
「フィリピン留学を検討しているけど、どのようなビザが必要かわからない」
「ビザの申請にかかる費用や有効期限を知りたい」
そんな悩みを持つ方に向けて、この記事ではフィリピン留学に必要なビザの種類や申請方法、必要経費、ビザの有効期限などについて詳しく解説します。
フィリピン留学を検討している方はぜひ参考にしてください。
※なお、記事内の費用は1ペソ=2.6円で計算しています(2025/3/27時点のレート)。
フィリピン留学に必要なビザの種類

フィリピンに留学する期間や目的によって必要なビザの種類は異なります。
フィリピン留学が30日以内であれば、ビザの申請は不要です。
しかし、30日を超える場合は無査証でフィリピンに入国し、その後現地で観光ビザの延長が必要になります。
また語学学校ではなく、大学や大学院といった教育機関に留学する場合は「学生ビザ」の取得が必要です。
ここでは、それぞれの期間や目的別に必要なビザについて解説します。
留学期間が30日以内の場合
フィリピン留学の期間が30日以内であれば、無査証入国となり事前申請は必要ありません。
フィリピン入国時に30日間の有効な滞在許可証が交付されます。
入国時の審査では、以下のものが必要になりますので、忘れないよう注意してください。
- 有効期限が6ヶ月以上先のパスポート
- eTravelへの登録
- 30日以内に出国することがわかる航空券
- 入学許可証
また、フィリピンで語学学校に通う場合は、滞在期間に関わらずSSP(特別就学許可証)とSSP I-Card(SSPに付属する外国人登録証)の申請が義務付けられています。
SSPとSSP I-Cardについての詳細は、後ほど解説します。
留学期間が30日以上の場合
フィリピン留学の期間が30日を超える場合は、30日以内の場合と同じく一旦無査証で入国しますが、現地で観光ビザの延長申請が必要です。
初回の延長では29日間の延長申請ができ、到着日から合計で59日間の滞在が可能になります。
それ以降は、最長6ヶ月まで追加で延長申請を行うことが可能です。
語学学校へ留学する場合、通常は学校が延長申請を代行してくれるため、留学生が直接申請に行く必要はありません。
2ヶ月以上フィリピン留学する場合は、ACR I-Card(外国人登録証)の申請が別途必要で、6ヶ月を超える場合はさらにECC(移民通関証明書)の申請が必要になります。
ACR I-CardとECCに必要な申請書類や費用に関しては、後ほど詳しく解説します。
大学・大学院などの教育機関へ留学する場合
フィリピンの語学学校ではなく、現地の大学や大学院など高等教育機関に留学する場合は学生ビザ「9F」が必要です。
学生ビザの交付を受けるためには、18歳以上のフィリピン国籍以外の人が、フィリピン入学管理局が承認した高等学校以上の教育機関(大学、大学院、専門学校等)に入学することを目的にしてフィリピンへ入国することが条件になります。
学生ビザの申請は、留学先の学校の入学許可を得た後、在日大使館またはフィリピン外務省に以下の必要な書類を提出して行います。
- 6ヶ月+滞在日数以上の有効期限があるパスポート(原本と顔写真ページのコピー)
- 非移民ビザ申請用紙(申請者本人が署名したもの)
- 3ヶ月以内に撮影した証明写真(3.5cm×4.5cm)2枚
- ビザ申請・発行に関わる同意書
- 届け先を記入したレターパックプラス
- 教育機関が発行した入学許可証(NOA)の原本とコピー
- 各都道府県の警察本部が発行した犯罪経歴証明書
- 医師の診断書(レントゲン写真および検査報告書を含む、検査後6ヶ月以内に発行されたもの)の原本とコピー
このほか申請費用として、12,957ペソ(約33,682円)が必要です。
学生ビザの申請に当たっては、フィリピンに渡航する前に以下の流れで手続きを済ませておく必要があります。
- 学校から入学許可証を受け取る
- 必要な申請書類を準備し、フィリピン大使館へメールで送付する
- 許可メールが届いたら申請用紙を公証役場で公証し、申請料と必要書類を現金書留で大使館へ送付する
- 現金書留を送った後は、送付控えデータをメールで大使館へ提出する
- 2週間ほどで申請書類が返却され、ビザの申請が完了
フィリピン留学のビザの延長費用

30日以上フィリピン留学する場合は、ビザの延長申請が必要ですが、留学する期間によって延長手続きにかかる費用は異なります。
ここでは留学期間ごとのビザの延長費用を解説します。
ただし、費用は語学学校によって異なるため目安の金額となります。
留学期間ごとのビザの延長費用
留学期間 | 延長に必要な費用の合計 | 延長費用 | 延長回数 |
---|---|---|---|
入国から29日間 | 無料 | – | – |
59日間 | 4,140ペソ (約10,764円) | 4,140ペソ (約10,764円) | 1回目の延長 |
