「ABCアカデミー」は、おもに初心者向けオンライン英会話スクールで、受講者から高い評判を得ています。
特徴として、まずは日本人講師から学び、その後に外国人講師相手に使う練習をするというハイブリット型での学習スタイルを推奨しています。
今回は、ABCアカデミーの推奨するレッスンの詳細と実際に受講してみた体験談を紹介します。
目次
ハイブリット式学習レッスンの特徴
ABCアカデミーは、「講師は全員外国人!授業中は英語のみで日本語禁止!」といったスパルタ式のレッスンではありません。
日本人講師とフィリピン人講師の両方から学ぶことで学習者の弱点を打開し、効果的に英語力を伸ばすことを目的としています。
教材「Side by Side」を使用したオリジナルのレッスンカリキュラムがあり、進め方としては、スカイプをとおして1コマ25分のレッスンを日本人講師と3コマ受講し、その後にフィリピン人講師から1コマ受講します。
実際に使用する学習教材と具体的なレッスンの進め方を紹介しますので、まずはハイブリット型の学習について理解を深めていきましょう。
教材「Side by Side」
ABCアカデミーでは、初心者および英語学習を再び開始したいと考えている人には、「Side by Side」を学習教材として使用するレッスンをおすすめしています。
「Side by Side」は日常生活をテーマにしており、スピーキング力のみならず語彙力や文法力などの英語力を総合的に身につけることを目的とした教材で、世界的なベストセラーのコースブックです。
Book1からBook4まで全部で4冊あり、初級から中級まで段階をえながらレベルアップを目指すことができます。
対象目安 | おもな内容 | |
---|---|---|
Book 1 | 中学1・2年生程度 | 英語のことはさっぱり忘れてしまった、基礎から学びたいという人向け。 自己紹介のしかた、買い物の方法などを学習します。 |
Book 2 | 中学2年生程度 | 単語は出てくるけど基本的な文章が作れないという人向け。 会話でよく使われる表現を学習します。 |
Book 3 | 中学3年生程度 | 基本的な英文法を理解し、簡単な会話ができる人向け。 英文法を復習しつつ会話力の底上げを目指します。 |
Book 4 | 高校卒業程度 | 中級レベルの人向け。 仮定法などを取り入れて自然で高度な表現を学習します。 |
※ハイブリット型レッスンを継続して受講する場合は、教材を購入する必要があります。
カラフルなイラストがふんだんに使われているので、楽しみながら学ぶことができます。
もし、わからない単語や表現があったとしてもイラストから推測したり状況をイメージしたりしやすいような構成になっているので心配はいりません。
日本人講師と学ぶ
ハイブリット型のレッスンの特徴として、日本人講師と「Side by Side」の教材を使って、語彙や英文法、簡単な英語表現をじっくりと学びます。
レッスン中にわからない内容があっても日本語で解説があり、日本語で質問ができますので安心してレッスンを受けられます。
また、日本人講師は、英語と日本語の間隔の違いや日本人がおちいりがちな間違いを理解してくれています。的確にアドバイスをしてくれますので、正しく効率よく学ぶことができます。
1回のレッスンでは3、4ページ進みます。合計3回レッスンを受講し特定のひとまとまり(10ページ程度)の学習が終了した時点で、フィリピン人講師に引き継がれます。
フィリピン人講師と学ぶ
日本人講師との「Side by Side」の特定ページの学習が終了すると、フィリピン人講師とまとめのレッスンをおこないます。
まとめのレッスンでは、これまでの日本人講師との3回のレッスンで学んだ内容をフィリピン人講師相手に試します。
すでに学習済みの語彙やフレーズばかりですので、「英語で話すときに緊張で何を話したらいいのかわからなくなる」という人でも大丈夫です。
英語は実際に使うことで身につきます。そして「外国人と英語で話すことができた!」という経験をつみ重ねることで、自信がつき話すことへの緊張感を軽減することができます。
もし、フィリピン人講師とのレッスンにおいてわからないことがあれば、その次に受講する日本人講師とのレッスンでその内容を伝えて疑問点を解消していく流れになります。
ABCアカデミー担当者インタビュー
ABCアカデミーの担当者古田さんに質問をしました。
- ABCアカデミーの信念や理念をお聞かせください。
- 日本人講師と外国人講師のハイブリッド型レッスンにはどのようなメリットがありますか?
- どのような方にABCアカデミーをおすすめしたいですか?
