
グローバル人材の育成が急務となる昨今ですが、多くの企業が「英語研修の効果が出ない」という悩みを抱えています。
本記事では、まず企業の研修担当者が検討すべき法人向けビジネス英語研修のおすすめサービスを厳選してご紹介します。
あわせて、自社に最適なサービスの選び方や研修効果を高めるポイントなどについても詳しく解説します。
2014年に英語学習を本格的に開始。学習開始からおよそ2年半でTOEIC980点・英検1級に到達。現在は試験対策から離れ、英語を実用のツールとして使い続けている。この経験をもとに、言語や学びにまつわるテーマを中心に、学習者の視点を活かした執筆を行っている。
法人向けビジネス英語研修おすすめサービス10選
法人向けのビジネス英語研修に限っても、多くのサービスが存在し、それぞれ内容や特徴は異なります。
そこで今回は、低コストで導入しやすいオンライン英会話から、短期間で確実に成果を出すコーチング、最新のAI学習や日本人講師によるサポートまで、企業の多様な課題や目的に応えられる10のサービスを厳選しました。
ELT英会話

「ELT英会話」は、1984年にロンドンで創業された英会話スクールで、ケンブリッジ大・オックスフォード大などの一流大学出身者やビジネス経験豊富なネイティブ講師による高品質な指導が特徴です。
法人向けプランでは、生成AIを活用して実務で使用する資料やメールを教材化する「完全オーダーメイドカリキュラム」を提供しています。
駐在員やエグゼクティブ、専門職など、ビジネスの現場ですぐに使える実践的な英語力が必要な方に最適です。
| 料金 | 要問い合わせ |
| 導入企業例 | ・株式会社技研製作所 |
| サポート内容 | ・導入前の課題ヒアリング、最適プランの提案 ・生成AIとプロ講師によるオリジナル教材、カリキュラム作成 ・欠席時の振替レッスン対応 ・受講者ごとの学習進捗管理、定期レポートの提出 |
| 契約人数 | 1名~ |
| 契約期間 | 要問い合わせ |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
One Month Program

「One Month Program」は、通訳・翻訳エージェントである株式会社テンナイン・コミュニケーションが開発した、ビジネスパーソン向けの短期集中型パーソナルトレーニングです。
シャドーイングやリプロダクションなど、プロの通訳者が実践するトレーニング手法を取り入れ、その名の通りわずか1か月で実践的な英語力を養成します。
法人向けのプログラムも提供されており、海外赴任や重要会議を控えたハイポテンシャル人材の育成など、急務の課題解決に最適です。
| 料金 | 要問い合わせ |
| 導入企業例 | ・株式会社ロッテホールディングス |
| サポート内容 | ・専属日本人トレーナーとネイティブ講師によるダブルサポート ・毎日の課題提出と詳細な添削レポート ・初回および最終カウンセリング、学習レポートの提出 |
| 契約人数 | 要問い合わせ |
| 契約期間 | 1か月 |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
ウィリーズ英語塾

「ウィリーズ英語塾」は、講師と受講日時を固定した担任制を採用するオンライン英会話サービスです。
法人プランでは、多くの企業が課題とする社員の学習継続率を改善するため、個人の意思に頼らない強制力のある環境を提供しています。
日本語を即座に英語へ変換する口頭英作文や、聞こえた音声を少し遅れて復唱するシャドーイングといったトレーニングを中心に、企業の目的や業界に合わせて柔軟に調整できるカリキュラムです。
| 料金 | 要問い合わせ(レッスン単価650円~) |
| 導入企業例 | ・米国最大手SNS企業日本法人 ・国内最大手電機メーカー |
| サポート内容 | ・導入前のレベルチェック、教材選定 ・担任制による継続的なレッスン指導 ・宿題と学習進捗の管理 ・レッスン中のトラブルに対する事務局サポート |
| 契約人数 | 1名~(100名以上も可) |
| 契約期間 | 3~4か月(半年以上のプランが推奨) |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
スタディサプリENGLISH

