TOEIC IPテストとは?利点・導入例・注意点を徹底解説

TOEIC IPテストとは?利点・導入例・注意点を徹底解説

近年、日本社会でもグローバル化が進み、グローバルビジネスに対応できる人材を求める傾向が強まり、英語のコミュニケーション能力を測る資格試験、TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEICテスト)のスコアを重視する企業や団体が増えています。

そのTOEICテストには、公開テストの他にIPテストという受験制度があります。

IPテストとは、団体特別受験制度(IP:Institutional Program)のことで、企業・団体・学校などがまとまった人数で申し込みをし、それぞれの組織ごとに開催日時・場所を設定することができます。

また、割安の団体価格で受験できる上、テスト結果を早く知ることができるなどメリットがあります。

IPテストで受験する前提として、自分が所属している法人格の団体がIPテストを実施していないと受験することはできません。

もし、自分が所属している学校や会社が実施しているのであれば、英語能力測定の機会として利用してみるのもいいでしょう。

「公開テストは知っているけどIPテストについてはよく知らない…」という人のために、今回は、TOEIC IPテストについて詳しく解説します。

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TOEIC IPテストとは?

TOEIC IPテスト
© 国際ビジネスコミュニケーション協会

IPテストは、公開テストと同じく日常生活やビジネスのシーンで使える英語のコミュニケーション能力を測定することを目的としています。

TOEICの団体用の特別受験制度として2006年に導入されました。学校や会社などの団体は、10人以上が受験することを条件に試験を開催することができます。

そして昨今、テレワークが推進されていることより、2020年4月以降、IPテストは従来のマークシート方式に加えてオンライン方式でも受験できるようになりました。

オンライン受験は、受験期間を一定期間設けることができるので、場所や時間にしばられず各受験者の都合に合わせて受験することが可能です。

先ずは、IPテストと公開テストの概要を確認し、それぞれのテスト方式の特徴を把握しておきましょう。

TOEIC IP と公開テストの概要比較表

TOIEC IPと公開テストの概要を一覧表にまとめてありますので、それぞれの違いを確認してください。

TOEIC IPテスト TOEIC 公開テスト
試験実地 所属する各団体 (一財)
国際ビジネスコミュニケーション
申し込み 所属する各団体で申し込み
顔写真不要
インターネットで申し込み
顔写真必要
試験方式 マークシート方式・
オンライン方式
マークシート方式
試験内容 【マークシート方式】
リスニング100問
約45分
リーディング100問
75分
リスニング100問
約45分
リーディング100問
75分
【オンライン方式】
リスニング45問
約25分
リーディング45問
37分
スコア 10~990点
5点刻みで採点
試験問題 過去の公式テスト問題を再利用 新しい問題を作成
試験開催場所 所属する各団体が適宜設定
オンライン
公開テスト受験会場
試験日 所属する各団体が適宜設定
(平日でもOK)
年間10回
(日曜日のみ)
受験料 4,230円/税込 6,490円/税込
結果発表 約5日後に各団体宛に発送 オンラインで17日後に確認可能
30日以内に個人宛に発送
テスト結果様式 スコアレポート
個人成績表
Official Score Certificate
公式認定証

試験の実施

公開テストとIPテストは試験の実施団体が異なります。公開テストは、一般財団 国際ビジネスコミュニケーション(IIBC)が主催し、教室の設営や試験の受付・監督はIIBCが採用したスタッフにより行われます。

一方、IPテストは、申し込みをした各団体、大学や企業が試験の主催者となります。そして、その団体が指定した場所、大学なら教室の一室、企業なら会議室などが試験会場となります。

一般的に、大学ではその大学の事務局の職員が、企業ではその企業の人事部のスタッフが窓口となり、申し込みから結果発表まで取り仕切ります。

加えて、IPテストのオンライン方式で受験をする場合は、受験者の自宅を会場とすることが可能で、指定期間内であれば24時間いつでも受験することができます。

試験問題

公開テストとIPテストともにマークシート方式の場合は、テスト形式や所要時間は同じです。リスニングセクション(約45分・100問)とリーディングセクション(75分・100問)の計200問に約2時間で解答します。

しかし、IPテストのオンライン方式の場合は、リスニングセクション(約25分・45問)とリーディングセクション(37分・45問)で、計90問に約1時間で解答します。受験者の英語能力に応じて試験問題を変化させていく適応型のテスト「CAT(Computer Adaptive Test)」を導入していることにより、試験時間が短縮されています。

スコアはどの試験方式であっても10~990点満点で算出され、スコアに対する評価も同じです。

試験問題

公開テストとIPテストでは、問題の内容が異なります。公開テストは、TOEICテストの開発担当者により作成・審査された新規の問題を毎回使用しますが、IPテストは、公開テストで以前使われた問題を一定期間あけて再利用します。

