試験にもジョークにも応用可能!英語の「同音異義語」を学ぼう

試験にもジョークにも応用可能!英語の「同音異義語」を学ぼう

「記者」と「汽車」のように、発音は同じでも、意味が異なる単語を「同音異義語(homophone)」といいます。

英語は音素の数が多いため、日本語よりも発音がバラエティに富んでいますが、日本語と同様に、同音異義語が存在します。

今回は、英語の同音異義語について、クイズを交えて詳しく紹介・解説します。

よく使う「同音異義語」一覧

よく使う「同音異義語」一覧

まずは、使用頻度が高い英語の同音異義語を、単語の主な意味や発音記号と一緒に紹介します。発音記号を参考にして、それぞれの単語を声に出して発音してみてください。

発音が同じでスペリングが異なる同音異義語を学習することは、英単語の発音がどのようにして成り立っているかを掴むことにもつながります。

同音異義語 主な意味 発音記号
aunt 伯母、叔母
おばさん
ˈænt(アメリカ英語)
ant
brake ブレーキ bréɪk(アメリカ英語)
breɪk(イギリス英語)
break 壊す
砕く
cell 細胞 sél(アメリカ英語)
sel(イギリス英語)
sell 売る
die 死ぬ
枯れる
dάɪ(アメリカ英語)
dye 染める
ensure 保証する inʃúər (アメリカ英語)
insure 保険をかける
flour 小麦粉 flάʊɚ(アメリカ英語)
flάʊə(イギリス英語)
flower
grade 等級、グレード
学年
gréɪd(アメリカ英語)
grayed gray(白髪になる)の過去形・過去分詞形
heal 癒す、治す híːl(アメリカ英語)
hi:l(イギリス英語)
heel かかと
idle (時間が)暇な
無駄な
άɪdl(アメリカ英語)
idol アイドル
偶像
jean ジーンズ、ジーパン dʒíːn(アメリカ英語)
gene 遺伝子
knight 騎士 nάɪt(アメリカ英語)
night
lead léd(アメリカ英語)
led(イギリス英語)
led lead(導く)の過去形・過去分詞形

同音異義語 主な意味 発音記号
made make(作る)の過去形・過去分詞形
〜製の
méɪd(アメリカ英語)
meɪd(イギリス英語)
maid 女中、メイド
need 必要とする níːd(アメリカ英語)
niːd(イギリス英語)
knead 練る、こねる
kneed kneed(膝で蹴る)の過去形・過去分詞形
one 1
ひとつの
wˈʌn(アメリカ英語)
wɒn(イギリス英語)
won win(勝つ)の過去形・過去分詞形
poor 貧乏な
貧弱な
pɔ́ːr(イギリス英語)
pour 注ぐ
queue (順番を待つ)列 kjúː(アメリカ英語)
kju:(イギリス英語)
cue 手がかり
right 正しい、正当な
権利
rάɪt(アメリカ英語)
ɹaɪt(イギリス英語)
write 書く
sea síː(アメリカ英語)
siː(イギリス英語)
see 見る
tail 尾、しっぽ téɪl(アメリカ英語)
teɪl(イギリス英語)
tale 話、物語
undo 元に戻す ʌnduː(アメリカ英語)
undue 過度な
不当な
vary 変える、変更する
異なる
véri(アメリカ英語)
very とても、非常に
wait 待つ wéɪt(アメリカ英語)
weɪt(イギリス英語)
weight 重さ、重量
おもり
you あなた、あなたたち juː(イギリス英語)
ewe 雌羊

カタカナにすると一緒?「同音異義語もどき」一覧

カタカナにすると一緒?「同音異義語もどき」一覧

続いて、「カタカナ英語」にすると同じ表記になるものの、実際の発音は少し異なる、「同音異義語もどき」を紹介します。

カタカナ英語では、「L」と「R」や「B」と「V」の発音の混同によって、同音異義語もどきになっている単語のペアがいくつかありますが、これらを発音し分ける・聞き分けることは、英会話を学習するうえで、とても重要なことです。

