TOEIC Bridgeとは?テストの内容や受験のメリット、おすすめの本や参考書を紹介

TOEIC Bridgeとは?テストの内容や受験のメリット、おすすめの本や参考書を紹介

国内最大規模の英語試験のひとつに、「TOEIC L&R」があります。

しかし、英語学習を始めたばかりの初心者からすると、受験するハードルが高いと感じてしまいますよね。

そこでおすすめなのが、「TOEIC Bridge L&R」です。
TOEIC Bridgeとは、初級者・中級者向けの、基礎的な英語コミュニケーション能力を測るための試験のことです。

本記事では、TOEIC Bridgeの基本情報や受験のメリット、そしておすすめの参考書を紹介します。

「TOEIC Bridgeってどんなテスト?」と気になる方や、「TOEIC Bridgeを受験してみたい!」という方はぜひ参考にしてください。

TOEIC Bridgeとは?

TOEIC Bridgeとは?

TOEIC Bridgeは、基礎的な英語コミュニケーション能力を評価することを目的とした試験です。

TOEIC L&Rと運営団体は同じですが、初級者・中級者向けに難易度が低めに設定されているという特徴があります。

ここでは、受験するにあたって知っておきたいTOEIC Bridgeのスコアや出題形式、費用などを確認しておきましょう。

まず、分かりやすいようにTOEIC Bridgeの概要を表にまとめました。

TOEIC Bridge L&R公開テスト
スコア 180点満点
リスニング:90点満点
リーディング:90点満点
出題形式 TOEIC L&Rとほとんど同じ
問題数 100問
所要時間 約1時間
受験料 4,950円(税込)
日程 年4回 (3月、6月、9月、11月)

それぞれの項目について、順に詳しく解説していきます。

スコアと出題形式

TOEIC Bridgeは180点満点のテストです。
TOEIC L&Rと同様に合格・不合格ではなく、点数で英語のコミュニケーション能力が評価されます。

問題は「リスニング」「リーディング」の2つのパートに分かれており、それぞれ90点満点となっています。

ちなみに、第77回(2020年11月実施)の平均スコアは、180点満点中「64.9点」でした。

出題形式に関してはTOEIC L&Rとほとんど違いはありません。
ただし、問題の量は大きく異なります。

TOEIC L&Rにおける問題量が200問なのに比べ、TOEIC Bridgeではその半分にあたる100問しか出題されません。

そのため、TOEIC Bridgeは最後まで集中力を切らさずに取り組めるという点においても、初心者向きといえます。

費用

TOEIC Bridgeの受験料は、4,950円(税込)です。
TOEIC関連の試験の中では、最も安価で受験できる試験です。

TOEICの公式ホームページから、誰でも簡単に申し込むことができます。

日程

TOEIC Bridgeは、毎年3月、6月、9月、11月の年4回実施されます。

TOEIC L&Rと比べて実施回数が少ないため、受験の機会を逃さないように気をつけましょう。

テスト実施日の約4ヶ月前からインターネットで申し込みができますので、「TOEIC Bridgeを受験してみようかな?」と思ったら、すぐにテストの日程を確認しておくことをおすすめします。

受講者数

TOEIC Bridgeの受験者数は、実施回によってバラツキはありますが、年間1,500~2,000人程度です。

具体的には、2018年度に1,600人、2019年度には1,601人の人がTOEIC Bridgeを受験しています。

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TOEIC L&Rとの違いと難易度について

TOEIC L&Rとの違いと難易度について

続いて、TOEIC BridgeとTOEIC L&Rの違いと、TOEIC Bridgeの難易度について紹介します。

TOEIC BridgeとTOEIC L&Rの主な違い

TOEIC BridgeとTOEIC L&Rの違いを比較表にまとめました。

TOEIC Bridge TOEIC L&R
難易度
満点 160点 990点
問題数 100問 200問
所要時間 約90分 約2時間
受験料 4,950円(税込) 6,490円

TOEIC BridgeとTOEIC L&Rは、リスニングテストとリーディングテストを通して“国際的なコミュニケーションに必要な英語力を評価する”という受験する目的は同じです。

