ワーキングホリデーとは?英語圏のおすすめ国・選び方・費用などを詳しく解説

海外での生活や語学学習、異文化交流を実現できる「ワーキングホリデー」。

滞在中の過ごし方は自由で、語学学習や仕事、旅行などさまざまな体験ができます。

本記事では、人気のワーホリ渡航先や選び方、必要な費用など、初めての人にもわかりやすく解説します。

黒須千咲

執筆者
黒須千咲

中学時代に英語に惹かれ、外国語科の高校と法政大学GISに進学。英語漬けの学生時代を過ごし、アメリカ・イギリスへ短期留学もしました。大学卒業後はオーストラリアでワーキングホリデーを経験。以来、大好きな英語や海外に関する情報を発信するライターとして活動しています。

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ワーキングホリデーとは?

ワーキングホリデーとは?

ワーキングホリデー(ワーホリ)とは、日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国で休暇・就労・就学ができる制度のことです。

行ける国はオーストラリアやカナダなどの英語圏を含め、全部で30か国

現地に一定期間滞在しながら、語学を学んだり働いたり旅行を楽しんだりと、多彩な過ごし方ができます。

観光ビザよりも長く滞在でき、学生ビザのような制約も少ないため、自由度の高い海外生活を実現できるのが魅力です。

英語力を伸ばしたい人や、将来のキャリアに海外経験を活かしたい人に人気の制度です。

滞在期間

ワーキングホリデーの滞在期間は、原則1年間

ただし、国によっては1年を超えて滞在できる延長制度があります。

英語圏の主要4か国における滞在期間と延長ルールは以下の通りです。

滞在期間
オーストラリア1年
(最大3年まで延長可)
カナダ1年
(最大3か月延長可)
イギリス2年
ニュージーランド1年
アイルランド1年

オーストラリアでは、政府指定地域のファームなどで3か月間就労することで1年間延長(セカンドワーキングホリデー)が可能。

さらに、セカンドワーキングホリデー期間中に、政府指定地域で6か月間働けばもう1年間延長(サードワーキングホリデー)で合計3年間滞在できます。

ニュージーランドでは政府指定のファームで3か月間働くと、ワーキングホリデーを3か月間延長することが可能です。

なお、ワーキングホリデー中の就学期間(学校に通える期間)は、以下の通りです。

就学期間
オーストラリア4か月まで
カナダ6か月まで
イギリスビザ有効期間内であれば制限なし
ニュージーランド6か月まで
アイルランドビザ有効期間内であれば制限なし

渡航できる人数制限

日本からワーキングホリデーで渡航できる人数(年間発給枠)は、国によって異なります。

オーストラリアやニュージーランドのように人数制限がない国もあれば、抽選制や早い者勝ち制を採用している国もあります。

英語圏における人数制限は以下の通りです。

年間発給枠
オーストラリア
カナダ6,500
イギリス6,000
ニュージーランド
アイルランド800

参照:外務省

人気国では、募集開始から数日で締め切られることもあるため、スケジュールの把握が重要です。

年齢制限

ワーキングホリデーに申請できる年齢は、多くの国で18歳以上30歳以下です。

一部の国では上限が異なり、アイスランドは26歳まで、韓国は条件付きで30歳以下まで認められています。

なお、30歳以下とは申請時の年齢のことを意味するため、31歳の誕生日の前日までにビザを申請すれば、渡航時は31歳になっていてもOKです。

最近では、イギリスやカナダなどで上限を35歳まで引き上げる動きもあり、参加のチャンスが広がっています(※日本国籍者への適用は現時点でなし)。

※年齢制限は国・協定によって異なるため、申請時点で最新情報を各国大使館や外務省で確認してください

ワーキングホリデービザでできること(学校・仕事など)

ワーキングホリデービザを利用すると、学校に通ったり仕事をしたりと現地で自由に過ごすことができます。

ビザの目的は「休暇を主としながら、滞在資金を補うために働く」ことですが、就学・就労・旅行のバランスは自分次第です。

就学(学校)語学学校や専門学校で短期学習が可能
(国によって最長4〜6か月)
就労(仕事)カフェ・ホテル・ファームなどで働きながら
生活費をまかなえる
旅行(観光・生活体験)滞在中に国内を自由に旅行し
現地の文化や人々と交流できる