「スタディサプリENGLISH」は、リクルートが提供する国内最大級の英語学習サービスです。
1回最短3分からの「マイクロラーニング」形式を採用しており、多忙なビジネスパーソンでも移動中などの隙間時間を活用して学習を継続できます。
法人プランでは、「TOEIC® L&R TEST対策」や「ビジネス英語」など3つのコースに加え、オンライン英会話や専属コーチを組み合わせた実践的なプランも選択可能です。
また、管理者向けの学習管理システムが標準提供されており、社員の学習時間や進捗状況をリアルタイムで管理できます。
| 料金 | ■TOEIC L&R TEST対策コース ・ベーシック(6か月):14,280円 ・ベーシック(12か月):23,760円 ・パーソナルコーチ(3か月):58,000円 ・パーソナルコーチ(6か月):88,000円 ■ビジネス英語コース ・ベーシック(6か月):14,280円 ・ベーシック(12か月):23,760円 ・英会話セット(6か月):30,000円 ■新日常英会話コース■ ・ベーシック(6か月):9,180円 ・ベーシック(12か月):15,160円 ・英会話セット(6か月):25,000円 ※1名あたりの料金(すべて税抜価格) ※パーソナルコーチプランは2026年3月31日サービス終了予定です。 |
| 導入企業例 | ・ヤフー株式会社 ・全日本空輸株式会社 ・パナソニックITS株式会社 ・日本電産コパル電子株式会社 |
| サポート内容 | ・導入時の目標設定、学習修了要件の策定サポート ・学習管理システム(LMS)による進捗可視化、データダウンロード ・未利用者へのログイン勧奨メール配信機能 ・運用中の個別相談会、質問対応 |
| 契約人数 | 10名~ ※増員予定がある場合は10名未満でも相談可 |
| 契約期間 | 6か月~ ※パーソナルコーチプランのみ3か月~ |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
ワールドトーク

「ワールドトーク」は、講師の9割以上が日本人のバイリンガルで構成されているオンライン英会話サービスです。
文法説明や微妙なニュアンスを日本語で理解できるため、英会話初心者の心理的ハードルを解消します。
法人プランでは、この安心感が学習継続率の高さにつながっており、福利厚生や海外赴任前の基礎研修として適しています。
個々のレベルに合わせたマンツーマン指導を、導入しやすい低価格で提供している点が大きな特徴です。
| 料金 | ■ライトプラン ・月額:3,300円 ■ベーシックプラン ・月額:6,600円 ■トレーニングプラン ・月額:11,000円 ※1名あたりの料金(すべて税込価格) |
| 導入企業例 | ・サンドビック株式会社 ・大同メタル工業株式会社 ・合同会社テクロール ・株式会社トーテック |
| サポート内容 | ・導入前の無料相談(カリキュラム提案など) ・日本人講師による学習アドバイス ・福利厚生としての導入支援 |
| 契約人数 | 3名~ |
| 契約期間 | 3か月~ |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
ベルリッツ(Berlitz)

「ベルリッツ(Berlitz)」は、150年近い歴史を有する世界的な語学スクールです。
法人向け研修では、ビジネス英会話のみならず、異文化理解やマネジメントスキル、さらには40か国語以上の多言語対応など、企業のグローバル戦略に直結する多様なプログラムを提供しています。
講師陣は、厳しいトレーニングを受けたプロフェッショナルばかりです。
ビジネスシーンを想定したロールプレイを通じて、即戦力となるコミュニケーション能力を養います。
| 料金 | 要問い合わせ |
| 導入企業例 | ・株式会社資生堂 ・トヨタ自動車株式会社 ・大成建設株式会社 |
| サポート内容 | ・導入前の課題分析、レベルチェック ・企業ごとのカスタマイズ研修プランの設計 ・学習進捗のモニタリング、フィードバック |
| 契約人数 | 1名~ |
| 契約期間 | 要問い合わせ |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
ビズメイツ(Bizmates)

