
海外で学びたいと考えたとき、選択肢のひとつとなるのが「私費留学」です。
自分の意思で留学先を選び、費用も自己負担でまかなう私費留学には、自由度の高さや選択肢の広さといった魅力があります。
一方で、費用面やサポート体制には不安を感じる人も少なくありません。
本記事では、私費留学の特徴や費用、メリット・デメリット、交換留学との違いをわかりやすく解説します。
私費留学とは

私費留学とは、在籍している学校の制度を利用せず、自分の意思と費用で海外の大学や語学学校に留学する方法のことです。
留学先の国や学校、期間などをすべて自分で選ぶことができるため、自由度が高いのが特徴です。
一方、授業料や滞在費などの留学費用は全額自己負担となり、経済的な負担が大きくなるケースもあります。
また、自由度が高い分、準備から渡航、留学中の手続きまでをすべて自分でこなす必要があります。
そのため、多くの人が留学エージェントのサポートを活用しています。
なお、私費留学には「休学留学」と「認定留学」の2種類があり、それぞれ高校や大学への在籍状況や取得単位に関する扱いが異なります。
休学留学 | 在籍している学校を一時的に休学し 海外で学ぶ私費留学 |
認定留学 | 海外で取得した単位を日本の学校の 単位として認められる私費留学 |
休学留学
休学留学は、現在在籍している学校を一時的に休学し、海外で学ぶ留学スタイルです。
主に語学学校への通学や、専門分野の学習を目的とするケースが多く、留学期間は半年〜1年程度が一般的です。
休学中は日本の学校の授業を受けることができないため、同級生より卒業が遅くなります。
メリットとしては、日本での学びを一時中断して自由な期間を確保し、自分のペースで語学力や国際感覚を磨ける点が挙げられます。
語学力や専門的な知識を得るための準備期間や、自分の将来を見つめ直す機会として活用する人も多いのが特徴です。
認定留学
認定留学は、海外の大学で取得した単位を、日本の大学の単位として認めてもらえる留学です。
多くの場合、あらかじめ日本の大学へ申請を行い、承認を得る必要があります。
現地で履修する科目や単位数は、日本の所属学部と関連性があることが条件とされるケースが多く、必ずしもすべての単位が認定されるわけではありません。
認定留学中は、休学扱いではなく「在学しながら留学する」という形となるため、卒業の遅れを最小限に抑えることが可能です。
ただし、認定留学を実現するには、海外の学校に正規の学生として入学できるだけの語学力や成績が求められます。
交換留学との違い

