分からない英語に遭遇した時に役立つ翻訳アプリは、海外やビジネスシーンでとっさに英語が出てこない時に非常に便利なツールです。
また、難解な英文読解や単語の勉強においても活躍します。
とはいえ、中には翻訳が不自然なものや正確でないものもあります。
この記事では、翻訳アプリの選び方と、安心して利用できるおすすめ翻訳アプリ5つ紹介します。
目次
翻訳アプリの選び方
まず、アプリを選ぶ時に大切なことは、翻訳機能だけでなく、利用する目的に合った機能がついているのかを見極めることです。
翻訳アプリを選ぶ際に注目しておくべきポイントを以下で4つ紹介します。
- 英語のみ対応か多言語対応か?
- 音声入力と読み上げ機能があるとコミュニケーションが楽!
- カメラで撮影して翻訳する機能がついているアプリもある
- オフラインでも使えるとより安心
1.英語のみ対応か多言語対応か?
翻訳アプリには、英語のみの一言語に特化したタイプと、多言語に対応したタイプの2種類が存在します。
ビジネスシーンなどで主に英語圏の客に接している方や、生活の中で英語の学習に力を入れている方は、英語の翻訳に特化したシンプルで使いやすい翻訳アプリを選ぶとよいでしょう。
一方、海外旅行や仕事の業務の中で、英語圏以外の地域に渡航したり、多国籍の客とのやりとりや業務を取り扱ったりしている場合は、英語以外の言語にも対応している翻訳アプリなのかを確認して選ぶことをおすすめします。
2.音声入力と読み上げ機能があるとコミュニケーションが楽に!
文字入力しかできないアプリだと、渡航先やビジネスシーンなどで、すぐに返答をしなければいけない場面では使い物になりません。
音声入力機能があれば、瞬時に自分の伝えたいことが翻訳され、相手に知らせてくれます。
中には読み上げ機能がついているアプリもあります。
この機能がついていると、機械が翻訳してくれた英文を正確に発音できなくて通じない時に、正確な発音で相手に伝えてくれるので、スムーズなコミュニケーションがとれるようになります。
音声入力機能のついたアプリを選ぶ時は、自分の声を正確に拾ってくれるのか試してみて、性能がよいものを選びましょう。
3.カメラで撮影して翻訳する機能がついているアプリもある
渡航先や勉強、仕事をしている中で、意味が分からない単語や長い文章に出会うことがあります。
特に長文や長い綴りの単語を文字入力すると、時間も手間もかかりますし、当然発音も分かえりませんから音声入力も使えません。
そんな時、カメラ機能のある翻訳アプリなら、分からない英語を写真に撮るだけで訳を表示してくれます。
長い文書の一部分だけを翻訳したい時に、1箇所だけ指定して表示させる機能がついたアプリもあるので、渡航先でもビジネスシーン、また英語学習する中でも、この機能がついていると非常に重宝します。
4.オフラインでも使えるとより安心
電車内や飛行機内など、電波状態が悪くネットが不安定な環境にいる時、翻訳ができず困った体験をされた方は多いのではないでしょうか。
そのような時にオフラインでも使える翻訳アプリなら安心です。
アプリによってはオフラインモードにすると機能が制限されることがあるので、事前に確認することをおすすめします。
旅行先や移動中など、ネットが不安定になりやすい時に使用することが多い方は、オフラインに対応した翻訳アプリを選んでください。
おすすめ無料翻訳アプリ5選
ここからは、さきほどの4つのポイントを踏まえ、多言語に対応した翻訳アプリ2つと、英語に特化した3つのアプリを、それぞれの特徴を押さえながら紹介していきます。
1.Google翻訳
翻訳アプリの中で人気が最も高いのは、グーグルが出しているGoogle翻訳です。
文字入力、音声入力、写真入力のすべてに対応している上、対応言語はなんと100言語以上もあり、リアルタイムカメラ翻訳を搭載しているのも魅力です。
主な機能や特徴は以下のとおりです。
- テキスト翻訳+手書き入力
- オフライン使用(テキスト翻訳のみ。使用する言語を事前にダウンロードしておく必要がある)
- リアルタイムカメラ翻訳+写真翻訳
- 音声翻訳+読み上げ
- 翻訳した言葉やフレーズの保存
- 対応言語:100言語以上
2.Microsoft翻訳
Google翻訳に次いで人気急上昇中の翻訳アプリが、Microsoftが出しているMicrosoft翻訳です。
こちらもオールマイティな機能を備えており、それに加えて会話相手に画面を見せやすくする共有ビュー機能がとても便利です。
- テキスト翻訳+手書き入力
- 音声翻訳+読み上げ
- 写真翻訳
- オフライン使用可(テキスト翻訳のみ)
- 翻訳した言葉やフレーズの保存
- 役立つフレーズの学習ガイド
- 共有ビューあり
- 対応言語:70言語以上
ここからは、英語翻訳が特に優れているアプリを3つ紹介します。
3.VoiceTra
次におすすめするのは、音声入力に特化し、専門家の監修と音声言語学の研究から生まれたVoiceTraです。