「ビズメイツ(Bizmates)」は、講師全員がビジネス経験者で構成された、ビジネス特化型のオンライン英会話サービスです。
実際のビジネスシーンを想定したロールプレイングを通じて、語学力だけでなく、即戦力となるコミュニケーション能力を養います。
法人契約プランでは、1名からの導入が可能でありながら、専用の学習管理システムによって社員の受講状況や進捗を詳細に可視化・管理できる点が大きな特徴です。
また、企業の理念や具体的な業務内容を反映したオリジナル教材の制作にも対応しています。
| 料金 | ■オンライン英会話 ・毎日1レッスンプラン:月額14,850円 ■コーチング ・30分×4回:月額39,600円 ■アプリ ・単体:月額3,960円 ・オンライン英会話とのセット価格:月額2,750円 ※1名あたりの料金(すべて税込価格) |
| 導入企業例 | ・富士通株式会社 ・株式会社ビックカメラ ・三菱地所レジデンス株式会社 |
| サポート内容 | ・導入前の無料相談、レベルチェック ・学習管理システムによる進捗可視化 ・受講促進のためのアラートメール配信機能 ・受講結果のレポート提出 |
| 契約人数 | 1名~ |
| 契約期間 | 1か月~ |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
ENGLISH COMPANY for biz

「ENGLISH COMPANY」は、第二言語習得研究の科学的知見にもとづき、学習の生産性を最大化する英語パーソナルジムです。
法人プラン(ENGLISH COMPANY for biz)では、多忙な社員でも最短90日間という短期間で成果を出せるよう、専任トレーナーが個別の課題分析と学習設計を徹底して行います。
ディクテーションやシャドーイングなどを採用し、課題に対してピンポイントでアプローチする内容です。
学習進捗は専用アプリで可視化・管理され、完走率の高い研修環境を提供しています。
| 料金 | 要問い合わせ |
| 導入企業例 | ・KDDI株式会社 ・株式会社リコー ・株式会社NTTドコモ |
| サポート内容 | ・個別のスキル課題分析、学習カリキュラムの設計 ・専任トレーナーによる日々の学習進捗管理 ・月次レポートによる学習状況と成果の報告 |
| 契約人数 | 1名~ |
| 契約期間 | 90日~ |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
スピークバディ

「スピークバディ」は、高度な音声認識技術を搭載したAIキャラクターと対話レッスンを行う、アプリ完結型の英語学習サービスです。
法人プランでは、AIが社員一人一人の発音やスピーキング能力を精緻に診断し、レベルに合った最適なカリキュラムを自動生成。個々の課題に直結した効率的なトレーニングが可能です。
また、管理者専用の管理画面を通じて、社員の学習時間や進捗状況をリアルタイムで可視化、組織全体の学習習慣の定着を支援します。
| 料金 | 要問い合わせ |
| 導入企業例 | ・株式会社フジクラ ・株式会社キトー ・ジャパン マリンユナイテッド株式会社 |
| サポート内容 | ・導入前のプラン設計、トライアル実施 ・管理者用画面による学習進捗のモニタリング ・導入後の受講継続のサポート |
| 契約人数 | 1名~ |
| 契約期間 | 90日~ |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
レアジョブ英会話

