オンライン英会話で使える便利な挨拶

オンライン英会話で使える便利な挨拶

オンライン英会話レッスンで、レッスンが始まるときにぎこちなさを感じたり、終わりの挨拶が上手く言えなかったりすることはありませんか?

色々と原因はありますが、そのひとつとして、英語の挨拶のバリエーションが少ないというのがあるかもしれません。

この記事では、よりスムーズに会話を開始、かつ、スマートに終わらせるために使える便利な挨拶フレーズを紹介していきます。

さらに、挨拶のあとに続くスモールトークで使える表現の数々も合わせて紹介します。

オンライン英会話の初心者向け事前準備の為の英語フレーズ135個
大島さくら子

コンテンツ監修者:
大島さくら子

英語教育事業(株)オフィス・ビー・アイ代表取締役。慶應義塾大学(法学部・政治学専攻)卒。Temple University Japan(教養学部・アジア学専攻)卒。ビジネス英語講師として多くの企業、団体で英語講師を務める。英語学習書ライターとしても活動。英検1級、TOEICRL&R 990点満点/S&W400点満点。著書多数。

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冒頭の挨拶を学んでレッスンを気持ちよく始めよう!

冒頭の挨拶を学んでレッスンを気持ちよく始めよう!

オンライン英会話レッスンは、まず、講師との挨拶からスタートします。

冒頭の挨拶が上手く行けば、その後の会話もスムーズに進む可能性が高くなります。

たとえ初対面の相手であっても、そのまま気持ちよく自然に会話へ入っていくことができるでしょう。

そのための便利な冒頭の挨拶フレーズを、いくつか事前に準備しておくことをおすすめします。

それでは、以下、シーン別に挨拶のフレーズを紹介していきます。

英語で挨拶についてのYouTube動画

こちらの記事で紹介するフレーズを、発音の仕方とともに解説しているので、以下の動画も是非参考にしてください。

ちなみに1本目の動画の中で、I’m fine.のニュアンスとして「結構です。大丈夫です。今私に話しかけないでください」という意味になるとありますが、言い方によって「元気ですよ」という意味になり、問題なく使えます。

初めて話す講師への挨拶

初めて話す講師に挨拶をする場合には、初対面の相手に対して使う決まり文句のようなフレーズが活躍します。

それらは、基本的に中学校で習ったものばかりです。

しかし、中学校レベルの英文とは言え、練習をしていないとなかなかすぐに口から出てきません。また、知っているフレーズのはずなのに、講師の話す英語のスピードについていけず、何を言っているのか聞き取れず返答に困ってしまうこともあるでしょう。

そこで、以下では定番の挨拶のフレーズとともに、それぞれに対応した一般的な返答もセットで紹介します。

挨拶でのやり取りをそのまま覚えてしまえば、講師の返答も予測できるようになり、慌てることがなくなります。

初対面の際の決まり文句のような挨拶

Nice to meet you.
「初めまして。」

Nice to meet you, too.
「こちらこそ初めまして。」

Nice to meet you.は、「初めまして。」と意訳されることが多いですが、直訳は「あなたに会えてうれしい。」です。ですので、返答のNice to meet you, too.も「私もあなたに会えてうれしいです」になります。

niceは、goodやgreatなどに置き換えることができますが、meetをseeに置き換えることはできないので注意してください。初対面で使えるのはmeetだけです。seeは2回目以降の挨拶で用います。

「こんにちは」の挨拶

How are you? / How are you doing?/ How is it going?
「こんにちは、元気ですか?」

I’m good.
「元気です。」

”How are you?”の直訳は「あなたはいかがですか?」ですが、「元気ですか?」と通常、意訳されます。ただし、挨拶で使う場合は、文字通り相手の体調を聞いているのではありません。