高校生や大学生が海外で学ぶ手段として、交換留学と私費留学の2つがありますが、その特徴や仕組みには明確な違いがあります。
私費留学と交換留学の主な違いについて詳しく解説します。
私費留学 | 交換留学 | |
---|---|---|
目的 | 自由に選べる | 異文化交流 |
スタイル | 自由に選べる | あらかじめ用意された プログラムに参加 |
選考基準 | 成績や英語力の証明など 学校ごとに基準がある | 国ごとに定員が限られ 競争率が高い選考がある |
費用 | 全額自己負担 | 学費や滞在費の多くが免除 |
出発時期と期間 | 自由に選べる | ・決められた時期で出発 ※夏(7〜8月)または冬(1月) ・留学の期間は原則約1年間 |
留学の目的
交換留学と私費留学では、留学の目的に大きな違いがあります。
私費留学は、個人の学びやキャリアの目標に合わせて自由に計画できるのが特徴です。
一方、交換留学は、異文化交流を主な目的とするプログラムであり、参加者は「文化の架け橋」としての役割を期待されます。
そのため、学力や語学力以上に、コミュニケーション力や柔軟性、異文化への理解姿勢が重視されます。
私費留学は「目的重視」、交換留学は「体験重視」の傾向があるため、まずは自分の留学の目的を明確にすることが大切です。
留学のスタイル
留学スタイルにも、交換留学と私費留学で違いがあります。
私費留学は、自分の希望に応じて学校や滞在先を自由に選べるのが特徴です。
学校や滞在方法など、自分に最適な学習環境を整えることができます。
一方、交換留学は、あらかじめ用意されたプログラムに参加する形式が基本です。
学校や滞在先となるファミリーは現地の受け入れ団体によって決定されるため、原則として細かい希望は出せません。
また、滞在先は都市部よりも地方になることが多く、地域社会に密着した体験が中心になります。
選考基準
交換留学と私費留学では、選考の仕組みも異なります。
私費留学は、成績や英語力の証明など、学校ごとに設けられた基準があり、最終合否は学校によって決定されます。
一方、交換留学は国ごとに定員が限られており、競争率が高い選考をクリアしなければなりません。
交換留学の選考では学力や語学力だけでなく、人柄やコミュニケーション力、異文化理解への姿勢なども評価の対象です。
「選ばれた人のみが参加できる」という点において、交換留学は私費留学と大きく異なります。
費用
留学にかかる費用は、交換留学と私費留学で大きく異なります。
私費留学は、学費や滞在費、現地での生活費などをすべて自己負担する必要があります。
学校の種類や滞在方法によって大きく異なりますが、一般的には高額になる傾向があります。
その分、自分に合った環境を選べる自由度の高さが魅力です。
一方、交換留学は、学費や滞在費の多くが免除される場合が多く、費用を抑えて留学できる点が特徴です。
ただし、事前の渡航準備費やプログラム費用など、一定の出費は必要になります。
出発時期と留学期間
交換留学と私費留学では、出発のタイミングや留学期間にも違いがあります。
私費留学は、出発時期や留学期間をある程度自由に調整できるのが特徴です。
春休みや夏休みを利用した短期留学から1年間の長期留学、さらには現地高校の卒業を目指すコースまで、目的に応じた選択が可能です。
一方、交換留学はプログラムにより時期が決められており、通常は夏(7〜8月)または冬(1月)の決められた時期で出発します。
留学の期間は原則として約1年間で、延長や途中変更はできません。
私費留学のメリット

私費留学の主なメリットを3つ紹介します。
- 国や学校の指定がない
- 留学プランを自由に組み立てられる
- 英語力が不安でも挑戦できる
国や学校の指定がない
私費留学の大きなメリットは、行き先や学校を自分で選べることです。
国の文化や教育制度、治安、生活費などを考慮して、自分に合った留学先をじっくり比較・検討できます。
また、学校も公立・私立・語学学校・専門校など、希望に応じて多様な選択肢から選べます。
これにより、学びたい分野や目指す進路に直結する学校を選ぶことが可能です。
交換留学のように国や地域があらかじめ決まっている場合と違い、目的に合わせた留学計画が立てやすくなります。
留学プランを自由に組み立てられる
私費留学では、滞在方法や出発時期、期間など、留学プランを自由に設計できます。
たとえば、短期で語学力を伸ばしたい人なら数週間のプログラム、現地でじっくり学びたい人なら1年以上のコースが適しています。
滞在方法もホームステイ、寮、アパートなど柔軟に選べるため、生活面でも自分らしい留学が実現しやすいです。
目的や予算に合わせて留学プランをカスタマイズでき、理想的な学びの環境を整えられる点は私費留学の強みです。
英語力が不安でも挑戦できる
私費留学は、英語力に不安がある人でも挑戦しやすいのが特徴です。
特に語学学校に留学する場合、初級レベルから丁寧に学べるプログラムも豊富で、選考や英語スコアの提出も必要ありません。
英語が得意でなくても、「これから学びたい」という意欲があれば学べる環境が整っているため、安心してスタートできます。
また、日本語対応のスタッフがいる学校や、日本人留学生が多い地域を選ぶことで、渡航初期の不安も軽減されます。
私費留学のデメリット

