
留学に何を持って行ったらいいかわからないという方や、無駄な荷物は持って行きたくないと考えている方はいませんか?
この記事では、フィリピン留学と複数の英語圏でワーホリした経験を持つ筆者が、留学に必要な持ち物や持っていくと重宝するもの、留学には不要なものを解説します。
渡航後に「これを持って行けば良かった」と後悔しないよう、この記事をやることリストと持ち物チェックリストとして活用してください。
留学に必須の持ち物

まずは、留学に絶対に持って行くものを紹介します。
パスポート
パスポートを持っていなければ日本から出国できないので、絶対に忘れないようにしましょう。
そして、パスポートの残存有効期限は、最低でも帰国日まで残っている必要があります。
有効期限が足りない場合は、早めに更新手続きをしておきましょう。
また、渡航先によっては、帰国予定日よりさらに数ヶ月余分に残存有効期間が必要なケースもあるため、事前に確認しておくことが重要です。
ビザ
短期間の留学であればビザが不要な国もありますが、長期留学の場合は、ほとんどの国でビザの取得が必要になります。
そのため、ビザは必須の持ち物です。
ビザは渡航先の要件に従って申請し、取得に時間がかかることもあるため、余裕を持って手続きを進めることをおすすめします。
航空券
航空券も忘れてはいけないアイテムの一つです。
最近は電子チケットが主流ですが、スマホの充電切れやネットに接続できないなどのトラブルに備えて紙のチケットを印刷しておくと安心です。
また、航空券は出発日が近づくにつれて価格が上がったり、希望の便が満席になったりすることがあるため、余裕を持って早めに購入することをおすすめします。
海外旅行保険証
海外では治療費が高額になることが多いので、海外旅行保険への加入をおすすめしますが、加入したことで安心してしまい保険証を持って行くのを忘れる方がいます。
現地で通院する場合は保険証の提示を求められるため、保険証は必ず持参しなくさないよう注意してください。
学校の入学許可証
学校の入学許可証は、ビザの申請時だけでなく入国審査時に提示を求められることがあるため、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
念の為に、原本に加えてコピーも用意しておくと安心です。
スマートフォン
長期留学する方は、SIMフリーのスマートフォンを持って行くのがおすすめです。
SIMフリーのスマホとは、どの国の通信会社のSIMカードでも使える端末のことです。
例えば、日本では日本の通信会社のSIMカードをスマホに挿して日本の回線を利用し、留学先では現地の通信会社のSIMカードを挿して、その国の回線を使用します。
ただし、auやドコモ、ソフトバンクなど大手キャリアで契約しているスマホは、SIMロックがかかっている場合があります。
その場合は、SIMロックの解除手続きが必要になるため、契約会社のサポート窓口に確認しロックを解除しておきましょう。
現金・クレジットカード
長期留学の場合、現地の銀行に口座を開設すれば、日本から送金してもらうことができますが、ある程度の現金を用意しておくと安心です。
そして、現金は必ず機内持ち込みの手荷物に入れましょう。
預け荷物に入れてしまうと、スーツケースが盗難や紛失にあった場合は大金を失うリスクがあります。
また盗難対策として、現金は複数の袋に分けて、異なるカバンのポケットなどに分散して持ち運ぶのがおすすめです。
クレジットカードについては、VISAやMastercard、American Expressなど主要ブランドであれば、多くの国で利用できます。
必要最低限の衣類
留学期間が短期であっても長期であっても、衣類は必要最低限あれば十分です。
例えば、下着やタオル類は7日分ほど用意しておくと安心です。
Tシャツやズボンなどの衣類は、それぞれ3〜4日分程度あれば問題ないでしょう。
衣類が足りないと感じた場合は、現地で調達できるので、それほど心配する必要はありません。
衣類を準備する際は、留学先の気候に合うものを選ぶことが大切です。
留学に持って行くと役立つ持ち物リスト

次に、必須ではありませんが、筆者が持って行けば良かったと思うものや、あると重宝するものを紹介します。
折り畳み傘
海外では多少の雨であれば傘をささない人が多いため、傘を売っているところが少なく探すのに苦労したことがあります。
そのため、携行するのに便利な折り畳み傘を日本から持参することをおすすめします。
また、日本製の折り畳み傘はコンパクトで頑丈なものが多いので、日本で購入して持って行くと安心です。
爪切り
海外では、コンパクトで使いやすい爪切りを見つけるのは大変です。
