映画の名言から使える英語表現を学ぼう

映画の名言から使える英語表現を学ぼう

ハリウッド映画では、教科書にはのっていない実用的な表現が使われています。

楽しみながら日常会話で役立つボキャブラリーを身につけたい人は、ぜひ映画の名言から学んでみることをおすすめします。

今回は世界的にも有名な映画の中から名言となっているものを紹介し、また、その単語や文法解釈についても詳しく解説します。

映画の名言から英語表現を学ぶメリット

映画の名言から英語表現を学ぶメリッ

映画の中のセリフには、喜怒哀楽などさまざまな感情を表すものがあり、またウィットにとんだユーモラスなものもあります。

そして、その中から心に残るたくさんの名言が生まれ、時間の経過とともに日常的に使われるようになり、今や慣用句として広く定着している英語表現もあります。

映画の名言は英語を学ぶ上で優秀な教材となりますが、まずは、名言から英語表現を学ぶことのメリットを理解しておきましょう。

実用的な英語表現が学べる

映画で用いられるセリフは話し言葉なので、イディオムやスラングなど実用的な英語表現がたくさん出てきます。

そのようなセリフを理解することによって、従来の英語の授業や教科書では学べない日常的に用いるボキャブラリーを増やすことができます。

気になったフレーズを書き留めて覚えるといいでしょう。

そうすることで、将来的に英語を話す人との会話においてそのまま引用することもできますし、また、一部を自分の状況に合うように言い換えることで幅広い機会で応用することができます。

英会話のネタになる

一般的に映画に関する話題は無難とされているので、外国人の友人・知人と何か話したいなら映画はスモールトーク(雑談)の最高のトピックです。

映画のシーンやセリフについて関心がある人はたくさんいるので、話のきっかけづくりとなることは間違いありません。

また、映画にでてくる名言をいくつかインプットしておくことで、初対面の人との会話でも円滑なコミュニケーションへとつながるでしょう。

文化的な背景を知ることができる

映画で出てくる名言を理解することで、言語的な見識だけではなく文化的な感覚も身につきます。

映画にはさまざまなジャンルがありますが、言葉が発せられた場所や状況について理解を深めることで、ネイティブと文化的な知識を共有することができ視野が広がるはずです。

英語学習につかれたときの気分転換になる

英語学習は継続することが重要ですが、ときにはモチベーションを維持することが難しい場合があります。

もし、難解な英文法を学んだり複雑な語彙を覚えたりするのにつかれてしまった場合は、名言の英語表現に触れることでいい気分転換になるでしょう。

また、名言には、ユーモアに富んだものや落ち込んだ気持ちを鼓舞してくれるものが多く含まれます。

それらを読んで内容を理解することで、たいくつな気分をとりのぞき前向きで明るい気持ちに切り替えることも期待できます。

映画の名言

映画の名言

世界的に有名な10作品の映画の中から名言を紹介し、その名言で使われている単語の意味や文法を解説します。

あわせて応用例も紹介しますので、適宜状況にあてはまるように言い換えるなどして、実際の会話で活用する際の参考にしてください。

『オズの魔法使い / The Wizard of Oz』(1939)

“There’s no place like home.”
(家ほどいい所はない。 / 我が家に勝るところはない。)

このセリフは、『オズの魔法使い』で、ドロシーが物語の終盤に、西の悪い魔女をたおし故郷カンザスへ帰ろうとするときに語った一言です。

「家が一番!」といいたいときに決まり文句としてよく使われています。

there is no place: 「場所はない」
like: ここでのlikeは動詞ではなく前置詞です。like + 名詞で「~のような」といいう意味で用います。

応用例

I enjoyed my trip to England, but there is no place like home.
(イギリス旅行は楽しかったけど、我が家に勝る場所はありません。)

『風とともに去りぬ / Gone with the Wind』(1939)

“After all, tomorrow is another day!”
(明日は明日の風が吹く)

『風とともに去りぬ』のラストシーンで、スカーレット・オハラが一人ぼっちになり絶望のどん底で言ったセリフです。

現状を悲観せず新しいスタートを切るときに使う前向きな表現としてよく用いられています。

after all: 「結局のところ」
tomorrow is another day: 直訳すると「明日は別の日」ですが、「明日はまた新しい機会がある」という意味合いで使います。
応用例