自分の目的や予算、理想の海外生活に合わせて、ワーキングホリデーの過ごし方を自由にプランニングしてみましょう。

ワーキングホリデーで渡航できる国一覧

ワーキングホリデーで渡航できる国一覧

以下は、ワーキングホリデーで渡航できる30か国の一覧です(2025年11月時点)。

  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • カナダ
  • 韓国
  • フランス
  • ドイツ
  • 英国
  • アイルランド
  • デンマーク
  • 台湾
  • 香港
  • ノルウェー
  • ポルトガル
  • ポーランド
  • スロバキア
  • オーストリア
  • ハンガリー
  • スペイン
  • アルゼンチン
  • チリ
  • アイスランド
  • チェコ
  • リトアニア
  • スウェーデン
  • エストニア
  • オランダ
  • ウルグアイ
  • フィンランド
  • ラトビア
  • ルクセンブルク

参照:外務省

アメリカは留学先として非常に人気がありますが、日本とは協定を結んでいないため、ワーキングホリデーでは渡航できません。

就労や長期滞在を希望する場合は、学生ビザやインターンシップ制度を利用するのが一般的です。

また、イギリスは外務省の協定国一覧に含まれますが、イギリス側の制度名は「Youth Mobility Scheme(YMS)」 で、滞在期間や就労の扱いはワーキングホリデーとほぼ同様です。

イギリスでの「ワーホリ」を考える人は、YMSの要件を確認してください。

英語圏の人気ワーホリ先5か国の特徴と魅力

英語圏の人気ワーホリ先5か国の特徴と魅力

ワーキングホリデーで行ける、英語圏の人気ワーホリ先は以下の5か国です。

特徴年間発給枠就学期間
オーストラリア初めての人に選ばれやすい
ワーホリ定番国
4か月まで
カナダ学びと仕事のバランスが取りやすい
多文化国家
6,5006か月まで
イギリス伝統ある文化の中で英語を磨ける環境6,000ビザ有効期間内であれば制限なし
ニュージーランド自然豊かで穏やかな生活が魅力6か月まで
アイルランド治安が良い
ヨーロッパ旅行もしやすい
800ビザ有効期間内であれば制限なし

自分の目的や理想の海外生活に合わせて、最適な国を選びましょう。

オーストラリア

ワーキングホリデー制度の発祥国であり、毎年多くの日本人が渡航するオーストラリア。

温暖な気候と広大な自然、フレンドリーな国民性が魅力です。

最低賃金が高く、生活費をまかないながら十分に貯金もできるため、物価の高さを気にせず滞在できます。

特に人気なのが、一定条件を満たすことで最長3年間滞在できるセカンド・サードワーホリ制度。

農場やリゾートでの季節労働を通じて、現地の文化を肌で感じられる上、海外生活を長く経験できます。

日本との時差も少なく、生活リズムを崩さずに過ごせるのも安心。

英語初心者でも挑戦しやすく、「初めてのワーホリ先」としておすすめです。

執筆者
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私自身、初めての長期海外滞在として、オーストラリア・シドニーをワーホリ先に選びましたが、とても暮らしやすかったです。シドニーはアジア人を含む外国人が多く、溶け込みやすく友達も作りやすかったのが印象的です。

