英検は何級から受けるべき?子供から社会人まで目的別に最適なレベルを解説

英検は何級から受けるべき?子供から社会人まで目的別に最適なレベルを解説

2025年第1回試験から31年ぶりに準2級プラスという新しい級が設けられ、何かと話題の英検。

本記事では、子供から社会人までの年齢別と目的別で、何級から英検を受けるべきかを説明します。

初めて英検を受験する子供から久しぶりに受験する社会人まで、英検合格を目指す全ての方に参考になる内容なので、ぜひチェックしてみてください。

目次

英検とは?社会人・学生にも人気の資格試験

英検とは?社会人・学生にも人気の資格試験

まずは英検の概要と、英検がどんな場面で利用できるかを紹介します。

英検は転職活動や高校・大学受験に使えることから、社会人や学生の受験者が年々増加しています。

ここでは英検とは何なのかその中身を知り、自身の活用したい場面をしっかりイメージしましょう。

英検の概要(運営団体・受験者数)

英検(実用英語技能検定)は、公益財団法人日本英語検定協会が主催する日本で最も受験者数の多い英語の検定試験で、年間受験者は約300万人にも上ります。

幼児から社会人まで幅広い年齢の人が受験しており、英語4技能(読む・聞く・書く・話す)をバランスよく測定できる試験として、教育現場や企業での評価に活用されています。

英検が利用される場面(海外赴任・進学・就職など)

英検は以下のような場面で活用されています。

  • 海外赴任前の英語力チェック
  • 就職活動での英語力アピール
  • 高校・大学入試における優遇措置
  • 幼児期・小学生期の初めて英語に触れるきっかけ
  • 英語学習のモチベーション維持

特に近年は企業のグローバル化により、学生だけでなく、社会人にも注目される資格試験となっています。

英検の級とレベルの違いとは?

英検の級とレベルの違いとは?

英検はTOEICなどほかの英語の試験とは異なり、出願の時点でレベル別に8つの級に分かれています。

それぞれの級ではどれくらいの英語力が求められるのでしょうか?

各級ごとに求められるレベルを具体的に見ていきます。

1級〜5級までの全体像

2025年第1回試験から、2級と準2級の間に「準2級プラス」が新設され、現在英検は1級〜5級の8段階で構成されています。

各級のレベルは以下の通り。

レベル
1級大学上級〜ネイティブレベル 
準1級大学中級レベル
2級高校卒業程度
準2級プラス高校上級程度
準2級高校中級程度
3級中学卒業程度
4級中学中級程度
5級中学初級程度

このように、英検の各級は「英語の基礎」から「ネイティブレベル」まで、幅広いレベルを網羅しています。

【各級の英語レベル】一般的な合格率と難易度の目安

それでは実際に、各級の合格率と難易度の目安を見ていきましょう。

あなたの目指すレベルをチェックしてみてください。

合格率内容
1級約8〜10%英字新聞や英語論文が理解できる  
準1級約15%ビジネス文書やニュースが理解できる
2級約25%高校英語が概ね理解できる
準2級プラス未実施「身近な社会的話題」に関する
英語力が問われる
準2級約35%日常会話や短文読解力が問われる
3級以下50%以上英語学習の初期段階に適している

3級以下の合格率は50%と、2人に1人が合格していますが、級が上がるごとに合格率が下がり、1級では8〜10%しか合格しません。
初回受験で合格しようとすると、その率はさらに下がるでしょう。

また内容も準2級くらいまでは初歩的であるのに対し、それ以降はより社会的な話題に触れる問題が出題されます。

単に「英語が分かる」だけでなく、身近な社会問題にも精通している必要があります。

社会人は英検何級から受けるべき?

社会人は英検何級から受けるべき?