私費留学にはメリットがたくさんありますが、中には知っておきたいデメリットも存在します。
主なデメリットを3つ紹介します。
- 費用が高い
- 卒業や就活が遅れることがある
- 自分で各種手続きをする必要がある
費用が高い
私費留学は、留学先の学費や渡航費、滞在費などが全額自己負担であるため、費用が高額になりやすいのがデメリットです。
さらに、国やプログラム、期間によっては数百万円単位の費用がかかることもあり、家計への負担は決して小さくありません。
また、交換留学に比べて奨学金制度の対象になりにくく、支援を受けられる機会が限られる点も注意が必要です。
費用面の計画を事前にしっかり立てておかないと、現地での生活に支障が出る可能性もあるため、綿密な準備が求められます。
卒業や就活が遅れることがある
私費留学では、休学が必要になるケースがあり、卒業や就職活動に遅れが出ることがあります。
特に大学3年生や4年生での長期留学は、帰国後に周囲と進学や就職活動のタイミングがずれてしまうことも。
こうしたリスクを避けるには、事前に単位認定の条件をよく確認し、留学と学業を両立できる計画を立てることが重要です。
自分で各種手続きをする必要がある
私費留学では、学校選びから出願、ビザの取得、保険の手続き、滞在先の手配に至るまで、すべて自分で行う必要があります。
一つひとつの手続きに時間と労力がかかるうえ、慣れない英語でのやり取りも求められるため、初めての人にとってはハードルが高いことも。
また、万が一トラブルが起きた場合も自力で対応しなければならず、ある程度の自己管理能力や情報収集力が問われます。
計画段階から余裕をもって準備を進めることが、スムーズな留学への鍵となります。
自力での手続きが難しいと感じる場合は、留学エージェントを利用するのもおすすめです。
おすすめの留学エージェント「夢カナ留学」

手数料 | 要問合せ |
料金(税込) | 要問合せ |
プラン内訳 | 要問合せ |
留学先 | ・オーストラリア・カナダ・ニュージーランド ・アメリカ・イギリス・アイルランド |
留学目的 | ・英語力の向上・帰国後の就職/転職 ・海外生活/異文化交流・永住権の獲得/海外就職 ・海外での人脈づくり |
サポート内容 | ・無料カウンセリング ・オーダーメイドプラン作成 ・語学学校の入学手続き ・ホームステイ先手配代行 ・ワーホリVISA申請代行 ・海外保険/航空券のご紹介 ・在留届申請方法のご案内 ・空港送迎の手配代行 ・現地携帯・銀行口座の開設 ・和訳・英訳お手伝い |
国内オフィス | 場所:新宿 営業時間:10:00~18:00 |
現地オフィス | ・アメリカ ・カナダ ・フィリピン ・オーストラリア ・ニュージーランド ・イギリス ・アイルランド ・マルタ 営業時間:24時間 |
問い合わせ | 電話・LINE |
特典・割引 | ・教材費0円 ・無料カウンセリング予約で10万円割引 |
メリット | デメリット |
---|---|
オーダーメイドプラン 事前レッスンあり 日本人15%以下の学校のみ | 選べるのは9か国のみ 費用は要問い合わせ |
夢カナ留学は、予算内でオーダーメイドの留学プランを提供する留学エージェントです。
ワーキングホリデー制度を活用して現地で働くことで、実質的に留学費用を0円に抑えることが可能。これは、費用面で留学をあきらめていた方にも大きなチャンスを提供しています。
また、夢カナ留学はコストパフォーマンスに優れた語学学校を厳選して紹介しているため、渡航前にかかる初期費用を大幅に削減することができます。
紹介手数料や手続きの代行費といった追加費用もかからないので、安心して利用できます。

選んだ理由:英語力に自信がなかった私でも、一人ひとりに合わせたサポートが受けられると聞いて安心できたからです。実際に説明会での対応も丁寧で、信頼できると感じました。
良いところ:スタッフの方がとても親身で、出発前の準備から現地でのサポートまでしっかりしているところが良かったです。不安なこともすぐに相談できて安心できました。
イマイチなところ:サポートは手厚いですが、その分費用がやや高めに感じました。また、人気の時期だとカウンセリングの予約が取りづらいこともありました。もう少し柔軟だと嬉しいです。

