スムーズに英語でコミュニケーションを取るためには、この英語脳を備えているかどうかが重要なポイントになります。
ネイティブスピーカーや帰国子女でなくても脳を活性化させるトレーニングをすることで、英語脳は鍛えられるといわれています。
今回は、英語脳の理論と英語脳の作り方と鍛え方について詳しく解説します。
目次
英語脳の作り方を動画で解説
英語脳の作り方と鍛え方についての解説をYouTubeでもやっているのでぜひ記事と合わせてチェックしてみてください!
英語脳を作るおすすめのアプリ
以下で、おすすめのアプリを紹介します。中には英語脳を作る・鍛えることを目的としているアプリもありますので、参考にしてみてください。
30日間英語脳育成プログラム
「30日間英語脳育成プログラム」は、言語学博士の御園和夫さんが監修し、大学教授陣が教材を制作しているので安心して利用できます。
1日15分×30日間続けて学習するだけで自信をもって話せるくらいの英語力が身に付くとされています。
初級編を使えば初心者の方でも無理なく学習できるでしょう。
また、スマホのみではなくタブレットやPCでも学習できるので便利です。
今なら8日間キャンセルOKなので一度無料で試してみてください。
料金 | 初級編:21,450円(税込) 中級編:24,750円(税別) 初級+中級セット:43,450円(税込) ※セットは2,750円お得 |
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対応OS | iOS/Android/PC |
AI英会話スピークバディ
「AI英会話スピークバディ」は、アプリ累計250万ダウンロードされている人気の英会話アプリです。
約半数のユーザーが、3ヶ月でスピーキング力の向上を実感。AIを利用するので気を使うことなくストレスフリーで英語を学ぶことができます。
英会話レッスンの予約や通学は不要。いつでも好きな場所で、スキマ時間に自分のペースで学習できます。
特定のフレーズを使いながら、自分で文章を組み立てるモードもあるため、英語脳を鍛えられます。
無料体験も実施中なので、気になった方はぜひダウンロードしてみてください。
料金 | 1ヶ月プラン:月3,300円 6ヶ月プラン:月2,967円 総額19,800円→17,800円 12ヶ月プラン:月1,983円 総額39,600円→23,800円 |
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対応OS | iOS/Android |
※料金は税込み価格です。
トーキングマラソン
「トーキングマラソン」は、アルク開発が販売している月額制のアプリです。
脳科学の理論に基づいたメソッドで、英語の発想発話を訓練によってやしなうことを目的にしています。
音声認識システムを用い、質問に対し6秒で返答するクイックレスポンス型の自主トレーニングをくりかえします。
瞬発力を要する練習によって、日常的に英語が瞬時にでてくるようになります。
料金 | 月額:4,378円(税込) 1日あたり145円 |
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対応OS | iOS/Android |
英語学習 iknow!
アプリダウンロード⇒App Store | GooglePlay
「英語学習 iknow!」は、脳科学に基づくプログラムにより効果的に英語力をのばすことを目的としたアプリです。
まず、単語の意味を確認してその後に例文を学習します。各例文には画像がついているので、例文の表す状況を視覚的にイメージすることができます。
また、復習すべき内容が最適なタイミングで出題されるので、記憶への定着がうながされます。
DMM英会話の有料会員は「英語学習 iknow!」を無料で使い放題なのでDMM英会話の利用も今後検討しているという方におすすめです。
料金 | 1ヶ月プラン:月額1,510円(自動更新) 12ヶ月プラン:月額794円 12ヶ月9,530円 無料トライアルあり |
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対応OS | iOS/Android |
※税込価格です。
ニック式英会話ジム
アプリダウンロード⇒App Store | GooglePlay
「ニック式英会話ジム」は、トップクラスの英会話講師であるニック・ウィリアムソン氏のメソッドが詰まった英会話学習アプリです。
日本語を介さず、反射的に英語を英語のままフレーズ単位で記憶することによって、英語の思考回路を促進する構成になっています。
また、正しい発音の練習ができる音読トレーニングの会話集があります。
読み上げる範囲が選べるので、最初は短い範囲をくりかえし練習ししだいに範囲を広げていくと、長い英文をスムーズに発信できるようになります。
料金 | 月額:3,000円(税込) |
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対応OS | iOS/Android |