ここからはそれぞれの年齢別に、何級から受けるべきかを案内していきます。

まずは社会人から見ていきましょう。

ビジネス英語が必要な職種(営業・技術職など)と求められる級

ビジネスシーンで英語を使う機会が多い職種では、英検準1級以上の取得が評価の基準になっているようです。

たとえば、営業職では以下のような英語力が求められます。

  • 海外クライアントとの商談やプレゼンテーション
  • 英文契約書や仕様書の理解
  • ビジネスメールでの交渉や報告

また、技術職(エンジニアなど)では、次のような英語力が必要です。

  • 英文のマニュアルや学術資料の読解
  • 国際会議での発表や質疑応答
  • 外国人スタッフとのコミュニケーション

これらの業務には、英検準1級程度の読解・作文・会話能力が必要になるため、英検は企業においても実務力の証明として高評価を得ています。

さらに、海外とのやり取りが日常的にある外資系企業では、1級の取得が昇進や部署異動の条件になっている場合があります。

海外赴任やメール対応なら準1級以上が安心

海外赴任する場合は、現地のパートナー企業や同僚との会議、交渉、業務指示のやり取りなど、実践的な英語力が必要不可欠です。

実務に必要な読解力・作文力・会話力をバランスよく測定できる英検準1級の取得は、赴任前の英語準備として◎。

また英検は、面接や社内の語学チェックにおいても信頼性の高い証明書となります。

さらに、英文メールで対応したり英文の資料作成を行ったりする職種では、ビジネス特有の語彙や表現、文書構成の理解も必要です。

準1級レベルの問題にはこれらの要素が盛り込まれており、学習を通じて自然とビジネス英語に対応できる素地が身に付きます。

もし、より高度な交渉やグローバルプロジェクトのリーダーを目指すのであれば、英検1級を目標にするといいでしょう。
外資系企業やグローバル企業では、「高度な専門的英語力を有する」とされる英検1級合格をキャリアアップや昇進の条件としていることがあります。

つまり、社会人が英語業務に対応できるようになるには、準1級以上の取得が一つの基準となるということです。

忙しい社会人が効率よく学ぶコツ

勉強に集中できていた学生時代と異なり、社会人はとにかく時間がありません。

日々の業務に加え、家事・育児に追われていることも多いため、学生時代とは違う「効率的な学び方」をマスターする必要があります。

ここでは、特に有効とされる学び方の中から3つ厳選して紹介します。

学習法内容学習時間の目安おすすめポイント
英検対策
アプリの活用
スマホで利用できるアプリなどで
単語・文法・リスニング対策
1回5〜10分からでもOK
(スキマ時間を活用)
・操作が簡単
・通勤中など空き時間に学習できる
通勤時間に
リスニング
英検準1級以上対応の音声教材を
ポッドキャストやCD、アプリで聴く
1日20〜30分
(通勤時間を活用)
・耳が英語に慣れる
・リスニング力向上できる
英検公式
過去問の活用
日本英語検定協会が発行する
過去問集を使って実戦形式の学習
1日30分・試験の出題傾向に慣れる
・本番対策として効果的

通勤中や朝夜の集中できる時間を有効に活用し、隙間時間を英語で埋めましょう。

英語に触れる時間が長くなれば、体が慣れてインプット・アウトプットがしやすくなります。

大学生は英検何級から受けるべき?

大学生は英検何級から受けるべき?

では、大学生の場合は英検の何級を受けるべきなのでしょうか。

多くの大学生が見据える「就職活動」で、企業が求める英検レベルを紹介します。

就職活動で使うなら英検は2級以上を目指す

「高校卒業程度」の英語力と位置づけられている英検2級は、就職活動において英語スキルの基礎があることを示す目安になります。
特に、観光業・サービス業・商社・IT関連など、英語を使用する機会のある企業では、多くの場合、英検2級以上を評価対象としています。

さらに、外資系企業や海外取引のある大手企業では、準1級の取得者を「英語での実務が可能」と判断する傾向があり、選考の際の差別化につながっています。

学生のうちに少なくとも2級を取得しておけば、志望業界の選択肢が広がるだけでなく、エントリーシートや面接でのアピール材料としても強力な武器になるでしょう。

実際の求人票や企業の声

実際の求人票では、「英語力:英検2級以上歓迎」や「英語による文書作成・電話対応あり」といった記載をよく見かけるようになってきました。

特にインバウンド需要のある企業や、海外拠点との連携を必要とするポジションでは、英語4技能のうち「話す・書く」の力が重視される傾向があります。

英検はスピーキングやライティングを含む試験のため、TOEICと比べてより実践的な英語運用能力を証明できるという点で、企業側は英検を高く評価しています。

また、企業の人事担当者からは、以下のような声も聞かれます。
「TOEICだけでなく英検も併せて受けている学生は、英語を体系的に学ぼうとしている印象を受けます。
特に準1級を持っている場合は、面接での英語対応も安心して任せられると感じます」

このように、英検は単なる資格というだけでなく、実務で活かせる英語力の裏付けとして活用できます。

英検とTOEICの併用で英語力をよりアピールできる

英語資格として英検とよく比較されるのがTOEICですが、TOEICは「聞く」「読む」の2技能に特化しており、会話やライティングの能力は測定されません。

その点、英検は、「読む・聞く・書く・話す」の4技能をバランスよく評価する点が強みです。

就職活動では、企業の業種や職種によって求められる英語スキルのタイプが異なるため、英検とTOEICの両方の試験を合わせて取得することで、自身の英語力の総合性をアピールしやすくなります。