選んだ理由:アメリカにワーホリに行くことを決めており、海外渡航が初めてだったので信頼できる会社を探していたところ見つけたのが夢カナ留学で、カウンセリングで丁寧に相談に乗ってもらえたのが心強かったので、夢カナに決めました。
良いところ:オーダーメイドで留学プランを作ってくれたり、ワーホリの前の手続き(ビザの申請、現地への連絡)をサポートしてくれて助かりました。
イマイチなところ:他社と比べて金額や手数料が高いこと。最初は妥当な料金かと思いましたが、見積もりで100万近くいったので、やや金額に見合っていないと思いました。
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私費留学の費用目安

私費留学にかかる費用目安を、留学の種類別に紹介します。
※下記の金額は、授業料・滞在費・食費を含めたおおよその費用です。
※実際の費用は、学校の種類や所在地、滞在スタイル、為替の変動などによって異なります。あくまで目安としてご参照ください。
高校留学
高校留学にかかる費用は国によって大きく異なりますが、一般的に1年間で200万円〜500万円程度が目安とされています。
たとえば、アメリカやイギリスは授業料や滞在費を含めて約500万円と高額ですが、質の高い教育環境や進学サポートが整っているのが魅力です。
カナダは約330万円、オーストラリアとニュージーランドは約340万円とやや抑えめの費用でありながら、英語環境での学習や自然に囲まれた生活が体験できます。
また、コストを重視する場合は、フィリピンも選択肢に入ります。
留学先選びでは、費用だけでなく教育内容やサポート体制も併せて検討しましょう。
国 | 1年間の費用 |
---|---|
アメリカ | 約500万円 |
カナダ | 約330万円 |
イギリス | 約500万円 |
オーストラリア | 約340万円 |
ニュージーランド | 約340万円 |
フィリピン | 約250万円 |
参考:留学ジャーナル
大学留学
大学留学は私費留学の中でも特に費用がかかる傾向にあり、1年間でおよそ530万円〜650万円が目安となります。
たとえば、アメリカとイギリスでは1年間で約650万円が目安とされ、学費や生活費が比較的高額です。
カナダは約710万円と、近年の物価上昇なども影響してやや高めの傾向があります。
オーストラリアは約600万円、ニュージーランドは約580万円と、英語圏の中では比較的コストを抑えやすい国といえます。
ただし、為替レートや現地の生活スタイルによって費用は変動するため、あくまで目安として捉えることが大切です。
希望する大学や都市によっても差が生じるため、具体的な費用については事前にしっかりと調べておきましょう。
留学費用は大きな投資となるため、奨学金や現地でのアルバイトなどの活用も検討するといいでしょう。
国 | 1年間の費用 |
---|---|
アメリカ | 約650万円 |
カナダ | 約710万円 |
イギリス | 約650万円 |
オーストラリア | 約600万円 |
ニュージーランド | 約580万円 |
参考:留学ジャーナル
語学留学
語学留学の費用は期間や渡航先によって大きく変動します。
たとえば、アメリカに1年間語学留学する場合は約660万円かかりますが、3か月であれば約170万円と費用を抑えることが可能です。
カナダやオーストラリア、ニュージーランドは1年で約400万円前後が目安で、6か月であれば200万円前後に収まるケースが一般的です。
イギリスは3か月で約140万円、1年では約530万円とやや高めです。
一方で、コストを重視するならフィリピンがおすすめ。
3か月で約40万円、1年間でも約160万円と、他国に比べてリーズナブルな点が魅力です。
費用面だけでなく、学習環境や滞在方法(寮・ホームステイなど)によってもコストは変動するため、希望や目的に応じて最適なプランを選ぶことが重要です。
国 | 3か月 | 6か月 | 1年 |
---|---|---|---|
アメリカ | 約170万円 | 約330万円 | 約660万円 |
カナダ | 約110万円 | 約200万円 | 約400万円 |
イギリス | 約140万円 | 約270万円 | 約530万円 |
オーストラリア | 約110万円 | 約210万円 | 約400万円 |
ニュージーランド | 約100万円 | 約200万円 | 約390万円 |
フィリピン | 約40万円 | 約80万円 | 約160万円 |
参考:留学ジャーナル
私費留学のやり方

