
グローバル化が進む現代社会において、ビジネス英語は身につけるべき重要なスキルです。
最近では、忙しい日常の合間をぬってスキマ時間に効率よく実践的な英語力を磨ける英会話アプリが注目されています。
今回は、おすすめのビジネス英語向けの英会話アプリを取り上げ、そのようなアプリの選び方や活用法についても解説します。
ビジネス英語が学べるおすすめ英会話アプリ12選

ビジネスシーンで使える英語力を効果的に身につけるには、自分に合った学習ツールを選ぶことが大切です。
そこで数ある英会話アプリの中でも、特にビジネス英語の学習におすすめのアプリ12個を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
スピフル

ストア | AppStore / Webアプリ |
評価 | AppStore: 4.3 |
対応OS | iOS:16.0 以上 |
料金 | ■1か月プラン ・月額:5,478円 ■お得な12か月プラン ・月額:3,831円 ・総額:45,980円 |
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内容 | ・ビジネス ・日常英会話 |
無料体験 | 7日間無料 |
「スピフル」は、口頭英作文や独り言英会話を通して、インプットとアウトプットを繰り返し、とっさの場面で使える瞬発力と幅広い表現力を鍛えるアプリです。
口頭英作文には、プレゼン・海外出張・スモールトークなど、ビジネスでそのまま使える実践的な例文が4,000以上収録されています。独り言英会話では、話した内容に対して、AIによる文法の修正・表現の提案・構成の改善といった丁寧な添削が受けられます。
「継続的な使用で英語力が向上する」と経営者からも厚い支持を得ています。
スタディサプリENGLISH ビジネス英語コース

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 4.6 GooglePlay: 4.5 |
対応OS | iOS:15.0 以上 Android:9.0 以上 |
料金 | ■ベーシック ・月額:3,278円 ・お得な6か月パック:月額3,058円 ・お得な12か月パック:月額2,728円 ■英会話セットプラン ・月額:7,128円 ・お得な6か月パック:月額6,578円 |
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内容 | ビジネス英語 |
無料体験 | 7日間無料 |
「スタディサプリENGLISHビジネス英語コース」は、ビジネスシーン別のフレーズが多数収録されているアプリで、リスニング力とビジネス英会話力を向上させます。
アプリのトレーニングメニューは、動画によるポイント学習・単語やイディオムの習得・ディクテーション・シャドーイング・発話内容のAIによる評価などで、忙しいビジネスパーソンでも無理なく続けることができる設計です。
また、「英会話セットプラン」に申し込むと、外国人講師とのオンラインレッスンが受け放題になり、実践練習をすることができます。
シャドテン

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 4.5 GooglePlay: 4.6 |
対応OS | iOS:13.0 以上 Android:7.0 以上 |
料金 | ■月額:21,780円(税込) ※シャドテンのホームページから申し込みの場合 ■月額:25,800円(税込) ※iOSのApp内課金を利用の場合 |
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内容 | ビジネス英語 |
無料体験 | 7日間無料 |
「シャドテン」は、シャドーイングを効果的にトレーニングするアプリです。
シャドーイングを練習して課題を提出するとビジネス英語のプロから修正を受けられます。間違いに気づき修正することで、効率的にリスニング力とスピーキング力の強化が期待できます。
最先端のビジネストピック・ビジネス現場でのシーン・著名人のスピーチやインタビューなどが教材として1000以上含まれ、学習者のレベルや興味の合うものを適宜選択できます。
スピークバディ

ストア | AppStore / GooglePlay |
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評価 | AppStore: 4.5 GooglePlay: 4.3 |
対応OS | iOS:17.0 以上 Android:8.0 以上 |
料金 | インストール無料 ※アプリ内課金あり |
内容 | ・日常英会話 ・旅行英語 ・ビジネス英語 ・留学準備 |
無料体験 | あり ※すべての機能が利用可能 |
「スピークバディ」は、実用的なキーフレーズを学習するためのインプットと、フリートーク機能を使ってAIとの会話を練習するためのアウトプットを備えたアプリです。
インプット学習のトピックは、顧客との商談・オンライン会議・プレゼンの質疑応答など、目的や興味に応じて教材を選択できます。
AIが習熟度を管理してくれ、記憶が薄れがちなタイミングで復習がうながされます。通勤中やオフィスでの休憩中に気軽に練習することで、実用的なビジネス表現の定着が実現できます。
レシピー