カジュアルな挨拶であり、「おはよう」や「こんにちは」と同じようなニュアンスと捉えておきましょう。

従って、”How are you?”に対しては、その日のコンディションを詳しく説明するのではなく、”I’m good.”「元気です。」などと返すのが一般的です。

なお、”How are you doing?”、”How is it going?”も、”How are you?”とまったく同じ意味で使えますので、返答も同じになります。

時刻と合わせた挨拶

Good evening. I’m Natsumi. It’s a pleasure to speak with you.
「こんばんは、ナツミと言います。お話できてうれしいです。」

Thank you very much! Me too.
「ありがとうございます!私もうれしいです。」

時刻に合わせた挨拶とともに自分の名前を名乗り、話しができることがうれしい気持ちを伝えるフレーズです。

講師から、It’s a pleasure to speak with you.と言われたら、素直にThank you.「ありがとう」とお礼を伝えましょう。

なお、”Thank you”だけでも良いのですが、“Thank you very much.”の方が感謝の意がより強く伝わります。

遅刻してしまったときに使えるフレーズ

オンライン英会話のレッスンに遅れてしまった場合は、挨拶をする際に遅刻したことを謝罪します。

レッスンはもちろん時間厳守ですが、やむを得ず遅れてしまったときは、以下のフレーズを使って謝りましょう。

定番の謝罪表現

I’m sorry I’m late.
「ごめんなさい、遅れました。」

I’m sorry..は、略してSorry..とする場合も多いのですが、きちんと謝罪をしたい場合は、主語も動詞も省略しないで、I’m sorry..と伝えます。

遅れた理由を伝えるときの謝罪

I’m sorry I’m late. It took some time to log into Skype.
「遅れてすみません。スカイプにログインするのに時間がかかりました。」

オンライン英会話スクールに入会したてのころによくあるレッスンへの遅刻の原因が、スカイプなどへのログインに手間取ってしまうことです。

”It took some time”で「いくらか時間がかかった」と伝え、この後にto不定詞を続け、何に時間を取られたのかを述べます。

単に謝るだけでなく、遅刻した理由を簡単にでも説明する方が、相手に誠意がより伝わります。

待っていてくれたことに感謝を表す

Thank you for your patience./ Thank you very much for waiting.
「待っていてくれてありがとう。」

遅刻したことを謝罪したあと、さらに待っていてくれたことに対する感謝を伝えましょう。

”patience”は「我慢」や「忍耐」という意味です。つまり、Thank you for your patience.の直訳は「あなたの忍耐に感謝します」となります。

レッスン以外のシーンでも、相手を待たせたときに使える表現なので覚えておきましょう。

「スモールトーク」とは?スムーズな会話を始めるために

「スモールトーク」とは?スムーズな喋り出しをするために

オンライン英会話レッスンでは、レッスンに入る前の挨拶に続いて、ちょっとした雑談をする場合があります。

この雑談のことを「スモールトーク」と呼びます。

スモールトークをすることで、リラックスできたり、相手をよく知るチャンスになったりとコミュニケーションがより上手く図れるようになります。

ですので、雑談とは言えスモールトークはレッスンの中でも重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

スモールトークとは?

スモールトークの正確な定義を辞書で調べてみると、以下のような説明文が出てきます。

Social conversation about unimportant things, often between people who do not know each other well.

参照元:Cambridge Dictionary

日本語に訳してみましょう。

「重要な事柄でない社会的な会話であり、特にお互いによく知らない間柄で行われる。」

また、会話のきっかけとなるようなトピックをConversation Starter(カンバーセーション・スターター)と呼びます。

カンバーセーション・スターターの目的は、緊張感をほぐし、話しやすい雰囲気を作り出すことになります。挨拶や天気に関する質問から、カジュアルで面白い話、ちょっと考えさせられるトピックまで、さまざまなものが含まれます。