89日間 | 9,550ペソ (約24,830円) | 5,410ペソ (約14,066円) | 2回目の延長 |
119日間 | 12,990ペソ (約33,774円) | 3,440ペソ (約8,944円) | 3回目の延長 |
149日間 | 16,430ペソ (約42,718円) | 3,440ペソ (約8,944円) | 4回目の延長 |
179日間 | 19,870ペソ (約51,662円) | 3,440ペソ (約8,944円) | 5回目の延長 |
2回目の延長申請時はACR I-Cardの申請費が含まれるため、他の月に比べて費用は少し高くなります。
ビザ申請時には申請書とパスポートが必要なので、忘れないようにしましょう。
フィリピン留学でビザ以外に申請が必要な書類と有効期限

フィリピン留学では、ビザ以外に申請手続きし取得しておかなければならない書類がいくつかあります。
ここでは、ビザ以外に必要な書類と申請手続きの方法、必要な持ち物、費用、有効期限について解説します。
SSP(Special Study Permit)
SSPとは、フィリピンの語学学校に通う場合に必要な「特別就学許可証」です。
滞在期間に関わらず、1週間の留学であっても申請が必要です。
申請手続きは、渡航後に現地の語学学校が代行してくれる場合がほとんどです。
申請時には、SSPの申請書類に加えて、以下の書類と費用が必要になります。
- パスポート(原本と写真が貼付されているページのコピー)
- 3ヶ月以内に撮影した証明写真(5cm×5cm)2枚
- 申請費用の6,500〜7,000ペソ(約16,900〜18,200円)
SSPの有効期限は、語学学校の卒業予定日まで(最長6ヶ月)となっていますが、留学の途中で申請すれば、期間を延長することも学校を変更することも可能です。
SSPは観光ビザと違い、フィリピンを一度出国したとしても有効期限は失効しないため、再入国時に有効期限が切れていなければ再申請する必要はありません。
SSP I-Card(SSP E-Card)
SSP I-Cardとは、SSPに付随する「外国人登録証」で、SSPを申請する短期留学生が対象のカードです。
SSPと同様に1週間の留学であっても申請が必要です。
※SSP I-Cardは2024年6月から申請必須となりました。
申請手続きは、フィリピン到着後にSSPと同時に行います。
申請費用は、3,500〜4,000ペソ(約9,100〜10,400円)です。
SSP I-Cardの有効期限は1年間で、一度申請してしまえば転校したとしても有効期限内であれば再申請は不要です。
ACR I-Card(Alien Certificate of Registration Identity Card)
ACR I-Cardとは、フィリピンに59日以上滞在する観光や商用目的の無査証入国者人に取得が義務付けられている「外国人登録証」です。
ACR I-Cardはフィリピン到着後、2回目の観光ビザ延長時に同時に申請します。
申請時には、以下の書類と費用が必要です。
- パスポート(原本と、顔写真が貼付されているページおよびビザ発給ページのコピー)
- 3ヶ月以内に撮影した証明写真(5cm×5cm)2枚
- 申請費用の3,500ペソ(約9,100円)
有効期限は1年間ですが、留学中に一度でもフィリピンを出国すると、ACR I-Cardは無効になります。
そのため、出国時に空港の移民局職員にカードを返還しなければなりません。
また、カードが手元に届くまでに申請後しばらく時間がかかるため、カードが手元にないまま帰国することになることもあります。
その際は、申請時の控えで証明する必要があります。
フィリピンを一度出国し再入国する場合は、観光ビザと合わせて1日目から改めてカウントされることになります。
なので、再入国後の滞在が59日を超える場合は再申請しましょう。
ECC(Emigration Clearance Certificate)
ECCとは、フィリピン留学の滞在期間が半年以上の場合に必要な「移民通関証明書」です。
フィリピン国内で犯罪履歴などがなく、出国しても問題ないことを証明するための許可証で、出国時に提示を求められます。
ECCを取得していないと、パスポートや航空券を持っていても飛行機に乗ることができないので注意しましょう。
ECCの取得は、出国の最低72時間前までに済ませる必要があります。
フィリピンの移民局に自身で出向き、申請書類への記入と指紋採取を行った上で申請します。
申請時には申請書に加えて、以下の書類と費用が必要です。
- パスポート(原本と顔写真が貼付されているページのコピー)
- 3ヶ月以内に撮影した証明写真(5cm×5cm)
- ACR I-Card
- 申請費用の500ペソ(約1,300円)