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
アプリダウンロード⇒App Store | GooglePlay
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、ベストセラー本の英会話トレーニングアプリです。
文法の基礎固めを重視した構成になっていて、使える正しい英語フレーズを増やすことができます。
また、ネイティブスピーカーの発音を聴いてから声に出す反復練習をすることで、日常会話レベルの簡単な英文が瞬間的に口からでるようなります。
料金 | 1,220円~ |
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対応OS | iOS/Android |
English Audio Books
アプリダウンロード⇒App Store
「English Audio Books」では、TEDのプレゼンテーションを視聴することができます。
すべてのプレゼンテーションに原稿がついていますし、中には字幕が表示されている動画もあるので、音読やシャドーイングの素材として活用できます。
トピックは、文化、ビジネス、科学、教育などから選択できます。
また、トークは2分程度の短いものから収録されているので、自分のその日の都合や気分に合わせて選ぶことが可能です。
また、辞書機能や単語帳機能もあるので、わからない語彙を調べるのにも重宝します。
料金 | 無料 |
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対応OS | iOS |
英語脳とは
英語脳とは、英語を日本語変換せずに「英語を英語のままで理解する」ことで、頭の中でその概念がイメージできる状態のことをいいます。
私たち日本人が日本語を無意識に話せるのは、日本語を日本語のままで理解し、自由に操ることができる日本語脳が備わっているからです。
よって、英語を英語のままで考えることができるようになれば、「流暢に英語を使いこなすことが可能になる」というわけです。
英語脳を鍛えるトレーニングをする前に、まずは、英語脳の理論とそのメリットについて、大まかに把握しておきましょう。
英語脳の理論
脳科学の見解では、大脳皮質の領野のうち、言語に関わりの強いところを、「言語野」、「言語中枢」と呼びます。
また、その中にある「ブローカ野」や「ウェルニッケ野」を含むいくつかの領域が言語機能に関与するとされています。
聴覚性の言語中枢であるウェルニッケ野は、言葉を聞き分ける役割を担っており、運動性言語中枢であるブローカ野は、言葉を話す役割を担っています。
そして、このウェルニッケ野とブローカ野は、弓状束と呼ばれる神経の束で相互に連絡を取り合っています。ですので、
- 英語をただ聞くだけではなく、聞いたあとに話してみる
- 自分が発した英語の音を聞く
このような訓練をくりかえすことで脳がより活性化するといわれています。
英語脳が鍛えられることで得られるメリット
人によって英語のレベルは異なりますが、日本人が英語を理解しようとするとき、多くの日本人は第一言語である日本語に翻訳してから英語に置きかえています。
しかし、日本語に翻訳するというプロセスをはさむことで、脳内での処理に時間を要し、自然なコミュニケーションを阻害してしまいます。
そこで、英語脳を作り、鍛えて英語を英語のままで考えるようになれば、以下のような嬉しいメリットあるとされています。
- 英語での会話に自信が持てるようになる。
- 英語の語彙、フレーズを的確に使いこなせるようになり、会話や文章の表現力がアップする。
- 英語の発音が向上し、スムーズに話せるようになる。
- 英語のリスニングスキルが向上し、聞いた瞬間に理解できるようになる。
英語脳の作り方と鍛え方
英語学習において、語彙、文法、発音の3つが基礎要素だといわれていますが、それらの3つの知識をただインプットするだけでは流暢に使いこなせるようにはなりません。
スムーズなコミュニケーションが取れるようになるには、極力日本語を介在させないことが鍵となります。英語脳を作り鍛えるには、つぎのポイントを意識して学習しましょう。
スラッシュリーディング
英語と日本語では語順が大きく異なりますので、英文を読むとき、多くの日本人は日本語の語順にあわせて後ろから前にもどって訳してしまいます。
しかし、後戻りをしながら訳すと、理解するのに時間がかかり、スムーズに読むことができません。
この問題を解決するには、「だれが」→「なにをした」→「なんのために」など、英文を意味のまとまりとしてとらえて読む練習をする「スラッシュリーディング(区切り読み)」がおすすめです。
スラッシュリーディングとは、数語をスラッシュで区切り、スラッシュで区切られたかたまりごとに前から順に理解しながら読み進めるという通訳者も使う訓練法です
・前置詞の前
・不定詞や動名詞の前
・目的語の前
・接続詞の前
・疑問詞節の前
・関係詞の前
・カンマ、セミコロンなどの前
【例】
I’ll never forget / the day / when I first met you.
