「英語が喋れるようになりたい…」という思いはあるものの、どこから手をつけたらいいか分からないという英語初心者は多いです。
この記事では、わたしが英語初心者から上級者になるまでに行った英語学習と、初心者がまずはじめに取り組むべきことを3つ紹介します!
英語の勉強をこれからはじめたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【自己紹介】わたしと英語経験について
まずは、この記事を書いている筆者(ライター)について少しお話しします。
わたしは今、オーストラリアのシドニーに滞在しながら、フリーライターをしています。
名前 | くろす ちさき |
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年齢 | 23歳 |
職業 | フリーライター |
英語の資格 | 実用英語技能検定準1級 TOEIC 920点 |
中学・高校で英語にハマり、「いつか海外で暮らしてみたい…」という思いで、英語漬けの学生生活を送りました。
学生時代の海外経験は、アメリカに2週間、イギリスに3週間の短期海外留学だけで、長期の海外経験はありません。
大学では帰国子女に囲まれながら、すべての授業やレポート、そして卒論まですべて英語で行いました。
大学卒業後、「海外で生活してみたい!」という夢を実現するために、ワーキングホリデービザでオーストラリアに渡航し、現在は学生ビザで滞在しています。
今後は、自身の英語学習やオーストラリアでのワーキングホリデーの経験を生かして、「フリーライター」としてより成長し、充実した生活を送っていきたいです。
フリーライターの仕事は、場所と時間にとらわれずに働けるので、「得意な英語を生かして、世界中を旅しながら仕事ができたらいいな」と計画中です。
英語を勉強することになったきっかけ
小学校で英語が必須科目となり、さまざまな場面で「英語力」が問われる近年では、多くの日本人が英語を勉強しています。
英語を勉強する理由は、キャリアのためだったり、海外で暮らしていくためだったり、人によってさまざまでしょう。
わたしの場合は、中学生になる前に両親に連れて行ってもらった海外旅行先で芽生えた、「海外への漠然とした憧れ」と「英語を話せることで、広がる世界へのときめき」が英語を勉強するきっかけとなりました。
海外に漠然とした憧れがあった
生まれてから10年以上、日本だけを見て育ったわたしは、初めて海外旅行へ行ったとき、人々の言動や生活スタイルが日本とは大きく異なる「海外」という世界に圧倒されました。
海外は、言葉はもちろん文化も非現実的な部分が多く、わたしはとても惹きつけられました。
「もっといろんな国に行きたい」とか「海外で暮らしてみたい」など、海外への漠然とした憧れを感じるとともに、わたしは「英語を話せるようになりたい!」と強く思うようになりました。
具体的に海外で何がしたいかというのはまだ分かりませんでしたが、海外で活躍できる人材になるためには「英語」が必要だということは幼いながらも理解していたように思います。
英語を話せると世界が広がることにときめいた
英語がひとことも話せなかったわたしは、海外旅行へ行ったとき、「英語が話せたら、世界中の人たちとコミュニケーションができるようになる」という事実にときめきました。
英語が持つ「見える世界や将来の選択肢を広げてくれる」という可能性は、海外や文化の違いに興味を持っていたわたしにはとても魅力的でした。
具体的な夢や目標があったわけではなかったものの、自分の可能性を海外へと広げられるという好奇心につられ、わたしは英語の勉強をはじめることにしました。
英語初心者だったわたしが、上級者になるまでにした7つの勉強法
23歳になった今では、オーストラリアで英語を使って何不自由なく生活ができていますが、最初から英語が喋れたわけではありません。
初心者として、英語がひとことも喋れないところから勉強をはじめましたし、「どこから学習したらいいか分からない…」と悩んでいた時期もありました。
そんなわたしが、試行錯誤をしながらも、初心者から上級者になるまでに実際に行った勉強法を7つ紹介します。
勉強法①:文法・単語など基礎を徹底的に学習
英語がひとことも喋れなかったわたしは、まずは基礎を徹底的に学習しました。
当時のわたしは中学生だったので、特に特別な勉強は行わず、ただ学校の英語の授業で習うことを毎日コツコツ勉強していました。
英語学習者の中には、「机に向かっての勉強は実践的な英語には役立たない」という人もいますが、わたしは目的に関係なく「基礎」は大事だと考えます。
英語を勉強する目的が、キャリアに生かすためでも、TOEICで高いスコアを取るためでも、中学英語が身についていなければそれ以上のレベルへと辿り着くことは難しいです。
英語に苦手意識を持っている人は特に、基礎的な英文法と英単語など、基礎をしっかり学習することからはじめてみましょう。
勉強法②:海外ドラマを学習コンテンツとして活用
