TOEFL試験対策におすすめの参考書・問題集15選

TOEFL試験対策におすすめの参考書・問題集15選

英語能力試験の一つとして「TOEFL(トフル)」という名前は聞いたことがあっても、その特徴や内容をよく知らない方は多いのではないでしょうか。

アメリカやイギリスなど海外の大学や大学院では、出願時にTOEFLのスコアも提出することを義務付けています。また、最近は日本国内の大学においても入試や単位認定での活用がすすんでいて、今後も導入する学校は増える見込みです。

今回はそんなTOEFLの特徴を解説し、おすすめの参考書・問題集も紹介します。

目次

TOEFLの参考書・問題集の選び方

TOEFLの受験を考えているけど、「何から手をつけていいかわからない」と悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。

TOEFLで効率よく目標スコアに到達するには、教材選びも重要な要素です。つぎに、TOEFLテスト対策の参考書・問題集の選ぶときに意識するべきポイントを紹介します。

TOEFL専用の教材を選ぶ

TOEFL以外にもTOEICや英検など英語の能力試験はいろいろありますが、TOEFLは日常英語とは異なる学術的なボキャブラリーを幅広く身につけなくてはなりません。よって、その出題傾向になれるためには、TOEFL専用に作られた教材で学習することをおすすめします。

また、前述したとおりTOEFLテストにはいくつかの種類があり、構成もさまざまです。もし、個人でTOEFLを受験するのであれば、TOEFL iBTに特化した教材を選ぶようにしましょう。

難易度で選ぶ

TOEFLテストの対策本は、初級者向けのものから上級者向けのものがあます。一般的に初級者向けの対策本は、初心者がおさえるべき頻出語彙や文法を紹介してありますし、解説がわかりやすく丁寧です。一方、上級者向けの対策本は、難易度の高い問題がたくさん収録してあります。また、解説も英語のみの場合があります。

レベル分けされた参考書・問題集の場合は、自分の現状レベルにあったものを選択しましょう。もし、現在の実力がわからないというのであれば、ETS公式の過去問を解いて自分の英語レベルを把握することをおすすめします。

目的別で選ぶ

TOEFLテストはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションで構成されており、各セクションに特化した対策本が販売されています。

また、各セクションにおける間違いやすいポイントや攻略法なども記されていますので、特定のセクションで高得点をとりたい場合や、苦手分野を克服したいという場合は、そのセクションに特化した参考書・問題集を使って集中的に学習するといいでしょう。

【目的別】TOEFL試験対策におすすめの参考書・問題集

以下、数あるTOEFLの参考書・問題集の中からおすすめのものを15冊ピックアップしました。

はじめてTOEFLを受験される方、効率よくスコアアップを目指したい方は、参考にしてください。

超基礎からのTOEFLテスト入門 (TOEFL(R)大戦略)

出版社 旺文社
著者 アゴス・ジャパン
音声 CD付き
価格 1,980円(税込み)

TOEFLテスト対策全般の基本的なことをまとめたもので、よく出題される文法事項をわかりやすく解説しています。

シャドーイングを取り入れたトレーニングがあり、リーディングや理解度の向上に役立ちます。

英語にあまり自信がないけれど、TOEFLを受けなければならない方向けの入門書として最適です。

はじめてのTOEFLテスト完全対策 3訂版

出版社 旺文社
著者 Paul Wadden、Robert Hilke、松谷偉弘
音声 音声ダウンロード付き
価格 2,530円(税込み)

TOEFLテストの全セクションの攻略法と模擬試験および、日本語訳と詳しい解説が収録されています。

また、必修ボキャブラリー600語のリストが載せてあるので、ボキャブラリーの補強に活用できます。

初受験の準備におすすめの1冊です。

改訂新版 最強のTOEFL iBT入門

出版社 コスモピア
著者 上原雅子
音声 音声ダウンロード付き
価格 2,420円(税込み)

受験申し込みから試験前日・当日の準備まで詳しく説明しているので、TOEFLについて何も知らない方でも、この1冊で試験の全体像がつかめます。

各セクションの特徴やそれぞれの攻略法に加えてレベル別のアドバイスが記されているので、効率的にスコアアップが目指せると評判です。

TOEFLテストリーディング問題270 4訂版

出版社 旺文社
著者 田中真紀子
音声 なし
価格 2,310円(税込み)