しかし、難易度や問題数、所要時間などに関しては、それぞれ大きく異なります。

TOEIC Bridgeは、「TOEIC L&Rを初心者向けに難易度を下げたもの」と思っておけば問題ないでしょう。

TOEIC BridgeとTOEIC L&Rのスコア比較表

次に、TOEIC BridgeとTOEIC L&Rのレベルをスコアごとの比較表で確認しておきましょう。

TOEIC Bridge
(180点満点)
TOEIC L&R
(990点満点)
90 230
100 260
110 280
120 310
130 345
140 395
150 470
160 570

※こちらの比較表は、日本でTOEICを実施・運営する「一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会」が、過去の受験者データを基に作成したものです。

この表から分かるように、TOEIC Bridgeでは満点に近い「160点」を取得した場合、TOEIC L&Rテストの「570点」相当ということになります。

そのため、TOEIC BridgeはTOEIC L&Rテストで400点~600点の獲得を目指している人が、スコアアップのための練習として受験するのに適しています。

TOEIC Bridgeの難易度について

上でもお伝えしたとおり、TOEIC Bridgeは英語学習初級者?中級者向けの試験です。

そのため、一般のTOEIC L&Rと比べて、難易度は低めに設定されています。

具体的には、180点中100点突破で「中学1年生レベル」、120点突破で「中学卒業レベル」、150~160点突破で「TOEIC L&Rに挑むべきレベル」に相当します。