基礎学習が大事とはいえ、日常的に生の英語に触れることも同じくらい大事です。
わたしは、教科書や参考書での勉強のほかに、大好きな海外ドラマを英語学習のコンテンツとして活用していました。
- Friends
- glee
- Gossip Girl
- Ugly Betty
このような主人公たちの日常が面白おかしく描かれたドラマをわたしはよく見ていました。
海外への憧れが英語学習を頑張る理由だったわたしにとって、海外ドラマは英語学習に対するモチベーションを高く保つための手助けでもありました。
といっても、初心者だった頃は、字幕なしでは英語が聞き取れなかったため、日本語字幕を使って「英語の音」に耳を鳴らすことを意識していました。
慣れてきたら「英語字幕」に切り替えて、メモを取りながら海外ドラマを鑑賞するように学習方法を変更しました。
以下のようなフレーズが登場したら、ドラマを一時停止して、メモを取っていました。
- 知らない単語や英語表現
- 教科書では学べないスラングや略語
- 「実用性が高い!」と感じた表現
これらをノートに書き留めておくことで、スキマ時間に見返したり、実際に日記を書くときに使ってみたり、海外ドラマでインプットした英語をアウトプットするように心がけていました。
海外ドラマは、気軽に英語に触れる手段としておすすめですが、ただ聞き流すだけでは意味がないので、英語学習コンテンツとして取り入れることを意識しましょう。
勉強法③:短期留学を経験
日々の学習を経て、英語の基礎が身についてきた頃、わたしはアメリカで2週間の短期留学を経験しました。
高校の語学研修のようなプログラムでしたが、実際に英語圏を訪れたことで、自分の実践的な英語力のなさに愕然したのを今でもよく覚えています。
自宅で机に向かって英語学習ばかりしていると、英語でコミュニケーションをする難しさや楽しさを忘れてしまうので、英語学習に対するモチベーションを向上するためにも、実際に英語を喋る機会を作ることが大切です。
といっても、必ずしも海外留学や海外旅行をする必要はありません。
「国際交流イベント」や「英会話カフェ」などに足を運べば、日本にいながら英語を話す練習が十分に可能です。
実際に英語でコミュニケーションを取ることで、自分の英語力を再確認できるのはもちろん、「もっと頑張らなきゃ…」と低下したモチベーションを復活させることができます。
勉強法④:英語で英語の文法を学習
基礎の学習を終えたけれど、まだまだ英語の文法に苦手意識があったわたしは、英文法をもう一度徹底的に勉強することにしました。
当時、わたしが尊敬していた英語の先生に、「English Grammar In Useという文法本を5周したら、英文法で悩むことがなくなる」とアドバイスをもらったことがきっかけでした。
「English Grammar In Use」は、英語の重要文法事項がすべて英語で解説された参考書で、英語で英語を学びたい人におすすめです。
日本語を一切使わず、英語で英文法が解説されているので、一見難しそうと思うかもしれないですが、英語ネイティブの子どもが英文法を学ぶように、英語で直感的に理解ができるので、とても分かりやすいです。
とても分厚い参考書なのですが、わたしは5回繰り返して学習したことで、英文法に関して不安を感じることが一切なくなりました。
- 解説を英語で読んで理解できる基礎の英語力がある
- 英文法を何度勉強しても自信が持てない
そんな人はぜひ、「English Grammar In Use」を活用して、英文法の勉強をしてみてはいかがでしょうか。
勉強法⑤:英語のテストを定期的に受験
TOEICや実用英語技能検定など、英語のテストは特に必要でなくても、積極的に受験するようにしていました。
特に社会人は、「テスト」という形で自分の英語力を確認する機会が少ないので、自分の英語力の伸びを確認する、そして結果をもとに今後の学習計画を立てるという意味でもテストの受験は効果的です。
日々の学習の中では実感することの難しい、自分の英語力の変化を、テストを受験することで、スコアという形で「可視化」することができます。
スコアによっては、キャリアに生かすこともでき一石二鳥ですので、英語のテストは必要でなくても定期的に受験することをおすすめします。
勉強法⑥:身の回りの言語を「英語」に設定
日本語があれば何不自由なく生活できてしまう日本では、日常生活の中で実際に英語に触れる時間は限られてしまいます。
ただ、英語力を伸ばすためには、学習時間外にも英語に触れることが欠かせません。
わたしは、日常生活を送るうえで、できるだけ英語に触れる時間を増やすように心がけていました。
- 携帯の設定言語を英語にする
- 英語で調べものをする
- 英語でYouTubeを見る
- 英語で日記を書く
英語学習の習慣化に慣れてきたら、学習時間外にも英語に触れる時間を増やしていくことをおすすめします。
勉強法⑦:オンライン英会話などで英語を話す機会を作る
ここまでに紹介した英語学習法の多くは、「インプット」を中心としたものでした。