You don’t have to be so down, tomorrow is another day.
(そんな落ち込む必要はないですよ、明日はまた新しい機会があるよ。)

『フォレスト・ガンプ 一期一会 / Forrest Gump』(1994)

“Mama always said life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.”
(ママはいつも言っていた。「人生は、チョコレートの箱のようなものよ、何が起こるかわからないわ」って。)

『フォレスト・ガンプ 一期一会』で、トム・ハンクスが演じる純粋な男性フォレスト・ガンプがバス停でバスを待っている間に語ったセリフです。

いろいろな解釈がありますが、「人生は思いもよらないことが起こるけど、実際に行動を起こすことが大切。」というような意味合いで考えられています。

人生をたくさんの種類のチョコレートがつまった箱に例えることで、前向きでわくわくする気持ちが感じられます。

a box of: 「ひと箱の~」
a box of chocolates:ここでは箱の中たくさんの種類のチョコレートが入っている状況を表すため、a box of chocolatesと複数形になっています。
never: 「絶対に~ない」
you never know:「絶対にわからない」
gonna: going to…「~するつもり」の省略形。カジュアルな表現として用います。
応用例

You never know what you can do until you try.
(挑戦してみないと、自分に何ができるかなんて絶対にわからない。)

『ゴッドファーザー II / Godfather II』(1974)

“Keep your friends close, but your enemies closer.”
(友は近くに置いておけ。だが敵はもっと近くに置いておけ。)

このセリフは、『ゴッドファーザー II』の中でアル・パチーノ演じるマフィアのボス、マイケル・コルレオーネが口にしたものです。

「悪意のある人が近くにいる場合、その人が自分の人生に大損害を与えないように、周囲に気を配る必要がある。」という含みがあるとされています。

keep your friends close: 「友達をちかくにおいておく」 keep + 人/もの + 形容詞の型で「~を…のままにしておく」というように使うことができます。
enemies: 複数形「敵(たち)」 enemy: 単数形「敵」
closer: closeの比較級「もっと近くに」
応用例

As leaders of an organization, you must keep your friends close, but your enemies closer.
(組織のリーダーとして、友は近くに、しかし敵はもっと近くに置かなければならない。)

『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲 / Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back』(1980)

“Do, or do not. There is no try.”
(「やる」か「やらない」かだ。「試す」などはない。)

『スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』の中で、フランク・オズ演じるヨーダが、修行中のルーク・スカイウォーカーを叱るときに語った印象的なセリフです。

この言葉はただやってみるだけでなく、全力で取り組むことの大切さを教えてくれています。仕事や学業などに対して、「中途半端ではいけないよ!」というニュアンスで使うことができます。

do or do not : 「やるかやらないか」。A or Bの型で「AかBか」という意味で選択を迫るときに使います。
there is no…: 「~はない」
try: ここでは名詞「試し、試み」として使われています。
応用例

Do or do not, you should be the one to decide.
(やるかやらないか、決めるのは自分自身であるべきです。)

『それでも夜は明ける / 12 Years a Slave』(2013)

“I don’t want to survive. I want to live.”
(生き残りたいんじゃない。生きたいんだ。)

アカデミー賞の作品賞を受賞した『それでも夜は明ける』は、誘拐されて12年間も過酷な環境で奴隷として過ごしたある黒人男性の自伝を元にした映画です。

「ただ物理的に生きているということではなく、本当の意味で生きたい」という強い思いが感じられる表現です。

want to: 「~したい」
survive: 「(危険を切り抜けて)生き残る」
live: 「生きる、生活する」
応用例

I want to live a healthy life, not just live it.
(私はただ生きるのではなく、健康的な生活をおくりたいです。)

『ハリー・ポッターと死の秘宝 パート1 / Harry Potter and the Deathly Hallows Part 1』(2010)

“It is not our abilities that show what we truly are … it is our choices.”
(我々が何者であるかを示すのは能力ではない。 どんな選択をするかだ。)

ハリー・ポッターシリーズの2作目である『ハリー・ポッターと死の秘宝 パート1』で、ホグワーツ魔法学校の校長であるダンブルドアが不安や恐怖を感じているハリーに対していった言葉です。