たとえば以下のようなことがアピール可能です:

  • TOEIC800点+英検準1級:読み書き中心の業務に加えて、会話力・実務対応力もあると判断されやすい

  • TOEIC700点+英検2級:英語を学び続けている姿勢や、実用英語を重視する熱意を伝えられる

このように、TOEICと英検の併用は、企業側の評価軸に多面的に応える戦略となり、特に競争の激しい就活においては大きな武器となります。

高校生は英検何級から目指す?

高校生は英検何級から目指す?

次に、高校生の場合を見ていきましょう。

高校生が目指すべき級は何級でしょうか。

大学受験で英検取得をアピールすると優遇されるケースもあるため、細かくチェックしていきます。

高校生が目指しやすいのは準2級〜2級

高校1〜2年生で英検準2級合格を目指すのは、現実的かつ効果的な目標です。

準2級では高校中級程度の英語力が問われるため、学校の学習と歩調を合わせながら、無理なく挑戦できます。

そして高校卒業までに2級を取得しておけば、大学受験で英語優遇措置を受けられるほか、就職や留学準備の土台としても有利になるでしょう。

英検2級で大学入試の英語優遇が受けられる学校は多数

多くの私立大学では、英検2級以上のスコアを提出することにより、入試時の「英語試験の免除」「満点換算」などの外部試験利用制度を導入しています。

たとえば、以下のような大学で活用されています。
(学部によっては適用されていないケースがあるので要注意)

  • 関西大学:英検2級以上で英語試験免除
  • 立命館大学:英検準1級・2級で優遇あり
  • 青山学院大学:英検2級以上で外部英語試験として利用可
  • 明治大学:英検2級〜準1級でスコア換算、学部により優遇措置あり
  • 中央大学:英検2級以上で英語外部検定利用入試に活用可能

英検受験時のスコア表に記載されている「CSEスコア」を判定の基準としている大学は多く、希望する大学が適用しているかどうかと、大学が求めているレベルを調べておきましょう。

外部試験利用制度を活用すれば、ほかの教科の対策に時間を割けるようになり、総合的に大学合格の可能性を高められるので、ぜひ活用しましょう。

高校の授業だけでは足りない?効率的な学習法の紹介

では英検合格に向けて、具体的にどのように勉強したらよいのでしょうか。
高校の授業はリーディングやリスニングが中心のため、どうしてもスピーキングやライティングの対策が手薄になりがちです。

そのため、以下のような方法で効率的に学習を進めましょう。

学習方法内容・ポイント
過去問形式に慣れ出題傾向を把握
長文読解と
リスニング教材の併用
実践的な語彙・表現に触れる
録音&フィードバックで
スピーキング対策
自分の発音や話し方を
客観的に確認
スマホアプリや
英検対策講座の活用
空き時間の有効活用

英検は出題形式が決まっているため、まずは型に慣れることが重要です。
過去問を繰り返し練習したり、二次試験対策として自分が発話した内容を録音し英会話の先生に聞いてもらったりするのもよいでしょう。

おのずと自分の得手不得手が見えてきて対策しやすくなります。

中学生は英検何級から目指す?

中学生は英検何級から目指す?

