【テスト有り】中学英語の基礎文法をおさらい!「過去形」とは?

中学英語の基礎文法をおさらい!「過去形」とは?

「実のところ、英語の過去形がよくわからない…」、「過去時制がでてきてから理解が追いつかない…」など、英文法の学習において、過去形でつまずく人は多いのではないでしょうか。

過去形は、過去のある時点に起こったできごとを表します。動詞の語尾に「-ed」がついたり、動詞が別の形に不規則に変化したりするので難しく感じることがありますが、語順と意味のイメージをつかめば使いこなせるようになります。

会話や文章を過去時制にすることで、昔の経験や過去の事実について表現ができるようになります。ぜひ、この機会にマスターして表現のバリエーションを増やしましょう。

今回は、おもに中学英語で習う過去形と、過去形を用いた進行形と否定文と疑問文について、例文と練習問題を交えて詳しく解説します。

過去形についての解説動画

この記事で解説している内容をYouTubeにも載せているので、そちらも合わせて活用してみてください。

過去形のつくり方

過去形のつくり方

過去形は、過去の動作、状態、現象を表します。過去形は現在形と同じく、主語の後に動詞を置きますが、その動詞を過去時制に変化させます。

過去時制の動詞の変化には、いくつかのパターンがあります。この動詞の変化をつかむことが過去形を理解するポイントとなりますので、しっかりと学習しましょう。

be動詞の過去形

be動詞の過去形は、wasとwereの2種類のみです。主語によってどのbe動詞がくるのか決まっています。

人称主語be動詞の過去形
単数一人称I(私は)→was
二人称you(あなたは)→were
三人称he(彼は)
she(彼女は)
it(それは)
上記に置き換えできる語
→was
複数一人称we(私たちは)→were
二人称you(あなたたちは)→were
三人称they
(それらは、彼らは、彼女らは)
上記に置き換えできる語
→were

述語がbe動詞の文を過去形にするには、主語の後のbe動詞を過去形にします。それにより、「~でした」という意味になります。

基本文型

主語 + be動詞の過去形 + 修飾語/補語.

【例文】

I was at home yesterday.
(私は昨日、家にいました。)

We were fine last month.
(私たちは先月、元気でした。)

一般動詞の過去形

be動詞以外のすべての動詞は、一般動詞に分類されますが、述語が一般動詞の文を過去形にするには、主語の後の一般動詞を過去形に変化させます。

それにより、「~しました」という意味になります。一般動詞は、

  1. 規則的に変化する場合
  2. 不規則的に変化する場合

この2パターンがあります。規則的に変化する動詞は、一般動詞の語尾に「-ed」をつけることで過去形をつくります。

このような動詞は、「規則動詞」とよばれ、具体的には以下①~⑤のような変化をします。

規則動詞の変化パターン①

動詞の語尾に-edをつけたします。

現在形(原形)過去形過去分詞形
play
(する、演奏する)
played /pleɪd/played /pleɪd/
finish
(終える)
finished /ˈfɪnɪʃt/finished /ˈfɪnɪʃt/
look
(見る)
looked /lʊkt/looked /lʊkt/
walk
(歩く)
walked /wɔːkt/walked /wɔːkt/
cook
(料理する)
cooked /kʊkt/cooked /kʊkt/
visit
(訪れる)
visited /ˈvɪzɪtɪd/visited /ˈvɪzɪtɪd/

規則動詞の変化パターン②

動詞の語尾が-eで終わる動詞は、-dをつけたします。

現在形(原形)過去形過去分詞形
like
(好む、好き)
liked /laɪkt/liked /laɪkt/
use
(使う)
used /júːzd/used /júːzd/
phone
(電話する)
phoned /fəʊnd/phoned /fəʊnd/

規則動詞の変化パターン③

動詞の語尾が子音 + yで終わる動詞は、yをiに変えて-edをつけたします。

現在形(原形)過去形過去分詞形
carry
(運ぶ)
carried /ˈkærid/carried /ˈkærid/
study
(勉強する)
studied /ˈstʌdid/studied /ˈstʌdid/
try
(ためす)
tried /trάɪd/tried /trάɪd/