こちらのご質問とその他にもご丁寧にお答えいただきました。
無料体験レッスンの感想
現在、ABCアカデミーでは、ハイブリット型のレッスンを体験できるお得なキャンペーンを実施中です。会員登録をすることで体験レッスンを受けられるポイント「1400ポイント」がもらえます。
会員登録は、ABCアカデミーのホームページにある無料体験のページより、登録フォームに名前、メールアドレス、パスワードを入力します。
その後、登録したメールアドレスに仮登録のメッセージが送られてきますので、そこにあるリンクから本登録のログインをすることで完了します。
基本的には体験レッスンは以下の流れですすめられます。
1コマ目 (25分) |
日本人講師 レッスン |
教材「Side by Side」を用いての学習。 |
---|---|---|
2コマ目 (25分) |
教材「Side by Side」を用いて 1コマ目の続きを学習。 |
|
3コマ目 (25分) |
教材「Side by Side」を用いて 2コマ目の続きを学習。 |
|
4コマ目 (25分) |
フィリピン人講師 レッスン |
これまでに学んだ内容のまとめ。 アウトプットの練習をする。 |
参考までに、私が実際に体験したレッスンの様子を紹介します。
日本人講師とのレッスン
対応可能な講師は、講師検索のページから日本人英会話講師を選択し、教材「「Side by Side」」を指定すると表示されます。1回のレッスンに必要なポイントは350ポイントからです。
表示された日本人講師は皆さん経験豊かな方々です。私は中学校で学んだ内容はうろ覚えというレベルで特にスピーキングに苦手意識があるので、プロフィール欄にスピーキングに一番自信があると記載のあったWataru先生のレッスンを予約することにしました。
1回目のレッスン / 日本人講師・Wataru先生
私がスカイプの設定に馴染んでいなかったため、接続まで時間がかかるというアクシデントがありましたが、和やかな雰囲気でレッスンがはじまりました。
初回ということもあり、まずはWataru先生が自己紹介をしてくださり、続いて私ができる範囲でシンプルな自己紹介をしました。
そして、教材「Side by Side」を使って学習する概要を説明してくださり、この日は、曜日や週末などの時間を表す語彙を学習し、「like to …(~することが好きです)」を使った文章を練習しました。
日本人講師とのレッスンは緊張感が和らぎます。また、こちらの意図もくみ取ってくださるのもありがたいと感じました。
2回目のレッスン / 日本人講師・Wataru先生】
2回目のレッスンは「Side by Side」を使って前回の続きからの学習をしました。
cook(料理する)、play(演奏する)、swim(泳ぐ)、write(書く)などの動作を表す語彙を確認し、それぞれの動詞を使った英文を現在形、過去形、進行形、未来(予定)といった形に展開していく練習をしました。
こちらの理解度をはかりながらレッスンを進めてくださっているようでしたが、1回目のレッスンと比べて急に難易度が上がったように感じました。
また、学習する内容がたくさんあり一部練習問題はスキップしてレッスンが終了しました。
3回目のレッスン / 日本人講師・Wataru先生
3回目のレッスンは「Side by Side」を使って前回の続きからの学習をしました。
watch(時計)、necklace(ネックレス)、flowers(花束)、candy(キャンディー)といったプレゼントに関する名詞の単語を確認し、「I’m going to give her a present.(私は彼女にプレゼントをあげるつもりです)」という表現にいろいろな名詞をあてはめて練習をしました。
「give + 人 + 物(~に…をあげる)」というように、わかりやすく英文法を解説してくださり、またこちらも日本語で質問できる機会があるのはありがたいと感じました。
そして、最後に1回から3回のレッスンの要点を簡単に復習し、これで日本人講師とのひとまとまりの学習が完了となりました。
フィリピン人講師とのレッスン
対応可能な講師は、講師検索のページからフィリピン人英会話講師を選択し、教材「Side by Side」を指定すると表示されます。必要ポイントは330ポイントからです。
講師の検索をすると3名のフィリピン人講師が表示され、プロフィールより英語講師歴が一番長いCathy先生を予約しました。
4回目のレッスン / フィリピン人講師・Cathy先生
4回目は、まとめのレッスンです。1回から3回のレッスンで学んだ内容について、フリートークも少しおりまぜながら実践形式で練習しました。
まずは、Cathy先生が自己紹介をしてくださりました。フィリピンのセブ島やボホール島についての話をしてくれ、旅行で一度訪れたことがあった私はぐっと親近感がわきました。
その後にスクリーンに表示された単語を読んでいきます。いくつか読み方がわからない単語があり無理やり読んだものもありましたが、先生は「Good try!」と励ましてくれました。
つづいて会話文が表示されて先生と私で交互に読んでいきますが、質問文に応えるターンでは自分の状況にあてはめて回答しました。
私が理解できていない箇所では、こちらのリアクションを見ながらアシストしてくれているように感じました。
外国人の講師と英語で会話するのは緊張しましたが、先生はゆっくりと私のペースに合わせてくれるので聞き取りやすかったです。
こういうレッスンをつみ重ねていくことで、スピーキングが苦手な私でも自信を持つことができるのかも、と思えました。
レッスンで困惑した点
ハイブリッド型のレッスンのカリキュラムは上手く組み込まれていて、日本人講師・フィリピン人講師ともに教え方が上手で素敵な先生に思えました。
全体的には満足度が高いレッスンでしたが、少しばかり「あれあれ?」と感じたこともありましたので、困惑した点もお伝えしておきます。
学習内容が多すぎるレッスンがあった
「Side by Side」は初心者向けのいい学習教材だと思いますが、「1コマ25分のレッスンでは終了するのは無理があるのでは」と感じる回がありました。
特に2回目のレッスンの時はカバーしなければいけない内容がたくさんあったのでしょう、1,2ページをスキップしてかなり速足で終了しました。
カメラをオフにしているレッスンがあった
フィリピン人講師とのレッスンでは講師側のカメラがオフになっており、講師の姿を見ることができなかったのが残念でした。
講師の表情や口の動きから受講者は学ぶところもあるのでカメラはオンにしておいてほしいものです。もし事情があってオンにできないのであれば、「その理由の説明をしてくれるといいのでは」と感じました。
「ABCアカデミー」のレッスン体験談まとめ
本記事では、ABCアカデミーの強みであるハイブリッド型のレッスンについて具体的な内容と体験談を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ハイブリット型のレッスンは、おもに以下のような人におすすめです。
- 基礎から英語を学びたい人。
- 中学校で習った内容はうっすら覚えているけど、正しい使い方をもう一度学びたい人。
- スピーキングに自信がないので、まずは簡単な会話から慣れたい人。
- いきなり外国人講師と話すのは緊張感があるので、段階をおいて練習をしたい人。
- インプットした学習内容をアウトプットする練習をしたい人。
オンライン英会話の受講を考えているけどスクール選びで迷っているという人は、ぜひ、ABCアカデミーのレッスンを受講してみてください。
レッスンをとおしてじっくり学ぶことであらたな「気づき」が生まれるかもしれません。