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 4.5 GooglePlay: 3.2 |
対応OS | iOS:13.0 以上 Android:7.0 以上 |
料金 | インストール無料 無料プランあり ※アプリ内課金あり |
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内容 | すべての英会話学習 |
無料体験 | 無料プランあり |
「レシピー」はAIを活用し、学習者一人ひとりに最適な学習カリキュラムを生成し、効率的な勉強を支援するためのアプリです。
このサービスでは、英語の「読む」「聞く」「書く」「話す」の4つのスキルを総合的に習得でき、実際の仕事や業務に役立つ専門的な英会話も学べます。
具体的には、外国人観光客への対応や、飲食店・カフェ・ホテル・役所・アパレル・医療や福祉の現場、製造業・製薬会社物品の調達・展示会・デジタル・マーケティング・IT・会計など、それぞれの現場でよく使われる英会話を練習できます。
Speak

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 4.6 GooglePlay: 4.4 |
対応OS | iOS:15.0 以上 Android:7.1 以上 |
料金 | インストール無料 ※アプリ内課金あり |
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内容 | ・日常英会話 ・旅行英語 |
無料体験 | 7日間無料 ※すべての機能が利用可能 |
「Speak(スピーク)」は、AI講師がパートナーとなって気軽に会話練習をするアプリで、毎日少しずつでも声に出して練習することで、より流暢な会話を目指します。
ユーザーが自分の学習目的・興味・日々の出来事などについて話し、AIパートナーがユーザーについて知れば知るほどそのニーズにあわせた会話をするようになります。
例えば、海外出張の予定について話すと、「空港で使える便利なフレーズ」といったカスタムレッスンが作成されます。
DiaTalk

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 3.0 GooglePlay:評価なし |
対応OS | iOS:16.0 以上 Android:8.0 以上 |
料金 | ■インストール無料 ■サブスクリプション ・月額:4,380円/税込 ・一括年払い:39,400円/税込 (年間で13,160円お得) |
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内容 | ・旅行 ・日常生活 ・文化 ・恋愛 ・ビジネス 等 |
無料体験 | 7日間無料 |
「Dia Talk(ディアドーク)」は、英語学習サービス事業を提供する「プログリット」が開発したアプリで、ビジネス英語の実践力を鍛えることを目的としています。
ビジネスに精通したAI講師と会話の練習ができるので、専門用語やビジネス表現を使って深いディスカッションをすることが可能です。
また、ユーザーの話した表現をもっと伝わりやすくするように添削されます。ネイティブが自然に使う表現を習得し、実際のビジネスの場でも活用できるようになります。
トーキングマラソン

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 4.1 GooglePlay: 3.6 |
対応OS | iOS:12.4 以上 Android:6.0 以上 |
料金 | インストール無料 ※アプリ内課金あり |
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内容 | ・日常英会話 ・旅行英語 ・ビジネス英語 ・おもてなし英語 |
無料体験 | 3日間無料 |
「Talking Marathon(トーキングマラソン)」は、語学教育の出版社「アルク」のキクタン英会話をベースに開発されたアプリです。
映画・ドラマ・フレーズ集を徹底分析し絞り込んだスキットは現状760収録されており、1つのスキットは5分で完了するように設計されています。
ビジネスで対応できる内容を多く含み、パターンプラクティスとクイックレスポンスが融合した学習プログラムを通して発話練習をして、英語で対応する瞬発力を鍛えます。
MAX英会話