「過去の問題が使われているのならIPテストのほうが簡単なのでは?」と思われるかもしれません。しかし、IIBCの見解によると、「IPテストの結果の有効性は、公開テストと同等」としているので、難易度は変わらないと考えてもよさそうです。

テスト結果の通知

公式テストの結果は、試験日から17日後に各自オンラインで確認が可能です。そして、30日以内にOfficial Score Certificate(公式認定証)が封書で受験者宛てに発送されます。

一方、IPテストの結果は、テストから約5営業日後にオンラインで確認できます。また、スコアレポートは担当者に一括で送付され、その後、受験者に配付されます。

公開テストもIPテストもスコア自体の有効性は同じですが、テスト結果として入手できる書面の形式と記載内容は異なります。

公式テストの公式認定証のサンプル

  • 受験者の顔写真および署名あり。
公式認定証のサンプル
© 国際ビジネスコミュニケーション協会

IPテストのスコアレポートのサンプル

  • 受験者顔写真および署名なし。
  • 受験者の所属団体名の記載あり。
IPテストのスコアレポートのサンプル
© 国際ビジネスコミュニケーション協会

IPテストを受験する利点

IPテストを受験する利点

IPテストのオンライン受験は、一定期間内にインターネット上で受験が可能なので、受験者は場所や時間にしばられることなく受験できます。また、主催団体も会場設営や監督といった業務負担を大幅に削減できます。

その他、オンライン受験でなくても、IPテストは受験者側と主催する側双方にさまざまなメリットがあります。受験者、主催者それぞれの具体的なメリットは次のとおりです。

受験者のメリット

IPテストを受験する側のメリットは以下のとおりです。

受験料が安い

IPテストの受験料は所属する団体によって多少異なりますが、公開テストと比較して受験料が安く設定されています。

また、会社によっては、福利厚生や研修制度の一環として開催し、会社が全額もしくは一部費用を負担することがあります。

TOEICテストは、目標スコア到達まで複数回受験することが多いので、費用面での負担がおさえられることは、経済的に嬉しいメリットです。

申し込みの手続きが簡単

受験者がテストを実施する団体に所属していることで、受験者の身元はその団体により保証されています。学校や企業が窓口になってまとめて申し込みをしてくれるので、手続きの手間を省くことができます。

また、試験当日の受付プロセスも簡素化されています。

受験機会を増やせる

公開テストの実施回数は、年間最多で10回です。現状、新型コロナウィルス感染の拡大防止と試験会場の確保の観点から、抽選方式の定員制がとられています。そのため、必ずしも自分の望むスケジュールで受験できる保障はありません。

一方のIPテストは、自分の所属している団体が指定する日程で受験します。公開テストと併用して受験し、腕試しの機会を増やし試験の雰囲気や形式に慣れていくことで、効率よくスコアアップにつなげることができます。

また、積極的に受験をすることで、受験スケジュールに合わせて学習計画を立てることができます。受験機械が増えるので、学習のモチベーションも維持できます。

馴染みの場所で受験できる

公式テストは、IIBCが指定する場所で受験をしなくてはいけません。遠方まで足を運んだり、道不案内な会場を探したりしなければならず、ストレスになることもあります。

その点、IPテストは、自分の所属する会社や学校の敷地内など、よく知っている環境で受験できるので、会場に行くまでのストレスがありません。馴染みの環境なので、リラックスして試験に臨むことができます。

早く結果を知ることができる

IPテストは、受験日から約5営業日後に所属の団体宛てに結果が知らされるので、公開テストよりかなり早く結果を知ることができます。

「今回はリーディングの時間配分がうまくいったから自信がある」とか「リスニングで聞きもらした問題がいくつかあった…」など受験時の感覚が残っているうちにスコアを知ることができるので、次の受験対策にすぐに着手できます。

また、就職活動において、企業のエントリーの締め切りが迫っているなど、公開スコアのテスト結果を待っていたのでは間に合わないことがあります。早く結果を知ることができるのは、受験者にとってありがたいメリットです。

主催者のメリット

IPテストを主催する側のメリットは以下のとおりです。

受験者全員の成績一覧表を受け取れる

IPテストの主催をした団体は、自身の団体を通じて申し込みをした全受験者の成績が記載されたスコアロースターを受け取ることができます。

全受験者の英語レベルだけではなく、受験者の得意な分野や苦手な分野などの詳細も把握できるようになっています。

人材育成に活用できる

社内でのやりとりや顧客とのやりとりで英語の使用機会が増えてきていることより、一定の英語力を持った人材が必要不可欠になってきています。

企業は、社員の英語力をのばすために英語研修の機会を提供し、そして、その研修の効果を測定するための手段として、IPテストを実施しています。

また、今後さらに英語力が求められる傾向が強まることが予測されるため、大学や高校でもIPテストを実施して、実践的な英語力を持った人材を早期に育成する動きもでてきています。

