英語で接客してみよう!飲食店で使える接客英会話と例文

英語で接客してみよう!飲食店で使える接客英会話と例文

外国人観光客が多く訪れるレストランやカフェなどの飲食店で働く場合や、ワーキングホリデー制度を利用し、滞在国で飲食業に従事する場合は、接客英語の知識が必要になります。

接客英語は、カジュアルな日常英会話と違って、基本的に「丁寧語」でお客さまとやりとりをするので、最初は難しく感じるかもしれません。

でも、最低限の接客英語を使いこなせることができれば、仕事はなんとかこなせるはず。

この記事では、飲食店での接客で使える英会話フレーズと例文をシチュエーションごとに紹介します。

大島さくら子

コンテンツ監修者:
大島さくら子

英語教育事業(株)オフィス・ビー・アイ代表取締役。慶應義塾大学(法学部・政治学専攻)卒。Temple University Japan(教養学部・アジア学専攻)卒。ビジネス英語講師として多くの企業、団体で英語講師を務める。英語学習書ライターとしても活動。英検1級、TOEICRL&R 990点満点/S&W400点満点。著書多数。

続きを読む

接客英語が学べるおすすめ英会話スクール

各社料金講師の国籍無料体験 公式
Kimini英会話
Kimini英会話
月2回
1,210円~吹き出し
フィリピン10日公式サイト
ECCオンラインレッスン
ECCオンライン
レッスン
デイタイム
月4 2,772円~吹き出し
フィリピン人
日本人
ネイティブ
2回公式サイト
Bizmates
Bizmates
毎日1回
月13,200円~吹き出し
フィリピン人
※ビジネス経験あり
1回公式サイト
産経オンライン英会話Plus
産経オンライン英会話
Plus
1ヶ月10回
月4,620円~吹き出し
フィリピン人
日本人
ネイティブ
4回公式サイト
シェーン英会話
シェーン英会話
月4回
月29,150円~吹き出し
ネイティブ1回公式サイト

スパルタ英会話
スパルタ英会話
通学&オンライン
1ヶ月 231,000円~吹き出し
ネイティブ
日本人
1回公式サイト
GABA<br />
マンツーマン英会話
GABA
マンツーマン英会話
サンプル
45回 371,250円
ネイティブ
多国籍
日本人カウンセラー
1回公式サイト
Mytutor
Mytutor
月8回
月6,980円~吹き出し
フィリピン2回公式サイト

飲食店の接客で使える基本フレーズと英単語

飲食店の接客で使える基本フレーズと英単語

まず、飲食店で働く上で必ず覚えておきたい基本フレーズを紹介します。

Thank you. /Thank you very much.
「ありがとうございます。」

Just a moment, please. /Could you give me a moment?
「少々お待ちいただけますか?」

Sure./Certainly.
「かしこまりました」

お客さまに何か頼まれたときは、“Yes.”でも問題はありませんが、“Sure.”、あるいは”Certainly.”と快く言えると好印象を与えることができます。

Sorry? /Pardon?
「すみません、何と仰いましたか?」

Could you say that again?
「もう一度言っていただけますか?」

相手の英語が聞き取れないと不安になってしまいますが、音楽が流れていたり、おしゃべりの声が響く賑やかなレストランなどではよくあることです。聞こえないときは、わかったふりをせず、その旨きちんと伝えましょう。

なお、“What?”と聞き返すのは優しく言ったとしても失礼ですので、Sorry?Pardon?を使いましょう。

飲食店でよく使われる英単語

前菜 appetizer/entree/starter
主菜 main
一品料理/アラカルト a la carte
食べ放題 all you can eat
水道水 tap water
ミネラルウォーター
(炭酸なし)
still mineral water
ミネラルウォーター
(炭酸あり)
sparkling mineral water