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 4.7 GooglePlay: 4.5 |
対応OS | iOS:14.4 以上 Android:7.0 以上 |
料金 | ■サブスクリプション ・月額:7,990円 ■学習利用券 ・正規コース365日利用券:150,000円 ・ドキドキトーク365日利用券:80,000円 ■スペシャルパッケージ ・MAX英会話稼げる英語2年プラン:月額9,000円~ (アプリ内は一括払い、電話契約だと1か月支払い) ※途中で解約する場合は違約金が発生します |
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内容 | ・日常英会話 ・ビジネス英語 ・旅行英会話 |
無料体験 | 7日間無料 ※登録前決済 |
「MAX英会話」は、聞く力と文脈を理解する力を訓練するアプリで、初級者からビジネスレベルの学習者が対応できる多様なコースが収録されています。
アメリカをはじめとした世界17か国で撮影されたインタビュー映像をもとにレッスンが展開されます。ネイティブの発音を聞いてまねて発話練習をし、発音を矯正をします。また、クイズに答えたりディクテーションや作文練習をしたりして、実践的な会話スキルを身につけます。
学習意欲を高めながら経済的なメリットも得られる「稼げる英語」というシステムがあります。月額使用料はかかりますが、学習をすすめる中でコインを貯めそれを現金に換えることが可能です。
gymglish

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 4.5 GooglePlay: 4.6 |
対応OS | iOS:13.0 以上 Android:7.0 以上 |
料金 | インストール無料 ※アプリ内課金あり |
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内容 | ・旅行 ・日常生活 ・文化 ・恋愛 ・ビジネス |
無料体験 | 15日間無料 ※全機能・コンテンツ使用可能 |
「gymglish(ジムグリッシュ)」は、日常英会話からビジネス英語まで幅広く対応したオンライン学習のプラットフォームです。
主人公の男性が香水ビジネス立ち上げていく内容のストーリー仕立ての教材やユーモアを交えた内容が特長で、実際の職場で使える表現やメール文書など実践的なスキルを身につけられます。
AIが学習履歴に基づき復習や内容を最適化し、1日15分程度の短時間で完結するレッスンなので、忙しいビジネスパーソンでも継続しやすいと評判です。
シャドーイングバディ

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 4.5 GooglePlay: 4.2 |
対応OS | iOS:13.0 以上 Android:デバイスによって異なる |
料金 | ■サブスクリプションプラン 月額:16,830円 |
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内容 | ・日常英会話 ・ビジネス英会話 |
無料体験 | 10日間無料 |
「shadowingbuddy(シャドーイングバディ)」は、「聞き取れない」を「聞こえる」に変え、継続して効率的に学べる環境を提供する英語学習サービスです。
オンラインでの会議・スモールトーク・時事ネタといったビジネスシーンでも役立つコンテンツが含まれます。シャドーイングの課題は1回40分で、 課題終了後に音声を送信するとコンサルタントが添削し、改善点のフィードバックを受けられます。
継続して活用することで発音・リスニング力・スピーキング力が上達し、ビジネス上での外国人とのコミュニケーションも円滑になると評価を得ています。
enja AIトーク

ストア | AppStore / GooglePlay |
評価 | AppStore: 3.8 GooglePlay: 3.2 |
対応OS | iOS:11.0 以上 Android:5.0 以上 |
料金 | インストール無料 ■月額:650円 |
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内容 | ・日常英会話 ・ビジネス英語 |
無料体験 | 7日間無料 |
「enja AIトーク」は、テーマ別の会話とフリートークが練習できる英会話アプリです。
テーマごとのトピックは、日常会話からビジネス英会話まで幅広く用意されており、初級・中級・上級といったレベルや学習の目的に応じて自由に選ぶことができます。
フリートークでは、個性あふれる5人のAIキャラクターから1人を選び、英会話を自由に楽しめます。キャラクターごとに話し方や反応が異なるため、毎回新鮮な学びが得られ、同僚や顧客とやり取りする対応力が習得できます。
ビジネス英語向け英会話アプリの選び方

