
カナダ留学を考えるにあたって、多くの人がまず迷うのが都市選びです。
カナダは広大な国土をもち、都市ごとに気候や雰囲気、生活スタイルなどが大きく異なります。
本記事では、カナダ留学に人気の都市を7つ紹介します。
都市選びのポイントやカナダ留学のメリット・デメリット、費用などについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

中学時代に英語に惹かれ、外国語科の高校と法政大学GISに進学。英語漬けの学生時代を過ごし、アメリカ・イギリスへ短期留学もしました。大学卒業後はオーストラリアでワーキングホリデーを経験。以来、大好きな英語や海外に関する情報を発信するライターとして活動しています。
カナダ留学におすすめの人気都市7選

カナダ留学におすすめの人気都市を7つ紹介します。
- バンクーバー
- トロント
- ビクトリア
- カルガリー
- モントリオール
- オタワ
- ハリファックス
各都市の特徴を知って、自分に合った留学先を見つけましょう。
バンクーバー
バンクーバーは、カナダ西海岸に位置する大都市で、美しい自然と都市が融合した魅力的な街です。
温暖な気候と多様な文化が特徴で、「世界で最も住みやすい街」として知られており、留学生にとっても快適な生活環境が整っています。
多国籍なコミュニティが形成されており、異文化交流の機会も多いのが魅力です。
市内には多くの語学学校や大学があり、教育水準も高いことで知られています。
また、アウトドアアクティビティも豊富で、週末には近くの海や山でスキーやハイキングなどを楽しむことができます。
生活費はやや高めですが、その分充実した留学生活を送ることができるでしょう。
トロント
トロントは、経済・文化の中心地として知られるカナダ最大の都市です。
多様な人種と文化が共存する国際都市で、留学生にとって刺激的な環境が広がっています。
市内には多くの語学学校や大学があり、教育の選択肢も豊富です。
また、CNタワーやナイアガラの滝などの観光名所も近く、学びと観光の両方を楽しむことができます。
冬は寒さが厳しいものの、公共交通機関が発達しており、生活の利便性は高いです。
多文化共生の活気ある都市で国際感覚を養いたい人におすすめの都市です。
ビクトリア
ビクトリアは、ブリティッシュコロンビア州の州都で、バンクーバー島の南端に位置する美しい港町です。
イギリスの影響を受けた街並みと温暖な気候が特徴で、落ち着いた雰囲気の中で英語を学ぶことができます。
また、市内には庭園や博物館が点在し、文化的な生活を楽しめるのも魅力です。
ビクトリアはカナダの中でも比較的治安が良く、生活費も抑えやすいため、初めての留学にも適しています。
自然と調和した環境で、ゆったりとした留学生活を送りたい人におすすめの都市です。
モントリオール
モントリオールは、ケベック州に位置するカナダで2番目に大きい都市です。
フランス語が公用語で、フランス語と英語が共存するバイリンガルな環境が特徴です。
ヨーロッパ風の街並みと豊かな文化が魅力で、芸術や音楽、グルメなど多彩な体験ができます。
市内には多くの語学学校や大学があり、教育水準も高いです。
生活費が比較的安く、留学生にとっては経済的な面でも魅力的です。
フランス語を学びたい方や、多文化的な環境で生活したい人におすすめの都市です。
カルガリー
カルガリーは、カナダ西部のアルバータ州に位置する都市です。
カナダの世界遺産であるカナディアンロッキーの玄関口として知られており、自然に囲まれた環境が魅力です。
市内には語学学校や大学があり、教育機関も充実しています。
また、物価が比較的低く、生活費を抑えたい人にも適しています。
冬は寒さが厳しいものの、暖房設備が整っており、快適に過ごすことができます。
自然に囲まれて英語環境にどっぷり浸かりたい人やアウトドアが好きな人にとって理想的な留学先です。
オタワ
オタワは、カナダの首都であり、オンタリオ州に位置する政治と文化の中心地です。
美しい自然と歴史的な建造物が調和した街並みが魅力で、落ち着いた雰囲気の中で英語を学びたい人に適しています。
市内には多くの博物館や美術館があり、文化的な体験もたくさんできます。
また、治安が良く、公共交通機関も整備されているため、生活の利便性も高いです。
静かな環境で集中して学びたい人におすすめの都市です。
ハリファックス
ハリファックスは、ノバスコシア州の州都で、カナダ東海岸に位置する港町です。
歴史的な街並みと美しい海岸線が魅力で、アットホームな雰囲気の中で学びたい人に適しています。
市内には語学学校が多くあり、大学などの教育機関も充実しています。
また、生活費が比較的安く、治安も良いため、安心して留学生活を送ることができます。
自然に囲まれた環境で、ゆったりとした生活を送りたい方におすすめの都市です。
どこがいい?カナダ留学都市の選び方