上の表に掲載した英単語は、全てレストランでよく使うものです。

お客さまの入店から席へのご案内まで

お客さまが入店したら、日本語では、通常、「いらっしゃいませ」と声をかけますが、英語ではどのようにあいさつするのが一般的なのでしょうか。

入店されたお客さまに笑顔であいさつとご案内ができるように、以下で紹介する英語フレーズを学習しておきましょう。

お客さまの入店時

Hi, how are you?
「こんにちは、いらっしゃいませ。」

Good morning/afternoon/evening.
「おはようございます。/こんにちは。/こんばんは。」

英語には「いらっしゃいませ」に該当する表現がないので、上記のように時間帯に合わせた基本のあいさつフレーズで、お客さまを歓迎しましょう。

Do you have a reservation?
「ご予約はされてますか?」

May I have your name/phone number?
「お名前/お電話番号をいただけますか?」

入店時に予約を確認する場合は、これらのフレーズを使います。

For how many?
「何名さまですか?」

For two?
「2名さまですか?」

入店してきた人数に合わせて、“For two?”や“For five?”のように伝えましょう。

また、“Two?”と数字だけで人数を確認することもできますが、頭に“For”をつける方がより丁寧な響きになります。

お店が満席のときの対応

We’re full at the moment.
「現在、満席です。」

この“We”は、「(私たちの)お店」を指します。

「当店では〇〇を提供していません。」、あるいは、「当店は22時に閉まります。」などと伝える際も、主語は“We”を使います。

Would you like to wait for a table?
「お席が空くまで、お待ちになりますか?」

It’ll be about a 20-minute wait.
「待ち時間は20分ほどになります。」

May I have your name please?
「お名前を伺えますか?」

お客さまに、“What’s your name?(名前は?)”と聞くのはにこやかに言ったとしても失礼にあたるので避けます。

I’ll let you know as soon as your table is ready.
「お席がご用意でき次第、すぐにお知らせいたします。」

お客さまを席までご案内しよう!

Thank you for waiting. Your table is ready.
「大変お待たせいたしました。お席が準備できました。」

“Thank you for waiting.”は直訳すると、「お待ちいただき、ありがとうございます。」ですが、日本語の「大変お待たせいたしました。」と同じニュアンスで使えます。

This way please.
「こちらへどうぞ。」

This is your table.
「こちらのお席です。」

Thank you for coming today.
「本日はお越しくださいまして、ありがとうございます。」

Here’s our menu.
「こちらがメニューです。」

Here’s today’s special.
「こちらが本日のおすすめです。」

Can I get you something to drink?
「何かお飲みものをお持ちしましょうか?」

I’m Ayaka. I’ll be taking care of you today.
「本日は、あやかが担当いたします。」

海外のレストランでは、一般的に、テーブルごとに担当が決まります。自分が担当するテーブルで自己紹介する場合は“I’ll be taking care of you.”「私がお客さまのお世話をします→担当いたします」を使いましょう。

注文を取る

注文を取る

Are you ready to order?
「ご注文はお決まりですか?」

Would you like to order now?
「今、ご注文なさいますか?」

注文がまだ決まっていないお客さまに対しては、以下の上2つのフレーズが便利です。

That’s alright. Take as much time as you need.
「大丈夫ですよ。どうぞごゆっくり。」

No problem. Let me know when you’re ready.
「大丈夫ですよ。お決まりの頃お知らせください。」

Sorry, we are out of chicken today.
「申し訳ございません。本日はチキンを切らしております。」

Can I get you anything else?
「他にご注文はございますか?」

I personally recommend the assorted sashimi.
「刺身の盛り合わせが個人的にはおすすめです。」

お客さまに“What do you recommend?”「あなたのおすすめは?」と聞かれた場合は、きちんと伝えられるよう日頃から準備しておきましょう。

ちなみに、“I like the salmon and avocado handroll.”のように、自分が好きなメニューを伝える方法もあります。

How would you like your steak?
「ステーキの焼き加減はどうなさいますか?」

ステーキの焼き加減を表す英単語

ステーキの焼き加減は通常、以下の5段階で表します。

レア rare
ミディアムレア medium rare
ミディアム medium
ミディアムウェル medium well
ウェルダン well done

お客さまの好みの焼き加減を聞き間違えないように、正確に覚えておきましょう。

料理の提供からアフターケアまで

料理の提供からアフターケアまで

続いて、料理の提供とアフターケアにおいて使える便利フレーズを紹介します。

料理を提供するとき

Thank you for waiting.
「お待たせいたしました。」

Here’s your Caesar salad.
「こちらはシーザーサラダです。」

Here’s the steak, and the beef burger.
「こちらステーキとビーフバーガーです。」

日本語では、料理を提供する際に
「〇〇をご注文のお客さま?」と尋ねることがよくありますが、英語ではそのまま“Who ordered 〇〇?”と言うことはありません。

料理をお客さまに見せながら“Here’s 〇〇.”「こちらは○○です」と言って、誰が頼んだものなのかアイコンタクトで確認します。

料理の味つけを表す英単語

甘い sweet
辛い hot/spicy
酸っぱい sour
苦い bitter
塩辛い salty
濃厚な rich
油っこい oily/greasy
チーズがきいた cheesy
まろやかな mild
ジューシーな juicy

たとえば、「甘酸っぱい」なら“sweet and sour”「甘辛い」なら“spicy sweet”などのように組み合わせて使うことができます。

特に海外の日本食レストランでは、“What is Ponzu sauce?(ポン酢って何ですか?)”といった質問をよくされるので、英語で説明できるように練習しておきましょう。