発音記号の違いやアクセントを意識しながら、それぞれの単語を声に出して読んでみると、スピーキングの練習にもなります。

同音異義語もどき 主な意味 発音記号 カタカナ発音
allow 許す、許可する
認める
əlάʊ(アメリカ英語) アロー
arrow æroʊ(アメリカ英語)
aɹəʊ(イギリス英語)
bad 悪い bˈæd(アメリカ英語) バッド
bud 芽、つぼみ bˈʌd(アメリカ英語)
ban 禁止
禁止する
bˈæn(アメリカ英語) バン
van トラック、運搬車 vˈæn(アメリカ英語)
berry (植物、果実の)ベリー béri(アメリカ英語)
beri:(イギリス英語)
ベリー
very とても、非常に véri(アメリカ英語)
vɛɹi(イギリス英語)
best 一番の、最上の bést(アメリカ英語)
best(イギリス英語)
ベスト
vest ベスト、チョッキ
(権利などを)与える
vést(アメリカ英語)
vest(イギリス英語)
boat 船、ボート bóʊt(アメリカ英語)
bˈəʊt(イギリス英語)
ボート
vote 投票
投票する
vóʊt(アメリカ英語)
vˈəʊt(イギリス英語)
curb 縁石 kˈɚːb(アメリカ英語)
kˈəːb(イギリス英語)
カーブ
curve 曲線、カーブ kˈɚːv(アメリカ英語)
kˈəːv(イギリス英語)
face
féɪs(アメリカ英語)
feɪs(イギリス英語)
フェイス
faith 信頼
信念
信仰
féɪθ(アメリカ英語)
feɪθ(イギリス英語)
flame 火炎
燃え上がる
かっとなる
fléɪm(アメリカ英語)
fleɪm(イギリス英語)
フレーム
frame 枠、骨組み fréɪm(アメリカ英語)
freɪm(イギリス英語)
flea ノミ flíː(アメリカ英語)
fli:(イギリス英語)
フリー
free 自由な
無料の
fríː(アメリカ英語)
fri:(イギリス英語)
fly 飛ぶ
逃げる
flάɪ(アメリカ英語) フライ
fry 炒め物、揚げ物
炒める、揚げる
frάɪ(アメリカ英語)
glass ガラス
コップ、グラス
glˈæs(アメリカ英語)
glάːs(イギリス英語)
グラス
grass
芝生、草原
grˈæs(アメリカ英語)
grάːs(イギリス英語)
glow 光、輝き
光る、輝く
glóʊ(アメリカ英語)
glˈəʊ(イギリス英語)
グロー
grow 育つ、成長する
育てる
gróʊ(アメリカ英語)
grˈəʊ(イギリス英語)
last 最後の
最後に
lˈæst(アメリカ英語)
lάːst(イギリス英語)
ラスト
lust 渇望
色欲
lˈʌst(アメリカ英語)
lead 導く、案内する léd(アメリカ英語)
led(イギリス英語)
リード
read 読む ríːd(アメリカ英語)
red(イギリス英語)