IPテストの導入例

IPテストの導入例

さまざまな団体がIPテストを導入しています。次に、企業、学校、スクールでの主な導入例を紹介します。

企業での導入例

大手企業を中心にしたさまざまな業種の会社がIPテスト導入し、全社員の英語能力を可視化しています。また、IPテストの結果を海外出張や赴任の基準、昇進・昇格の要件にしている企業もあります。

この他、人材紹介会社の中には、登録済みスタッフを対象として、スキルアップを支援するためにIPテストを実施しているところもあります。

学校での導入例

TOIECテストのスコアが伸びたことによって英語学習のモチベーションが向上し、積極的に英語学習するようになった学生が多いことから、多くの大学、高校、専門学校がIPテストを導入しています。

全学生が受験することにより、そのスコアを基に英語のクラスわけをしたり、英語授業の成績評価にTOIECの結果を加味したりする大学もあります。

また、TOEICのスコアが実践的な英語力を示す客観的な指標として就職活動の際のアピール材料になることから、就職活動支援の一端としてIPを実施する学校もあります。

他には、取得スコアによって英語科目の単位取得のプレイスメントにしたり、大学入学試験の英語科目免除の要件にしたりするなど、TOIECのスコアはさまざまな用途に用いられています。

スクールでの導入例

大手英会話スクールやエアラインスクール、ビジネススクールなどでは、受講者の英語力の上達度を確認する目的でIPテストを実施しています。

短期間でスコアアップをしたい人のために、TOEIC対策講座とIPテスト受験がパッケージになったコースを設定している英会話スクールがあります。

また、毎月2回IPテストを実施するという英会話スクールがあるなど、IPテストの受験機会が多数あることを特典の一つにしているスクールもあります。

IPテストでの注意点

IPテストでの注意点

IPテストは上記で述べたようにたくさんのメリットがありますが、注意点もあります。いざというときに困ることがないように注意点も把握しておきましょう。

公式認定証が発行されない

IPテストのテスト結果には、公式認定証は発行されません。一般的に大学は、留学や大学院進学の際に英語力の証明として、公式認定証の提出を求めます。

また、公務員試験や一部企業の採用試験、資格試験の英語科目免除においては、公式認定証の提出が必要です。

IPテストのテスト結果で発行されるスコアレポートは、自身がスコアを取得した証明にはなりますが、公式認定証とスコアレポートでは使途が異なるという点では注意が必要です。

IPテストのスコアは要件として認められないことがある

IIBCは、「IPテストの結果の有効性は公開テストと同等である」としていますが、IPテストのスコアが就職や進学に利用できるかどうかは、提出先の学校や会社にゆだねられています。

「大学でIPテストを受けて、そのスコアを単位充足に活用する」、「会社でIPテストを受けて、昇進試験の要項とする」といった自身が所属している団体内でスコアを活用する分には問題はないでしょう。

しかし、就職活動や転職活動など、他団体からスコアの証明を求められる場合は、団体によっては、公式認定証に限るなど独自の規定を設けているところもあるので、その場合は、公開テストを再受験する必要があります。

客観性や平等性の保持に不安がある

IPテストのオンライン受験は、受験環境の整備が受験者自身にゆだねられるため、客観性や平等性の保持といった点では、課題があります。実際に「替え玉受験やカンニングも可能なのでは?」という声も上がっています。

IIBCでは、本人確認や不正行為の防止といった懸念に対応するため、WEBカメラで受験者を録画し、後にAIが録画データを解析する試験監視サービスを2021年3月から導入する予定です。

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IPテストについてのまとめ

本記事では、IPテストの特徴とIPテストの利点と注意点を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

IPテスト、受験者側のメリットまとめ

  • 受験料が安い。
  • 申し込みの手続きが簡単。
  • 実施回数が多い。
  • 馴染みの場所で受験できる。
  • 早く結果を知ることができる。

IPテスト、主催者側のメリットまとめ

  • 全受験者の成績一覧表を受け取れる。
  • 人材育成に活用できる。

IPテストの注意点まとめ

  • 公式認定証が発行されない。
  • 取得したスコアが就職や進学の要件として認められないことがある。
  • 客観性や平等性が保持されていない可能性がある。

IPテストは、お得に手軽に受験ができますので、自身が所属している団体がIPテストを実施しているのであれば、ぜひ活用したいものです。しかし、注意点もありますので、自分の受験目的に合った制度で受験するようにしましょう。