料理の食感を表す英単語

かたい hard/tough
柔らかい soft/tender
噛み応えのある chewy
ふわふわした fluffy
なめらかな smooth
サクサクした crispy
カリカリした crunchy
ザラザラした grainy
水っぽい watery
パサパサした dry

「モチモチ」や「カリカリ」などといった日本語の擬音語の中には、英語に訳すのが難しいものがありますが、基本的な食感は英語で説明できるようにしておきましょう。

調理法の英単語

油で揚げた deep fried
炒めた stir-fry/pan-fried
茹でた boiled
蒸した steamed
オーブンで焼いた baked
網で焼いた grilled

アフターケア

アフターケアとは、食事を提供したあとにお客さまが食事を楽しんでいるかを見守り、必要であればケアをすることを意味します。

つまり、料理を提供して終わりではなく、食事中も適宜声をかけ、食後に食器を下げるまで、おもてなしをするということです。

食事中のコミュニケーション

Is everything alright?
「問題はありませんか?」

How can I help you?
「お手伝いできることはありますか?」

Would you like another drink?
「お飲みもののおかわりはいかがですか?」

Is there anything else I can get for you?
「他に何か必要なことはありますか?」

Have you got everything you ordered?
「ご注文の品はすべておそろいですか?」

We are taking last orders now.
「ラストオーダーのお時間です。」

Would you like to order anything else?
「他に何かご注文はございますか?」

食事が終わったら…

Can I take your plate?
「お皿をお下げしてもよろしいですか?」

Have you finished with everything?
「お食事はすべてお済みですか?」

How was everything?
「お食事はいかがでしたか?」

How did you like your steak?
「ステーキはお口に合いましたか?」

料理や飲みものに対する感想を尋ねる場合は、“How”から始まる文で質問すると相手が答えを言いやすくなります。

Thank you. I’m glad to hear that.
「ありがとうございます。それを聞いて嬉しいです。」

I’m glad you liked it. It’s one of the most popular dishes actually.
「気に入ってもらえて良かったです。実はその料理、とても人気なんです。」

料理を褒めてもらったら、嬉しい気持ちを表現し、お礼を伝えましょう。続いて、その料理について少し雑談してみるのもいいでしょう。

We are very sorry. I will report it to my manager.
「申し訳ございません。わたしからマネージャーに伝えておきます。」

ネガティブなフィードバックをもらってしまったら、“We are sorry.”とお店を代表し、まず謝罪します。

クレームの内容にもよりますが、料理の味や提供スピードなど、自分ひとりの責任ではないことが多いので、主語は“We”を使うのが適切です。

お会計・お見送り

お会計・お見送り

最後に、お会計とお見送りの際に使える便利フレーズを紹介します。

お会計をするときのフレーズ

Would you like your bill?
「伝票をお持ちしましょうか?」

Here’s your bill/check. Please check your items.
「こちらが伝票になります。ご注文の品をご確認ください。」

Would you like to pay all together or separately?
「ご一緒に支払いますか?それとも別会計になさいますか?」

Would you like to pay by cash or card?
「現金とカードどちらで支払われますか?」

We accept both cash and card.
「現金でもカードでもお支払いいただけます。」

Sorry, but we only accept cash.
「申し訳ございませんが、お支払いは現金のみとなっております。」

Here’s your change.
「お釣りでございます。」

Do you need a receipt?
「レシートはご入り用ですか?」

お会計に関する英単語

伝票 bill(イギリス英語)/
check(アメリカ英語)
サービス料 service fee
チップ tip
レシート receipt
税金 tax
税込み a tax included

伝票を意味する英単語は2つあり、イギリス・オーストラリア英語では“bill”、アメリカ英語では“check”ですが、どちらを使っても通じますので、自分が使いやすい方で基本的に問題ありません。

お客さまを気持ちよく見送ろう!

Thank you very much.
「ありがとうございました。」

Have a nice day/evening.
「良い1日/夜をお過ごしください。」

まとめ

飲食店の接客で使える英会話フレーズと例文を紹介しました。

接客英語はシチュエーションごとに使うフレーズが異なり、数も多いので一見難しそうに見えるかもしれません。

ですが、実は決まった表現が多いので、実際の接客を通して繰り返し使うことで自然と身についていくはずです。

この記事で紹介したフレーズは、どれも本当によく使うものばかりですので、飲食店で働いている方、これから働く予定の方、自信を持って英語で接客ができるように、ぜひ積極的に活用してください。