この翻訳アプリの特徴は、音声認識や聞きやすい読み上げ機能に長けている情報通信研究機構(NICT)が提供する音声技術が活かされている点です。
また、翻訳結果を二重に検証するダブル翻訳機能がついている点でも安心して使えます。
以下が主な特色です。
- 高性能な音声翻訳&読み上げ
- 専門家の監修と科学的な研究に基づいた翻訳
- 翻訳結果の確認機能
- 対応言語:31言語
4.スキャナ&翻訳
続けて押さえておきたい翻訳アプリは、カメラ翻訳や写真翻訳に秀でているスキャナ&翻訳です。
このアプリには、OCR(光学文字認識)を用いた高精度な文字認識機能が搭載されており、どんな画像でも英語文字を瞬時に正確な日本語に翻訳します。
手紙、標識、長文の文書、商品ラベル、レストランのメニューなど、活字ならなんでも認識して翻訳できるのが強みです。
以下がこのアプリの強みです。
- 活字スキャン翻訳
- 読み取りテキストの履歴保存
- 翻訳の音声発信可能
- 対応言語:90言語以上
5.話す翻訳機
最後にご紹介したのが、話す翻訳機。こちらは生の会話シーンで非常に使い勝手のいいアプリです。
会話を翻訳している時に、対面にいる相手側に見やすいように共有ビュー機能がついている上、1秒以内の高速翻訳が可能なため、スムーズなコミュニケーションを取ることができます。
シンプルでかわいらしいデザインになっており、使っていて楽しい翻訳機です。
こちらのアプリの機能は以下のとおりです。
- 共有ビューあり
- 1秒以内の高速翻訳
- シンプルで使いやすいデザイン
- 手書き入力あり
- 音声翻訳、読み上げ機能つき
- 文字ズーム機能あり
- 対応言語:100言語以上
翻訳アプリの賢い使い方
英会話に困った時は翻訳アプリですべて解決!…と思いたいところですが、すべてを翻訳アプリに頼ってしまうことによって起こる弊害もあります。
忘れてはいけないことは、「翻訳アプリはコミュニケーションを手助けしてくれる機能にすぎない」ということです。
例えば、翻訳された英文を相手がどのようなニュアンスで受け取るのか、相手の言っていることを正確に翻訳してくれているのか、翻訳アプリとは言ってもほとんどが開発途上のため、時には間違った訳し方をしてしまうこともありえます。
海外で大事な顧客相手にいつも翻訳アプリを使って会話をしようとすると、相手の機嫌や信頼を損ねたり、本来伝えたかった意図に反して悪く受け取られたりする可能性もあるでしょう。
あくまでも会話の相手は生身の人間ですので、相手の状況や表情を見ながら、自分が話せる英語を基本にした上で、「これってどういうふうに言ったらいいんだろう」という状況に遭遇した時に、翻訳アプリで確認したり、補助してもらったりする使い方が理想かもしれません。
すぐに使える英会話フレーズ集
さきほどは、翻訳アプリを使う際、自分が話せる英語を土台としてアプリを英語力の補助として使うことをおすすめしましたが、基本的な英会話フレーズは、日本国内でも十分身につけることができます。
旅行先やビジネスシーンにおいて、少しでも自分自身の言葉で英語を話すことができれば、コミュニケーションをスムーズにとれることに繋がるので、翻訳アプリを準備しつつ、簡単な英語フレーズは話せるようにしましょう。
ここでは、旅行先やビジネスシーンですぐに使える英語表現を学べるフレーズ本を2冊紹介します。
1.持ち歩いて安心!旅行英会話フレーズBOOK
海外旅行で役に立つ1冊は、「持ち歩いて安心!旅行英会話フレーズBOOK」です。
1500ほどの豊富な頻出フレーズが載っていて、シチュエーションごとに対話形式で解説されていて、使いやすいと評判の高い本です。
サイズが小さく、持ち運びに便利で、出国から帰国まで、この1冊あればひとまず安心して旅ができると思います。
シチュエーションごとの会話と共にイラストが載っていることで、使いやすさも見やすさもあり、ネットが使えない場所で役立ちそうですね。
2.英会話ペラペラビジネス100
ビジネスシーンで使える英語を分かりやすくまとめたのが「英会話ペラペラビジネス100」です。
こちらは初心者にも非常に分かりやすいと人気が高く、実際に使用されている英語表現を100掲載しています。
非常に難しく解説していたり、日常では使わないような難関な表現まで掲載していたりするビジネス英語教材が多い中、この本は多くのイラストを交えながら、対話形式で英語表現を学べるようになっているため、初心者でも使いやすくなっています。
まとめ
英語が必要な状況が増えている今、海外旅行やビジネス、英語学習で翻訳アプリは非常に役に立ち、その性能も機能も、日々向上しています。
アプリごとに強みや機能が異なるので、自分の目的に合った翻訳アプリを選ぶことが大切ではありますが、翻訳アプリはあくまでも「会話のサポート」役です。
会話をする相手と、意思の疎通を図ることができているのかどうかを把握しながら使うことが大事です。
日本にいながらも簡単な英語表現は身につけられるので、翻訳アプリに頼るだけでなく、人と人との温かみのあるコミュニケーションを取るよう心掛けましょう。