「レアジョブ英会話」は、国内最大級のオンライン英会話サービスです。
その法人向けプランとして、株式会社レアジョブの100%子会社である株式会社プロゴスが、企業の課題解決に特化したサービスを提供しています。
法人契約では、6,000名以上の在籍講師のなかから厳選された「ビジネス認定講師」がレッスンを担当するほか、国際基準(CEFR)に準拠したAIスピーキングテスト「PROGOS(プロゴス)」を活用し、社員の英語力を定量的に可視化できるのが大きな特徴です。
| 料金 | ・毎日25分プラン:月額12,980円 ・月12回プラン:月額13,970円 ・月15回プラン:月額16,870円 ほか ※1名あたりの料金(すべて税込価格) |
| 導入企業例 | ・株式会社アトラス ・同志社女子大学 ・アサヒグループホールディングス株式会社 |
| サポート内容 | ・学習管理システムによる受講進捗の一元管理 ・学習法セミナーおよびモチベーション向上支援 ・AIスピーキングテスト「PROGOS」による効果測 |
| 契約人数 | 要問い合わせ |
| 契約期間 | 要問い合わせ |
| 資料請求 カウンセリング | あり |
ビジネス英語研修とは?法人向け英語教育が重視される背景

なぜ今、法人向けの英語研修がこれほどまでに重視されているのでしょうか。
その背景には、変化するビジネス環境と、組織として取り組むことによる明確なメリットが存在します。
グローバル人材育成と企業の競争力
国内市場の縮小が加速する昨今、多くの企業にとって海外への販路拡大は、もはや企業の存続をかけた避けて通れない課題です。
この局面において、英語教育を「海外担当者だけの問題」と捉え、組織全体での取り組みを怠った場合、単に海外進出が遅れるだけでなく、既存の国内ビジネスにおいても深刻な機会損失を招くリスクがあります。
たとえば、訪日外国人の爆発的な増加や、労働人口減少に伴う外国人材の採用拡大により、たとえ国内拠点であっても、英語でのコミュニケーション能力はビジネスの必須インフラとなりつつあります。
この局面で英語力がボトルネックとなれば、優秀な外国人材を採用しても定着せず、海外競合との協業や、世界標準の技術・情報のキャッチアップにおいて致命的な後れを取ることにもなりかねません。
ここで頻繁に議論されるのが、「生成AIや自動翻訳ツールの進化で、英語学習は不要になるのではないか?」という疑問です。
確かにAIは、文書の翻訳やメール作成などの情報伝達を劇的に効率化します。
しかし、AIに依存しすぎることは、グローバルビジネスにおいて新たなリスクを生むことも事実です。
ビジネスの核心である信頼関係の構築や、複雑な利害が絡む交渉、トラブル時の誠意ある対応は、画面越しの翻訳機やAI任せのテキストでは完遂できません。
相手の表情や場の空気を読み、自身の言葉で語りかける熱量こそが、最終的な契約やパートナーシップを決定づけるからです。
また、AIが出力する回答の真偽やニュアンスのズレを自身で検証できないと、ビジネスにおいて重大な過失責任を招きかねません。
つまり、これからの時代に求められるのは、「AIをツールとして使いこなすための基礎体力としての英語力」と、「ここぞという場面で人間同士の対話を成立させる英語力」の両輪です。
「英語ができる個人」を点として増やすのではなく、組織全体の英語対応力を面として強化することが、これからのグローバル市場における企業の競争力を決定づける鍵となるでしょう。
個人任せにしない企業研修のメリット
英語学習を社員個人の自主性や自己啓発に委ねることには、限界があるだけでなく、組織としての成長を阻害するリスクさえあります。
第一に、独学では学習の方向性が個人の興味や得意分野に偏りがちです。
企業が求めているのは日常英会話ではなく、自社の業界用語を使いこなし、自社製品を魅力的にプレゼンし、タフな交渉をまとめる実務直結のスキルではないでしょうか。
研修として導入することで初めて、経営戦略にもとづいた必要なスキルを、体系的かつ効率的に習得させることが可能になるのです。
第二に、先ほども触れた、安易なAIへの依存を防ぐ意味でも研修は重要です。
個人の判断に任せると、学習の労苦を避けるために翻訳ツールに頼りきりになり、結果として本人のスキルがまったく向上しないという事態が起こり得ます。
企業研修として、AIを使うべき場面と、自力で話すべき場面の線引きを教育し、適切な負荷をかけたトレーニングを提供することで、真の実力を養うことができるでしょう。
加えて、企業研修により、全社員の語学レベルをCEFRやTOEICなどの統一指標で可視化・管理できる点は、組織運営上の大きなメリットです。
客観的なデータにもとづく適材適所の人員配置が可能になるほか、企業が社員のスキルアップに投資することでエンゲージメントが高まり、優秀な人材の離職防止にも寄与します。
法人向けビジネス英語研修の主な種類と特徴