「カナダの都市はどれも魅力的で迷ってしまう」という人に向けて、留学都市を選ぶ時のポイントを6つ解説します。
- 都会か自然豊かな郊外か
- 学びやすい環境か
- 物価が予算に合っているか
- 交通の利便性が高いか
- 日本人が多い・少ないか
- 治安が良いか
都会か自然豊かな郊外か
留学都市選びのポイントの1つ目は、都会か自然豊かな郊外かです。
カナダは都市によって、賑やかな都会環境と、自然豊かで落ち着いた郊外環境に分かれています。
たとえば、トロントやバンクーバーのような大都市は、多様な文化や便利な生活環境が魅力です。
一方、ビクトリアやハリファックスなどの都市では、美しい自然の中で落ち着いて学べる点がメリットです。
都会の刺激を求めるか、静かな環境で集中して学びたいか、自分の性格やライフスタイル、留学の目的に応じて選ぶといいでしょう。
都会も郊外も、それぞれに異なる魅力があるため、カナダでの留学生活に何を求めるかを考えることが都市選びの第一歩になります。
学びやすい環境か
留学都市を選ぶ際には、自分にとって学びやすい環境かを考えることが大切です。
カナダは総じて教育レベルが高く、どの都市を選んでも一定以上の学習環境は整っています。
しかしながら、都市ごとに学校の数やプログラムの内容、対応する言語などには違いがあります。
たとえば、バンクーバーやトロントは語学学校や専門学校が豊富で、英語を集中して学びたい人に適しています。
一方、モントリオールでは英語とフランス語が混在しており、フランス語も学びたい人にとっては理想的な環境です。
自分がどの言語を重点的に学びたいか、自分が学びたい分野に対応している学校があるかなどを確認し、自分の目的に合った都市を選びましょう。
物価が予算に合っているか
カナダは、都市によって物価の差が大きいため、自分の留学予算に合った都市を選ぶことが大切です。
バンクーバーやトロントのような大都市は、便利さやエンタメの多さは魅力ですが、家賃や生活費が高くなりがちです。
一方、カルガリーやウィニペグなどの中規模都市では、必要な施設が整っていながら生活費を抑えることができ、コストパフォーマンスが良いのが特徴です。
滞在期間や予算に応じて、無理のない範囲で生活できるかどうか、事前に家賃や食費の相場を調べて確認しておくといいでしょう。
交通の利便性が高いか
交通の利便性が高いかどうかも、留学都市選びで大切なポイントの1つです。
カナダは国土が広いため、都市によって交通の利便性に差があります。
トロントやモントリオール、バンクーバーといった大都市では、地下鉄やバスが整備されており、車がなくても生活に困らないのが利点です。
対して地方都市では、公共交通が限られているため、学校やホームステイ先の距離を考慮する必要があります。
交通機関の充実度は、通学のしやすさだけでなく、休日の移動や旅行の自由度にも影響するため、生活スタイルに合わせた都市選びが重要です。
日本人が多い・少ないか
日本人の多さも、都市選びの大きなポイントです。
バンクーバーやトロントは日本人留学生に人気が高く、現地にも日本人コミュニティが存在します。
そのため、いざというときに安心できる一方、英語漬けの環境を作りにくいという側面もあります。
反対に、日本人が少ない地域を選べば、必然的に英語を使う機会が増えるため、語学力アップには効果的です。
ただし、サポートが少ない分、最初は不安を感じるかもしれません。また、現地で日本の食品を入手しにくい場合もあるでしょう。
自分の性格や語学力、目標に合わせてバランスを考えましょう。
治安が良いか
安心してカナダで留学生活を送るために、留学先の治安もしっかり確認しておきましょう。
カナダは世界的にみて比較的治安が良い国ですが、都市やエリアによって状況は異なります。
たとえば、バンクーバーやトロントの中心地では、夜間の独り歩きを避けるべき地域も。
一方、郊外や地方都市では比較的落ち着いた環境が多く、初めての留学でも安心して過ごせるケースが多いです。
都市を選ぶ際には、治安情報や現地留学生の声などを参考に、安全に暮らせる都市、およびエリアを見極めましょう。
カナダ留学のメリット

