期休暇の期間中
「いつ留学しよう?」とお悩みの方は、語学留学の計画を立てる際の参考にしてください。
有給休暇を取得しやすい時期
有給休暇を使えば、仕事を辞めずに語学留学をすることができます。
最近では、社会人向けに1週間から渡航できる短期留学プログラムを提供する留学エージェントや語学学校が多数登場しています。
1週間の短期留学の場合、英語力を格段に伸ばすことはできなくても、海外旅行感覚で仕事の疲れをリフレッシュしたり、自分のキャリアを見つめ直したりできるなど、メリットはたくさんあります。
「ずっと海外留学をしてみたかったけど、これまでチャンスがなかった……」という方は、有給休暇を使って短期留学を実現してみてはいかがですか?
年末年始やお盆など長期休暇の期間中
まとまった有給休暇を取得できない人の場合、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなどといった長期休暇期間中の留学がおすすめです。
休暇の時期を狙って短期間で参加できるプログラムを利用すれば、仕事を続けながら語学留学を実現することができます。
ただし、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなど、海外旅行・留学の需要が高まるハイシーズンは、航空券が高くなるというデメリットがあります。
滞在期間が短い場合、航空券代が語学留学費用の半分以上を占めることも少なくありません。
費用を抑えたい場合は、有給休暇を利用するなどして、ハイシーズンを避けて渡航することをおすすめします。
社会人が語学留学を成功させるためのポイント
せっかく忙しい仕事の合間を縫って語学留学をするのなら、「挑戦して良かった!」と思える留学にしたいですよね。
ここでは、社会人が語学留学を成功させるための3つのポイントを紹介します。
- 留学の目的を明確にする
- 自分に合う渡航先を選ぶ
- 渡航前に基礎的な英語力を身につけておく
なぜ留学したいのか、留学の目的を明確にする
社会人が語学留学を成功させるには、明確な目的や目標を持っておくことが必要です。
明確な目的・目標があるとないでは、現地での行動や英語力の伸び具合、留学の満足度に大きな差が生まれます。
たとえば、「海外出身の友人を作りたい」という目標があれば、積極的に他の留学生に話しかけたり、語学学校が主催するアクティビティに参加したりして、自分の目標実現に向けた行動ができます。
逆に、「何のために留学をするのか」が曖昧だと、滞在中にモチベーションを維持できなかったり、帰国後に何も成長を実感できなかったりしてしまいます。
「海外出身の友人を作りたい」「ビジネス英語を学んでキャリアアップを目指したい」「異文化交流を通して視野を広げたい」など、一口に語学留学といってもその目的・目標は人それぞれです。
留学を成功に導くため、そして留学の満足度を最大化させるために、語学留学を計画するに当たっては、留学の目的を明確にしておきましょう。
自分に合う渡航先を選ぶ
自分の目的・レベルに合う渡航先を選ぶことも、留学を成功させるのに大切なポイントの一つです。
たとえば、海外経験が少なく初めて海外留学をする方の場合、英語の発音がキレイで聞き取りやすく、治安が良好なカナダや、費用を抑えてマンツーマンで英語を学べるフィリピンなどを渡航先に選ぶといいでしょう。
また、留学目的や英語力のレベルの他にも、「アメリカ文化が好き」とか「イギリス英語を学びたい」、「休日はビーチアクティビティを楽しみたい」など、自分の興味や関心、留学先で経験したいことなどを基準に、渡航先を選ぶのも一つの方法です。
せっかくの語学留学ですから、自分自身が留学に満足できるよう、自分にピッタリな渡航先を選びましょう。
渡航前に基礎的な英語力を身につけておく
語学留学は、英語力を伸ばすためにする留学なので、英語力がなくても留学することはできます。
とはいえ、中学レベルの英単語や英文法といった基礎的な英語力は、渡航前に身につけておくことをおすすめします。
なぜなら、基礎的な英語力を身につけておけば、渡航先で活きた英語でコミュニケーションを取ったり、英語で行われる授業の内容を理解したりすることができ、留学の満足度が向上するからです。
特に社会人留学の場合、仕事と両立させる必要があることから、留学できる期間は限られています。
数週間といった限られた留学生活を充実させ、短期間で英語力を伸ばすためにも、渡航前に日本でできる基礎学習は済ませておくといいでしょう。
社会人の語学留学についてのまとめ
今回は、「留学に挑戦してみたい!」という社会人に向けて、語学留学に必要な費用やおすすめの渡航先、成功させるポイントなどを解説しました。
社会人になると、仕事が忙しいこともあり「留学はできない」と諦めてしまいがちです。
しかし、有給休暇や年末年始・お盆などの休暇を使えば、最短1週間からの留学に挑戦することができます。
今回紹介した費用の目安や社会人におすすめの渡航先を参考に、自分の目的や英語レベル、興味・関心に合わせて、語学留学をプランニングしてみてはいかがでしょうか?