規則動詞の変化パターン④

音を短く読む「短母音」と子音字で終わる動詞は、語尾の子音字を重ねて-edをつけたします。

現在形(原形)過去形過去分詞形
stop
(止める、中断する)
stopped /stɑpt/stopped /stɑpt/
plan
(計画する)
planned /plænd/planned /plænd/
shop
(買い物をする)
shopped /ʃɑpt/shopped /ʃɑpt/

規則動詞の変化パターン⑤

語尾が-cで終わる動詞は、-kedをつけたします。

現在形(原形)過去形過去分詞形
picnic
(ピクニックをする)
picnicked /píknɪkt/picnicked /píknɪkt/
panic
(うろたえる)
panicked /ˈpænɪkt/panicked /ˈpænɪkt/
基本文型

主語 + 一般動詞の過去形 + 修飾語/目的語/補語.

【例文】

I played tennis last weekend.
(私は先週末、テニスをしました。)

He phoned his brother.
(彼は彼の弟に電話しました。)

They carried all boxes.
(彼らはすべての箱を運びました。)

She planned a trip.
(彼女は旅行を計画しました。)

We picnicked last month.
(私たちは先月、ピクニックをしました。)

一方、過去形、過去分詞形と不規則に変化する動詞は「不規則動詞」とよばれ、具体的には以下①~④のような変化をします。

不規則動詞の変化パターン①

現在形、過去形、過去分詞形とすべて違う形に変化します。(A-B-C型)

現在形(原形)過去形過去分詞形
do(する) /díṭoʊ/did /díd/done /dˈʌn/
drink(飲む) /dríŋk/drank /drˈæŋk/drunk /drˈʌŋk/
eat(食べる) /íːt/ate /éɪt/eaten /íːtn/
choose(選ぶ) /tʃúːz/chose /tʃóʊz/chosen /tʃóʊzn/
break(壊す) /bréɪk/broke /bróʊk/broken /bróʊk(ə)n/
sing(歌う) /síŋ/sang /sˈæŋ/sung /sˈʌŋ/
swim(泳ぐ) /swím/swam /swˈæm/swum /swˈʌm/

不規則動詞の変化パターン②

過去形と過去分詞形が同じ形に変化します。(A-B-B型)

現在形(原形)過去形過去分詞形
catch(捕まえる) /kˈætʃ/caught /kˈɔːt/caught /kˈɔːt/
have(持つ) /həv/had /hˈæd/had /hˈæd/
find(見つける) /fάɪnd/found /fάʊnd/found /fάʊnd/
keep(保つ) /kíːp/kept /képt/kept /képt/
say(言う) /séɪ/said /séd/said /séd/
stand(立つ) /stˈænd/stood /stˈʊd/stood /stˈʊd/

不規則動詞の変化パターン③

現在形と過去分詞形は同じで、過去形だけ違う形に変化します。(A-B-A型)

現在形(原形)過去形過去分詞形
come(来る) /kˈʌm/came /kéɪm/come /kˈʌm/
become(なる) /bɪkˈʌm/became /bəkéɪm/become /bɪkˈʌm/
run(走る) /rˈʌn/ran /rˈæn/run /rˈʌn/

不規則動詞の変化パターン④

現在形、過去形、過去分詞形がすべて同じで変化しない動詞もあります。(A-A-A型)

現在形(原形)過去形過去分詞形
cut(切る) /kˈʌt/cut /kˈʌt/cut /kˈʌt/
set(置く) /sét/set /sét/set /sét/
cost(金額がかかる) /kˈɔːst/cost /kˈɔːst/cost /kˈɔːst/
hit(打つ) /hít/hit /hít/hit /hít/
shut(閉じる) /ʃˈʌt/shut /ʃˈʌt/shut /ʃˈʌt/

【例文】

I drank orange juice in the morning.
(私は朝にオレンジジュースを飲みました。)

The cat caught a mouse.
(その猫はネズミを捕まえました。)

My friend came to my house.
(友達が家に来ました。)

He shut the door.
(彼はドアを閉めました。)