そのため、使い慣れた携帯用の爪切りを持参するようにしましょう。
ただし、爪切りは刃物に該当するため、飛行機に乗る際は手荷物ではなく預け荷物に入れておかないと、保安検査場で没収されるので注意してください。
常備薬
風邪薬・胃薬・鎮痛剤・目薬などの常備薬は、日本から持参することをおすすめします。
なぜなら、現地の薬局では必要な薬が手に入りにくかったり、価格が高かったりすることがあるためです。
特にアレルギーのある方は、自分に合った薬が現地で見つからない可能性があるため、日本で処方してもらった薬を持って行くと安心です。
マスク
風邪を引いた時や乾燥する国に滞在する方は、マスクがあると便利です。
海外ではマスクが手に入りにくく、日本より割高な場合が多いため、5〜10枚程度を日本から持参すると良いでしょう。
洗濯ネット
海外の洗濯機はルームメイトと共用することが多く、洗濯が終わった後放置すると、他人が洗濯物を断りなく洗濯槽から出す可能性があります。
そのため、直接触れられたくないものを洗う場合は、洗濯ネット入れて洗濯すると安心です。
また、海外の洗濯機は洗う力が強く、高温で乾燥するため、衣類が傷みやすくなります。
特にお気に入りの衣類を長く使いたい場合は、ダメージを軽減するためにも洗濯ネットの使用をおすすめします。
日本なら百均に行けば簡単に手に入る洗濯ネットですが、海外では探すのに一苦労します。日本で買いそろえて持参しましょう。
変換プラグ
留学先のコンセントの形状が日本と異なる場合は、変換プラグが必要になります。
アメリカとカナダは日本と同じ形状ですが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどは異なるタイプが使われています。
事前に渡航先のコンセントの形状を確認し、それに対応した変換プラグを用意しておくと安心です。
また、マルチタイプの変換プラグであれば、どんな国に行っても使えるため便利です。
南京錠
海外のホテルや学校のロッカーには、基本的に鍵がついていまいません。ロッカーを使用する際は自分で鍵を用意する必要があります。
そのため、南京錠を1つ持っておくと、荷物をロッカーに預ける時に重宝します。
また、移動中の防犯対策として、リュックのジッパー部分に南京錠をつけてスリを防止するのも効果的です。
ヒートテックやダウンジャケット
寒い地域に留学する場合は、ヒートテックやダウンジャケットなどの防寒具は必携です。
これらは現地でも購入できますが、空港に到着した直後などに、日本との気温差で体調を崩してしまう可能性があります。
そのため、防寒具は日本から持参しておくことをおすすめします。
絆創膏
絆創膏は、小さな擦り傷や切り傷を負った際に備えて持っておくと便利です。
現地でも購入は可能ですが、日本で使い慣れている防水タイプや肌に優しいタイプは手に入りにくい場合があります。
そのため、使い慣れた絆創膏を日本から持参するのがおすすめです。
ポケットティッシュ・ウェットティッシュ
海外では、日本のようにポケットティッシュが無料で配布されることはありません。
現地でも購入は可能ですが、日本製のような柔らかくて肌触りの良いものは手に入りにくいため、日本から持参することをおすすめします。
また、海外のカフェやレストランでは、おしぼりが出ないことが多いため、ウェットティッシュがあると食事の前に手が拭けて助かります。
留学に持って行かなくても困らない持ち物リスト

ここでは、留学に持って行かなくても困らない持ち物を紹介します。
消耗品
シャンプーやボディソープ、石鹸など、日常的に使う消耗品は特にこだわりがなければ現地で購入できるため、基本的に持って行かなくても困りません。
留学先によっては、学校到着後に新入生を対象にスーパーへ日用品を買いに行く機会を設けているところもあります。
日本から持参する場合は、数日分だけあれば十分です。
ドライヤー
ドライヤーは現地で購入できるため、無理に日本から持って行く必要はありません。
どうしても使い慣れたドライヤーを持参したい場合は、留学先の電圧に対応しているかを必ず確認しましょう。
対応していない場合は、変圧器を併用する必要があります。
電子辞書
英単語を調べるために、電子辞書を持って行く必要はありません。
最近では、スマートフォン1台あれば調べ物ができるため、電子辞書を使う機会はほとんどありません。
日本の多くの学校では、授業中のスマホの使用を禁止していますが、海外では調べ物程度であれば使用を許可しているケースがほとんどです。
実際、留学先で電子辞書を使用している人はほとんど見かけません。
大量の日本食品
日本食が恋しくなるかもしれないから大量の日本食品を持って行きたいと思うかもしれませんが、その必要はありません。