人生には、能力だけではなく家柄や地位などさまざまな要素が影響します。しかし、それをどう生かすかは、「いつ、どこで、どのように」という選択が重要だという事を教えてくれています。

abilities: 複数形「(いくつかの)能力」 ability: 単数形「能力」
truly: 「本当に、正確に」
It is not our abilities that show what we truly are …: 「私たちが正確に何なのかをしめすのは能力ではない。」It is not A that …「Bというのは…ではない」と強調を表わしています。
choices: 複数形「(いくつかの)選択」。choice; 単数形「選択」
応用例

The next exam is not the goal for your future. It is just a step.
(つぎの試験はあなたの将来のゴールではありません。それは一つのステップです。)

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 / Fantastic Beasts and Where to Find Them』(2016)

“My philosophy is that worrying means you suffer twice.”
(どうせ苦しむなら心配するだけ無駄、というのが僕の哲学なんだ。)

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で魔法生物学者であるニュートが心配するジェイコブに言った言葉です。

このセリフを直訳すると、「私の哲学では、心配することは二度苦しむことを意味する」です。ニュートンには、心配することで苦しむくらしなら心配しないでほしいいという思いがあるのでしょう。

「心配しないで。なるようになるよ。」というような優しいニュアンスが感じられます。

philosophy: 「哲学」 学問としての哲学に加えて、人生哲学や考え方としての意味もあります。
worry: 「心配する」 ここではworryingと主語になっているので「心配することは」という意味合いになります。
mean:「~を意味する」
suffer: 「苦しむ」
twice: 「二度」
応用例

Worrying too much means you suffer. So, let’s take it easy.
(心配しすぎると苦しむことを意味します。だから、気楽にいきましょう。)

『魔法にかけられて / Enchanted』(2007)

“The dream really comes true. Something wonderful will happen someday.”
(夢は本当にかなうわ。とても素晴らしいことがいつか起きるのよ。)

魔法の国からきたジゼルが、妻を亡くしたロバートと母親を亡くした彼の娘モーガンとレストランで食事をしているときにいったセリフです。

「夢はかなうものだから、子供でも大人でも希望をもつことを忘れないでほしい!」というジゼルの強い思いが感じられます。

come true: 「(夢が)実現する」
something wonderful: 「なにか素晴らしいこと」。something + 形容詞で「なにか~なもの」という意味で用います。
happen: 「起こる」
someday: 「いつか」
応用例

Dream really comes true. So don’t give up and keep trying.
(夢は本当にかなうわ。だからあきらめずに努力しましょう。)

また、『魔法にかけられて / Enchanted』は、ディズニー映画なので子どもも比較的、観やすい作品となっております。

『グッドウィルハンティング / Good Will Hunting』

“You’ll have bad times, but it’ll always wake you up to the good stuff you weren’t paying attention to.”
(何もかもがうまくいかない時もあるだろう、だがそれが思いもよらない形で君を素晴らしい人間へと成長させてくれるんだ。)

『グッドウィルハンティング』で、ロビン・ウィリアムズが演じる心理学者のショーン・マグワイヤが心に深い傷を負った青年に語るセリフです。

人生は良いときも悪いときもあります。悪いときにはただ落ち込むのではなく、自分がなぜそうなってしまったのかを省み、次につなげるためにはどうすればいいのかを考えることが大切だと教えてくれています。

bad times: 「困難な時間」
wake me up: 「私を目覚めさせる、私に気づかせる」
stuff: 「もの、こと、資質」
you weren’t paying attention to: 「あなたが気づきもしなかった」
応用例

You may have difficulties, but it may wake you up to the good stuff you weren’t paying attention to.
(苦労もあるかもしれませんが、気にしていなかった良いところに気がつくようになるかもしれません。)

まとめ

本記事では、世界的にも有名な映画の中から名言となっているものを紹介し、それらに用いられている単語や文法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?

映画の名言から英語表現を学ぶメリットまとめ

  • 英語の授業や教科書では学べない日常的に用いるボキャブラリーを知ることができる。
  • スモールトークなど、英語を話す際のトピックとして使える。
  • 文化的な背景を知ることができるので、英語圏の人たちとの共通認識が増える。
  • 英語学習につかれたときの気分転換になるのでモチベーションの維持に役立つ。

映画の名言をとおして、楽しみながら日常生活でも使える英語表現に触れることができます。

実用的な会話表現を増やしたいと考えている人は、ぜひこの機会にいくつか気に入った名言を覚えて会話に取りいれてみてください。