また、ノースリーブ、サンダル、半ズボンなど露出の多い服装では移民局に入場できないため注意してください。
なお、ECCの有効期限は1ヶ月以内ですから、出国の1ヶ月前から2週間前までに申請することをおすすめします。
WEG(Waiver of Exclusion Ground)
WEGとは、15歳未満の未成年が単身または親の付き添いなしにフィリピンに渡航する場合に必要な「同意宣誓供述書」です。
フィリピンでは、人身売買や誘拐などの犯罪を厳しく取り締まっており、15歳未満の未成年が保護者の同伴なしで入国することを出入国法で禁止しているため、15歳未満の人が保護者の同伴なく入国する際はWEGの申請が必要になります。
WEGはフィリピン渡航前に必要書類を準備し、最寄りのフィリピン大使館に申請します。
事前予約が必要なので予約するのを忘れないようにしてください。
申請時には、以下の書類が必要です。
- 扶養・保証の同意宣誓供述書(原本1部+コピー1部)
- WEG申請書(原本1部+コピー1部)
- 入国する子供の証明写真(4.5cm×3.5cm)2枚
- 有効な入国する子供のパスポートのコピー2枚
- 同行者の有効なパスポートのコピー
- 供述書に署名した親のパスポートの原本提示と写真を貼付してあるページのコピー2枚
- 入国する子供の出生証明書(原本+コピー1枚)
- 日本で生まれた日本国籍の方は、英訳した戸籍抄本2部
扶養・保証の同意宣誓供述書には両親どちらかの署名が必要ですが、両親もしくは親権を持つ親が窓口で申請できない場合は、公証役場の公証印と外務省の認証印が必要です。
申請書類に不備がなければ、申請から約1週間後に不備がなかったことを証明する書類が郵送で届きます。
また申請時は、以下の費用も必要です。
WEG申請料 | 3,120ペソ (約8,112円) |
認証料金 | 3,750円 |
公証料金 | 3,750円 |
緊急発行の場合 (書類1部につき) | 1,500円の加算 |
大使館または領事館では、WEG申請料金とは別に同意宣誓供述書の認証手続きのための費用を請求されます。
WEGの事前申請は日本のフィリピン大使館で行いますが、申請料の支払いと許可の確定はフィリピン入国時に行われます。
フィリピン留学のビザに関する注意点

フィリピン留学のビザ申請に際して、以下の4つのことに注意が必要です。
- ビザは現地で申請する
- 申請時は原本とコピーの提出が必要
- 現地でのアルバイトは禁止
- オーバーステイをすると罰金を科せられる
それぞれ順番に解説していきます。
ビザは現地で申請する
フィリピン留学で大学や大学院といった現地の高等教育機関ではなく、語学学校に留学するのであれば、ほとんどの場合ビザはフィリピンに渡航してから申請することになります。
ビザの申請手続きは基本的に語学学校が代行してくれるため、留学生が直接申請に行く必要はありません。
申請時にかかる費用の詳細は、語学学校の手数料によって変動するため、事前に確認しておくことをおすすめします。
申請時は原本とコピーの提出が必要
ほとんどの場合、ビザの申請時にはパスポートや証明写真などの書類の原本に加えコピーの提出も必要です。
特にパスポートは使用頻度が高いため、コピーを多めに用意しておくことをおすすめします。
証明写真に関しても、申請時に何枚必要か事前に確認しておきましょう。
現地でのアルバイトは禁止
フィリピン留学中に現地でアルバイトをすることはできません。
留学に必要なSSPや学生ビザなどは、就学する人に対して発行されるビザのため、給料が発生するアルバイトなどの労働は禁止されています。
ただ、給料が発生しないボランティア等の活動であれば参加しても問題ありません。
オーバーステイをすると罰金を科せられる
フィリピン留学でビザの有効期限を超えて滞在(オーバーステイ)してしまった場合、以下の罰金を科せられます。
オーバーステイに 対する罰金 | 1ヶ月あたり500ペソ (約1,300円) |
オーバーステイに 対する再考申し立て | 500ペソ+10ペソ (約1,326円) |
ACR I-Cardの再発行 | 250ペソ (約650円) |
金額はそこまで高額ではありませんが、オーバーステイは法律違反になるので注意してください。
フィリピン留学のビザについてのまとめ
フィリピン留学では留学期間の長短に関わらず、SSPとSSP I-Cardの申請は必須です。
30日以上滞在する場合は、現地で必要な期間分の延長申請を語学学校が代行して手続きしてくれます。
ただし、状況に応じて事前に申請が必要な場合や書類が異なる場合があるため、自分にとって何が必要か、どれくらい費用がかかるかなどを把握しておくことが大切です。
ビザ申請時にかかる費用は、語学学校の手数料によって異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。