英語学習には様々な方法がありますが、英会話のDVDを教材として使うのは効果的なのかどうか、気になるという人は多いのではないでしょうか。
好きなドラマや映画、アニメなどのDVDで学習ができれば、楽しく勉強を続けられそうですが、本当に意味があるのか疑問に感じる人はいると思います。
そこでこの記事では、大人が英語学習をする際、ドラマや映画などのDVDが英語力向上に効果的なのかについて、詳しく解説していきます。
また、記事の後半ではDVD以外のおすすめの学習方法として、本やオンライン英会話についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
DVDで英会話を学ぶことは可能!上手く使えば英語力向上に効果的
気軽に楽しく見ることのできるDVDですが、上手に使えば英語力向上に非常に効果的です。
映画やドラマなどのDVDでは、日常生活で使う生きた英語が使われているため、実践で使える表現を効率良く学ぶことができます。
その上、英会話講座などに比べると、登場人物がナチュラルなスピードで会話をしているため、リスニング力向上にも非常に効果的です。
また、テレビを見る感覚で気軽に継続できるという点でも、英会話上達に効果があります。
DVDでの学習は忙しい人でも可能?隙間時間を上手く使うコツも紹介
大人が英語学習をするにあたって、忙しくても学習を続けることができるのかどうかは、とても重要なポイントです。
仕事が忙しくて英語学習に使える時間が限られている人や、家事や育児で自分の時間を作ることが難しい人は多いと思います。
DVDを使っての学習は、そのような忙しい人でも無理なく継続することができるというメリットがあります。
ドラマやアニメのDVDは、1話が30分~1時間ぐらいで構成されていることが多く、少しずつ学習するのに向いています。
映画のDVDを学習に使う場合は、1~2時間のまとまった時間が必要ですが、ドラマやアニメは平日に、映画は週末に見るといった感じで学習計画を立てると、効率良く学習することが可能です。
また、隙間時間にも学習したいという人におすすめなのが、DVDを見て気になったフレーズや語句等を、ノートやメモ帳に書き留めておく方法です。
ノートを持ち歩けば、電車の中や仕事の休憩時間などにいつでもDVDの内容を復習することができますし、自分の手で記入することでフレーズや表現が記憶に残りやすくもなりますので、DVDを使って英語学習をする際はぜひ一度試してみてください。
DVDでの英語学習のコストパフォーマンスがいい理由とは?
英語を学習する際に、できるだけコストを抑えて学習したいという人は多いと思います。
英語学習は長期戦になることが多いので、オンライン英会話や英語教室のように、月会費を払い続ける勉強法だと、金銭的に負担になってしまう可能性があります。
その点、DVDを使っての英語学習は、1枚を繰り返して見ることが多いため、費用をあまりかけなくても学習を続けることができます。
1枚のDVDを使って、リスニングのトレーニングをしたり、登場人物の台詞を真似してスピーキングの練習をしたりと、同じDVDで様々なトレーニングをすることができるのが、DVDを使った学習の大きな特徴です。
また、100枚のDVDを見るより、1枚のDVDを100回見て内容を定着させる方が英語力向上に効果的と言われていますから、頻繁に買い替える必要はありません。
なお、DVD1枚あたりの値段は3~4,000円ぐらいのものが多く、1万円以上することが多い買い切り型の通信教育講座と比べても、かなりリーズナブルな料金で学習をすることができます。
コストを抑えて長期的に英語を勉強したいという人は、DVDを使っての英語学習を検討してみましょう。
DVDを英語教材として使うメリットやデメリットとは?
忙しい人でも学習しやすく、コストパフォーマンスがいいDVDを使っての英語学習ですが、メリットばかりという訳ではありません。
そこで、ここからはDVDを使っての英語学習における具体的なメリットとデメリットを、他の学習方法と比較しながら詳しく解説していきます。
DVDを英語教材として使うメリット
まず、一番大きなメリットは、楽しみながら学習できることです。
好きなドラマや映画のDVDを教材にして学習できるので、勉強しているという意識がなく、楽しく学習を続けることができます。
他には、映像と一緒に表現やフレーズを覚えることができるので、覚えたことを使用するシーンをイメージしやすいというメリットもあります。
テキストや参考書で英会話を覚えると、実際に使うシーンをイメージしにくいため、いざ会話しようとすると英語が出てこない、ということが少なくありません。
その点、DVDを使って学習すると、登場人物の会話を通して覚えた表現の使い方を学べるため、実践で使える英語力を効率良く身につけることができます。
また、多くの日本人が苦手にしているリスニングやスピーキングを、同時に学習できるのもDVDの大きな魅力です。
映画やドラマの登場人物は、ネイティブスピーカー同士が実際に会話するスピードで英語を話すので、音声を聞き続けることでナチュラルな会話のスピードに慣れることができます。
最初は聞き取りが難しいかもしれませんが、続けていくうちにリスニング力は飛躍的に向上します。
リスニングだけではなく、登場人物の会話を真似ることでスピーキングのトレーニングをすることも可能です。