カナダ

カナダは治安が良く、ワーホリ渡航者へのサポート体制が整った国。

英語とフランス語の二言語環境で、多様な文化に触れられるのが特徴です。

語学学校に最長6か月通えるため、「学びながら働きたい」という人に最適。

トロントやバンクーバーなど都市部では仕事が見つけやすく、飲食・観光・オフィス系など職種も幅広いです。

休日にはナイアガラの滝やロッキー山脈などの自然観光を楽しむことも可能。

また、アメリカやメキシコが近いため、旅行の拠点としても魅力的です。

語学・キャリア・観光をバランスよく叶えたい人に向いています。

イギリス

イギリスでは「Youth Mobility Scheme(YMS)」というビザ制度を通じて、ワーキングホリデーと同様の経験が可能です。

年間6,000人の枠が設けられ、最長2年間の滞在が認められています。

ロンドンをはじめ、歴史ある街並みや多彩な文化に囲まれた生活は刺激的。

英語教育の本場でイギリス英語を学びたい人や、音楽・芸術・ファッションなど文化面に関心のある人に人気です。

さらに、ヨーロッパ各国へのアクセスが良く、週末旅行で気軽に他国を訪れることもできます。

伝統と現代文化が融合する国で、自立した海外生活を送りたい人におすすめです。

ニュージーランド

「自然の中で穏やかに暮らしたい」という人に人気のニュージーランド。

山・湖・牧場が身近にあり、のんびりとした生活スタイルが特徴です。

政府指定のファームで3か月働くことで、さらに3か月の滞在延長も可能。

都市部でも自然が近く、ワークライフバランスを取りながら過ごせます。

英語の訛りが比較的少なく、発音を学びたい人にも向いています。

また、治安の良さとフレンドリーな国民性も魅力。

留学より自由度が高く、勉強・仕事・旅行を自分のペースで楽しみたい人にぴったりの国です。

アイルランド

ヨーロッパで英語を公用語とする数少ない国の一つのアイルランド。

年間800人という定員があるため競争率は高いですが、その分少人数で落ち着いた環境の中、英語をじっくり学べます。

温暖で過ごしやすい気候に加え、治安が良く、人々が親切なのも魅力。ビザ期間中は就学や就労の制限が少なく、柔軟に生活を組み立てられます。

また、ロンドンやパリなどヨーロッパ各都市へのアクセスも良好。

週末旅行で他国を巡るなど、文化的な刺激に満ちた暮らしを楽しむことができます。

日本人が少ない環境で成長したい人におすすめです。

どの国に行く?ワーキングホリデー先の選び方

どの国に行く?ワーキングホリデー先の選び方

ワーキングホリデーでは、国ごとにビザ条件や生活環境が異なります。

「どんな経験をしたいか」「どんな暮らしを送りたいか」によって、最適な国は人それぞれ。

主な選び方のポイントは次の通りです。

  • 目的で選ぶ
  • 英語力で選ぶ
  • 物価・時給・仕事の見つけやすさで選ぶ
  • 治安・気候・住みやすさで選ぶ
  • ビザ条件・申請のしやすさで選ぶ

自分の理想とする海外生活をイメージしながら、どの国が最も合っているかを考えてみましょう。

目的で選ぶ

ワーホリの目的は人によってさまざまです。

 語学力を高めたい、異文化交流を楽しみたい、仕事を通じて海外経験を積みたいなど、 目的が明確になるほど、行き先の選び方も自然と絞られていきます。

たとえば、勉強中心なら語学学校や教育環境、仕事中心なら求人の多い都市や産業、観光中心ならアクセスの良さがポイントに。

 ワーホリ中に何を得たいのかを具体的に描くことで、満足度の高い滞在が実現しやすくなります。

英語力で選ぶ

ワーキングホリデーは、語学力に関係なくチャレンジできる制度ですが、英語力のレベルによって過ごしやすさが変わります。

初心者であれば、語学学校や日本人サポートが整った環境を選ぶと安心です。

一方で、ある程度話せる人は、英語を日常的に使う職場や地域を選ぶことでさらなる上達が期待できます。

どのくらい英語を使う環境に身を置きたいかを基準に、滞在先を検討するのもおすすめです。

物価・時給・仕事の見つけやすさで選ぶ

ワーホリでは、多くの人が現地で働きながら生活します。

そのため、物価や賃金の水準、仕事の探しやすさは重要な判断材料です。

都市部は時給が高い反面、家賃や生活費も上がる傾向があります。

一方、地方や観光地では物価が安く、季節雇用の仕事を見つけやすいケースも。

どのくらい働きたいか、どんな仕事を経験したいかを踏まえて、生活と収入のバランスを考えることが大切です。

治安・気候・住みやすさで選ぶ

長期滞在を快適に過ごすには、治安や気候、生活スタイルとの相性も欠かせません。

治安が安定していて暮らしやすい国を選べば、初めての海外生活でも安心して過ごせます。

また、寒暖差や日照時間、雨の多さなど、気候の特徴によっても生活のリズムが変わります。

自分がストレスを感じにくい環境を選ぶことで、仕事や学習にも集中しやすくなるでしょう。

ビザ条件・申請のしやすさで選ぶ

ビザの取得条件や申請のしやすさも、国選びの重要なポイントです。

発給数の制限や抽選制度の有無、申請時期、年齢制限などは国によって異なります。

また、滞在可能期間や延長制度の有無などもチェックしておくと安心です。

「どの国が人気か」よりも、「自分が現実的に行ける国はどこか」を踏まえて検討すると、スムーズに計画を立てられます。

【目的別】ワーキングホリデーおすすめの国

【目的別】ワーキングホリデーおすすめの国

ここでは、ワーキングホリデーのよくある目的別におすすめの国を紹介します。

  • キャリアアップを目指す人:オーストラリア・カナダ
  • リフレッシュしたい人:ニュージーランド・アイルランド
  • 語学力を伸ばしたい人:イギリス・カナダ

