【テスト有り】中学英語の基礎文法をおさらい! 「比較級」「最上級」とは?

中学英語の基礎文法をおさらい! 「比較級」、「最上級」とは?

比較級と最上級は日常会話やビジネスのシーンで頻繁に使われる便利な表現です。

きちんと使いこなすことで実用的ないい回しができるようになりますので、マスターしてくことをおすすめします。

今回は、おもに中学英語で習う比較級と最上級について、例文と練習問題をまじえて詳しく解説します。

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YouTubeでも比較級・最上級について解説

YouTubeチャンネルでも比較級・最上級の作り方について解説しているで、ぜひ記事と合わせて動画もチェックしてみてください!

比較級と最上級とは

比較級と最上級とは

比較級とは

二つのものを比較して一方が他方よりすぐれている、値段が高い・安いなど、程度の差を表す。

最上級とは

三つ以上のものを比較して、その中で一番すぐれている、もっとも値段が高い・安いなど、比較する対象の範囲内で最高レベルの状態を表す。

形容詞と副詞を変化させることで比較級と最上級を表現することができます。

基本ルールとして、比較級は、形容詞・副詞の語尾に「-er」をつけ加え、または形容詞・副詞の前に「more」を置きます。

そして、最上級は、語尾に「-est」をつけ加え、または前に「most」を置きます。

比較級と最上級への変化には、

  • 規則変化
  • 不規則変化

この2つがありますので、まずは形容詞と副詞がどのように変化するのかを確認しておきましょう。

規則変化

形容詞と副詞の元の形である原級の語尾に-erと-estをつけ加えたり、原級の前にmoreとmostを置いたりして、比較級と最上級に変化することを「規則変化」といいます。

規則変化は、おもに以下のように変化します。

基本的に短めの単語は、原級の語尾に-erと-estをつけ加えて比較級と最上級を形成します。

原級 比較級 最上級
1音節 tall
(高い)
taller
(より高い)
tallest
(もっとも高い)
small
(小さい)
smaller
(より小さい)
smallest
(もっとも小さい)
fast
(速い)
faster
(より速い)
fastest
(もっとも速い)
wide
(広い)
wider *
(より広い)
widest *
(もっとも広い)
big
(大きい)
bigger **
(より大きい)
biggest **
(もっとも大きい)
2音節 narrow
(狭い)
narrower
(より狭い)
narrowest
(もっとも狭い)
simple
(簡単な)
simpler *
(より簡単な)
simplest *
(もっとも簡単な)
happy
(幸せ)
happier ***
(より幸せ)
happiest ***
(もっとも幸せ)
pretty
(かわいい)
prettier ***
(よりかわいい)
Prettiest ***
(もっともかわいい)

*  語尾は-eで終わる場合は、eをとって-erと-estをつける。
** 「短母音+子音字」の場合は、最後の子音字を重ねて-erと-estをつける。
*** yで終わる場合は、yをiに変えて-erと-estをつける。

基本的に長めの単語は、moreとmostを置いて比較級と最上級を形成します。

2音節 famous
(有名な)
more famous
(より有名な)
most famous
(もっとも有名な)
diligent
(勤勉な)
more diligent
(より勤勉な)
most diligent
(もっとも勤勉な)
afraid
(心配な)
more afraid
(より心配な)
most afraid
(もっとも心配な)
slowly
(ゆっくり)
more slowly
(よりゆっくり)
most slowly
(もっともゆっくり)
3音節 difficult
(むずかしい)
more difficult
(よりむずかしい)
most difficult
(もっともむずかしい)
important
(重要な)
more important
(より重要な)
most important
(もっとも重要な)
beautiful
(美しい)
more beautiful
(より美しい)
most beautiful
(もっとも美しい)
quietly
(静かな)
more quietly
(より静かな)
most quietly
(もっとも静かな)

不規則変化

単語によっては、-erと-est、またはmoreとmostをつけ加えるという変化をせずに、不規則に変化をすることもあります。不規則に変化する代表的な単語は以下のとおりです。