また、一般のTOEIC L&Rでは、やや専門的なビジネス用語が登場しますが、TOEIC Bridgeでは専門的な英単語はほとんど出題されません。

中学・高校の英語の教科書に登場するレベルの英単語の知識があれば、十分に高得点を目指すことができます。

さらに、TOEIC Bridgeは長文読解問題の英文も短めになっているため、長文を読むことに慣れていない英語学習初心者でも取り組みやすくなっています。

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TOEIC Bridgeを受験するメリット

TOEIC Bridgeを受験するメリット

ここまでで、TOEIC Bridgeがどのような試験なのかを理解していただけたと思います。

そこで次に、TOEIC Bridgeを受験するメリットを2つ紹介します。

  • 初心者でも気軽に受験できる
  • TOEIC L&Rの練習になる

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

初心者でも気軽に受験できる

TOEIC Bridgeは英語初心者~中級者向けに作られたテストなので、英語の勉強を始めたばかりの初心者でも気軽に受験できます。

TOEIC L&Rと比べて難易度が低いだけでなく、問題数が少なく所要時間も「90分」と短いので、英語の試験を初めて受験する人でも気軽に受験できます。

「TOEICを受験してみたいけど、ハードルが高くてなかなかチャレンジできない…」と感じている英語学習初心者には、TOEIC Bridgeの受験がおすすめです。

受験のハードルが低いということ以外にも、出題形式がTOEIC L&Rとあまり変わらないため、TOEIC L&Rの予行練習として受験するのにも適しています。

TOEIC L&Rの練習になる

TOEIC Bridgeは、初心者・中級者向けのテストなので、「転職や就職で有利!」「履歴書に記載できる」などといった実用的なメリットはあまりありません。

そのため、TOEIC Bridgeの受験を検討している方の多くは、「将来的には、TOEIC L&Rで高得点を取りたい!」と考えているのではないでしょうか。

TOEIC Bridgeは、TOEIC L&Rと比較して難易度が低めに設定されているものの、出題形式に関してはほとんど違いがありません。

よって、TOEIC Bridgeを受験することで、TOEIC L&R受験の予行練習をすることができます。

また、TOEIC Bridgeは、英語初心者が「現時点での英語力」を確認する試験としても最適ですので、受験して損はないといえます。

TOEIC Bridgeでスコアを伸ばすための勉強法

TOEIC Bridgeでスコアを伸ばすための勉強法

続いて、TOEIC Bridgeで高得点を獲得するための勉強法を解説します。

「TOEIC Bridgeの受験日が近づいているけれど、何から手を着けていいか分からない…」という人はぜひ参考にしてください。

次の3つの勉強法について、詳しく解説していきます。

  • 単語の学習
  • 基礎文法の復習
  • 過去・予想問題集で問題演習

1.単語の学習

TOEIC Bridgeで高得点を取るためには、中学~高校レベルの語彙力が必要です。

中学・高校で習う英単語とTOEICの頻出単語を中心に、日常英会話やビジネス英会話など、幅広いシーンに対応できる語彙力を身につけましょう。

単語の勉強から始めるのが良い理由は、語彙力を身につけることで英文を見聞きした時に、よりスムーズに理解できるようになるからです。

まず単語の学習から取り組むことにより、その後のリスニング・リーディング学習を効率よく進められるようになります。

単語帳を手に取って、赤シートで隠して暗記したり、音声を聞いたり、自分が覚えやすい方法で単語の知識を増やしていきましょう。

2.基礎文法の復習

TOEIC Bridgeで高得点を取るためには、語彙力に加えて「文法の知識」の習得も欠かせません。

というのも、リスニングパートとリーディングパートで、見聞きする英文をしっかりと理解し正解を導き出すためには、文法ルールを理解している必要があるからです。

英文法に苦手意識があるという人は、まず「中学レベルの英文法をマスターすること」を目標に取り組みましょう。

中学レベルの基礎文法の復習をする際は、TOEIC Bridgeの対策本よりも、中学校レベルの英文法をくまなく解説している参考書の方がおすすめです。

学研の『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』や、かんき出版の『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』などの参考書を活用して、基礎文法の学習に励みましょう。

3.過去・予想問題集で問題演習

英語の基礎学習(単語・文法)を終えたら、過去・予想問題集を使ってTOEIC Bridgeの問題を解いてみましょう。

実際の試験と同じように時間を測りながら1回分の問題を解くことにより、

  • 「時間配分」
  • 「現時点での実力」
  • 「苦手分野」

などを明確に把握することができます。

また、実際に問題演習をして出題形式を知ることで、ひっかけ問題に対応する力や消去法で正解を選ぶ力など受験テクニックも身につきます。

実際におすすめの過去・予想問題集については、次で詳しく紹介しているので参考にしてください。

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TOEIC Bridge対策におすすめの参考書3選

TOEIC Bridge対策におすすめの参考書3選

ここまでで、TOEIC Bridgeを受験するメリットやスコアアップのための勉強法について紹介してきました。

次に、実際におすすめの参考書を3冊紹介します。

1.TOEIC Bridge 公式ガイドブック

こちらは、日本でTOEICを実施・運営する「国際ビジネスコミュニケーション協会」が販売するTOEIC Bridgeの公式ガイドブックです。

2019年6月より導入された「新形式」に対応しているため、実態に沿った学習ができます。

本書は、TOEIC Bridge L&R(リスニング・リスニング)とTOEIC Bridge S&W(スピーキング・ライティング)の両方の試験における、4つのパートを各1回分収録しています。

また、公式スピーカーによる音声CDがついているため、しっかりとリスニングの対策ができます。

「TOEIC Bridgeを初めて受験する!」という人におすすめの1冊です。

2.TOEIC BRIDGER L&Rテストはじめてでも80点突破

こちらは、TOEIC Bridgeで80点を取ることを目標とした参考書です(新形式にも対応しています)。

本書を活用することで、20日間で80点獲得に必要な英文法や英単語の知識を身につけることができます。

巻末には1回分の模擬試験が掲載されているので、20日間の学習を終えた後、学習の成果をチェックできます。

「TOEIC Bridgeで、まずは80点の取得を目指したい!」という人におすすめの1冊です。

3.TOEIC Bridge スピードマスター

こちらの参考書では、高校レベルの英文法とボキャブラリーを学習し、英語の基礎知識を身につけることができます。

また、TOEIC Bridgeの出題パターンや、スコアアップするための解説なども詳しく記されているため、TOEIC Bridgeを初めて受験する人にもおすすめできる参考書です。

巻末には、総仕上げ用に模擬テストが1セット収録されています。
回答・解説が別冊になっていて使いやすくなっている点も嬉しいポイントです。

「初めての受験でも、高得点を取得したい!」という人や、「高校レベルの英文法をやり直したい!」という人におすすめの1冊です。

まとめ

本記事では、TOEIC Bridgeの基本情報やスコアアップのための勉強法、おすすめの参考書を紹介しました。

TOEIC Bridgeは、英語の勉強を始めたばかりの初心者や、TOEIC L&Rで400点~600点の獲得を目標にしている中級者におすすめの英語力判定試験です。

TOEIC L&Rと比べて難易度が低く、問題数が少ないため、「英語の試験を受けるのは初めて…」という方でも安心して受験することができます。

また、TOEIC Bridgeの受験を視野に入れることで、身近な目標ができ、英語学習へのモチベーションを維持しやすくなるというメリットもあります。

英語学習初心者は、ぜひTOEIC Bridgeを受験してみましょう。