“May I〜?”と“Can I〜?”の違いは?意味と使い分けを例文を用いて解説

“May I〜?”と“Can I〜?”の違いは?意味と使い分けを例文を用いて解説
“May I〜?”と“Can I〜?”は、どちらも「〜してもいいですか?」と許可を求める際に使う表現です。

これら2つの表現には、意味やニュアンス、使い方にどのような違いがあるのでしょうか?

本記事では、“May I〜?”と“Can I〜?”の意味と違い、使い分けを例文を用いて解説します。

“May I〜?”と“Can I〜?”の意味

“May I〜?”と“Can I〜?”の意味

ここではまず、“May I〜?”と“Can I〜?”の意味を例文を用いて説明します。

“May I〜?”の意味

“May I〜?”は、「〜してもいいですか?」という許可を求める意味のフレーズです。

文脈によっては、日本語の「〜してもよろしいでしょうか?」「〜させていただいてもよろしいでしょうか?」に近い丁寧な表現です。

助動詞の“May”には、「〜してもいい」「〜しても差し支えない」という容認や許可の意味があります。

【例文】

May I come in?
(部屋に)入ってもいいですか?

May I open the window?
窓を開けてもいいですか?

上記2つの例文は、どちらも相手に許可を求めています。

“Can I〜?”の意味

“Can I〜?”は、「〜してもいいですか?」と相手に許可を求める意味のフレーズです。

助動詞の“Can”には、「〜できる」「〜する能力がある」という可能性の意味と、「〜してもいい」「〜しても差し支えない」という許可の意味があります。ただし、“May”より口語的な響きを伴います。

【例文】

Can I use your phone?
電話を使ってもいいですか?

Can I have some water?
水を少しもらえますか?

“May I〜?”と同様、上の2つの例文はどちらも相手に許可を求めています。

“May I〜?”と“Can I〜?”の違い・使い分け

“May I〜?”と“Can I〜?”の違い・使い分け

“May I〜?”と“Can I〜?”は、どちらも「〜してもいいですか?」と許可を求める時に使うフレーズなので、使い分けに悩みますよね。

ここでは、“May I〜?”と“Can I〜?”の違いと使い分けの方法について詳しく説明していきます。

使い分け1.許可を求める相手

May I〜? 目上の人や初対面の人など
Can I〜? 家族や友人、親しい同僚など

“May I〜?”は、日本語の「〜させていただいてもよろしいでしょうか?」に近い丁寧な表現であることから、目上の人や初対面の人に使うことができます。

取引先やお客さんなどに対しても使えるため、ビジネスシーンでもよく用いられます。

一方、“Can I〜?”は許可を求めるフレーズの中で最もカジュアルな表現です。家族や友人など親しい間柄の相手に許可を求める際に使います。

そのため、たとえば、しつけに厳しい家庭では、子供が親に対して“Can I〜?”を使うと、「“May I〜?”を使いなさい」などと教えられることもあるようです。

ただし、近年では「目上の人には必ず“may”を使う」といった傾向は徐々に薄れつつあり、“Can I〜?”の方がより一般的に使われる傾向にあります。

使い分け2.許可を求める内容

許可を求める内容によっても、“May I〜?”と“Can I〜?”を使い分けることがあります。

家族や友人など親しい間柄の相手であっても、許可を求める内容によってはあえて“May I〜?”を使うことで、丁寧な印象を与えます。

May I〜? 許可を求める内容が重い
「車を貸して」など
Can I〜? 許可を求める内容が軽い
「少し話せる?」「ペンを貸して?」など

たとえば、姉が大切にしているアクセサリーを借りる際、「大切なものだからきっと貸してもらえないだろう」と思うようであれば、“May I borrow your earrings?(ピアスを貸してもらえますか?)”とあえて“May I〜?”を用います。

すると、“Can I borrow your earrings?”といつものように聞くよりも、許可を求めている内容の重みを理解していることが伝わりやすくなるでしょう。

また、普段はカジュアルに会話をしている同僚であっても、折り入って相談をしたい場合や、相手に迷惑がかかる場合など、許可を求める内容によっては“May I〜?”が使われることがあります。

【例文】

May I use your laptop whenever you’re done?
(パソコンの使用が)終わり次第、パソコンを借りてもいいですか?