原級 比較級 最上級
good
(よい)
better
(よりよい)
best
(もっともよい、最高の)
well
(よい)
better
(よりよい)
best
(もっともよい)
bad
(悪い)
worse
(より悪い)
worst
(もっとも悪い)
little
([量が]少し)
less
(より少し)
least
(もっとも少し)
many
([数が]多い)
more
(より多い)
most
(もっとも多い)
much
([量が]多い)
more
(より多い)
most
(もっとも多い)
far
(遠くの)
farther/further
(より遠くの)
farthest/furthest
(もっとも遠くの)
old
(古い、年をとった)
older/elder
(より古い、年上の)
oldest/eldest
(もっとも古い、最年長の)
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比較級のつくり方

比較級のつくり方

-erかmoreをともなった形容詞・副詞を用いることで、二つのものを比べて、そのレベルの差を表すことができます。

それでは、具体的に比較級を用いた基本表現、疑問文、慣用表現の確認をしていきましょう。

基本表現

比較級は、比較級の形容詞・副詞とコントラスを表す単語のthan(~より)を用います。

主語(A)とthan以下にしめされた比較対象(B)を比べて、「AはBより…だ」という意味を表します。

基本文型

A(主語) + 動詞 + 比較級の形容詞/副詞 + than + B(比較対象).

【例文】

比較級の形容詞/副詞 than

Is Tom taller than Ken?
(トムはケンより背が高いですか?)
⇒トムとケンの背の高さを比較。

Baseball is more popular than basketball in Japan.
(日本では、バスケットボールより野球が人気です。)
⇒日本においての野球とバスケットボールの人気を比較。

She speaks French more fluently than English.
(彼女は英語よりフランス語を流暢に話します。)
⇒英語とフランス語のどちらを流暢に話せるかを比較。

また、比較対象が明らかな場合は、以下のように比較対象を明示せずに使うこともできます。

Many people want to have a better life.
(多くの人はよりよい生活がしたいと考えています。)
⇒一般的な人々の考えなので比較対象を具体的にしめさなくても理解できる。

Women will live longer.
(女性は長生きするでしょう。)
⇒比較対象が男性であることが明らかなので、具体的にしめさなくても理解できる。

疑問文

比較級の文章を疑問文にすれば、「AはBより…ですか?」と程度の差をたずねることができます。

比較級の疑問文の作り方はシンプルです。基本の疑問文と同じように動詞にあわせて疑問文をつくります。

be動詞の疑問文の文型

be動詞 + A(主語) + 比較級の形容詞/副詞 + than + B(比較対象)?

【例文】

be動詞 + A(主語) 比較級の形容詞/副詞 than

Is Tom taller than Ken?
(トムはケンより背が高いですか?)

Is baseball more popular than basketball in Japan?
(日本では、バスケットボールより野球が人気ですか?)

一般動詞の疑問文の文型

Do/Does + A(主語) + 一般動詞 + 比較級の形容詞/副詞 + than + B(比較対象)?

【例文】

Do/Does + A(主語) + 一般動詞 比較級の形容詞/副詞 than

Does she speak French more fluently than English?
(彼女は英語よりフランス語を流暢に話しますか?)

また、whoやwhichなどの疑問詞を用いて、「AとBは、だれが…ですか?」「AとBは、どちらが…ですか?」とたずねることもできます。

【例文】

疑問詞 比較級の形容詞/副詞

Who is taller, Tom or Ken?
(トムとケンは、どちらの背が高いですか?)

Which is more popular in Japan, baseball or basketball?
(日本では野球とバスケットボールは、どちらが人気ですか?)

Which language does she speak more fluently, English or French?
(彼女は英語とフランス語のどちらの言語を流暢に話しますか?)