リーディングセクションの基礎学習に特化した対策本で、文化、地理、医学などさまざまなパッセージを取り上げています。

まずは短めのパッセージを読んで問題をたくさん解くことで、長い文章も難なく読めるようにしてあります。

80-100点を目指す受験者向けです。

【新形式対応】TOEFLテスト集中攻略リーディング 改訂版

出版社 テイエス企画
著者 トフルゼミナール
音声 なし
価格 2,640円(税込み)

さまざま分野の長文を読んで演習をくりかえすことで、アカデミックな文章を理論的に読み込む読解力を養います。

自然科学や人文・社会科学分野の本番に限りなく近いトピックを扱っている問題がたくさん収録されていると定評があります。

80-100点を目標スコアとする受験者向けです。

極めろ! TOEFL iBT® テスト リーディング・リスニング解答力

出版社 スリーエーネットワーク
著者 森田鉄也、日永田伸一郎、山内勇樹
音声 音声ダウンロード付き
価格 2,530円(税込み)

リーディングセクションとリスニングセクションに特化した対策本で、100点以上を目指す中・上級者向けに作られています。

この1冊を完全に仕上げることで、高得点者の解答戦略や効率のよい解答方法などのノウハウが身に付くと好評です。

【新形式対応】TOEFLテスト集中攻略リスニング 改訂版

出版社 テイエス企画
著者 トフルゼミナール
音声 音声ダウンロード付き
価格 2,860円(税込み)

リスニングセクションに特化した対策本です。会話・講義・ディスカッション問題の特徴をおさえ、演習をくりかえすことで聞く力を強化します。

問題数が豊富で、頻出トピックや頻出単語を網羅していると評判です。

80-100点を目標スコアとする受験者向けです。

TOEFLテストリスニング問題 5訂版

出版社 旺文社
著者 喜田慶文
音声 音声ダウンロード付き
価格 2,640円(税込み)

リスニング強化に適した1冊で、スクリプトと対訳を使ってディクテーション(書き取り)やレペティション(反復)をすることで、音声の識別と意味を理解するリスニング力を養います。

頻出のトピックにもとづいた基礎学習、実戦形式の練習、Final Testの段階を経ることによって、じっくりと学習できるようになっています。

TOEFL iBT®テスト リーディング頻出問題対策ゼミ

出版社 ディーエイチシー
著者 林功
音声 音声ダウンロード付き
価格 2,090円(税込み)

TOEFL対策で有名な林功先生のリーディングセクション対策本です。熱のこもった解説を読むことで苦手な分野を克服し、正答につながる問題の解き方をマスターすることができます。

自然科学人文学、社会科学、応用科学、キャンパス用語の5テーマごとに単語リストが付いているので、試験直前の見直しに活用できます。

TOEFLテストスピーキング問題 3訂版

出版社 旺文社
著者 島崎美登里、Paul Wadden、Robert Hilke
音声 音声ダウンロード付き
価格 2,640円(税込み)

スピーキングセクションに特化した対策本で、基礎、実戦、仕上げへという流れを通じて、着実に力を伸ばせる内容になっています。

スピーキングにフォーカスをあてて学習するので、話すことに苦手意識を持っている受験者におすすめです。

【新形式対応】TOEFLテスト集中攻略スピーキング 改訂版

出版社 テイエス企画
著者 川端淳司
音声 音声ダウンロード付き
価格 2,860円(税込み)

スピーキングセクションの対策について、必要なことが全て網羅されている1冊です。具体的には、採点基準、高得点を目指す解答法、トピック別対策と実戦演習などが掲載されています。

スピーキングセクションで高得点を目指す上級者向けです。

TOEFL iBT® TEST スピーキングのエッセンス

出版社 Z会
著者 Z会編集部
音声 CD付き
価格 2,640円(税込み)

スピーキングセクションのスコアを効果的に伸ばすために必要な一貫性・理論性を「論理マップ」を使って習得します。

各タスクに対するアプローチの仕方を記した図解があり、その図解をもとに自分自身で説得力のあるスピーチへとブラッシュアップする力を養います。

TOEFLテストライティング問題100 改訂版

出版社 旺文社
著者 Paul Wadden、Robert Hilke、早川幸治
音声 CD付き
価格 2,310円(税込み)