同音異義語もどき 主な意味 発音記号 カタカナ発音
light
軽い
lάɪt(アメリカ英語) ライト
right 正しい
正義の
右の、右側の
右に、右側に
rάɪt(アメリカ英語)
ɹaɪt(イギリス英語)
liver 肝臓、レバー lívɚ(アメリカ英語)
lívə(イギリス英語)
リバー
river
流れ
rívɚ(アメリカ英語)
rívə(イギリス英語)
mad 気が狂った
夢中で
腹を立てて
mˈæd(アメリカ英語)  マッド
mud mˈʌd(イギリス英語)
mass かたまり、集まり
たくさんの
質量
mˈæs(アメリカ英語) マス
math 数学 mˈæθ(アメリカ英語)
mouse ネズミ
臆病者
mάʊs(アメリカ英語) マウス
mouth mάʊθ(アメリカ英語)
pass 通過する
合格する
pˈæs(アメリカ英語)
pάːs(イギリス英語)
パス
path 通り道
方針
pˈæθ(アメリカ英語)
pάːθ(イギリス英語)
play 遊ぶ
試合をする
演奏する
pléɪ(アメリカ英語)
pleɪ(イギリス英語)
プレイ
pray 祈る préɪ(アメリカ英語)
preɪ(イギリス英語)
rat ネズミ
裏切り者、密告者
rˈæt(アメリカ英語) ラット
rut わだち
(定型的な)やり方
rˈʌt(アメリカ英語)
sea síː(アメリカ英語)
siː(イギリス英語)
シー
see 見る
she 彼女 ʃi;、ʃíː(アメリカ英語)
ʃiː(イギリス英語)
seat 座席、シート síːt(アメリカ英語)
si:t(イギリス英語)
シート
sheet 敷物、シーツ
(紙などの)シート
ʃíːt(アメリカ英語)
ʃi:t(イギリス英語)
seep 滲み出る、漏れる
(思想などが)少しずつ広がる
síːp(アメリカ英語)
si:p(イギリス英語)
シープ
sheep
臆病な人
ʃíːp(アメリカ英語)
ʃi:p(イギリス英語)
sip 少しずつ飲む síp(アメリカ英語) シップ
ship
輸送する
ʃíp(アメリカ英語)
sit 座る sít(アメリカ英語) シット
shit
くだらないもの・こと
ʃít(アメリカ英語)
some いくらかの səm(アメリカ英語)
sam(イギリス英語)
サム
thumb 親指 θˈʌm(アメリカ英語)
task (割り当てられた)仕事 tˈæsk(アメリカ英語)
tάːsk(イギリス英語)
タスク
tusk tˈʌsk(アメリカ英語)

同音異義語を使った英語のダジャレ・ジョーク5選

同音異義語を使った英語のダジャレ・ジョーク5選

同音異義語について、一通りの紹介を終えたところで、次は、「同音異義語を使ったダジャレ・ジョーク」を紹介します。

英語でダジャレは「pun」、ジョークはそのまま「joke」と言います。面白い「pun」や「joke」を通じて、楽しみながら、英語の同音異義語を学びましょう。

“And how many hours a day did you do lessons?” said Alice, in a hurry to change the subject.

“Ten hours the first day,” said the Mock Turtle: “nine the next, and so on.”

“What a curious plan!” exclaimed Alice.

“That’s the reason they’re called lessons,” the Gryphon remarked: “because they lessen from day to day.”

【日本語訳】

「それで、1日に何時間レッスンをしたの?」とアリスは慌てて、話題を変えるために言った。

「最初の日は10時間」とにせウミガメは言った。「次の日は9時間みたいに……」

「なんて奇妙なレッスンプランなの!」とアリスは驚きの声を挙げた。

「だからレッスンて言うんだ」とグリフォンが言った。「日に日に減っていくからね」

有名な童話である、『Alice’s Adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)』に登場するダジャレです。同音異義語の「lesson(授業)」と「lessen(減る)」をかけています。

日本語訳の『不思議の国のアリス』では、「日に日に割られていくから、時間割と言う」というふうに、少し変えられてはいるものの、しっかりダジャレが再現されています。

“Mine is a long and a sad tale!” said the Mouse, turning to Alice, and sighing.

“It is a long tail, certainly,” said Alice, looking down with wonder at the Mouse’s tail; “but why do you call it sad?”

【日本語訳】

「俺のは、長くて悲しい話だぞ!」とネズミはアリスの方を向いて、ため息をついた。

「確かに、長いしっぽだね」とアリスはネズミのしっぽを不思議そうに見下ろしながら言った。「でも、何が悲しいの?」

『Alice’s Adventures in Wonderland』よりもうひとつ、「tale(話)」と「tail(しっぽ)」をかけているダジャレです。

『Alice’s Adventures in Wonderland』には、「lessonとlessen」、「tailとtale」のダジャレの他にも、同音異義語や多義語を使った言葉遊びが頻出します。

他にどのような言葉遊びが取り入れられているのか、気になった人は、リーディングの練習を兼ねて、『Alice’s Adventures in Wonderland』を読んでみると良いでしょう。

I scream for ice cream.

