- 「とにかく楽しく英語を勉強したい」
- 「英語の語彙や発音、文法などをまとめて効率的に勉強したい」
- 「スピーキングとリスニング、両方またはいずれかを鍛えたい」
- 「日常会話で使える英語の表現を知りたい」
そんな思いをお持ちの方に、海外映画を英語で見て英会話力をアップさせる方法を紹介します。
この記事では、
- 映画で英語を勉強することのメリットや効果
- 学習を進める上で気をつけるべき点
- 具体的な学習方法
- 映画の選び方
などについて解説しています。
また、記事の最後でおすすめの映画を5本紹介します。
目次
映画で英語を学ぶことのメリット
世の中には英語学習の教材が数え切れないほどあります。
単語帳や文法書はもちろん、フレーズ集や各試験の対策本など例を挙げればきりがありません。
また、学習方法に関しては、英会話教室やオンライン英会話、ランゲージエクスチェンジなどがあり、中にはYouTubeで英語を勉強しているという人もいるかもしれません。
しかし、
- 楽しく英語学習に取り組める
- 4技能(リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング)を同時に伸ばすことができる
という点では、海外の映画を英語で見るという方法が、最もバランスのよい学習方法の一つであると言えます。
そこで、この章ではまず映画で英語を学ぶことのメリットを解説します。
映画で英語を学ぶメリット
映画で英語を学ぶメリットは3つあります。
それぞれ順番に見ていきましょう。
「楽しく」英語が学べる
映画で英語を学ぶ1つ目のメリットは、とにかく「楽しく」英語が学べるということです。
もちろん、他の教材や学習方法がつまらないという意味ではありません。
しかし、「自分の興味のあるものを自分で選べる」という点で、他の英語学習とは大きく異なります。
また、実生活では自分の興味のあるものについて話す機会が多いので、自分が使う機会の多そうな表現を効率的に学ぶことができます。
知見が広がる
2つ目のメリットは、知見が広がるということです。
映画を見ることで英語の表現を知ると同時に、海外の文化に触れることもできます。
海外の文化に触れることによって、日本以外の国の文化や考え方に触れられるので、物の見方が変わったり、広がったりします。
話のネタができる
映画を見て英語を学ぶことで、「話のネタができる」というメリットもあります。
どんなことでも、何かに精通している人の話は面白いものです。
そういった面白い話ができるようになることは、英語が話せるようになることと同じくらいのメリットだと言えます。
また、実際に観た映画の名言などを覚えてそれを話のネタや会話中に入れても面白いかもしれませんね。
映画で英語を学ぶことの効果
ここからは、映画を通じて英語を勉強することにどのような効果があるのかを解説します。
まず、映画を英語の「学習教材」として見た時に、「映画」には次の2つの効果があります。
- ネイティブのナチュラルな会話に触れることができる
- 映像と音声によるインプットを得られる
この2つの効果を見ていきます。
ネイティブのナチュラルな会話に触れることができる
英語で映画を見ることで、ネイティブが話すナチュラルな英語に触れることができます。
「ナチュラルな英語」というのは、次の3つの要素に分けることができます。
- ナチュラルなスピード
- ナチュラルな発音
- ナチュラルな表現
ナチュラルなスピード
「ナチュラルなスピード」というのは、言い換えれば単純に「速い」ということです。
一般的な英語学習の教材ではネイティブスピーカーが話しているとしても、学習用に少しだけスピードが遅くなっています。
また学習教材では、重要な部分を強調して読まれることがあります。
一方で、映画は学習教材ではないので、ネイティブにとって自然な話し方を聞くことができます。
速いスピーキングで話す英語に慣れることで、英語を「日本語に置き換えずに」英語のまま理解する能力が鍛えられます。
ナチュラルな発音
ナチュラルなスピードの英語に慣れることで、「ナチュラルな発音」にも慣れることができます。
他の一般的な教材でも正確な発音を知ることはできます。
しかし、普段の会話の中では、それほど明確に発音されない音があるのも事実です。
このような音の変化は日本語でも起こることで、例えば、「おはようございます」は日常生活では、ほとんど「はよ(ご)ざいます」と聞こえます。
こういったナチュラルな音の変化に慣れることで、英語のリスニング力が向上します。
ナチュラルな表現
映画を通して「ナチュラルな表現」を知ることができます。
映画のセリフは、言ってみれば膨大な量の英語例文集のようなものです。
そのセリフの中から気に入った言い回しを選んで練習をすることで、自分が実際に使うボキャブラリーを効率よく増やすことができます。