このカンバーセーション・スターターとなるようなトピックを普段から意識的に準備して、スモールトークの中身を充実させていきましょう。

挨拶後、会話移行時に使えるフレーズ

カンバーセーション・スターターの文章は、多くの場合疑問形です。

これは、相手に質問をすることによって相手への興味を示すコミュニケーションのテクニックのひとつと言えるでしょう。

特に英会話レッスンで使いやすいフレーズを、以下にいくつかピックアップしてみました。挨拶と同様にその答え方の例もセットで載せています。

どんなときでも使えるフレーズ

How was your day?
「今日はどうでしたか?」

I worked hard, so I’m tired.
「仕事が忙しかったので疲れています。」

“How was your day?”は講師がよく使う定番の質問フレーズです。

その返答をきっかけにして会話を進めていきます。

かなりざっくりとした質問ではありますが、その分自由度が高いためその日にあったことなら何でも言えます。

たとえば上記のように仕事の話をしたなら、仕事内容について更に具体的に聞かれるかもしれません。

自分の仕事について英語でわかりやすく説明できるように準備しておきましょう。

ちなみに、学生の場合、”work”は「勉強する」という意味で使えます。

つまり、I worked hard.は「一生懸命勉強しました」となります。

workは「取り組んでいる仕事や作業、勉強など」全般を指すので、学生でも社会人でも使える便利な動詞です。

服装を話題にしたいときに使えるフレーズ

I like your T-shirt.
「あなたのTシャツ素敵ですね。」 

Thank you. I bought it last week and it’s my favorite.
「ありがとう。先週買ったものでお気に入りです。」

オンライン英会話レッスンでは、通常、顔と上半身の一部が相手の画面に映るため、そのときに着ている服も当然映ります。

海外では、道ですれ違っただけの人に対しても、素敵だと思ったら積極的に褒める習慣があるため、相手の服装を褒めることもカンバーセーション・スターターとして不自然ではありません。積極的にコメントしてみましょう。

久しぶりに会ったときに使えるフレーズ

How have you been?
「最近はどうしていましたか?」

I’ve been good.
「元気にしていました。」

“How have you been?”は“How are you?”の現在完了形です。

しばらく会っていない間にどうしていたかを尋ねる際に用いるフレーズです。

オンライン英会話レッスンを週1以上の間隔で受講している場合は、講師から現在完了形で質問されることもあります。

返答の仕方は、現在形のI’m good.をI’ve been good.のように現在完了形にするだけで大丈夫です。

週末の様子を尋ねるときに使えるフレーズ

How was your weekend?
「週末はどうでしたか?」

I went shopping, and bought some special tea.
「買いものに行って、特別なお茶を買いました。」

週末明けに講師からよく聞かれる質問がこのフレーズです。

特にイベント等がなかったとしても、以下の返答例のように、どんな風に過ごしたのかを答えられるようにしておきましょう。

I slept a lot.
「たくさん寝ました。」

I’ve just watched TV all day.
「ただ一日中テレビを見ていました。」

なお、講師にも同じ質問をしてみましょう。一見退屈と思えるようなトピックが思わぬ展開を見せるかもしれません。

講師からの質問に対する答え方

お互いに挨拶をして会話はスタートし、通常、講師から「週末何をしたのか?」「今日は何か特別なことがあったか?」「今日の仕事はどうだったか?」など、質問されることが多いので、即答できる自信がない場合は、できるだけ前もって答えを準備しておくと安心です。

もちろん、予想もしていなかったことを聞かれることがあるかもしれません。あるいは、講師の質問が聞き取れない場合もあります。そのようなときも慌てずに、What do you mean by that?「それはどういう意味ですか?」や、Could you say that again?「もう一度言っていただけますか?」などのフレーズをすぐに使えるようにしておきましょう。

どのように返答していいのかわからないときも、I don’t understand your question.「質問の意味がわかりません」、I’m not sure what to say.「なんて言っていいのかわかりません」のように、わからないとはっきり伝えて沈黙を避けるようにしましょう。講師が助け舟を出してくれるはずです。