ただ、英語力向上のためには、インプットとアウトプットのバランスが大切です。
単語帳から学んだ英単語や、海外ドラマから学んだフレーズは、実際に使うことでより定着します。
当時、大学生だったわたしは、大学の海外留学生との交流会に参加したり、オンライン英会話サービスを使用したりして、日本で暮らしながらも英語を話す機会をできるだけ多く作るようにしていました。
ある程度英語力が身についてきたら、インプットよりもアウトプットの比率を高めてあげるのもいいでしょう。
「まだ、英語を喋る自信がない」という人でも、実際に話してみることで学べることは多いので、ぜひチャレンジしてみてください。
英語初心者がまずやるべきこと3つ
続いて、「英語を勉強したい!」という初心者が、まずはじめに取り組むべき3つのことを紹介します。
英語を勉強する目的を明確にする
実際に英語の勉強をはじめる前に、まずは自分が英語を勉強する目的を明確にしておきましょう。
事前に学習の目的をしっかりと把握しておくべき理由は主に2つあります。
- 学習に対するモチベーションの低下を防げる
- 目的に合わせて効率よく勉強ができる
たとえば、わたしが英語の勉強をしていたときは、常に「英語で、世界各国の人たちとコミュニケーションが取れるようになる」ということを目的にしていました。
明確な目的があったことで、「めんどくさい…」と感じたときでも机に向かうことができました。
また、実践的なコミュニケーション英語を中心に勉強していたので、勉強を重ねるたびにゴールへ向かって着実に成長していることを実感できました。
自分自身がなぜ英語を勉強しているのかが分からなくなってしまうと、「英語を喋れるようになりたい」という気持ちよりも、「めんどくさい」とか「忙しい」という気持ちがどうしても勝ってしまいます。
英語の勉強は自分の意思でするものですので、学習に対するモチベーションを高く維持ができるように、まずは英語を勉強する目的をしっかりと明確にしておきましょう。
また、目的が定まったら、その目的を達成するために、より具体的な目標も一緒に決めておくことをおすすめします。
たとえば、「今年中に、英文法をマスターする」など、具体的に自分が近い将来に達成したい目標を決めておくと、学習計画が立てやすくなります。
基礎を徹底的に学習する
英語や勉強に対する苦手意識が強いと、「英語を話せるようになりたい!」という目標があっても、どこから勉強をはじめていいか分からなくて悩んでしまうかもしれません。
そんなときはまず、基礎の学習から手をつけてみてください。
学生が夏休みの宿題を先延ばしにした結果、実際に手をつけてみたら意外とかんたんだったというのはよくある話で、英語学習においても実際に勉強をはじめるまでが難しかったりします。
ですので、「どこから手をつけようかな?」と悩んだら、まず英語文法の基礎が学べる参考書を1冊と、基礎の英単語が詰まった単語本1冊を手に取って勉強をはじめてみましょう。
英語学習の先輩からおすすめされる本を、何冊も買い漁る必要はありません。
何冊もの本を中途半端に学習するよりも、自分で決めた1冊をボロボロになるまで使い込む方が、努力が実力に直結しやすいです。
「スピーキング」や「リスニング」など、自分の目的や弱点に合わせた勉強は後からでも十分に取り入れることができます。
まずは心配しすぎずに、基礎固めからはじめてみることをおすすめします。
学習のハードルを下げて、「習慣化」を目指す
英語初心者は、英語学習のハードルをできるだけ低く設定して、コツコツと継続することを目指しましょう。
「英語の勉強を頑張るぞ!」と思い立った瞬間は、モチベーションが高いので、つい「1日5時間勉強する」といった計画を立ててしまいがちです。
ですが、実際に勉強を初めてみると、思うように進まなかったり、仕事が忙しかったりで学習を継続することはなかなか難しいものです。
だからこそ、先を見据えて「毎日スキマ時間を利用して20分は英語に触れる」など、ハードルを低く設定してあげることで学習に取り組みやすくなります。
また、自分が楽しいと思える学習法を取り入れることも継続に有効的です。
大好きな海外アーティストの洋楽を使った勉強法や好きな海外映画の洋書バージョンを取り扱ってみるなり、工夫して自分が「もっと英語を理解できるようになりたい!」と思える英語学習をするようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、わたし自身の英語学習経験をもとに、「初心者に向けた英語の勉強のはじめ方」を紹介しました。
「どこから勉強をはじめていいか分からない…」という初心者は、
- 英語を勉強する目的を明確にする
- 基礎を徹底的に学習する
- 学習のハードルを下げて、「習慣化」を目指す
の3つからはじめてみましょう。
特に、学習を習慣化して継続することは英語学習においてとても大切です。
英語を勉強する目的を果たせるように、コツコツと勉強を頑張っていきましょう。