私費留学をするまでの流れをステップごとにわかりやすく解説します。
まずは「なぜ留学するのか」という目的を明確にしましょう。
英語力の向上や専門分野の学び直し、将来のキャリア形成など、目的によって選ぶ国や学校、留学期間は大きく異なります。
目的が曖昧なまま進めてしまうと、現地で学習のモチベーションを保ちづらくなったり、思っていた成果が得られなかったりする可能性も。
まずは「何を学びたいのか」「どんな体験を得たいのか」をじっくり考えることが、満足度の高い留学計画につながります。
留学の目的に合わせて、行きたい国や学校を選びます。
語学留学であれば英語圏の国が一般的ですが、同じ英語圏でもアメリカ、イギリス、オーストラリアなど、国によって教育スタイルや必要な費用、ビザ要件が異なります。
また、学びたい分野によっては、特定の国や大学が特に優れていることもあるため、専門性の高い留学を考えている場合は考慮が必要です。
大学のランキングや卒業生の進路、現地の治安や生活環境も事前に調べておくと安心です。
インターネットやパンフレット、留学経験者の体験談などを活用しながら、自分に合った留学先を比較・検討していきましょう。
行きたい国や学校がある程度絞れたら、出願に必要な条件を詳細に確認しましょう。
多くの大学や教育機関では、英語スコア(TOEFLやIELTSなど)や高校・大学の成績証明書、エッセイの提出が求められます。
語学力に不安がある場合は、入学条件が比較的やさしい語学学校を経由する「パスウェイプログラム」を利用するのも一つの手です。
出願条件は年ごとに変わる可能性があるため、公式サイトや留学エージェントを通じて最新情報をチェックすることが大切です。
必要な条件を調べたら、実際に出願準備に進みます。
初めての留学であれば、留学エージェントを活用するのが安心です。
留学エージェントは志望校の選定から出願書類の作成、ビザ申請まで、幅広くサポートしてくれます。
ただし、サービス内容や手数料は会社ごとに異なるため、複数のエージェントを比較することをおすすめします。
また、志望校の入試担当者や日本事務所に直接問い合わせて、個別に出願する方法もあります。
どちらの方法を選ぶにせよ、必要書類の提出時期や締切日をしっかり管理し、余裕をもって行動することが合格への近道です。
私費留学では、学費だけでなく、生活費や保険、ビザ申請料、航空券など、さまざまな出費が発生します。
まずは、希望する国の生活費や学校の学費などを調べ、合計でどれくらいの費用がかかるかを把握しましょう。
あわせて、奨学金や教育ローンなど、利用できる資金援助制度の有無も確認しておくと安心です。
現地でアルバイトが許可されている国であれば、収入見込みを資金計画に含めるのもいいでしょう。
全額が自己負担となる私費留学では、現実的な資金計画が成功のカギとなります。
出願が完了し、合格通知が届いたら、次はビザの取得と渡航準備に進みます。
学生ビザの申請には、入学許可証や財政証明、パスポートなどの書類が必要です。
国によって申請方法や審査期間が異なるため、渡航予定日から逆算して早めに準備を始めましょう。
あわせて航空券の手配や滞在先の確保、海外保険への加入などの準備も進めます。
また、緊急時に備えて、日本大使館の連絡先や現地で使える医療機関の情報も手元に控えておくと安心です。
出発直前は忙しくなりがちなので、余裕をもって計画的に準備を進めましょう。
私費留学に向いている人の特徴