ライティングセクションで高得点を目指している学習者に適した教材でライティングの型をじっくりと学びます。

どのような文章構造にするのか、どうやって主張を掘り下げていくのか、どのような表現が適切なのかといったことについて、英文ライティングを知り尽くした著者が、丁寧に解説してくれます。

TOEFL iBTテスト必修フレーズ100-スピーキング・ライティング攻略のための単行本

出版社 テイエス企画
著者 鈴木瑛子
音声 音声ダウンロード付き
価格 2,420円(税込み)

スピーキング・ライティングセクションの対策として、何からはじめればいいのかわからない学習者のための1冊です。

論理的な英文を構成するのに必要な100のフレーズが掲載されています。まずはそれらをしっかりと覚え、自分の主張にそった内容に置き換える練習をします。

極めろ! TOEFL iBT® テスト スピーキング・ライティング解答力

出版社 スリーエーネットワーク
著者 山内勇樹、森田鉄也
音声 音声ダウンロード付き
価格 1,980円(税込み)

スピーキングセクションとライティングセクションに特化した対策本で、高得点をとるために必要なポイントが、根拠にもとづいて端的に述べられています。

一つの問題に複数の模範解答があるので、自分の答えが適切なのかどうか知ることに加え、さまざまな表現も学ぶことができます。

語彙や文法レベルが比較的高く、中・上級者向けです。

TOEFLの試験対策ができるおすすめのオンライン英会話

第1位 Liberty English Academy

Liberty English Academy

料金形式強み
・入会金:55000円

■ショート・コース
・受講回数 24回:316800円

■ベーシック・コース
・受講回数 48回:528,000円

■アドバンス・コース
・受講回数 72回:776160円

■プライベートコース
・ベーシックコース
 受講回数 24回:924000円

・アドバンスコース
 受講回数 48回:1848000円

※税込価格です。

・スクール受講
・オンライン受講
・LIBERTYは、最短1ヶ月から学習の効果がでてくるとされています。
・英語の資格対策だけではなく、国内・海外大学院受験コースや国内・海外名門高校受験コース、講師養成コースや子供向けのコースもあり様々なニーズに対応しています。また、Skypeレッスン・コースもあるので自宅で学習したいという方にピッタリです。
・成果保証制度、無料延長保証があるので安心して利用できます。

第2位 mytutor

mytutor(マイチューター)

料金形式強み
■毎月8回コース:月額6980円

■毎月12回コース:月額8980円

■毎月16回コース:月額10980円

■毎月20回コース:月額12980円

■毎月30回コース:月額17980円

※税込価格です。

・その他
 ポイント制プラン
 特訓コース(特典付き)

・無料体験2回

・オンライン
・マンツーマン
・英語の4技能を熟知している正社員の講師なので安心
・音声の品質を重視したレッスン
・1日の受講数に制限なし
・SkypeかZoom好きな方を選べる
・カリキュラムの種類が豊富

第3位 ベストティーチャー

ベストティーチャー(BestTeacher)

料金形式強み
■通常コース:月額12000円

■試験対策コース:月額16500円
(TOEFL iBT・IELTS・TOEIC SW・TEAP・GTEC CBT・英検)
 
■通常+LissN by NIKKEIコース:月額13500円

■無料体験1回

・オンライン
・マンツーマン
・講師と対話形式で英作文を作成していき、その英作文を講師が添削までしてくれるので自然とライティングスキルも身につきます。
・講師とのマンツーマンスピーキングレッスンは24時間、自分の都合が良い時に予約できるので便利です。
・自分で作成した英作文を使用して世界中の英会話講師とオンラインで会話できます。
・WritingレッスンとSpeakingレッスンの回数は制限無し。
・英語4技能が身に付く
・世界50ヵ国以上の講師

TOEFLとは

TOEFLとは

TOEFLとは、Test of English as a Foreign Languageの略です。世界最大の非営利教育団体ETSが開発し、大学・大学院レベルのアカデミックな場面で必要とされる、英語運用能力を測定するテストです。