ビジネス英会話を学べるアプリは数多くありますが、実際のビジネスの場で使える英語力を身につけるためには、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
次に、ビジネス英語に特化したアプリを選ぶ際に注目したい5つのポイントを紹介します。
ビジネス向けのコンテンツがあるか
ビジネス英語を学ぶには、会議・プレゼン・交渉・海外出張など、実際のビジネスシーンを想定したコンテンツが充実していることが重要です。
一般的な日常英会話だけでは不十分な場合が多く、職場でのやり取りで使える専門的なコンテンツが望まれます。アプリによっては、業界や職種に特化した教材もあるので、自分の目的に合ったものを選びましょう。
レベルに合った教材があるか
英語の習熟度には個人差があるため、自分の現在のレベルに合った教材が用意されているかどうかは大きなポイントです。
初心者向けの基礎的なものから中上級者向けの高度なビジネス英語まで、段階的に学べるアプリであれば無理なくスキルアップできるでしょう。
また、AIが自動でレベル判定して学習メニューを作成してくれる機能があると、より効率的に勉強をすすめられます。
実践的なフレーズが学べるか
ビジネスにおいては、正確さだけでなく丁寧さや適切な言い回しが求められます。
アプリを選ぶ際には、ビジネスでよく使われる定型表現やフォーマルなやり取りを学べるかどうかも確認しましょう。
例えば、英文メールの書き方や会議での発言例など、実践的なシチュエーションに対応した表現を学ぶことで、より自信を持って英語を使いこなせるようになります。
インタラクティブな機能があるか
スピーキング力の向上にはアウトプットの機会が欠かせませんが、AIと自由に会話できる機能があるアプリは、実際に話す練習を通して表現力や反応力を伸ばすことができます。
リアルタイムのフィードバックやユーザーの目標や興味に応じて会話内容が変化するインタラクティブな機能は、楽しく継続的な学習をサポートするために特におすすめです。
無料体験はあるか
ランキング上位やユーザーからの評価が高いアプリであっても、実際に使ってみないと自分に合うかどうかはわかりません。
無料体験ができるアプリであれば、レッスン内容や操作感、教材の質などを事前に確認できます。安心して継続して勉強するためにも、無料体験期間中に確認することをおすすめします。
ビジネス英語向け英会話アプリの効果的な活用方法

ビジネス英語を効率よく習得するには、ただアプリを使うだけでなく、目的に応じた使い方を意識することが大切です。
ここでは、ビジネス英会話向けアプリを最大限に活用する方法をいくつか説明します。
学んだ内容を仕事で応用する
アプリで学んだ構文やフレーズは、実際の仕事の場面で積極的に使うことで定着が早まります。具体的には、英文メールやオンラインミーティングやチャットなどのやりとりの中に取り入れるようにしてみてください。
自分の業務に直結する内容を意識的に取り入れることで、実践力が高まり学習のモチベーションも向上します。学習コンテンツをこなすだけで終わらせず、即実践を意識することがビジネス英語上達への近道です。
短時間でも毎日使用し習慣化する
英語学習は継続が大切です。短時間でも毎日学習を続けることで、少しずつ英語力が身についていきます。
忙しい社会人でも通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を活用すれば、無理なく学習を続けることができます。
アプリによっては短時間のレッスンが用意されているものもあるので、毎日の習慣に取り入れやすくおすすめです。
まずは「毎日英語に触れる」ことを意識してみましょう。
音読・シャドーイングをする
英語のテキストを見たり英語の音声を聞いたりするだけでなく、自分の声でアウトプットすることが重要です。
音読やシャドーイングは、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛える効果的な方法であり、口を動かすことで表現が体に染みつき、実際の会話でもスムーズに言葉が出てくるようになります。
また、発音やイントネーションの向上にもつながるので、試してみてください。
苦手分野を重点的に復習する
アプリによっては、自分のミスや苦手分野を記録・分析し、復習の機会を提供する機能を備えているものもあります。
苦手な表現や文法を集中的に学習することで、学習のムラを減らしより実践的な力を身につけることが可能になります。そのような機能を活用して、苦手を克服する学習スタイルを目指しましょう。
ビジネス英語の学習で英会話アプリを使うメリット