May I ask you a favor?
一つお願いしてもよろしいでしょうか?

使い分け3.特定のシーンや決まった言い回し

“May I〜?”と“Can I〜?”は、丁寧度に違いはあれど基本的には入れ替えて使うことができます。

ただし、特定のシーンでは“May I〜?”または“Can I〜?”の方が好んで使われることもあります。

たとえば、家族や仕事仲間と集まって食事をしていて、トイレや電話などで席を立たなければならなくなった時、“May I be excused?(失礼してもよろしいですか?)”という言い回しがよく使われます。

もちろん“Can I be excused?”と言うこともありますが、どちらかと言うと“May I be excused?”が好んで使われます。

一方で、カフェやレストランなどで「〜をいただけますか?」「〜をください」などと注文する時は“Can I have〜?”または“Can I get〜?”がよく使われます。

“May I have〜?”と言うこともありますが、ややフォーマルな響きになります。

May I〜? ・May I have your name please?
「お名前をいただけますか?」
・May I be excused?
「(テーブルなどから席を離れる際)失礼してもよろしいですか?」
・May I use the bathroom?
「お手洗いをお借りしてもいいですか?」
Can I〜? ・Can I talk to you for a sec(second)?
「すこし話せますか?」
・Can I have 〜?
「(カフェやレストランなどで注文する際)〜をいただけますか?」

“May I〜?”と“Can I〜?”への答え方

“May I〜?”または“Can I〜?”と許可を求められた時の答え方を紹介します。

どちらも答え方に大きな差はありませんが、“May I〜?”の方が丁寧な許可の求め方である分、より丁寧に返事をするといいでしょう。

“May I〜?”への返事

“May I〜?”は、“Can I〜?”と比べてややフォーマルな許可の求め方であるため、“May I〜?”と聞かれた場合は同じく丁寧に返事をすると好印象です。

以下は、“May I〜?”の答え方としてよく使われる表現の一例です。

はい ・Certainly.(もちろんです。)
・Of course.(もちろんです。)
・Of course you can.
(もちろんいいですよ。)
いいえ ・No, I’m sorry.
(すみません、だめです。)
・I’d appreciate it if you didn’t.
(しないでいただけるとありがたいです。)
・I’d love to, but I can’t.
(ぜひ〜したいのですが、できません。)

ちなみに、“May I〜?”に対する文法的に正しい答え方は、“Yes, you may./No, you may not.”ですが、「許可してあげている(上から目線)」といったニュアンスが強く、日常的にはあまり使われません。

文脈にもよりますが、“Yes, you may./No, you may not.”と答えるとやや横暴に聞こえる場合があるため注意が必要です。

答え方に迷ったら、上記の表を参考に“Of course you can”や“I’m sorry, but you can’t.”などと答えるのが好ましいでしょう。

また、相手の要求を断るのであれば、なぜダメなのかその理由も続けて伝えるとより自然です。

“Can I〜?”への返事

“Can I〜?”と聞かれた場合は、“May I〜?”と聞かれた時ほど丁寧に返事をする必要はありません。

“Can I〜?”がカジュアルな表現である分、“sure/Of course(もちろん)”、“Go ahead(どうぞ)”などがよく使われます。

はい ・Sure.(もちろん)
・Of course.(もちろん)
・Absolutely.(もちろん)
・Why not?(もちろん、いいよ)
・Go ahead.(どうぞ)
いいえ ・I’m sorry, but you can’t.
(すみませんが、だめです。)
・Maybe not now.
(今はちょっとダメです。)