最近では、海外留学のためだけではなく、日本国内でも大学入試、大学院入試、単位認定試験のほか、教員・公務員試験や国際機関などの採用の場でも、TOEFLのスコアを活用する動きが広がっています。

まずは、世界的に実績のあるTOEFLテストの特徴を簡単に把握しておきましょう。

TOEFLテストの種類

現在日本では、TOEFL iBTTOEFL EssentialTOEFL IPTTOEFL JuniorTOEFL Primaryという5種類のTOEFLテストを実施しています。

各試験によってテストの内容や試験時間などは異なりますが、一般的にTOEFLテストといえばTOEFL iBTのことを指します(本記事でもTOEFL iBTの内容にもとづいて紹介します)。

TOEFL iBT 個人受験者向けのテスト
TOEFL Essential 自宅受験型のテスト
TOEFL IPT 大学や企業向けのテスト
TOEFL Junior 中高生向けのテスト中高生向けのテスト
TOEFL Primary 小中学生向けのテスト

テスト構成

TOEFL テストは、「読む(Reading)」「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」「書く(Writing)」の英語4技能を総合的に測定するテストで、インターネットを通じて配信される問題をコンピュータを使って解答します。

リーディングセクション

問題数 30-40問
所要時間 54-72分
内容 長文読解問題

リスニングセクション

問題数 28-39問
所要時間 41-57分
内容 講義形式および会話形式の問題

スピーキングセクション(マイクをとおして音声を録音して解答)

問題数 4タスク
所要時間 17分
内容 身近なトピックについて意見を述べる問題(1問)
読み聞いた内容について要約して話す問題(3問)

ライティングセクション(タイピングで解答)

問題数 2タスク
所要時間 50分
内容 自分の意見を書く問題(1問)
読み聞いた内容を要約してエッセイを書く問題(1問)

リスニングセクションとスピーキングセクションの間に10分間の休憩があり、全体の所要時間は約3時間です

各スコアの配点は0から30点で合計120点満点です。

申し込み

TOEFLテストを受験するには、以下の手順で申し込みます。

  1. 1.ETSアカウントの作成

    TOEFLテスト公式WebサイトでETSアカウントを作成します。具体的には、氏名、生年月日などの受験者情報のほか、希望する受験日や受験会場などを入力します。

  2. 2.身分証明書の準備

    原則として、受験者は有効期限内のパスポートを準備しておかなければなりません。その他の身分証でも大丈夫な場合がありますが、規定の本人確認書類がないと受験できないので、パスポートを用意しておいた方が安心です。

  3. 3.受験申し込み

    受験申し込みはETSアカウント、電話、郵送の3種類の方法で受け付けています。申し込み方法によって、締め切りや使用できる支払い方法が異なります。

[締め切りと支払い方法]

ETSアカウント テスト日7日前
支払い方法:クレジットカードとPayPal
電話 テスト日7日前
支払い方法:クレジットカード
郵送 テスト希望日の4週間前必着で申込書を送付
支払い方法:クレジットカード

料金

受験料およびその他手続きのために必要な費用は以下のとおりです。

受験料 US$245
受験日・会場変更 US$60
キャンセル払戻 受験料の50%
スコアレポート送付手数料 1件につきUS$20

TOEFLのスコアについて

TOEFLでは、合格・不合格ではなく、各セクション30点満点の総合スコア120点満点で英語力を測定します。

TOEFLのスコアはテスト日より2年間有効です。
失効すると再度受験する必要がありますのでご注意ください。

TOEFLのテスト日程

TOEFL iBTテストは、1ヶ月に3~6回実施されています。

テスト日の約6ヶ月前から申し込むことができますので、受験することを決めたら、時間に余裕を持って公式ホームページより申し込んでおくといいでしょう。

テストの詳しい日程は、公式ホームページに掲載されている「テスト日程・会場」で確認できます。

TOEFLの特徴:他の英語試験との違い

TOEFLの特徴:他の英語試験との違い
続いて、TOEFLの特徴を他の主要英語試験と比較しながら紹介します。

取得の目的

TOEFLと他の英語試験との違いのひとつに、「取得の目的」があります。

ここでは、TOEFLとTOEICの取得の目的を比較表にまとめましたので、参考にしてください。

TOEFL iBT TOEIC
取得の目的 海外進学、海外留学 国内における就職、転職
受験者層 海外への進学・留学を視野に
入れた大学生や社会人
就活を視野に入れた大学生や社会人