近年では、英会話アプリを活用してビジネス英語を学ぶことが注目を集めています。
ここでは、ビジネス英語の学習にアプリを取り入れることで得られる主なメリットをお伝えします。
時間と場所を選ばない
スマートフォンがあれば、通勤中や休憩時間、自宅で寝る前など、空いた時間に手軽に学習できるのが英会話アプリの大きな魅力です。
時間や場所を選ばず学べるため、社会人でも学生でも無理なく続けやすく、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に学習スケジュールを立てられるのも大きなメリットです。
実践的な会話力が身につく
ビジネス英会話アプリは、実際の職場で使える表現やシチュエーションを題材にした教材が多く、実践力強化に最適です。
また、ビジネス特有の会議・プレゼン・顧客対応などのシチュエーションをロールプレイ形式で学習できる機能もあり、職場ですぐに使える表現を身につけることができます。
実際の場面で使える英語を身につけるための効果的なトレーニングツールと言えるでしょう。
反復練習で記憶に定着しやすい
多くの英会話アプリには復習機能が搭載されており、間違えた問題を繰り返し練習できる仕組みがあります。
忘却曲線に合わせて復習のタイミングをアプリが自動的に管理するため、記憶の強化を効率的に行うことができます。また、繰り返し学習する習慣がつくため、長期的な語彙力や表現力の向上にもつながります。
コストパフォーマンスがいい
オンライン英会話や通学型の英会話スクールと比較すると、英会話アプリは有料であってもリーズナブルな価格のものが多く、コストパフォーマンスに優れています。
また、機能やコンテンツが豊富で、スピーキング・リスニング・語彙など多角的な学習ができるのも魅力です。
低コストで効率的にビジネス英語を学びたい人には、ぜひおすすめしたい学習ツールとなっています。
ビジネス英語の学習で英会話アプリを使うデメリットと注意点

英会話アプリはビジネス英語学習において便利で効果的なツールですが、すべてのケースにおいて万能というわけではありません。
アプリを使う際には、いくつかのデメリットや注意点も理解しておくことが大切ですので、ビジネス英会話アプリを活用する際に気をつけたいポイントを取りあげます。
対面コミュニケーションの練習がしにくい
アプリでAIや録音された音声とのやり取りが中心となるため、実際の会議や商談のような「対面でのリアルなコミュニケーション」の練習には限界があります。
表情や声のトーン、相手の反応に合わせた柔軟な対応といった、実際のビジネス現場で必要とされるスキルは身につきにくいということに注意が必要です。
実践的な力を養うためには、アプリ学習に加えて、オンライン英会話や実際の会話の機会も取り入れ、適度な緊張感に慣れることも大切です。
業種や職種に特化した表現が少ない
多くのアプリは幅広いユーザーを対象としているため、基本的なビジネス英語や一般的なシチュエーションに重点を置いています。
そのため、業界特有の専門用語や、特定の職業で使われる実務的な表現には対応していない場合があります。
業界や職種に応じた英語力を身につけるためには、専門書籍や 実際の業務で使用する教材で学習を補うことも重要です。
継続するには強い意志が必要
アプリは手軽に始められる反面、「いつでもできる」という気持ちから後回しになりがちで、なかなか続けられない傾向があります。
特に自己管理が求められる自主学習スタイルでは、モチベーションを保つための工夫が欠かせません。明確な目標を設定したり、進捗を記録したり学習をリマインドしたりするなど、継続しやすい環境を整える必要があります。
意識的に努力することで、無理なく学習を続けられるようになるでしょう。
アプリで学習する前に知っておきたい!ビジネス英語の特長とは