映像と音声によるインプット
「映画」の特徴として、「音声」と「映像」という2つのことを同時にインプットできます。
つまり、「聴覚」と「視覚」を使うことができるため、単語やフレーズが記憶に定着しやすくなります。
単語などが覚えやすくなる理由は主に2つあります。
1つ目は、感情に結びついた物事は忘れにくいからです。
喜怒哀楽を表すセリフを真似することで、同じようなシチュエーションになった時に自然と使えるようになります。
もう1つの理由は、イメージと結びついた物事も記憶に定着しやすいからです。
単語の意味を文字だけで覚えるのではなく、視覚的なイメージと結びつけると明らかに忘れにくくなります。
つまり映像と音声という2つことを同時にインプットすることによって、「感情に結びついた」「イメージ」として脳に刻むことで、英語の表現が覚えやすくなります。
映画で英語学習を始める前に気をつけるべきこと
映画を見て英語を学ぶことはいいことばかりのように見えます。
しかし、実は注意すべき点が2つあります。
それは、
- 初心者にとっては、少しハードルが高い
- 「なんとなく」見ているだけでは効果が出にくい
ということです。
初心者にとっては、少しハードルが高い
まず「初心者」の基準は、英検2級程度、TOEICスコア550程度です。
これらはいずれも「高校卒業程度の英語力」があることを意味しています。
つまり、高校卒業程度の英語力がない人にとっては、英語で映画を見ることはあまり効果的であるとは言えません。
なぜなら、映画を英語音声と英語字幕で見た時、ある程度内容を理解できる程度の英語力が必要だからです。
場合によっては、「日本語字幕」で見続けるよりも学習効果が薄いという研究結果もあります。
したがって、初心者の方はまず基礎固めをしてから、映画を使った英語学習に取り組むことをおすすめします。
「なんとなく」見ているだけでは効果が出にくい
娯楽としてではなく、英会話力を上げるために映画を見る場合、いくつか気をつけるべき点があります。
最も気をつけるべきことは、「なんとなく」「分かった気になって」見てはいけないということです。
英語の「聞き流し」は、多くの研究で効果が薄いと指摘されています。
同じように、映画もただ見ているだけでは英会話力は向上しません。
では、具体的にはどのようにすればよいのでしょうか。
その方法の基礎となる考え方を次の章で詳しく見ていきます。
英語学習に効果的な映画の見方
楽しく勉強できるということは、必ずしも「楽」ということではありません。
先ほど見たように、映画をなんとなく見るだけでは、英語力の向上という観点からはあまり効果は見込めません。
しかし、映画を教材とした英語学習の方法はまだ研究段階にあり、どのように勉強すべきかは分かっていません。
ただし、「すべきでないこと」というのは分かっており、それが「なんとなく」「分かった気になって」見てはいけないということです。
これは、
- 「無意識」ではなく「意識して」見る
- インプットした情報を「しっかりと」理解する
と言い換えることができます。
「無意識」ではなく「意識して」見る
「意識して」映画を見るとは、一体どういうことでしょうか。
具体的に心がけるべきことは、映画を見ることで、英語力のどの部分を磨きたいのかを考えるということです。
- 発音を良くしたい
- ボキャブラリーを増やしたい
- スピーキング力を上げたい
- ネイティブの会話スピードに慣れたい
など、「なんのために映画を見るのか」ということを明確にしてから、学習に取り組むとよいでしょう。
「全部まとめて」伸ばしたいという方は、優先順位をつけることをおすすめします。
インプットした情報を「しっかりと」理解する
「しっかりと」理解するというのは、他人に教えることができるかどうかが1つの目安になります。
単語であればその単語の意味を、フレーズであれば使える場面などを人に説明できるようにしましょう。
なぜしっかりと理解する必要があるのでしょうか。
それは、深く理解すればするほど、深く記憶に定着するからです。
また、深く理解することで応用が効くようになり、似たような表現に触れた時に意味を推測することができます。
さらに、英語を日本語に訳さず理解する力がつき、リスニング力とリーディング力が向上します。
意識して、理解した情報を「アウトプット」で定着させる
さて、英語を実際に話せるようになるためには、やはり「アウトプット」が不可欠です。
映画を見ながらできるおすすめの英語学習法は、オーバーラッピングです。
オーバーラッピングとは、スクリプトや字幕を読みながらセリフの真似をすることです。
オーバーラッピングに慣れてきたら、英語の文を読まずに耳だけを頼りにセリフを真似る「シャドウイング」に変えるのもよいでしょう。
さらに、特に気に入ったセリフがあれば何度も繰り返し練習して、実際に使えるようにしましょう。