(私は忘れないでしょう/その日を/私があなたに初めて会った)
とにかく後もどり訳をしないようにして、極力日本語を介さずに区切りの一つ一つをイメージ化して理解するように練習してみてください。
慣れてくるとスラッシュなしでもかたまりごとに理解できるようになるので、自ずと早く読めるようになります。
音読
英文を見ながら声に出して読む「音読」をすることで、大脳の広範囲にわたる様々な部位が活性化するといわれています。
文章を読むという行為は、基本的に視覚媒体からの情報入手ということになりますが、声に出して読むことで、聴覚からも情報が入ってくることになります。
英文で書かれている物語や事象を意識して読むことで、文字と音声だけではなく、具体的なイメージと結びつけることができるようになります。
また、自分の声を聴くことにより、発音やリズム、イントネーションなどを自覚することにもつながります。
シャドーイング
同時通訳の訓練法である「シャドーイング」も効果的です。シャドーイングとは、聴こえてきた英語をほぼ同時に自分の声で再生していくというトレーニング法です。
わからない英語をくりかえし声に出しても意味がわかるようになるわけではないので、シャドーイングに用いる英語素材は、自分の英語レベルより少し下げたものを使いましょう。
自分にとって簡単な英語をたくさん耳にすることで、自然と英語を英語のままで理解することに馴染んでいきます。
そして、じょじょに英語素材のレベルを上げていくことで、シャドーイングの精度は上がっていきます。
また、英語の音声を聴いて声に出してまねることは、正しい発音やイントネーションを身につけることにもつながります。
英語で考える習慣をつける
英語を流暢に話すためには、英語の思考プロセスが必要なので、日ごろから英語で考える習慣をつけるようにしましょう。
新しく学んだ語彙を実践会話で使うことは重要です。
教科書にのっているような画一的な例文だけで会話するのではなく、自分の人生について話したり、自分の気持ちや意見などを説明したりすることも大事です。
英語を実際の生活の中で自然な形で使用すると、より鮮明にイメージが定着するようになります。
もし、身近に英語で話す相手がいないようなら独り言でも構いません。
例えば、電車に乗っているとき、買い物をしているとき、道を歩いているときなど、周りにあるものを見て、「これは英語で何て言うのだろう?」と自問するのも一つの方法です。
また、自分の声を録音して、自分の声がどう聞こえるか確認することで、どこを改善すればいいかを知ることができます。
この方法は、流暢に話せるようになるだけでなく、文法的なミスの修正につながり、英語でのコミュニケーション力を向上させることにも役立ちます。
努力と日々の練習が必要
言語学習は、ジムでトレーニングをするのと同じで、一朝一夕で上達するものではありません。
月にたった一度の筋トレでは筋肉は強化されませんし、一定期間さぼってしまうようなことがあれば筋肉は退化してしまいます。
それと同じような考え方で、英語脳を鍛えるのにも継続的な学習が必要です。
英語を英語で考えるという訓練を続けていけば、少しずつ上達を感じられるはずです。そして、上達の実感は、英語に対する自信にもつながっていきます。
英語力を向上させたいという目標に向かって、自分自身を律し強い意志を持って学習に励みましょう。
英語脳の発達をうながすための環境づくり
英語を英語のままで理解するには、日常生活の中で英語に触れる環境づくりが大切です。
以下、おすすめの学習方法を紹介しますので、可能な限り日常生活の中に取り入れ実行するようにしてみてください。
英英辞書を使う
英英辞書は、英単語や英熟語を英語で説明している辞書のことです。
英英辞書を使用し、日本語を介せずに単語や熟語の意味を理解することで、より具体的に英語表現の幅を広げることができます。
最初のうちは、意味がわからない英単語を知らない他の英語で定義されていることにいら立ちを感じるかもしれませんが、しだいに慣れていきます。
- Cambridge Dictionary
- Merriam-Webster Learner’s Dictionary
- Longman Dictionary
などが代表な英英辞書です。
もし、どうしても理解するのが困難ということであれば、子ども向け英英辞書を代用してみてください。
大人向けの辞書より簡単な英語で説明してあるので、わかりやすいはずです。
電子機器の言語設定を英語にする
日常生活で頻繁に使用するスマートフォンやパソコンなどの電子機器の言語設定を英語に変更するのもおすすめです。
生活のマストアイテムである電子機器の設定を英語にすることで、否応なく英語表現が目に入ります。
「select massages」、「updated just now」など、操作と英語表現がリンクすることにより、自然とその状況がイメージできるようになります。
メモをする
- その日のちょっとしたできごとやTo-Doリストを英語でメモする
- スマートフォンのメモ機能に英語で入力する
このように英語でメモをとることで、英語で考える思考力や発想力が高まります。
また、メモの見なおしをしたり読み返えしをしたりすることで、語彙力アップにもつながります。
まとめ
本記事では、英語脳の理論と英語脳を鍛えるための学習法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
・スラッシュリーディングをする
・音読をする
・シャドーイングをする
・英語で考える習慣をつける
・学習を継続する強い意志を持つ
・英英辞書を使う
・電子機器の言語設定を英語にする
・英語でメモをする
英語でスムーズなコミュニケーションを取るためには、極力日本語を介さないで、反射的に英語で反応する英語脳が必要不可欠です。
最初は日本語の翻訳や日本語の解説に頼りたくなってしまいますが、簡単な英文を繰り返し聞いたり声に出したりする練習をすることで、瞬間的に使える英語フレーズを増やすことができます。
今回紹介した学習法やアプリはどれも英語脳を作ったり鍛えるのに役立ちます。ぜひこの機会に英語の発想発話を鍛えるトレーニングを学習に取り入れてみてください。