最近ではどの国にもアジア系のスーパーがあり、日本の食品も比較的簡単に手に入ります。
ただし、日本で買うより割高なことが多く、商品によっては2倍以上することがあります。
日本の食品を持参する場合は、調味料やインスタント食品など、保存期間が長いものを選ぶのがおすすめです。
筆記用具
授業で使用するボールペンやノート、筆箱などは現地で購入できるため、必ずしも日本から持参する必要はありません。
持参する場合は、ボールペンとメモ帳またはノート一冊程度で十分です。
ただし、シャープペンシルを使いたい方は、日本から持って行くことをおすすめします。
多くの国や地域ではボールペンの使用が一般的であり、日本で売っているような品質の高いシャープペンシルや替え芯はなかなか手に入りにくいからです。
留学前にやっておくべきこと

ここまでは、留学に必要な持ち物や役立つもの、なくても困らないものについて紹介しました。
ここからは留学前にやっておくべきことと渡航準備の手順について、大まかなスケジュールに沿って解説します。
1か月前
留学1か月前までには、必要な書類の申請や手続きを済ませておくのが理想です。
多くの場合、以下のような手続きが必要になります。
- パスポートの取得または更新
- 留学先に応じたビザの申請
- 海外旅行保険への加入
- 語学学校の入学手続き
- 航空券の購入
パスポートの取得やビザの申請は、審査に時間がかかることがあるため、余裕を持って準備しておきましょう。
初めての留学で不安な方や、自分で手続きするのが面倒な方は、留学エージェントの利用がおすすめです。
留学エージェントは留学に必要な手続きの代行やサポートを行ってくれるので、安心して留学準備を進められます。
2週間〜1か月前
留学の2週間〜1か月前には、必要書類がすべて揃っているかを確認し、持って行く荷物をリストアップします。
リストの中にまだ手元にないものがあれば、忘れないよう購入しておきましょう。
また、荷物を準備する際は、航空会社の荷物規定や留学先の持ち込み禁止物について必ず確認し、該当するものがあったら持ち物リストから除外してください。
航空会社ごとに手荷物や預け荷物のサイズ・重量が決まっています。規程の重量を超えていると追加料金が発生します。
さらに、機内への持ち込みが禁止されていることを知らないで荷物検査を受けてしまうと、その場で没収され、返却されない可能性があるため注意が必要です。
預け荷物用のスーツケースは、耐久性や防犯面を考慮してフレームタイプを選ぶことをおすすめします。
ソフトケースの場合、衝撃が内部に伝わりやすい上に、簡単に開けられるリスクもあります。
一方で、頑丈なフレームタイプのケースは衝撃に強く、こじ開けられる心配も少ないため、国際線利用に適しています。
さらに、防犯対策としてスーツケースベルトを装着しておくと、より安心です。
1〜2週間前
留学の1〜2週間前には、荷物のパッキングを始めましょう。
持ち物リストをもとに、手荷物にするものと預け荷物にするものを分けて準備していきます。
この時、現金やクレジットカードなどの貴重品は、必ず手荷物に入れてください。
万が一、スーツケースごと盗難に遭うと、預け荷物に入れていた貴重品はすべて失う可能性があります。
またパッキングの際は、あれもこれもと荷物を増やしてしまいがちですが、無駄なものを入れないよう心がけて荷造りすることが快適な渡航につながります。
出発の前日
出発の前日は、持ち物の最終確認を行いましょう。
リストアップした持ち物がすべて揃っているか、もう一度チェックしてください。
特に、絶対に必要な書類や貴重品が揃っているか、貴重品を手荷物に入れているかをしっかり確認しておくことが大切です。
万が一忘れ物をしてしまっても、必需品さえ持っていれば多くのものは現地で調達できます。
パスポート、ビザ、航空券など最低限必要なものさえあれば、なんとかなりますので過度に心配する必要はありません。
留学前の準備についてのまとめ
留学時の持ち物は、できるだけ多く持って行こうと考えてしまいますが、実際には思っているより少ない荷物でも十分に対応できます。
特に、シャンプーやボディソープなどの日常的な消耗品は、現地の状況がわかるまでの数日分だけ持参し、なくなったら現地で調達すれば荷物は格段に減らせます。
一方で、折り畳み傘や爪切りのように、日本ではどこでも売っているけど海外では手に入りにくいものは、日本から持って行くと安心です。
留学先の国や地域によって手に入れやすいものは異なりますので、この記事を参考にしながら、必要なものや重宝するもの、不要なものを見極めて、効率よく準備を進めてください。