具体的な勉強法
ここからは映画を通して英会話を勉強する方法を見ていきます。
具体的には、
ステップ2:「英語音声のみ」で見る
ステップ3:英語のスクリプトや字幕を確認する
ステップ4:セリフを真似る
の4つのステップがあります。
ステップ1:映画を選ぶ
映画で英会話を学ぶためには、当然ですがまず見る映画を選ぶ必要があります。
ただし、面白そうな映画をただ見ればいい訳ではなく、自分に合ったものを選ぶ必要があります。
選ぶ際に気をつけるべき点は、
- 興味を持てそうか
- 予告編などを見て、英語だけで6~8割理解できるか
- なるべく新しい映画を選ぶ
の3つです。
次の章で、おすすめの選び方や注意点を詳しく解説します。
ステップ2:「英語音声のみ」で見る
見る映画が決まったら、始めにすることは「英語音声のみ」で見ることです。
英語が完璧に聞き取れなくても、内容が7割前後分かれば教材として使えます。
もし内容が理解しきれない、あるいは途中で飽きてしまったら、映画を選び直すことをおすすめします。
映画を見ている途中で、
- 聞き取れなかった部分
- 聞き取れたけど、意味が分からなかった部分
- 気に入ったセリフ
などをメモしておくと良いのですが、これらを全てやると時間がかかってしまいます。
負担に感じず、楽しみながら続けられる範囲で行いましょう。
ステップ3:英語のスクリプトや字幕を確認する
次にすることは、内容を「しっかり」理解することです。
英語のスクリプトや字幕を見て、まずは「何と言っているのか」を確認しましょう。
必要であれば、日本語字幕を参考にするのもよいですが、意訳されている場合があるので気をつけましょう。
ステップ4:セリフを真似る
ステップ3で意味を把握したら、次はセリフを真似します。
特に聞き取れなかった部分は、自分でも発音できるようにします。
全てのセリフを真似するのは例え日本語でも骨が折れるので、始めのうちは、
- 気に入ったセリフ
- 知らなかった表現
を重点的に言えるように練習しましょう。
動画でも勉強方法を紹介
YouTubeチャンネルでも映画を使って英語を勉強する方法を解説しています。
映画の選び方と注意点
まず、英語学習においては「継続」することが最も重要です。
そのためには、とにかく自分が楽しめるものを選ぶことが大原則です。
その上で、おすすめの選び方を紹介します。
予告編などを見て、英語だけで6~8割理解できるか
様々な研究から、今の自分のレベルより「少しだけ」レベルの高い教材で学習するのが最も効果的であることが分かっています。
少しだけレベルが高いという表現は少し曖昧で、定義もありませんが、目安としては選んだ映画を映画音声のみで見た時に7割程度理解できることと思ってください。
もう少し具体的に言えば、ところどころ分からない表現が出てきても、「多分こういうことだろうな」と推測を交えてストーリーを理解できれば問題ありません。
とにかく、この学習法では少なくとも2回は同じ映画を見ることになるので、それが億劫にならないものを選びましょう。
なるべく新しい映画を選ぶ
新しい映画を選ぶというよりも、あまり古過ぎる映画を選ばないことが大事です。
なぜなら、古い映画には古い表現が使われていることがあるからです。
極端な例では、「ごきげんよう」や「ナウい」といった言葉を今は使わないように、英語でも今は使われなくなった表現というものがあります。
しかし、その表現が今でも自然かどうかというのは判断がつきません。
あまり神経質になる必要はありませんが、ネイティブが使う自然な表現を学ぶためにはなるべく新しい映画を選ぶと良いでしょう。
有名なものを選ぶ
有名な作品を選ぶメリットは主に2つあります。
1つ目は、その映画に関する情報が多いということです。
日本語の字幕があったり、その映画に関する解説動画があったりします。
自分だけでは分からない英語の表現などがあった時、そういった情報が役に立ちます。
2つ目は、有名であればあるほど知っている人が多いので、話のネタになりやすいということが挙げられます。
共通の話題がきっかけで友達になれるかもしれませんし、有名なセリフを使ったジョークなどが言えるようになるかもしれません。
シリーズものを選ぶのがおすすめ
最後に紹介する映画の選び方は、「シリーズものを選ぶ」です。
これには3つのメリットがあります。
第一に、英語の難易度をチェックしなくても続編を見ることができます。
つまり、1つの映画を見終わった後、次に何を見るかを選ぶ手間が省けるということです。
次に、その映画ごとに特有の専門用語をいちいち覚え直す必要もありません。
特に、SFやファンタジーではジャンルの特性上、その映画特有の概念が出てきます。
毎回そういったジャンルの映画を選んでいると、英語力とは関係ない部分で内容の理解に時間がかかってしまい、非効率的になることがあります。