キャリアアップしたい人におすすめの国

キャリアアップを目指すなら、オーストラリアとカナダがおすすめです。

オーストラリアは時給が高く、観光業やカフェ、オフィスワークなど多様な職種が選べます。

英語環境で働く経験を積めば、帰国後のキャリアにもプラスに働くでしょう。

一方、カナダはホスピタリティ産業が発達しており、英語だけでなくフランス語に触れる機会も。

6か月間の就学が認められているため、「学びながら働く」スタイルにも最適です。

実務経験と語学スキルの両方を身につけたい人に向いています。

リフレッシュしたい人におすすめの国

心身をリフレッシュしたい人には、ニュージーランドとアイルランドが人気です。

ニュージーランドは壮大な自然が広がり、都会の喧騒から離れて穏やかに暮らせる環境が魅力。

ファームステイやカフェ勤務など、ゆったりとした働き方を選ぶ人も多くいます。

一方、アイルランドは緑豊かで人も親切。

小規模な街が多く、地元コミュニティに溶け込みやすい点も魅力です。週末にはヨーロッパ各国への小旅行も可能

「海外で自分をリセットしたい」「自然と人に癒されたい」という人にぴったりの滞在先です。

語学力を向上したい人におすすめの国

英語をしっかり身につけたい人には、イギリスとカナダがおすすめです。

イギリスでは本場のブリティッシュイングリッシュを学べるだけでなく、英語学校の質も高く、文化的刺激の多い環境で生活できます。

多国籍な人々と交流する中で、自然と英語を使う機会が増えるのも魅力です。

カナダは訛りの少ないクリアな英語が特徴で、語学学校の数も豊富。

6か月間の就学が認められているので、勉強と仕事のバランスを取りながら、実践的に英語力を伸ばせます。

「働きながら使える英語を身につけたい」という人には理想的な選択肢です。

【英語力別】ワーキングホリデーおすすめの国

【英語力別】ワーキングホリデーおすすめの国

ここでは、英語力のレベル別におすすめのワーキングホリデー先を紹介します。

  • 初心者におすすめ:オーストラリア・ニュージーランド
  • 中級者におすすめ:カナダ・アイルランド
  • 上級者におすすめ:イギリス

初心者におすすめの国

英語初心者には、比較的聞き取りやすい発音とフレンドリーな国民性が魅力のオーストラリアやニュージーランドがおすすめです。

日常会話のスピードがゆるやかで、語学学校やアルバイト先でもサポート体制が整っているため、英語を使うことに慣れる環境として最適です。

また、日本人コミュニティも多く、困ったときに相談できる安心感があります。

自然に囲まれた生活の中で、リラックスしながら英語に親しめる点も大きな魅力です。

中級者におすすめの国

ある程度英語に自信がついてきた中級者には、カナダやアイルランドがおすすめです。

英語の発音は明瞭で、聞き取りやすい一方、語彙力や表現力をさらに磨ける環境があります。

カナダでは職種の幅が広く、接客業などで実践的な英語力を伸ばすことが可能。

アイルランドは小規模な街が多く、地元の人との距離が近いため、日常的に会話する機会が豊富です。

実践の中で自然にスキルアップを目指せます。

上級者におすすめの国

英語力上級者には、ブリティッシュイングリッシュの本場・イギリスがおすすめです。

日常会話にとどまらず、ビジネスや文化、アカデミックな英語に触れることで、より洗練された表現力を磨けます。

イギリス英語特有の言い回しや発音を身につけたい人にも最適です。

国際的な人脈を築けるチャンスも多く、高い英語力をさらに磨き上げたい人にとって刺激的な環境といえるでしょう。

【年齢別】ワーキングホリデーおすすめの国

【年齢別】ワーキングホリデーおすすめの国

年齢層に合わせておすすめのワーキングホリデー先を紹介します。

  • 大学生におすすめ:オーストラリア・カナダ
  • 社会人におすすめ:イギリス・ニュージーランド

大学生におすすめの国

大学生には、自由度が高くアルバイトの選択肢も多いオーストラリアやカナダがおすすめです。

どちらの国も語学学校が充実しており、英語を学びながら働ける環境が整っています。

オーストラリアは気候が温暖でフレンドリーな国民性が魅力。カナダは治安がよく多文化社会の中で異文化理解を深められます。

将来のキャリア形成を見据えて国際感覚を磨きたい人にとって、若いうちから挑戦しやすい環境が整った国です。

執筆者
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オーストラリア・シドニーは、留学生やワーキングホリデーで来ている若い人が多く、友達も作りやすい環境です。大学生が初めて長期海外生活を経験するには特におすすめです。