一口に英語研修といっても、その形態は多岐にわたり、得られる成果やコスト感も大きく異なります。自社の課題に最適なのはどのタイプでしょうか。主な4つの種類について解説します。
オンライン英会話(マンツーマン・グループ)
オンライン英会話は、現在、最も多くの企業で導入されている主流のスタイルです。PCやタブレットを通じて、遠方の講師と直接会話を行います。
オンライン英会話の最大のメリットは、アウトプット量の確保とコストパフォーマンスです。従来の通学型と比較して安価であるため、全社員対象の福利厚生や、若手社員の底上げといった施策として大規模に導入しやすいのが特徴です。
また、場所と時間を選ばないため、リモートワーク中の社員や多忙な営業職でも隙間時間を活用して受講でき、業務への支障を最小限に抑えられます。
オンライン英会話では、サービスによって、マンツーマンレッスンのほかグループレッスンを提供しています。
マンツーマンレッスンは、個々のレベルに合わせて話す時間を最大化できるため、スピーキングに対する心理的ハードルを下げるのに最適です。
グループレッスンは、他の参加者の発言から学べるほか、受講者同士で適度な競争心が生まれるため、チームビルディングの効果も期待できます。
英語コーチング・短期集中プログラム
「予算はあるが、英語教育に割く時間が足りない」「海外赴任まであと3か月しかない」といった層に最適なのが、このタイプです。
単に英語を教えるだけでなく、専属のトレーナーが受講者一人一人に付き、学習プランの設計から、進捗管理、モチベーション維持まで徹底的に管理してくれます。
第二言語習得論などの科学的根拠にもとづき、最短ルートで成果を出すためのカリキュラムが組まれるため、時間の限られるエグゼクティブや選抜人材向けとして費用対効果が高い方法です。
「独学では続かない」「何から手をつければいいかわからない」という悩みや迷いが排除されるため、短期間でのスコアアップや実力向上も可能でしょう。
講師派遣・通学型(オフライン)
講師がオフィスに来社、または、社員がスクールに通って対面で指導を受ける、従来ながらの研修スタイルです。オンライン全盛の今だからこそ、その臨場感と非言語コミュニケーションの価値が見直されています。
画面越しの会話では伝わりにくい、相手の空気感を読む力、アイコンタクト、間の取り方など、高度な対人スキルを磨くのに最適な方法です。
重要な商談、契約交渉、大人数の前でのプレゼンテーションなど、失敗できない場面を想定した実践的なロールプレイングにおいては、対面研修に勝るものはありません。
また、会議室に集まって行うグループワークは、強制力と一体感を生みやすく、集中して研修に取り組ませたい場合に適しています。
eラーニング・アプリ学習
PCやスマートフォンを使い、動画講義の視聴や問題演習を行う自習型のスタイルです。
最大の強みは、圧倒的な低コストとスケーラビリティ(拡張性)です。
講師を拘束しないため、数百人〜数千人規模の全社員に対して一斉に教育機会を与えることができます。
従来は単語や文法、TOEIC対策といったインプット学習が中心でしたが、近年はAI技術の進化により、発音矯正や会話練習などのアウトプットまでカバーできるサービスが急増しています。
「いきなり外国人と話すのは怖い」という人でも、AI相手なら気兼ねなく練習できるため、心理的なハードルを下げる効果も抜群です。
基礎固めとしてはもちろん、オンライン英会話へステップアップするための準備段階としても有用です。
管理者側で学習データを一元管理しやすいため、人事評価と連動させやすい点もメリットと言えるでしょう。
法人向けビジネス英語研修の選び方