“Yes, you can.”または“No, you can’t.”などと答える場合、主語が“I”ではなく“You”になる点を押さえておきましょう。

“May I〜?”と“Can I〜?”の言い換え表現

“May I〜?”と“Can I〜?”の言い換え表現

“May I〜?”と“Can I〜?”の他にも、許可を求める際に使える表現はたくさんあります。

  • Could I〜?
    (〜してもいいですか?)
  • Is it okay if〜?
    (〜しても問題ないですか?)
  • Do you mind if〜?
    (〜しても構いませんか?)
  • Am I/Are we allowed to〜?
    (〜してもいいですか?)

ここでは、“May I〜?”と“Can I〜?”の代表的な言い換え表現を例文を用いて紹介します。

“Could I〜?”(〜してもいいですか?)

“Could I〜?”は、“May I〜?”よりはカジュアルで、“Can I〜?”よりは丁寧な表現です。

【例文】

Could I get a day off tomorrow?
明日休みをもらえますか?

Could I use your laptop?
あなたのパソコンを使ってもいいですか?

“Is it okay if 〜?”(〜しても問題ないですか?)

“Is it okay if 〜?”は、許可を求める際によく使われるフレーズの一つです。

“Can I〜?”と同様にカジュアルな表現なので、家族や友人、親しい同僚など比較的距離が近い相手に使います。

【例文】

Is it okay if I turn on the AC?
エアコンを付けても問題ないですか?

Is it okay if I open the file?
ファイルを開いても問題ないですか?

“Do you mind if 〜?”(〜しても構いませんか?)

相手に許可を求める際、“Do you mind if〜?”というフレーズもよく使われます。

直訳すると「もし(私が)〜したら嫌ですか?」「〜したら気にされますか?」という意味で、意訳すると「〜しても構いませんか」という丁寧なフレーズになります。

【例文】

Do you mind if I make a phone call?
電話をしても構いませんか?

Do you mind if I turn off the light?
電気を消しても構いませんか?

“Do you mind if〜?”は、相手に「〜したら嫌ですか?」と聞いているので、答え方に注意が必要です。

「嫌じゃないですよ」という場合は“No, I don’t.”や“Not at all.”と答えて、「嫌です」という場合は“Yes I do.”と答えます。

“Do you mind if〜?”と聞かれた際や、相手に尋ねた際は、“Yes”と“No”を混乱しないように注意しましょう。

“Am I/Are we allowed to 〜?”(〜してもいいですか?)

ルールとして何かをすることが許可されているかどうかを聞きたい場合は、“Am I allowed to〜?”または“Are we allowed to〜?”というフレーズも知っておくと便利です。

たとえば、博物館で写真を取っていいか確認したいなら、“Am I allowed to take photos in the museum?(博物館の中で写真を取ってもいいですか?)”と聞くと自然です。

【例文】

Am I allowed to enter the room?
この部屋に入ってもいいですか?

Are we allowed to try these on?
これら(服や装飾品など)を試着してもいいですか?

“May I〜?”と“Can I〜?”の違いについてのまとめ

本記事では、“May I〜?”と“Can I〜?”の違いや使い分けについて解説しました。

May I〜?

  • 目上の人や初対面の人に対して使う
  • 許可を求める内容が重い時に使う
Can I〜?

  • 友人や家族など、親しい間柄の人に対して使う
  • カジュアルに許可を求める時に使う

基本的には、目上の人や初対面の人に許可を求める際は“May I〜?”を、友人や家族など親しい間柄の人に許可を求める際は“Can I〜?”を使います。

ただし、親しい間柄であっても、相手が大切にしているものを借りたい場合や、難しい要求をする場合など、許可を求める内容の重さによっては“May I〜?”を使う方が好ましい場合もあります。

“May I〜?”と“Can I〜?”は、どちらも「〜してもいいですか?」と許可を求める際に使える便利なフレーズなので、使い方や細かなニュアンスを含めて覚えておきましょう。