ビジネス英語には、日常英会話とは異なる表現や礼儀作法が必要とされ、よりフォーマルで現場に即した英語が使われます。
アプリで効率よく学習をすすめるためには、ビジネス英語の基本的な特長を理解しておくことが大切ですので、知っておきたい要点を紹介します。
日常英語とビジネス英語の違い
日常英会話は、家族や友人・知人とのカジュアルな会話に使われます。会話の内容は、趣味・天気・買い物・食事・旅行など様々ですが、日常的な話題が中心でくだけた表現や略語もよく使われます。
文法や語彙は比較的難解ではなく、感情表現や世間話も多いため、リラックスした雰囲気の中で使われることが多いです。
一方、ビジネス英語は仕事の場面で使われる英語であり、丁寧さ・正確さ・明瞭さを重視します。
会議・Eメール・電話・プレゼン・交渉など、ビジネス特有の場面で専門的な語彙や定型表現を用います。
フォーマルなスタイルや丁寧表現が要求され、相手への配慮やプロフェッショナルな印象を与える表現が求められます。
日常英語とビジネス英語の表現の違い
以下、日常英語とビジネス英語の表現の違いについて、それぞれの項目ごとに簡単な説明と例を示しますので参考にしてください。
丁寧でフォーマルな表現を使う
ビジネス英語では、相手に失礼のないように丁寧でフォーマルな表現が使われ、日常会話で使われるカジュアルな表現は避けられることが多いです。
◆依頼の表現例
日常英語:Can you call me later?(後で電話してもらえませんか?)
ビジネス英語:Could you please give me a call at your convenience?(ご都合がいい時に電話をいただけますか?)
◆お断りの表現例
日常英語:I can’t do that.(それはできません。)
ビジネス英語:Unfortunately, I’m unable to accommodate that request at this time.(残念ながら、現時点ではそのご要望にはお応えできません。)
簡潔で明確な言い回しをする
ビジネスでは、時間を無駄にすることなく自分の主張を明確に伝えることが重要です。したがって、回りくどい表現よりも、的確でわかりやすい表現が好まれます。
◆提案の表現例
日常英語:I was thinking that maybe we could get together and talk about it sometime next week.(来週にでも集まって話し合えないかと考えています。)
ビジネス英語:Let’s schedule a meeting next week to discuss this.(来週、話し合いの場を設けましょう。)
◆結論提示の表現例
日常英語:I guess that’s basically what I was trying to say.(基本的に私が言いたかったのはそういうことです。)
ビジネス英語:In summary, that is my recommendation.(要約すると、これが私の提案です。)
決まった表現・フレーズをよく使う
ビジネス英語では、定型表現がよく使われます。そうすることで、失礼のない洗練された印象を与えることにつながります。
◆お礼の表現例
日常英語:Thanks for helping.(手伝ってくれてありがとう。)
ビジネス英語:I appreciate your assistance with this matter.(この度はご助力いただきありがとうございました。)
◆延期する表現例
日常英語:Let’s do it another time.(また今度にしよう。)
ビジネス英語:Perhaps we can reschedule for a later date.(またの機会にしましょう。)
目的志向の会話をする
ビジネス英語は世間話よりも目的や結果に重点を置く傾向があり、具体的で論理的な会話が求められる傾向にあります。
◆意見交換の表現例
日常英語:What do you think about this?(これについてどう思いますか?)
ビジネス英語:Could you provide your feedback on the proposal?(この提案についてご意見をお聞かせください。)
◆調整依頼の表現例
日常英語:Can you help me with this sometime?(今度手伝ってもらえますか?)
ビジネス英語:Please prioritize this task and update me on your progress by Friday.(この業務に優先順位をつけて、金曜日までに進捗状況を報告してください。)
受動態の使用頻度が高い
ビジネスでは、主語をぼかしたり客観性を演出したりするために受動態がよく使われます。また、責任を特定しない配慮のある表現としても有効です。
◆責任をぼかす表現例
日常英語:You made a mistake in the report.(あなたは報告書にミスをしました。)
ビジネス英語:An error was found in the report.(報告書に誤りがありました。)
◆結果報告の表現例
日常英語:They finished the task yesterday.(彼らは昨日作業を終えた。)
ビジネス英語:The task was completed yesterday.(その作業は昨日完了しました。)
ビジネス英語で必要とされる知識
以下、ビジネス英語で必要とされる代表的な知識とその具体例について説明します。
専門用語や業界用語が登場する
ビジネス英語では、その仕事や 業界特有の専門用語や略語が頻繁に使われます。
これらの用語を正しく理解し使いこなすことは、円滑なコミュニケーションと信頼関係の構築に必要不可欠です。
業界 | 専門用語 | その意味 |
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IT | ・UI(User Interface) ・bug ・backend | ・ユーザーインターフェース ・プログラム上の不具合 ・裏側のシステム処理 |
マーケティング | ・KPI(Key Performance Indicator) ・brandingtarget ・audience | ・主要業績評価指標 ・ブランド構築 ・ターゲット層 |
金融 | ・ROI(Return on Investment) ・asset ・liquidity:流動性 | ・投資利益率 ・資産 ・流動性 |
法務 | ・NDA(Non-Disclosure Agreement) ・compliance ・liability | ・秘密保持契約 ・法令遵守 ・補償義務 |
物流 | ・lead time ・inventory ・fulfillment | ・納品までの所要時間 ・在庫 ・受注処理から納品完了までの一連の業務 |
論理的な構成が好まれる
ビジネスでは、相手を十分に納得させる理路整然としたスピーチスタイルが求められます。結論から始まり、理由・根拠、具体例が続き、最後に再度確認するような論理的な構造が好まれます。
◆例
We should postpone the launch (結論). The product is not yet stable (理由). During testing, users experienced frequent crashes (具体例). So a delay would help ensure quality (再確認).
(発売を延期すべきです(結論)。製品はまだ安定していません(理由)。テスト中に、ユーザーは頻繁に不具合を経験しました(具体例)。ですから、延期することで品質を確保することができます(再確認)。)
数字やデータをまじえての議論をする
ビジネスにおいては、感情や 印象よりも、具体的な数字や統計データを用いた説明が 求められます。客観的な根拠を示すことで、説得力が増し相手の理解や信頼を得やすくなります。
◆例
Sales increased by 30% compared to last year.(前年比30%の売上増)
According to the customer survey, 75% of users are satisfied with the new product.(顧客調査によると、75%のユーザーが新製品に満足している。)
非言語的なマナーも重要
英語の運用能力に加えて、表情・声のトーン・話す速さ・ジェスチャーなどの非言語的要素も、ビジネスの印象を大きく左右します。
英語圏では、落ち着いた態度や適切なアイコンタクトが重視される傾向があります。
◆例
- プレゼン中は聞き手の視線に合わせて話すことで、信頼感を与える。
- 状況により話すスピードや声のトーンを調整し、相手に理解しやすく伝える。
- 過剰なジェスチャーを避け、落ち着いた態度で話す。
ビジネス英語向け英会話アプリのよくある質問