カナダに留学する主なメリットを5つ紹介します。
- 自然を満喫できる
- 綺麗な英語を学べる
- 英語とフランス語を学べる
- たくさんの留学プログラムから選べる
- 日本人留学生が馴染みやすい
自然を満喫できる
カナダに留学するメリットは、自然を満喫できることです。
カナダは広大な国土を有しており、都市部から少し足を伸ばせば美しい自然に触れられる環境が整っています。
ロッキー山脈やナイアガラの滝、国立公園など、四季の景色を楽しめるのが魅力です。
ハイキングやキャンプ、ウィンタースポーツなども盛んに楽しめるので、アウトドア好きな人には特にぴったりです。
自然の中でリフレッシュしながら勉強に励めるのは、カナダ留学ならではのメリットだと言えます。
また、都会の便利さと自然の豊かさを両立できる点も、カナダ留学の大きな魅力です。
綺麗な英語を学べる
カナダに留学する大きなメリットは、綺麗な英語を学べる点です。
カナダ英語は訛りが少なく聞き取りやすいと言われており、英語初心者にとって学びやすい環境です。
発音はアメリカ英語に近いものの、より中立的なアクセントであるため、国際的な場面でも通じやすい英語を身につけることができます。
また、カナダでは、語学学校や大学などで質の高い英語教育が提供されており、初級者から上級者までレベルに合った授業を受けられる点も魅力です。
英語をしっかりと身につけたい人にとって、カナダは理想的な学習環境と言えるでしょう。
英語とフランス語を学べる
英語とフランス語の両方を学べる点も、カナダ留学のメリットです。
カナダは英語とフランス語の両方が公用語であり、特にケベック州などフランス語圏では日常的にフランス語が使われています。
モントリオールなどの都市では、英語とフランス語のバイリンガル教育を受けられる学校も多く、二言語を同時に学びたい人には絶好の環境です。
特に、通訳や国際関係の仕事を目指す人にとって、カナダでの留学経験は大きな武器になるでしょう。
英語だけでなくフランス語も使えるようになれば、より広いキャリアの可能性が開けます。
たくさんの留学プログラムから選べる
カナダ留学は、たくさんの留学プログラムから選んで自分の理想の留学を実現しやすいことも魅力の一つです。
人気の留学先であるカナダには、語学留学から大学・カレッジ進学、専門スキル習得を目的としたプログラムまで、たくさんの種類の留学プログラムがあります。
語学学校のコースも短期から長期まで豊富に用意されており、自分の目的やレベルに合わせた学び方ができます。
また、コープ(Co-op)と呼ばれる就労体験が可能な留学プログラムもあり、勉強と実務経験を同時に積みやすい点もカナダ留学の特徴です。
留学の目的が明確な人はもちろん、進路に悩んでいる人にも柔軟に対応できる点が魅力です。
日本人留学生が馴染みやすい
カナダ留学には、日本人留学生が馴染みやすいという利点もあります。
カナダは多民族国家として知られており、異文化に寛容な国民性をもっています。
アジア系の移民や留学生も多く、日本人にとっても暮らしやすい環境が整っており、初めての海外生活でも安心して過ごすことが可能です。
語学学校や大学には日本人留学生も一定数いるため、困ったときに相談しやすい環境があるのも心強いポイントです。
ただし、日本人が多すぎる環境では英語を使う機会が減ってしまうこともあるため、自分に合ったバランスを考えて都市や学校を選ぶことが大切です。
カナダ留学のデメリットと注意点

カナダに留学するなら知っておきたいデメリットと注意点を紹介します。
- 物価が高い
- 冬の気温が低い
- 日本人留学生が多い
物価が高い
カナダ留学のデメリットは、物価が高いことです。
カナダは生活費が高めで、特にバンクーバーやトロントなどの大都市では、家賃や外食費が日本と比べて高くなることが多いです。
留学にかかる費用を節約するには、シェアハウスに住んだり、自炊を心がけたりといった工夫が求められます。
また、学費や教材費も決して安くはないため、長期留学を検討している場合は、しっかりとした予算計画が必要です。
物価の高さは留学生活全体の質に影響するため、事前にどれくらいの費用がかかるのかをリサーチし、無理のない範囲でプランを立てることが大切です。
冬の気温が低い
カナダは地域によって気候が大きく異なりますが、多くの都市では冬の寒さが厳しく、気温が氷点下になることも珍しくありません。
特にカルガリーやモントリオールなどの内陸部は寒さが厳しく、雪も多いため、寒冷地に慣れていない人にとっては体調管理が課題となることも。
防寒対策をしっかりと行えば快適に過ごせますが、寒さが苦手な人は比較的温暖なバンクーバーなどを選ぶとよいでしょう。
日本人留学生が多い
カナダは留学先として非常に人気があるため、日本人留学生の数も比較的多い傾向にあります。
特に語学学校では日本人の学生同士で固まりやすく、英語を使う機会が減ってしまうことも。
もちろん、同じ境遇の仲間がいることで安心感が得られるメリットもありますが、「英語漬けの環境に身を置きたい」と考えている場合は注意が必要です。
できるだけ英語を話す時間を確保するためにも、日本人の比率が低めの学校やクラスを選ぶ工夫が求められます。
カナダ留学で必要な費用について