私費留学は以下のような人におすすめできます。
- 明確な目的や目標がある人
- 自主的に行動できる人
- 語学や異文化への興味がある人
- 経済的にある程度余裕がある人
明確な目的や目標がある人
私費留学は、多くの費用や時間をかけて実現する留学だからこそ、明確な目的をもっている人に向いています。
留学の目的が明確であれば、国や学校の選定から現地での学習までブレずに進められますし、モチベーションを維持する原動力にもなります。
将来のキャリアやスキル習得といった長期的な目標に向かって行動できる人にとって、私費留学は大きなチャンスとなるでしょう。
自主的に行動できる人
私費留学では、準備から現地での生活まで自分で判断・行動しなければならない場面が多くあります。
日本と異なる環境で頼れる存在が限られる中、自ら調べて行動できる力は大きな武器になります。
海外留学中は、授業の履修登録や生活手続き、トラブル時の対応など、すべてが自分次第です。
誰かの指示を待つのではなく、自分で必要なことを見極めて行動できる人は留学生活をより実りあるものにできるでしょう。
語学や異文化への興味がある人
異なる言語や文化の中で生活することに対して興味や好奇心がある人は、私費留学が向いているでしょう。
たとえ英語力が不十分でも、積極的に現地の人と交流しようとする姿勢があれば、自然とコミュニケーション力も伸びていきます。
また、文化の違いに驚いたり戸惑ったりする場面もありますが、それをポジティブに捉えられると、留学生活を最大限に楽しめるでしょう。
経済的にある程度余裕がある人
私費留学は、経済的にある程度余裕がある人におすすめです。
私費留学では、授業料や滞在費、渡航費のほか、保険やビザ申請などさまざまな費用がかかります。
長期留学になれば数百万円単位になることも。
十分な資金計画が立てられており、経済的にある程度の余裕があることは、安心して学業や生活に集中するための条件とも言えます。
費用を抑えて海外留学をしたい人は、交換留学や奨学金などの制度の利用も検討してみましょう。
私費留学を成功させるポイント

私費留学を成功させるために押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
- 事前準備をしっかり行う
- 現地で積極的に行動する
- 留学中の目標を設定しておく
- 困った時に相談できるエージェントを利用する
事前準備をしっかり行う
私費留学を成功させるためには、事前の準備をしっかり行うことが大切です。
ビザの手配や保険の加入、滞在先の確保など、留学前にはやることがたくさんあります。
出発前にどれだけしっかり準備しておけるかが、留学中の安心感やトラブル回避に直結します。
また、語学力や学習計画の確認に加え、留学先の文化や生活環境についての情報収集も欠かせません。
たとえば、到着後の生活をスムーズに始めるために、現地での通学ルートや生活必需品の購入場所などをあらかじめリサーチしておくといいでしょう。
準備に時間をかけることは、学びの質を高め、充実した留学生活を送るための大きな土台となります。
現地で積極的に行動する
留学生活は、ただ授業を受けるだけでなく、自ら積極的に動いてこそ得られる経験がたくさんあります。
たとえば、現地の人との交流やボランティアへの参加、アルバイトなどは、語学力の向上や異文化理解に大きく役立ちます。
自分から積極的に動くことで、思いがけないチャンスや人とのつながりが生まれることも。
慣れない環境ではつい引っ込み思案になってしまうこともありますが、「とりあえずやってみる」という姿勢が大切です。
失敗を恐れず行動することは、より充実した留学生活につながります。
留学中の目標を設定しておく
留学中の目標を設定しておくことも、私費留学を成功させるために大切なポイントです。
目的がないまま留学すると、日々の生活に流されてなんとなく過ごしてしまい、結果として何を得たのか曖昧なまま終わってしまうことがあります。
きちんとした成果を出すには、事前に「TOEFLスコアを800点以上にする」「現地の友人を5人つくる」といった具体的な目標を設定しておくことが重要です。
自分なりの目標をもっておくことで、より意味のある時間を過ごせるでしょう。
困った時に相談できるエージェントを利用する
私費留学では、現地でのサポート体制が限られている場合も多く、トラブルや不安を一人で抱え込んでしまうことも。
そんな時、頼れる存在として活用したいのが留学エージェントです。
出発前の手続きだけでなく、滞在中も現地デスクやオンラインでサポートを受けられるエージェントを選んでおけば、留学中に困った際も安心です。
特に初めての留学で不安が多い場合は、信頼できる留学エージェントの存在は大きな支えになります。
私費留学についてのまとめ
私費留学は、自分で留学先を選び、費用も自己負担でまかなう自由度の高い留学スタイルです。
語学力の向上や専門的な学びはもちろん、自立心やグローバルな視点も養える貴重な体験となるでしょう。
一方で、費用負担や生活面での不安、サポート体制の違いといった点には注意が必要です。
私費留学に興味がある人は、事前にしっかりと情報を集め、準備を整えたうえで計画的に進めていきましょう。