慣用表現

比較級を用いた慣用表現があります。以下の表現はよく使われますので覚えておきましょう。

比較級の強調

比較級の形容詞・副詞の前にmuchやfarを置くことにより、レベルの差を強調することができます。「はるかに…だ」、「ずっと…だ」という意味になります。

【例文】

much/far 比較級の形容詞/副詞

This book is much more interesting than that book.
(この本はあの本よりはるかにおもしろいです。)

The train arrives far earlier than the bus.
(電車はバスよりずっと早く到着します。)

比較級and比較級

同じ比較級を重ねて、「ますます…だ」と、なにかが徐々に変化する様子を表します。

【例文】

It was getting darker and darker outside.
(外はだんだん暗くなってきました。)

She speaks English more and more fluently.
(彼女はますます英語を流暢に話します。)

The比較級 A, the比較級 B

theをともなった異なる比較級をつなぐことで、「Aであればあるほど、Bになる」という意味になります。原因(A)と結果(B)を表すことができます。

【例文】

The比較級 A B

The younger you are, the faster you learn.
(若ければ若いほど、習得が早いです。)

The more I think about him, the more I like him.
(彼のことを考えれば考えるほど、私は彼を好きになります。)

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最上級のつくり方

最上級のつくり方
-estかmostをともなった形容詞・副詞を用いることで、あるグループ内の一番を表します。

それでは、具体的に最上級を用いた基本表現、疑問文、慣用表現の確認をしていきましょう。

基本表現

最上級は、最上級に変化した形容詞・副詞を用いることで、「もっとも…だ」、「一番…だ」という意味になります。

最上級の形容詞・副詞の前には、必ずtheを伴いますので、忘れないように注意しましょう。

また、最上級の文章では、「in the class(クラスの中で)」、「of all(みんなの中で)」などと、比較範囲をしめすことが多いです。

基本文型

(主語) + 動詞 + the + 最上級の形容詞/副詞 (+名詞)(+比較範囲).

【例文】

the 最上級の形容詞/副詞

Tom is the tallest in his family.
(トムは家族の中で一番背が高いです。)
⇒家族という範囲の中で比較し、トムは一番背が高い。

Baseball is the most popular sport in Japan.
(日本では、野球が一番人気のあるスポーツです。)
⇒日本という範囲の中で比較し、野球が一番人気のスポーツである。

She speaks the most fluent English in the class.
(彼女はクラスで一番流暢に英語を話します。)
⇒クラス内という範囲の中で比較し、彼女が一番流暢に英語を話す。

疑問文

最上級の文章を疑問文にすることで、あるグループ内の最高レベルについて、たずねることができます。

最上級の疑問文の作り方もシンプルです。基本の疑問文と同じように動詞にあわせて疑問文をつくります。

be動詞の疑問文の文型

be動詞 + 主語 + the + 最上級の形容詞/副詞 (+名詞)(+比較範囲)?

【例文】

be動詞 + 主語 the 最上級の形容詞/副詞

Is Tom the tallest in his class?
(トムはクラスで一番背が高いですか?)

Is baseball the most popular sport in Japan?
(日本では、野球が一番人気のあるスポーツですか?)

一般動詞の疑問文の文型

Do/Does + 主語 + 一般動詞+ the + 最上級の形容詞/副詞 (+名詞)(+比較範囲)?

【例文】

Do/Does + 主語 + 一般動詞 the 最上級の形容詞/副詞

Does she speak English the most fluently in class?
(彼女はクラスで、一番流暢に英語を話しますか?)

また、whoやwhatなどの疑問詞を用いて、「だれが一番…ですか?」「なにがもっとも…ですか?」などとたずねることもできます。

【例文】

疑問詞 the 最上級の形容詞/副詞

Who is the tallest in your family?
(あなたの家族で、一番背が高いのはだれですか?)

What sports are the most popular in Japan?
(日本ではなんのスポーツが一番人気ですか?)

Which language does she speak the most fluently?
(彼女はどの言語を一番流暢に話しますか?)