これまで社会人、大学生、高校生と見てきましたが中学生は何級を目指すのが良いのでしょうか。

中学生の英検受験は、本格的に学びだした英語の「基礎固め」と、高校受験の際に活用するケースが多いとされています。

それでは、具体的に目指すべき級を見ていきましょう。

英検準2級が「内申点加点」や「優遇措置」の基準に

中学生が目指すべき級は準2級です。

というのも、私立高校や一部公立高校では、英検準2級の取得を内申点の加算や、推薦の基準の一つとしているからです。

準2級は日常会話や短文が理解できるレベルです。
少しずつ理解できることが増え、英語の楽しさに目覚めてくるのも、この頃といえるかもしれません。

そのような意味でも準2級は、次へのステップのモチベーションを高める重要な足掛かりになるでしょう。

英検が高校入試で評価されるタイミング

高校入試に英検を使う場合、いつまでに取得すればよいのでしょうか。

答えは、中学3年の夏〜秋の英検受験(第1回・第2回)までです。
これが高校入試で評価対象となる最後のタイミングです。

3級から準2級を取得するまでに平均で1年かかるといわれていますので、中学2年から準2級取得を意識して対策するのがベストです。

しっかりと期限内に準2級までを取って、高校入試を有利に進めましょう。

注意点と学習のコツ

中学生が英検の学習をする際の注意点とコツは、以下の通りです。

  • 時間のかかるリスニング・スピーキング対策は早めに
  • 教科書英語だけでなく実践的な演習問題にも取り組む
  • 英語日記などで表現力を強化

学校の先生に協力してもらい、早めにスピーキング練習に取り組みましょう。

過去問を使い、英検特有の型に慣れておくと安心して本番を迎えられます。

また英語日記は英検対策に非常に有効な方法です。

最初から英語で書くと知っている英語のみで書くことになってしまいますので、最初に日本語で書いたものを後から英語に翻訳すると表現の偏りがなくなり、新しいボキャブラリーやイディオムに触れられるため、おすすめです。

小学生・幼児は英検何級から受けられる?

小学生・幼児は英検何級から受けられる?

小学校での英語教育が始まったことで「早いうちから英検を」と意気込んでいらっしゃるパパママは多いことでしょう。

しかし、小学生や幼児でも英検は受けられるのでしょうか。

ここでは年長~小学生が受けやすい級について見ていきましょう。

年長〜小学生が受けやすいのは5級・4級 英検Jr.も選択肢に

英検は年齢制限がないため、小さな子でも受験すること自体は可能です。

ただし試験に親は同席できないため、一定時間1人で静かに集中して受験できる年齢である必要があります。

また、ほかの受験者の集中を妨げるような行為をしないよう、受験にあたってはその子の特性を周りの大人がしっかりと見極めて、受験できるかどうか判断する必要があります。
英検の公式サイトに受験できるかどうか適性を測るチェックテストがあるので、活用してみてください。

落ち着いて1人で受験できる年長〜小学生であれば、英検5級の受験がおすすめです。
5級はリスニングが中心で、文法知識がなくても対応しやすい構成になっています。
5級に合格したら4級、3級と一歩ずつレベルアップしていきましょう。

なお英語学習を始めたばかりの子には、英検Jr.という選択肢もあります。
この試験は、ゲーム感覚で英語に触れることができます。

受験する子の特性やレベルに合わせて、最適な級を選びましょう。

遊びながら英語に親しむ学習スタイル

英語に触れ始めたばかりの幼児〜小学生にとって「英語」は、「勉強」として学ぶものではなく、日常の中で日本語と同じ感覚で自然に親しむものと捉えると、とっつきやすくなり英語がきらいになりません。

具体的には、以下のような英語に親しむ学習スタイルが特に有効です。

  • 英語の絵本やアニメ視聴
  • フォニックスや英語のリズム遊び
  • 親子での英会話タイム

子供が「英語って楽しい」と感じられることが何より重要。

それを目標に、毎日親子で楽しみながら取り入れていきましょう。

家庭での取り組み

子供の英語学習において、家庭でできる取り組みはたくさんあります。

英検5級を目指す子供には、以下のような学習法があります。

  • フラッシュカードや単語カードで語彙力強化
  • タブレット学習や英語アプリで継続的な学習
  • 毎日「英語時間」を作る

単語についてはまっさらな状態からスタートするわけですから、日々コツコツとカードを使って語彙力アップを目指しましょう。

デジタルネイティブ世代の子供たちには、隙間時間を利用したタブレット学習やアプリも有効です。

毎日「英語時間」を作ることで、英語と日本語の境界線が薄くなっていくのではないでしょうか。

親が英語を使い楽しんでいる姿を見せることも重要なので、ぜひ楽しむ心を忘れずに親子で英語時間を過ごしてみてください。

英検とほかの英語資格試験のレベルの違いは?

英検とほかの英語資格試験のレベルの違いは?

英検とほかの英語資格試験のレベルが気になる方は多いことでしょう。

ここでは英検とそのほかの試験の違いを解説します。

なお、形式や目的が違うので一概にレベルを点数で比較するのは難しいので、一般的にいわれているレベル感もお伝えします。

英検とTOEICのレベルの違い|ビジネス英語に強いのはどっち?

ビジネス英語が中心のTOEICは、リスニングとリーディングに焦点を当てています。
ビジネス英語、特に職場で即戦力として英語力をアピールするにはTOEICが有効。

一方、英検はライティングやスピーキングを含む4技能を評価するため、総合力を測るのに適しています。

ビジネス英語ではTOEICに軍配が上がります。

英検とTOEFLのレベルの違い|留学向きの試験とは?