TOEFLとTOEICはテストの名称が似ていることもあり、どちらを受験するべきか迷う人は多いでしょう。
しかし、実際には「高得点を取得する目的」「スコアの利用目的」が大きく異なります。
TOEFL iBTは、上でもお伝えしたとおり、海外(主に英語圏)の大学やコミュニティカレッジに進学・留学する際の英語力の判断材料として使用されます。

その一方で、TOEICは国内の就職・転職活動において、英語力をアピールする際に役立ちます。

実際に、新卒採用や中途採用でTOEICの一定スコアが求められることはよくありますが、TOEFL iBTのスコアを求められることはほとんどありません。

逆もまた然りで、海外進学の際に英語力の判断材料としてTOEICスコアの提示を求められることはありません。

難易度

TOEFLの難易度は比較的高いとされています。

文部科学省が発表している『各試験・各試験とCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の対照表』を基に、TOEFL iBTとTOEIC、実用技能英語検定(英検)の比較表を作成しました。

CEFR TOEFL iBT TOEIC L&R/
TOEIC S&W
英検
C1 120~95 1990~1845 1級
B2 94~72 1840~1560 1級~準1級
B1 71~42 1555~1150 準1級~2級
A2 1145~625 2級~準2級
A1 620~320 準2級~3級

上記の表を見ると、TOEFL iBTで満点を取るためには、英検1級、TOEICで約925点以上を取得できる程度の英語力が必要ですし、最低でもTOIECの1150点、英検の2級以上の英語力がないと受験できるレベルではないがことが分かります。

そのため、TOEFL iBTはTOEICなどの他の英語試験と比べて、より難しいテストだと言えそうです。

ちなみに、英語圏の大学に進学するためには、コミュニティカレッジで60点程度、大学で80~100点程度のスコアが必要とされています。

測定する技能

TOEFLの特徴として、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能すべてを測定する点が挙げられます。

さらに、各セクションの配点が30点となっており、高得点を狙うためには4技能をバランス良く習得する必要があります。

ここでは、主な英語試験の測定技能を一覧表にまとめましたので、参考にしてください。

TOEFL iBT TOEIC L&R TOEIC S&W 英検(3級以上)
リーディング
リスニング
スピーキング
(2次試験にて測定)
ライティング
(3級と準2級のみ)

この表を見て分かるように、4技能をまとめて測定できることがTOEFL iBTの強みです。

セクション別に解説!TOEFLの対策・勉強法

セクション別に解説!TOEFLの対策・勉強法
ここまでで、TOEFL iBTの試験情報と特徴をお伝えしてきました。

そこで次に、セクション別の対策・勉強方法を詳しく解説します。

リーディング

TOEFLのリーディングセクションでは、54分~72分で3~4つの長文を読み、設問に答える必要があります。

これらのパッセージは、本文・設問ともに文字数が多いため、いかに速くかつ正確に英文を理解できるかが重要なポイントになります。

具体的には、

  • たくさんの英文に触れ、英語長文に慣れる
  • 時間を意識して、英文を読むスピードを上げる(速読)
  • アカデミックな文章の理解度を高めるために、アカデミックな文章に頻出の単語やフレーズを学習する

などといった対策が効果的です。

TOEFL iBTの模試テストやインターネット上にある英語の記事などを活用して、アカデミックな英語長文に日常的に触れるよう心がけましょう。

リスニング

TOEFLのリスニングセクションでは、講義形式の音声と会話形式の音声を聞いて、それぞれ出題される設問に解答します。

リスニングセクションで高得点を取るためには、まず英語に耳を慣らすことが重要です。

最終的には、アカデミックな内容の講義や会話をしっかりと聞き取れるようになることが理想ですが、まずは英語に対する苦手意識をなくすことを目標に取り組みましょう。

海外ドラマやYouTubeの動画などを積極的に活用して、ネイティブスピーカーによるナチュラルスピードの英語に耳を慣らしましょう。

ただし、英語学習者向けのゆっくりとしたスピードの、教科書のような英語音声を聞くのは避けてください。

スピーキング

TOEFLのスピーキングセクションでは、コンピューターのマイクに向かって英語を話します。
「英語を間違いなく話せているか」ということはもちろん、下記の内容も評価されます。