数ある動詞の変化を一度に覚えるのは大変です。発音のリズムで覚えたり、実践の機会を持ったり、練習問題を解いたりして、少しずつ慣れるようにしましょう。

過去分詞との違い

動詞は原形、過去形、過去分詞形と変化します。規則動詞は、過去形と過去分詞形ともに語尾に-edがつき形が変わりません。

不規則動詞も過去形と過去分詞形が同じ形になるものもあります。しかし、過去形と過去分詞形は、用法が異なりますので別物として理解しておきましょう。

過去分詞は、おもに受動態をつくる、完了形をつくる、修飾するなどの働きをします。詳しくは別の機会に詳しく説明します。

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過去時制の進行形のつくりかた

過去時制の進行形のつくりかた

過去進行形は、過去のある時点において継続していた動作を表します。「be動詞の過去形+動詞のing形」の形をとり、「~していました」という意味になります。

過去進行形のつくり方

現在時制の進行形は、主語の後にbe動詞の現在形(am/are/is)を置き、その後の動詞をing形にしました。

それを過去時制にするには、主語の後にbe動詞の過去形(was/were)を置き、動詞をing形にします。

基本文型

主語 + be動詞の過去形 + 動詞のing形 + 修飾語/目的語/補語.

【例文】

He was reading a book in the library.
(彼は図書館で本を読んでいました。)

She was watching a movie with her friends.
(彼女は友達と映画を見ていました。)

過去時制の否定文のつくりかた

過去時制の否定文のつくりかた

過去形の否定文は、過去のある時点について述べた内容を打ち消す文章のことです。否定文の構造は、文の中で使われている述語がbe動詞か一般動詞かによって異なります。

be動詞の場合

述語がbe動詞の場合の過去形の否定文は、be動詞の過去形の後にnotを置きます。それにより、notより後にある内容を否定し、「~ではありませんでした」という意味になります。

基本文型

主語 + be動詞の過去形 + not + 修飾語/補語.

【例文】

I was not at home yesterday.
(私は昨日、家にいませんでした。)

We were not fine last month.
(私たちは先月、元気ではありませんでした。)

一般動詞の場合

述語が一般動詞の場合の過去形の否定文は、一般動詞の前にdo not/don’tの過去形であるdid not/didn’tを置きます。そして、その後の一般動詞は現在形(原形)にします。

そうすることで、did not/didn’tより後にある内容を否定し、「~しませんでした」という意味になります。

基本文型

主語 + did not/didn’t + 一般動詞の原形 + 修飾語/目的語/補語.

【例文】

I didn’t play tennis last weekend.
(私は先週末、テニスをしませんでした。)

I didn’t drink orange juice in the morning.
(私は朝にオレンジジュースを飲みませんでした。)

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過去時制の疑問文のつくりかた

過去時制の疑問文のつくりかた

過去形の疑問文は、過去に起きたできごとや状態についてたずねる文章のことです。一般疑問文の構造は、否定文の時と同じように、文の中で使われている述語がbe動詞か一般動詞かによって異なります。

また、疑問詞を使った過去形の疑問文は、「なに」、「だれ」、「どこ」、「どのように」など、過去のできごとについて、具体的な情報をたずねたい時に使います。

what、who、where、howなどの疑問詞を使った過去形の疑問文は、どのような文型をとるのかを理解しておきましょう。

be動詞の場合

述語がbe動詞の場合の疑問文は、be動詞の過去形を主語の前に出します。そして、文の最後に「?マーク」をつけ加え、「~でしたか?」という意味になります。

基本文型

be動詞の過去形 + 主語 + 修飾語/補語 ?

【例文】

Was he at home yesterday?
(彼は昨日、家にいましたか?)

Was the movie interesting?
(その映画はおもしろかったですか?)

一般動詞の場合

述語が一般動詞の場合の疑問文は、doの過去形であるdidを主語の前に出します。そして、動詞を原形にし、文の最後に「?マーク」をつけ加えます。

そうすることで、「~しましたか?」と、たずねる意味になります。

基本文型

Did + 主語 + 一般動詞の原形 + 修飾語/目的語/補語 ?

【例文】

Did you play tennis last weekend?
(あなたは先週末、テニスをしましたか?)

Did you drink orange juice in the morning?
(あなたは朝にオレンジジュースを飲みましたか?)