ビジネス英語向けの英会話アプリについて、よくある質問とその答えを紹介します。
- 初心者でもビジネス英語は学べますか?
- 多くのアプリはレベル別に教材が用意されており、基本的なフレーズから段階的に学べる設計になっているので、初心者でも学習可能です。
日常英会話をベースにビジネスに応用できるものへとステップアップしていくことで、無理なく学習していくことができます。
- アプリだけでビジネス英語は習得できますか?
- アプリは非常に便利な学習ツールですが、アプリだけでビジネス英語を習得することは難しい場合もあります。
発音練習や実践的な会話力の強化には、オンライン英会話や対面型のレッスンを活用するなど、アプリと組み合わせて学習するとなお効果的です。
- どのくらいの期間で成果が出ますか?
- 成果が出るまでの期間は、現在の英語レベルやどれだけ学習するかによって異なりますが、一般的に毎日30分ほどの学習を3か月以上続けることで、ビジネスで使える基本的な表現やリスニング力の向上が感じられるようになるでしょう。
いずれにしても、実際に使ってみることとコツコツ続けることの両方が大切です。
ビジネス英語向け英会話アプリについてのまとめ
今回はビジネス英会話が学べるおすすめのアプリを取り上げ、そのようなアプリの選び方や活用法についても解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
【ビジネス英語向け英会話アプリの選び方まとめ】
- ビジネス向けコンテンツがあるか
- レベルに合った教材があるか
- 実践的なフレーズが学べるか
- インタラクティブな機能があるか
- 無料体験ができるか
今回紹介したビジネス英語向けの英会話アプリは、どれも実践的なスキルが身につく頼れるツールです。ぜひ参考にしていただき、自分に合ったアプリを見つけて学習を始めてみてください。