さらに、シリーズものは人間関係や登場人物の性格などが把握できているので、内容を理解しやすいということです。
2つ目に挙げた、専門用語に対する理解も含めて、見れば見るほど状況を補足する情報が多くなるので、英語を理解することに集中することができます。
それぞれのジャンルの特徴
ここまで映画の選び方を解説し、特に自分の興味の持てるものを選ぶことが大原則という話をしました。
しかし、映画はそれぞれのジャンルによって英語教材としての向き不向きや注意点があります。
それぞれの特徴を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
なお、ジャンル名の後の【対象レベル】はあくまで目安です。
気になった映画を実際に自分で見てみて、継続して取り組めそうなものを選んでください。
アクション【初心者・初級者向け】
一口にアクション映画と言っても、ストーリーが複雑だったり、出てくる英語が分かりにくかったりするので、一括りにすることはできません。
しかし、誰と誰が対立しているのか、クライマックスに何が起こっているのかなどは理解できるはずです。
そういった意味では初心者でも気軽に見始めることができます。
ただし、アクションという特性上会話が少ないことが多いので、英語学習という観点では効果は薄いかもしれません。
アニメ【初級・中級者向け】
基本的には子ども向けに作られているため、他のジャンルに比べて簡単な英語が話されています。
ただし、設定が特殊な場合は、そのアニメ特有の単語などが出てくる場合があるので注意が必要です。
また、日本でいうドラえもんのように、特徴的な声のキャラクターが出てくる場合があります。
そのような場合、使われている表現は簡単でも聞き取るのが難しいことがあるので、事前の確認が欠かせません。
ラブストーリー【初級・中級者向け】
ラブストーリーを描いた映画は星の数ほどあります。
しかし、多くの場合「男女が出会い、トラブルを乗り越えて、結ばれる」というストーリーになっています。
したがって、ストーリーの内容を追うのが比較的簡単なため、英語の聞き取りに集中できます。
また、ジャンルの特性上、喜怒哀楽の感情を目に見える形で表現していることが多いので、これもストーリーが分かりやすい要因になっています。
さらに、日常にフォーカスした場面が多いので、実践的な表現に触れることができます。
ドラマ/コメディ【中級者向け】
設定によりますが、ドラマは日常を切り取ったシーンが多く、突飛な語彙が出てくることが多くありません。
しかし、シチュエーションや人間関係がラブストーリーよりも若干複雑なので、内容を理解するのに少し苦労するかもしれません。
また、少し意外だと思われるかもしれませんが、コメディは中級者以上の方におすすめです。
なぜなら、多くのジョークには「皮肉」が込められていて、文字通りの意味を表してはいないからです。
さらに、文化や宗教、その国や地域では当然と思われる常識に基づいたジョークは、すぐに理解することができない点も、難しくしている原因に挙げられます。
ただし、これらについては英語を通じて海外の文化を知ることができるというメリットにつながります。
SF/ファンタジー【初級~上級者向け】
SFとファンタジー、いずれのジャンルも子どもをメインターゲットとした映画であれば簡単な英語が使われています。
一方で、物理や宇宙に関する言葉が飛び交うような内容であれば、英語学習の教材としては少しハードルが高いかもしれません。
また、未来や異世界を描いた物語であるため、多くの場合、その映画特有の言葉が出てきます。
日本語版をすでに見ているなど、その映画のコンセプトを理解している状態であれば、初級者の方でも楽しみながら英語を学べるかもしれません。
サスペンス【上級者向け】
ラブストーリーとは対照的に、とにかくストーリーを理解するのが難しいジャンルがサスペンスです。
なぜなら「分からない」状態がずっと続くからです。
日本語で見ていても「え?今、なんでそうなったの?」と状況が分からず、それ以降の内容がうまく理解できなかったという経験をしたことはないでしょうか。
英語の理解とは別のレベルで内容の理解に時間がかかってしまうと、退屈になる恐れがあります。
また、実生活ではサスペンスのような状況におちいることはほとんどないので、日常英会話で応用できるフレーズが少ないというデメリットもあります。
ドキュメンタリー【試験対策】
ドキュメンタリーは、一言で言えば試験対策に有効です。
具体的には、英検、TOEIC、TOEFL、IELTSなどのような英語検定試験を控えた人にとっては、語彙の補強やリスニングの練習として活用できます。
ただし多くの場合、会話がほとんどないので日常英会話を習得する効果は期待できません。
おすすめの映画5選!