  • 話の筋が通っているか
  • 話を展開するテンポが良いか

つまり、TOEFLのスピーキングテストで高得点を取るためには、英語を間違いなく話せるだけでなく、話を順序よく展開する力も求められるということです。

具体的なスピーキングの対策としては、

  • TOEFLの出題形式を知る
  • 回答のテンプレートを学習し、テンプレートに当てはめて回答できるように練習する

というTOEFL特有の対策が効果的です。

TOEFLのスピーキングセクションでは、「身近なトピックについて意見を述べる」というタスクと、「読んだり聞いたりした英文を要約して伝える」という、タスクの2つが出題されます。

そのため、「自分の意見を伝えるための英文テンプレート」「英文を要約して伝えるための英文テンプレート」を頭に入れておけば、出題されるトピックに関わらず、スムーズに英語を話せるようになります。

ライティング

TOEFLのライティングセクションでは、タイピングで英語の文章を入力します。

読んだり聞いたりした内容を要約して書くタイプと、自分の意見を述べるタイプの2つのエッセイを書く必要があります。

ここでは、英語の語彙や文法に関する知識はもちろんのこと、英語で説得力のある論理的な文章を書く力が求められます。

たとえ、言語能力が高くても、論理的な文章を書けなければ高得点を取得することはできません。

そのため、普段から自分の意見を論理的に書きまとめる練習をしたり、記事やコラムの内容を自分の言葉で要約したりするトレーニングを積んでおく必要があります。

アカデミックなライティングでは、

There are three reasons why I think ~.
(私が~と思う理由は3つあります。)

Thus, I believe that~.
(従って、私は~と信じます。)

など、繰り返し使える便利な定型文が存在します。

実際に文章を書く練習をすることにより、「序論・本論・結論」といったパターンに当てはめて、論理的な文章が書けるようになります。

さまざまなアカデミックなトピックに対応できるように、TOEFLの模試テストや予想問題集などを活用して、文章を書く練習をしましょう。

ちなみに、実際に書いた文章は、学校の先生や英語が得意な友人などに添削してもらうとさらに効果的な学習ができます。

TOEFLで高得点を取るためのポイント

TOEFLで高得点を取るためのポイント
最後に、TOEFLを受験する上で知っておきたい、高得点を取るためのコツを紹介します。

目標スコアを決めて専門的な対策を講じる

TOEFL iBTは、アカデミックな内容に特化した英語試験です。

長文や英語の音声、スピーキング・ライティングのお題などは、海外の大学生活で遭遇するようなアカデミックな内容に基づいています。

ですので、TOEFLの受験を決めたら、目標の点数を決めた上で、TOEFLの出題形式や出題内容に合わせて専門的な対策を講じておきましょう。

ただ英語力を伸ばすことを目標にして学習に取り組むよりも、「TOEFLで100点を獲得する」という具体的な目標に向かってコツコツ勉強をする方が、より高い効果が期待できます。

4技能をバランス良く学習する

上でもお伝えしたとおり、TOEFLではリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能がそれぞれ30点満点で測定されます。

そのため、高得点を獲得するためには、すべての技能をバランス良く身につけておく必要があります。

得意技能を伸ばすことはもちろん、苦手分野がある場合は、一刻も早く弱点を補強しておきましょう。

まとめ

本記事では、TOEFLテストの特徴を解説し、おすすめの参考書・問題集を15冊紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

【TOEFLの参考書・問題集の選び方まとめ】

  • TOEFL専用の教材を選ぶ。
  • 自分のレベルに適した教材を選ぶ。
  • 必要なセクションに特化した教材を選ぶ。

TOEFLテストで目標スコアをとるためには、各セクションのタスク内容を理解し、出題傾向に慣れる必要があります。ぜひ、今回紹介した教材を活用していただき、効率よく目標スコアに到達してください。

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