カナダ留学で必要な費用について、留学期間ごとに紹介します。
以下の費用には、渡航費と学費、滞在費、生活費、ビザ申請費、海外留学保険料が含まれています。
留学期間 | 費用目安 |
---|---|
1週間 | 55〜70万円 |
3か月 | 100〜150万円 |
半年 | 160〜260万円 |
1年 | 310〜469万円 |
参照:留学くらベ〜る
ただし、ここで紹介している費用はあくまでも目安です。
渡航のタイミングや為替レートなどによって大きく変わってくるため、ご参考までにとどめてください。
特に、カナダの物価は都市によって差が大きいため、どの都市を留学先に選ぶかによって生活費や滞在費に大きな差が出てきます。
そのため、実際の留学費用を見積もる際は、最新の情報をもとに必要な費用を具体的に把握し、しっかりと準備を進めましょう。
カナダ留学の流れ

カナダ留学までの流れをステップごとにわかりやすく説明します。
カナダ留学を検討するにあたっては、まず留学の目的と場所、期間を明確にすることが大切です。
英語力を短期間で伸ばしたい、異文化交流がしたいなど、目的によって、適した都市や学校は変わってきます。
トロントやバンクーバーのような大都市を留学先に選ぶのか、それとも落ち着いた地方都市を選ぶのかも、合わせて事前に考えておきましょう。
また、カナダ留学の期間は、数週間の短期留学から1年以上の長期までさまざまです。
目的や予算、ライフスタイルに合った留学期間を選ぶことで、充実した留学生活を送ることができるでしょう。
初めて海外留学をする人は、留学の具体的な計画を進める前に、留学エージェントの無料相談を受けると安心です。
留学エージェントでは、希望に合った都市や語学学校の提案、費用の見積もり、ビザの情報提供など、留学準備を丁寧にサポートしてくれます。
特にカナダは地域によって学校の特色や生活費が大きく異なるため、現地事情に詳しいスタッフと相談することで、ミスマッチを防ぐことができます。
無料相談を通して疑問点を解消し、自分に合った留学プランを明確にしましょう。
おすすめのエージェントはカナダ留学エージェントおすすめ8選!で紹介しているので気になる方はチェックしてみてください。
留学プランが明確になったら、希望する語学学校の申し込みに進みます。
オンラインフォームからの申し込みが一般的で、必要情報として氏名やパスポート番号、希望コース・滞在期間などを記入します。
留学エージェントを経由する場合は、本人に代わって申し込み手続きをしてもらえます。
また、語学学校によっては、事前に英語力を測るレベルチェックテストを受ける場合もあります。
申し込み完了後には入学許可書などの重要な書類が発行されるため、今後の手続きに備えてしっかりと保管しておきましょう。
語学学校の申し込みが終わると、次は入学金や授業料、滞在費などの支払い手続きが必要になります。
支払い方法はクレジットカード払いや国際送金(口座振込)が一般的で、学校によっては分割払いに対応している場合もあります。
支払い期限が設定されていることが多いため、期限を過ぎないよう注意しましょう。
なお、万が一のキャンセルや変更に備えて、返金ポリシーについても事前に確認しておくと安心です。
為替レートによって費用が変動することもあるため、支払うタイミングにも注意を払いましょう。
カナダに6か月以上滞在する場合は、学生ビザの取得が必要です。
申請には、入学許可証(Letter of Acceptance)、パスポート、財政証明、証明写真などの提出書類が求められます。
オンラインでの申請が一般的ですが、書類不備や手続きの遅れを防ぐためにも、留学エージェントのサポートを活用するのがおすすめです。
ビザの審査には時間がかかることがあるため、余裕をもって準備を進めましょう。
なお、6か月未満の短期留学の場合は、学生ビザは必要なく、観光ビザで入国・滞在が可能です。
学生ビザが無事に発行されたら、いよいよ渡航の準備に入ります。
航空券の手配や海外保険の加入、持ち物の準備のほか、現地の滞在先や学校の場所をあらかじめ把握しておくと安心でしょう。
また、カナダは地域によって気候が大きく異なるため、現地の天候に合った衣服を揃えておくことも重要です。
スマホのSIMカードや現地通貨の準備、必要な予防接種の確認など、細かな手続きも早めに済ませておくとスムーズです。
カナダ留学のおすすめ人気都市についてのまとめ
今回は、カナダ留学におすすめの人気都市7選と都市選びのポイントを紹介しました。
カナダにはバンクーバーやトロントのような国際色豊かな大都市から、ハリファックスやビクトリアといった落ち着いた環境の街まで、多様な留学先があります。
どのような留学生活を送りたいかをイメージしながら、自分に合った都市を見つけることが大切です。
この記事を参考に自分にぴったりの留学先を見つけて、理想のカナダ留学を実現しましょう。