慣用表現

最上級を用いた慣用表現があります。以下の表現はよく使われますので覚えておきましょう。

最上級の強調

最上級の形容詞・副詞の前にmuchやby far, veryを置くことにより、一番のレベルをさらに強調して表すことができます。「はるかに…だ」、「ずっと…だ」、「本当に…だ」という意味になります。

【例文】

the much/by far/very 最上級の形容詞/副詞

This movie is by far the best movie.
(この映画は断然最高の映画です。)

This cloth is the very best quality.
(この布は本当に最高の品質です。)

最高の中の一つ

ものごとの判断基準は複数あるため、個人の尺度をもって一番だとはいいきれない場合があります。

そういうときは、「one of the best…(もっとも…のうちの一つ)」を用い、断定を避けて一定程度の大きさを表現します。

【例文】

Tokyo is one of the best places to live.
(東京はもっとも住みよい場所の一つです。)

Oxford University is one of the most well-known universities.
(オックスフォード大学は著名な大学の一つです。)

最上級の順序

「the third tallest person(三番目に背の高い人)」、「The fifth strongest team(五番目に強いチーム)」のように、〇番目を表す数詞と最上級を用いて、最高レベルでの順序を表現することができます。

【例文】

The Amazon River is the second longest river in the world.
(アマゾン川は世界で二番目に長い川です。)

He got the third highest grade in his class.
(彼はクラスで三番目によい成績をとりました。)

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練習問題

練習問題

以下に、練習問題を出しておきます。それぞれの英文は、繰り返し声に出して読んでください。そうすることで、比較級と最上級の構造に慣れることができます。

この見出しの記事は必須項目

比較級のつくり方
最上級のつくり方

基礎問題

(  )内の単語を日本語にあうように適切な形に変えてください。

問題1:Bob is (young) than my brother.
(ボブは私の弟より若いです。)

younger

問題2:The Amazon River is (short) than the Nile River.
(アマゾン川はナイル川より短いです。)

shorter

問題3:My mother wakes up the (early) in the family.
(私の母は家族で一番早く起きます。)

earliest

問題4:Kevin studied the (hard) in his class.
(ケビンはクラスで一番一生懸命勉強しました。)

hardest

問題5:This team is one of the (strong) teams in town.
(このチームは町でもっとも強いチームの一つです。)

strongest

応用問題

日本語と同じ意味になるように、(  )内に適切な単語を入れてください。

問題1:Tokyo is (  ) (  ) London.
(東京はロンドンより暑いです。)

hotter than

問題2:This book is (  ) (  ) (  ) that book.
(この本はあの本よりむずかしいです。)

more difficult than

問題3:It was getting (  ) (  ) (  ) outside.
(外はますます寒くなってきました。)

colder and colder

問題4:(  ) (  ) you practice tennis, (  ) (  ) you will get.
(あなたはテニスの練習をたくさんすればするほど上手くなります。)

The more, the better

問題5:He is (  ) (  ) (  ) player on this team.
(彼はこのチームで一番有名な選手です。)

the most famous

問題6:This temple is (  ) (  ) in town.
(このお寺はこの町で一番古いです。)

the oldest

問題7:Christine got (  ) (  ) (  ) grades in college.
(クリスティンは、大学で二番目にいい成績をとりました。)

the second best

問題8:Mr. Smith is (  ) (  ) (  ) (  ) talented staff members in this company.
(スミスさんは、この会社のもっとも有能なスタッフの一人です。)

one of the most

まとめ

本記事では、比較級と最上級について例文とともに解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

比較級まとめ

比較級は、形容詞・副詞に-erもしくはmoreをつけて、二つのものを比較して程度の差を表す。
 
基本文型:A(主語) + 動詞 + 比較級の形容詞/副詞 + than + B(比較対象).

最上級まとめ

最上級は、形容詞・副詞に-estもしくはmostをつけて、ある比較範囲内の最高レベルを表す。
 
基本文型:(主語) + 動詞 + the + 最上級の形容詞/副詞 (+名詞)(+比較範囲).

形容詞と副詞の原級から比較級、最上級への変化の形を理解することで、比較表現を用いた文章を組みたてることができるようになります。

なにかを比較し程度の違いを表現することで、具体性があって説得力のあるいい回しができるようになります。ぜひこの機会に練習をしてマスターしてください。

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