発音やイントネーションまでしっかり真似することで、「日本人特有の英語」から脱却し、ネイティブに通じる英語の発音を身につけることができます。
DVDを英語教材として使うデメリット
DVDを英語教材として使うデメリットは、自己流で学習するため効果が出にくい可能性があることです。
例えば、自分のレベルに合わないDVDを選んでしまい、簡単すぎたり難しすぎたりして、挫折してしまう人は少なくありません。
また、発音を間違えたままスピーキングの練習を続けてしまったり、同じ映像を何度も見ることでマンネリ化してしまったりする可能性もあります。
他にも、強制力がないため、つい学習をサボってしまう可能性があるのもデメリットの一つです。
英会話教室のように、講師によってスケジュールを決められている訳ではないので、学習する強い意志を持った人でないと続かないことがあります。
従って、DVDを使って英語学習をする際は、自分で学習スケジュールをきちんと立て、最後までやり通すという気概が必要です。
本やオンライン英会話で学習するのもおすすめ
ここまで、DVDを使っての英語学習について解説してきましたが、学習者のライフスタイルや性格によっては、他の学習方法で勉強する方が、英語力向上に効果的な可能性があります。
そこで、ここからはDVD以外のおすすめの英語学習方法として、参考書などの本やオンライン英会話を使った学習法を紹介していきます。
それぞれのメリットやデメリットも合わせて解説しますので、参考にしてください。
本で学ぶメリット
参考書などの本は持ち運びが簡単なため、場所を選ばずにどこでも英語学習ができるのが大きな魅力です。
コストの面でも、安いものだと1冊1,000円程度で購入できるので、オンライン英会話やDVDに比べてリーズナブルに学習できることもメリットの一つです。
また、DVDでの学習では、分からない表現があると自分でその都度調べる必要がありますが、本には文法や語句の丁寧な解説が載っていることがほとんどなので、疑問点があってもすぐに解決することができます。
従って、英語の表現や文法などを一からじっくり学びたいという人や、自分で分からないところを調べる時間が惜しいと感じる人は、本を使って学習することをおすすめします。
本で学ぶデメリット
丁寧な解説がつけられていることが魅力の参考書などの紙媒体すが、DVDと比べると文字ばかりが並んでいるため単調に感じてしまい、飽きてしまうことがある点には注意が必要です。
また、本だけでは日本人が苦手とするスピーキングやリスニングの学習ができず、知識をインプットするだけになってしまう点もデメリットです。
そのデメリットをカバーするために、別売りのCDや音声ファイルが販売されていることがありますが、CDなどを買ってしまうと、意外と費用がかかってしまうことがあります。
従って、スピーキングやリスニングなどを特に伸ばしたいという人は、DVDやオンライン英会話で学習することを検討してみましょう。
オンライン英会話で学ぶメリット
オンライン英会話の一番のメリットは、実践に近い形でスピーキングの練習ができることです。
日本にいて外国人と英語で会話するチャンスはそう多くはありません。
そんな中、手軽に英会話ができるオンライン英会話は、スピーキングの練習をしたい人には最適な方法です。
他にも、本やDVDと違ってレッスンをその都度予約する必要があるため、英語学習を習慣化しやすいというメリットもあります。
毎日レッスンを予約することで、英語学習を確実に続けることができるので、意志が弱い人にぴったりの勉強方法です。
また、学習をしていて分からないところがあるとすぐに講師に質問ができるので、勉強がスムーズに進まないもどかしさを感じることがありません。
自分でスケジュールを立てる自信がない人や、誰かにしっかり教えてほしいという人は、オンライン英会話を選びましょう。
オンライン英会話で学ぶデメリット
スピーキングを確実に伸ばすことができるオンライン英会話ですが、一方で、インプットが疎かになる点はデメリットと言わざるを得ません。
オンライン英会話のレッスンばかりをしていると、ただ話しているだけになり、新しい語句や表現が身につかないという人は少なくありません。
従って、語彙力や文法知識をしっかり身につけたい人は、他の学習方法を併用することを検討しましょう。
また、学習スケジュールを立てやすいオンライン英会話ですが、本やDVDのようにどこにでも持ち運んで勉強できる訳ではないので、隙間時間に学習することはできません。
さらに、レッスンを予約した時間に合わせて自分のスケジュールを管理する必要があるので、仕事や家庭の事情で予定が変わりやすい人は、続けるのが難しくなるかもしれません。
他にも、毎月スクールの会費やインターネット代などを支払う必要があるため、DVDや本に比べると割高になってしまうのもデメリットです。
特に、長期的に英語を学びたいという人は、ある程度のまとまった費用がかかることを覚悟しておいた方がいいでしょう。
記事のまとめ
英会話のDVDを教材として使う場合の学習効果や、DVDで学ぶメリットやデメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
DVDでの英語学習は、コストパフォーマンスが良く、楽しみながらスピーキングやリスニングを伸ばせるのが大きな魅力です。
ただし、学習者の性格やライフスタイルによっては、本やオンライン英会話での学習が向いている場合があるので、自分に合った方法を選び、効率良く英語学習を進めるようにしましょう。