疑問詞を使う場合

疑問詞を使った過去形の疑問文で述語がbe動詞の場合は、文頭に疑問詞を置き、be動詞を主語の前に出します。そして、文の最後に「?マーク」をつけ加えます。

そうすることで、「だれでしたか?」、「なにでしたか?」とたずねる意味になります。

基本文型

疑問詞 + be動詞の過去形 + 主語 + 修飾語/補語 ?

【例文】

Who was your English teacher last year?
(去年の英語の先生はだれでしたか?)

How was the weather yesterday?
(昨日の天気はどうでしたか?)

また、述語が一般動詞の場合は、文頭に疑問詞を置き、主語の前にdidを置きます。そして、文の最後に「?マーク」をつけ加えます。

そうすることで、「だれが~しましたか?」、「なにを~しましたか?」とたずねる意味になります。

基本文型

疑問詞 + did + 主語+ 一般動詞の原形 + 修飾語/目的語/補語 ?

【例文】

What did you study at the university?
(大学ではなにを勉強したのですか?)

Where did you go last summer?
(去年の夏、あなたはどこに行きましたか?)

練習問題

練習問題

以下に、練習問題を出しておきます。それぞれの英文を繰り返し声に出して読んでください。そうすることで、過去形の使い方に慣れることができます。

基礎問題

日本語の意味と同じになるように(  )に適切な語を入れてください。

問題1:I (  ) sick last week.
(私は先週、病気でした。)

was

問題2:We (  ) baseball after school.
(私たちは放課後に野球をしました。)

played

問題3:Tom (  ) to the movie theater with his friends.
(彼は友達と映画館に行きました。)

went

問題4:That book (  ) (  ) interesting.
(あの本はおもしろくありませんでした。)

was not

問題5:My brother (  ) (  ) in the park this morning.
(私の兄は今朝、公園を走りませんでした。)

didn’t run

問題6:(  ) it hot last week?
(先週は暑かったですか?)

Was

問題7:When (  ) you (  ) home?
(あなたはいつ家に帰ってきましたか?)

did, come

応用問題

以下の英文を【  】の指示にしたがって書き換えてください。

問題1:It was cold yesterday.
【否定文に】

It was not/wasn’t cold yesterday.

問題2:Nancy swam in the pool with Mary.
【疑問文に】

Did Nancy swim in the pool with Mary?

問題3:My sister was studying math last night.
【疑問文に】

Was my sister studying math last night?

問題4:I watched TV last night.
【過去進行形に】

I was watching TV last night.

問題5:She had a car a year ago.
【否定文に】

She did not/didn’t have a car a year ago.

問題6:Ken and Sam carried the bags yesterday.
【下線の部分を「いつ」とたずねる疑問文に】

When did Ken and Sam carry the bags?

問題7:Karen went to the university.
【下線の部分を「どこに」とたずねる疑問文に】

Where did Karen go?

まとめ

本記事では、過去形および過去形の進行形、否定文と疑問文について、例文とともに解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

過去形の文型

・主語 + be動詞の過去形 + 修飾語/補語.
・主語 + 一般動詞の過去形 + 修飾語/目的語/補語.

過去進行形の文型

主語 + be動詞の過去形 + 動詞のing形 + 修飾語/目的語/補語.

過去時制の否定文の文型

・主語 + be動詞の過去形 + not + 修飾語/補語.
・主語 + did not/didn’t + 一般動詞の原形 + 修飾語/目的語/補語.

過去時制の疑問文の文型

【一般疑問文】
・be動詞の過去形 + 主語 + 修飾語/補語 ?
・Did + 主語 + 一般動詞の原形 + 修飾語/目的語/補語 ?
【疑問詞を使った疑問文】
・疑問詞 + be動詞の過去形 + 主語 + 修飾語/補語 ?
・疑問詞 + did + 主語+ 一般動詞の原形 + 修飾語/目的語/補語 ?

過去時制は、基本の文型と動詞の変化をマスターすることで、次第にパターンがつかめるようになります。

過去形をうまく使いこなすことで、時間軸の幅を広げて、昔の経験や過去に起った事実について述べることができるようになります。

自身や相手の過去の体験談などを共有できるようになりますので、ぜひこの機会に練習をしてマスターしてください。

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