TOEFLは、留学や大学進学に向けた学術的な英語力を測る試験です。

英検1級や準1級は一部の大学でTOEFLの代替として認められることがありますが、海外進学を目指すならより広く適用されているTOEFLの方が適しています。

英検とIELTSのレベルの違い|海外移住や大学進学に必要なのは?

IELTSは、イギリスやオーストラリアなどでの大学進学や移住申請に使われます。

海外留学や海外での就職を目的に英語を学ぶなら、英検よりも信頼度の高いIELTSの取得に力を注ぎましょう。

それぞれの試験の特徴や目的を知って、自身が目指すべき目標に一歩ずつ近づいていきましょう。

英検はTOEIC・TOEFL・IELTSの何点相当?

では、英検の級はほかの試験では何点に相当するのでしょうか。

1級~5級をTOEIC・TOEFL・IELTSに換算すると、以下の表のようになります。

英検級TOEIC換算TOEFL iBT換算IELTS換算
1級850〜950点100〜110点7.0〜8.0
準1級700〜800点71〜90点5.5〜6.5
2級500〜600点42〜50点4.0〜4.5
準2級400〜500点35〜42点3.5〜4.0
3級300〜400点30〜34点3.0〜3.5
4級200〜300点25〜29点2.5〜3.0
5級120〜200点15〜24点2.0〜2.5

※準2級プラスは5/18時点で未実施のため記載なし

上記はあくまで目安の点数です。

各試験には出題傾向や評価基準に違いがあるため、スコアが完全に対応しているわけではありません。

しかし、レベル感を把握する際の参考にはなります。

たとえば、目指している英検の級相当のTOEIC点数も合わせて取得すると、より高く評価されます。

今一度どこを目指すべきかを見直し、目標達成を目指しましょう。

英検レベル別おすすめ学習法と参考書

英検レベル別おすすめ学習法と参考書

ここでは、対象となる年齢別におすすめの勉強法と参考書を紹介します。

それぞれのステージで、使える時間や学習レベルが異なるため、勉強の仕方もそれぞれ変わってきます。

一つずつ順番に見ていきましょう。

社会人向け:スキマ時間に学べるアプリ・通信講座

学生と比べ、社会人には勉強に割く時間がありません。

隙間時間を利用し、アプリやラジオなどで効率的に学びましょう。

おすすめ勉強法&参考書

レシピーはAIを使って隙間時間に勉強できますので、通勤中におすすめです。

ベストティーチャーは英検対策コースがあり、対策の難しいライティングやスピーキング、作文の添削も行っています。

また、アルクの単語帳は、級が上がるごとに難しくなるボキャブラリーの強化がスムーズに行えます。

高校生向け:過去問と文法強化教材

高校生は、高校の勉強にプラスして英検頻出の単語や出題形式に慣れる必要があります。

おすすめ勉強法&参考書
  • Next Stage(文法・語法)
  • DUO 3.0(単語・熟語)
  • 英検過去6回全問題集

これらの参考書は、高校生が身に付けておかなければならない文法や単語を網羅していますから、大学受験にも効果的です。

過去問を繰り返し解き、問題に慣れた上で本番を安心して迎えましょう。

幼児・小学生向け:絵本・アニメ・英語ゲーム

幼児〜小学生については、とにかく「英語は楽しいもの」と感じる環境を作るのが「英語が得意になる」カギです。

おすすめ勉強法&参考書
  • 英語アプリ「ネイティブKIDS
  • 英語絵本(オックスフォード・リーディング・ツリー、 Dr. Seussなど)
  • YouTube Kids英語チャンネル

昔ながらの絵本だけでなく、YouTubeやアプリなど最新のツールも使って子供たちが楽しく学べるようにしていきましょう。

幼少期に身に付けた英語は、生涯の武器になることは間違いありません。

【年齢・目的別】英検受験級についてのまとめ

ここまで年齢、目的別に英検の受験級について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

ご自身の受けたい級は決まりましたか?

改めてまとめると以下のようになります。

  • 社会人:準1級〜1級で海外赴任やビジネス英語に対応
  • 大学生:2級以上で就活を有利に
  • 高校生:準2級〜2級で大学入試の英語優遇
  • 中学生:準2級で内申点加点や推薦基準に対応
  • 小学生・幼児:5級〜4級、英検Jr.で楽しく英語に親しむ

年齢や目的に応じた最適なレベルで英検を始めることで、学習の成果を最大化できます。

ぜひ目標を明確にして、今いるところから一歩前進しましょう。