さて、ここまで映画で英語を学ぶためのメリットや効果、その具体的な方法などを見てきましたが、最後におすすめの映画を5本紹介します。
なお、タイトルの後の【★】は、5段階のレベルを表していて、【★】の数が多いほど難易度が高いことを意味しています。
英語の聞き取りやすさや使われている表現の難易度によって、総合的につけたもので、おすすめ度ではありません。
ターミナル【★★☆☆☆】(ドラマ)
英語を喋れない主人公が母国の政情が理由で空港から出られなくなってしまう話。
主人公は当初ほとんど英語を話せませんが、空港で過ごすうちにだんだんと英語を習得していきます。
したがって、彼の話す英語は比較的理解しやすく、周囲の人が彼に対して話しかける際も分かりやすい表現が使われています。
全体を通して内容を把握しやすい映画です。
主演のトム・ハンクスの発音も綺麗なので聞き取りやすいはずです。
フォレスト・ガンプ【★★★☆☆】(ドラマ)
こちらもトム・ハンクスの主演。
主人公の知能指数が劣る設定になっているため、ゆっくりとしたスピードで話すので聞き取りやすく理解しやすい作品です。
また、映画の内容は、アクションはありませんが、スポーツをしているシーンなどが多く、分かりやすくなっています。
アラバマ州の訛りや少し古い表現も使われているので注意が必要ですが、映画での英語学習入門としてはうってつけです。
FRIENDS【★★★☆☆】(コメディ)
“sitcom (=situation comedy)”と呼ばれるコメディで、一話完結型のドラマです。
いたって普通な日常の中でストーリーが展開されるので、普通に暮らす人たちの日常会話を学べます。
また、登場人物たちが怒ったり、泣いたり、笑ったりと感情豊かに表現しているので、感情に結びついた実践的な表現に多く触れることができます。
ハリーポッター【★★★★☆】(ファンタジー)
主な登場人物が子どもなので、極端に難しい語彙は使われていません。
また、一度日本語版で見ている方にとっては、内容が分かっているので英語の聞き取りに集中できます。
シリーズものなので、順を追って見ていけば、自分の英語力の成長を体感しやすいでしょう。
さらに、次の作品を選ぶ手間が省けます。
Stranger things【★★★★☆】(SF)
最後はNetflixオリジナルの大ヒットドラマ、”Stranger Things”(ストレンジャー・シングス 未知の世界)です。
超能力を持った少女に出会った少年たちを描いたSF作品で、こちらも主な登場人物が子どもなので比較的簡単な語彙が使われています。
また、あまり長々としたセリフがないので、セリフを真似しやすい作品です。
序盤は何が起こっているのか分かりにくく少し退屈に感じるかもしれませんが、気づいたらいつの間にかのめり込んでいたというレビューばかりなので、多くの人が楽しんで見られるはずです。
Netflixを活用した英語学習方法については、「Netflixを使った英語学習法と初心者におすすめの映画やアニメ・ドラマを紹介」で詳しく解説しているので参考にしてみてください。