レッスン終了時に使えるフレーズ

レッスンを終える時に使えるフレーズ

次に、レッスンを終えるときに使えるフレーズを紹介します。

レッスンのスタートが上手くいったら、締めの挨拶もきちんとして気持ちよく終わりたいですよね。

その際、単に「さよなら」と別れの挨拶をするだけでなく、もう一言相手の印象に残るような文章をつけ加えましょう。

次回のレッスンを楽しみにしていると伝えるフレーズ

レッスン終了時に、Good bye.やBye.のように「さよなら」だけを伝えると、そっけなく聞こえてしまいます。

例えば、「また次のレッスンで会えることを楽しみにしている」気持ちを伝えれば講師のモチベーションも上がり、今後より一層充実したレッスンが期待できるでしょう。

次回のレッスンを楽しみにしていると伝えるフレーズと、それに対する返答例を以下で紹介します。

基本的な別れのフレーズ

I look forward to speaking with you again.
「またお話しできるのを楽しみにしています。」

Thank you. Me, too.
「ありがとう、私も楽しみです。」

“look forward to ~ing”は「~を楽しみにする」という意味の熟語です。

toは前置詞なので、”~“には名詞がきます。

他にも、I look forward to our next lesson.「次のレッスンを楽しみにしています」のように使います。

現在進行形を使った躍動感のある別れのフレーズ

I’m looking forward to our next lesson!
「次回のレッスンを楽しみにしています。」

Okay, I’ll do my best.
「OK、それならベストを尽くしますね。」

look forward to~ingを現在進行形で用いると、より生き生きとした躍動感を表現できます。

“I hope”を使った別れのフレーズ

I hope to talk to you soon.
「またすぐにお話ししましょう。」

I hope so too. Thank you for your time.
「そうですね。今日はありがとうございました。」

“I hope to~”は、「~を望む」という意味です。

こちらのフレーズの和訳は意訳ですが、直訳すると、以下になります。

「またすぐにあなたと話すことを望みます。」

「私もそう望みます。あなたの時間をありがとうございました。」

そして、その返答として「自分もあなたと同じことを望んでいる」と言いたいときには”I hope so too.”が使えます。

感謝の言葉を伝えるフレーズ

レッスンを終えるときには、「ありがとう」と感謝の意も伝えましょう。

基本的には“Thank you”がベースになりますが、ここにも以下のようにもう一言加えます。

Thank you very much for your lesson, Mike. I enjoyed a lot today.
「マイク、レッスンをしてくれてありがとう。今日はとても楽しめました。」

Good! I’m looking forward to seeing you very soon.
「それは良かった!またすぐに会えることを楽しみにしています。」

このように、ありがとうと感謝を伝えた後、「楽しかった」だったり「たくさん学べた」などの感想を加えるだけでよりパーソナルな表現にできます。

Thank you Jane, I learned new things from you.
「ありがとうジェーン。たくさん新しいことを学べました。」

Sounds nice! See you next time.
「それは良かった!ではまた次回会いましょう。」

なお、MikeやJaneのように、相手の名前を口に出すとより親近感が出ます。

積極的に講師をファーストネームで呼ぶようにしましょう。講師との距離が縮まります。

オンライン英会話レッスンで使える挨拶まとめ

オンライン英会話で使える挨拶のフレーズやスモールトークで使える表現には、ある程度決まっているものが多いので、それらを覚えて練習しておけば、レッスンでの会話をスムーズに進めていくことができます。

今回紹介したのは、大きく分けて以下のふたつ。

  • オンライン英会話のレッスン開始・終了時に使える便利な挨拶のフレーズ
  • スモールトークを盛り上げるきっかけとなるカンバーセーション・スターター

オンライン英会話レッスンを受講する際に毎回必要になる表現ばかりですから、何度も繰り返し使って慣れていきましょう。

そして、自分の話したいトピックに合わせて、定番フレーズの動詞や名詞、形容詞を入れ替え、自分流にアレンジしていきましょう。