数ある法人向け英語研修サービスのなかから、自社に最適な研修をどのように選定すればよいのでしょうか。
導入後のミスマッチを防ぐために押さえておきたい、4つのポイントを解説します。
研修の目的を明確にする
まず、今回の研修が「誰の」「どのような課題」を解決するためのものなのか、導入の目的を具体的に定義する必要があります。
目的によって、選ぶべきサービスの種類とコスト感が大きく異なるからです。
たとえば、「全社員の英語リテラシーを底上げしたい」という目的であれば、安価で大量のアカウントを発行でき、各自が隙間時間に取り組めるアプリ学習やオンライン英会話が適しています。
一方、「来月から海外現地法人の責任者となる幹部候補を仕上げたい」といった緊急度の高い目的であれば、コストがかかっても、個人の弱点を徹底的に潰し、最短距離で成果を出すコーチングや短期集中プログラムを選ぶのが正解です。
目的が曖昧なまま、なんとなく「安くて評判が良さそうなところ」を選ぶのが、失敗しやすいパターンです。
ターゲット層とゴール(TOEIC〇〇点、英語会議で発言できるレベルなど)を具体的に設定してから比較検討に進みましょう。
学習管理システムとサポート体制
研修担当者にとって最も避けたいのは、導入後の管理業務による負担増と、社員の離脱(挫折)です。
これらを防ぐ仕組みがベンダー側に備わっているかを確認しておきましょう。
まず管理面では、社員の受講状況やテスト結果をリアルタイムで可視化できる学習管理システム(LMS)の機能が必須です。
進捗レポートを自動生成し、人事の手間をかけずにROI(投資対効果)を測定できるかがポイントになります。
継続面では、学習が停滞している社員へのフォロー体制が重要です。
システムによる自動アラートだけでなく、専門のカウンセラーによる定期面談など、モチベーション低下による離脱を防ぐための人的サポートがあるかどうかもチェックしてください。
実務に直結するカリキュラムと教材のカスタマイズ性
市販の教材をなぞるだけの汎用的な研修では、現場で使える生きた英語力は身につきにくいものです。
自社のビジネス現場に即したカスタマイズが可能かどうかが、研修の質を左右する大きなポイントとなります。
確認すべきは、業界特有の専門用語やビジネス慣習に対応したカリキュラムが組めるかどうかです。
さらに一歩踏み込んで、自社で実際に使用しているプレゼン資料や英文契約書などを教材として持ち込み、それをベースにしたロールプレイングが可能かどうかも確認しましょう。
すぐにでも現場で使える実践的なカリキュラムがあると、社員の英語学習への意欲も高まるでしょう。
予算と費用対効果のバランス
コストを比較する際は、単に月額料金の安さだけで判断するのは危険です。
コスト削減は重要ですが、単価の安さだけでサービスを選ぶと、「安かろう悪かろう」となり、結局誰も使わなくなるというリスクがあります。
目先の導入コストではなく、期待できる成果を含めたトータルの費用対効果で判断しましょう。
一見、高額に見えるサービスでも、厚生労働省の人材開発支援助成金などの対象となれば、実質的な負担を大幅に抑えられるケースがあります。
今回紹介したサービスのなかでは、助成金申請のサポートまで行う「スピークバディ」や、制度活用を案内している「レアジョブ英会話」がその例です。
また、英語学習サービスのなかには、目標スコアに到達しなかった場合などのために、成果保証制度(返金や期間延長)を設けているところも少なくありません。
こうした制度を設けているということは、それだけカリキュラムに自信がある裏返しとも言えます。
ビジネス英語研修の効果を高めるポイント