【日本語訳】

私はアイスクリームを求めて叫ぶ。

「I scream(私は叫ぶ)」と「ice cream(アイスクリーム)」をかけているダジャレです。

1927年には、このダジャレを題名に取り入れた、『I Scream, You Scream, We All Scream for Ice Cream』という曲が発表されています。

この『I Scream, You Scream, We All Scream for Ice Cream』は、トラディショナル・ジャズのスタンダードナンバーになっているほど、有名な曲です。

Seven days without laughter makes one weak.

【日本語訳】

7日間も笑わないと、人は弱くなる。

同音異義語の「seven days= week(1週間)」と「weak(弱い)」をかけています。

『Beetle Bailey』や『Hi and Lois』などのコミック・ストリップ(新聞漫画)作品で知られる、Mort Walkerの有名なダジャレです。

Why is it so wet in England?

Because many kings and queens have reigned there.

【日本語訳】

なぜ、イギリスはこんなに雨が多いと思う?

多くの王や女王が統治してきたからだよ。

同音異義語の「rain(雨が降る)」と「reign(統治する)」をかけているジョークです。

ちなみに、多くのイギリス国民は、「イギリスは雨の多い国である」と考えているそうです。

練習問題


最後に、同音異義語・同音異義語もどきを使った練習問題に挑戦してみましょう。

同音異義語を耳で聞き分けることはできませんが、前後の文脈や品詞の違いから、どの単語が括弧内に当てはまるか判断することができるでしょう。

問題1

There was a big ( ) at the shoe shop last week.
先週、靴屋で大きな(  )があった。

1.sale
2.sail

答え:1. sale

答えは1の「sale(安売り、セール)」です。

「大きなsail(船の帆)があった」という文章でも一応は成立しますが、文脈から判断すると、「sale」のほうが適切です。

問題2

I try not to ( ) the rules.
ルールを(  )しないようにしている。
1.brake
2.break

答え:2. break

答えは2の「break(壊す・破る)」です。

「brake(ブレーキ)」は「ブレーキをかける」という動詞としても使えるので、この文章に当てはめても文法上は誤りではありませんが、意味としては不適切です。

問題3

I am sure that I am ( ).
私は自分が(  )であることを確信している。
1.right
2.write

答え:1. right

答えは1の「right(正しい)」です。

「I am」の後に、動詞の原型である「write(書く)」を置くのは適切ではありません。

問題4

It was so dark that I could not ( ) anything.
とても暗いので、何も(  )なかった。

1.sea
2.see

答え:2. see

助動詞「could (not)」の後には動詞が入るはずなので、答えは2の「see(見る)」です。

「so (形容詞) that 〜」で、「とても(形容詞)であるため〜だ」という意味になります。

問題5

Ignorance of the ( ) is no excuse for breaking it.
(  )の無知は、それを破ることの言い訳にはならない。
1.law
2.low

答え:1. law

空欄に当てはまる単語は、1の「law(法律)」です。

「law」と「low(低い)」は「同音異義語もどき」であり、「law」の発音は「lˈɔː・lɔː(ロー)」、「low」の発音は「lóʊ・lˈəʊ(ロゥ)」です。

これがリスニング問題であれば、発音の微妙な違いも、正解を判断するための材料になります。

問題6

( ) me to give you a piece of advice.
ひとつだけ、あなたにアドバイスをさせてください。
1.allow
2.arrow

答え:1. allow

答えは1の「allow(許す)」です。「allow me to ~」で「私に~させてください」という意味になります。

「allow」と「arrow(矢)」は、「L」と「R」の発音が異なる「同音異義語もどき」です。

日本人にとって、「L」と「R」の聞き分けは簡単ではありませんが、英会話学習においては、避けては通れない道です。

まとめ

「同音異義語」や「同音異義語もどき」を勉強することで、試験や英会話のリスニングにおける混乱を防ぐことができます。

今回紹介した「同音異義語」と「同音異義語もどき」を覚える際は、単語のアクセントや発音記号を意識しながら、声に出して読んでみてください。

声に出すと英語の発音に対する意識が高まるため、スピーキング能力の向上に役立ちます。

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