英語研修の効果を最大化し、確実に成果につなげるためには、導入後の運用においても押さえておくべきポイントがあります。
導入前のレベルチェックと目標設定
研修の失敗で最も多いのが、「とりあえず英会話を始めればなんとかなるだろう」という曖昧なスタートです。
現状のスキルレベルと到達すべきゴールが明確化されていない状態では、適切なカリキュラムを組むことができず、成果の検証も不確かなものになります。
導入前には、TOEICや、国際的な言語指標であるCEFR(セファール)にもとづいたスピーキングテストを実施し、社員の現在地を客観的な数値として把握してください。
そのうえで、「いつまでに」「どの指標を」「何点まで上げるか」という具体的な目標を設定します。
そうすることで、研修の道筋が明確になり、社員自身も「どれぐらい頑張ればいいのか」という距離感を掴めるため、挫折を防ぎやすくなります。
継続するためのフォローとインセンティブ
ビジネス英語の習得において最大のハードルは、継続の難しさです。
これを社員個人のやる気やプライベートな時間の犠牲に依存している限り、組織的な定着は望めません。
会社として「英語学習は業務の一環である」という明確なメッセージと環境を用意する必要があります。
具体的には、業務時間内での学習(レッスン受講)を許可したり、目標スコアを達成した場合の人事評価への加点や報奨金制度を設けたりといった施策が有効です。
会社がコストを投じて英語学習をバックアップする姿勢を見せることで、社員の意識も、「受けさせられている研修」から「キャリアアップのために能動的に受けている研修」へと変わるでしょう。
定期的な効果測定とフィードバックの実施
せっかくの研修も、やりっ放しでは効果は望めません。
導入後は、月次での進捗確認と、四半期や半年ごとの効果測定を行い、PDCAサイクルを回す必要があります。
受講率や学習時間のモニタリングはもちろんですが、重要なのは「実際に話せるようになったか」の検証です。
定期的にスピーキングテストを実施し、能力の伸びを可視化する必要があります。
その結果をもとに、研修担当者や上司が面談を行い、「伸びた点はどこか」「次の課題は何か」をフィードバックすることで、学習のマンネリ化を防ぎ、次のステップへのモチベーションを高めることができます。
なお、進捗が芳しくない場合は、プランの見直しやカリキュラムの変更の判断も必要です。
ビジネス英語研修に関するよくある質問

ビジネス英語研修の導入を検討する際によくある質問とその答えをまとめました。
- 効果が出るまでにかかる期間の目安は?
- 個人のレベルや目標によっても異なるものの、一般的には3か月~半年が目安です。
ただし、成果を実感するには一定期間の継続が不可欠です。
短期間で結果を出したい場合は、学習密度を高めたコーチングや短期集中プランの活用も検討しましょう。
- 英語が苦手な社員へのケアはどうすればいい?
- 初心者向けのケアには、日本人講師やAIアプリの活用が有効です。
いきなり外国人講師と話す心理的ハードルを下げ、基礎を固めることができます。
また、レベル別にクラスを分けることで、実力差による劣等感を感じずに学習できます。
- 助成金や人材開発支援助成金は使える?
- サービスの条件を満たせば対象となる場合があります。
人材開発支援助成金は多くの研修で活用されていますが、適用には所定の訓練時間などの要件があることに注意が必要です。
助成金を希望する場合は、申請サポートの有無を含め、事前に必ず確認してください。
法人向けビジネス英語研修についてのまとめ
法人向けビジネス英語研修は、単なる福利厚生ではなく、企業の未来を左右する重要な投資です。
成果を出すためには、目先のコストだけでなく、自社の課題や目的に合致したサービスを選ぶことが成功の鍵となります。
多くのサービスが無料体験や資料請求を受け付けています。
まずは比較検討し、自社のグローバル戦略を支える最適なパートナーを見つけることから始めましょう。