社会人におすすめの国

社会人には、落ち着いた環境で生活の質を重視できるイギリスやニュージーランドがおすすめです。

イギリスでは歴史と文化を感じる街並みの中で、キャリアアップや専門スキルの向上を目指す人に最適。

ニュージーランドは自然が豊かで、仕事とプライベートのバランスを大切にしたライフスタイルが魅力です。

仕事に一区切りをつけ、新しい価値観や生き方を見つけたい社会人にぴったりの環境といえるでしょう。

ワーキングホリデーにかかる主な費用

ワーキングホリデーにかかる主な費用

ワーキングホリデーでは、出発前の準備資金から現地での生活費まで、ある程度の資金計画が必要です。

主な費用項目は以下の通りです。

  • ビザ申請費用
  • 往復航空券
  • 現地での生活費
  • 海外旅行保険
  • 語学学校の学費(任意)

ここでは、ワーキングホリデーにかかる代表的な5つの費用について詳しく見ていきましょう。

ビザ申請費用

ワーキングホリデーを始めるには、まず各国が定めるビザ申請費用を支払う必要があります。

2025年10月時点でのビザ申請費用は、国によって以下の通りです。

現地価格日本円
現地価格日本円
オーストラリア 670オーストラリアドル約67,000円
(1$=100円)
カナダ364.75カナダドル
(IECプログラム参加費、就労ビザ申請費用、バイオメトリクス登録費用)
約39,800円
(1$=109円)
イギリス319ポンド約64,400円
(1£=202円)
ニュージーランド無料
※国際観光税100ニュージーランドドルが必要
アイルランド15,200円

申請時には、ビザ代に加えて手数料や健康診断費用がかかる場合もあるため、余裕をもった資金計画を立てましょう。

執筆者
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ビザ申請費用は年々変動しています。必ず最新情報を公式サイトで確認してから申請することが重要です。

往復航空券

航空券代は出発時期や都市によって変動します。

たとえば、オーストラリアなら片道でおよそ3〜5万円、往復で10万円前後

カナダやイギリスの場合、片道でおよそ10万円、往復で15〜20万円前後が相場です。

ワーホリでは現地での滞在期間や帰国日が未定な場合も多く、片道航空券を選ぶ人も少なくありません。

早めに航空券を確保しておくことで、コストを抑えられることもあります。

出発地や季節によって価格が大きく変動するため、複数の航空会社を比較して検討するのがポイントです。

執筆者
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帰国日を正確に決めるのは難しいので、私は帰国が近づいた2〜3ヶ月前に復路の航空券を購入。周りの友人も同じようにしました。出発時は片道航空券でも問題ありません

現地での生活費

生活費は最も大きな支出で、国や都市によって大きく異なります。

目安としては、家賃・食費・交通費・交際費を含めて月15〜25万円ほど。

オーストラリアやカナダ、イギリスの都市部は物価が高めですが、その分時給も高く、現地での収入で生活費をまかなう人も多いです。

初期費用としては、少なくとも3か月分の生活費を準備しておくと安心です。

執筆者
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シドニーは物価が高めですが、現地でアルバイトをしながら生活すると、家賃や食費もなんとかやりくりできます。最初は節約中心でしたが、慣れてきたら週末に観光や外食も楽しめました。

海外旅行保険

医療費が高額になりやすい海外では、保険加入は必須です。

ケガや病気だけでなく、盗難や飛行機の遅延などをカバーするプランもあります。

1年間の保険料は10〜20万円程度が相場。

現地の医療費は想像以上に高額な場合があるため、補償内容をよく比較して選びましょう。

執筆者
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私は出発前に、日本で契約した国内の海外旅行保険に加入しました。「もし何かあったらどうしよう……」と心配することなく安心して過ごせたのでよかったです。

語学学校の学費(任意)

現地で英語を学びながら働きたい人は、語学学校への通学を検討してみましょう。

1か月あたりの授業料は約10〜20万円が目安。

費用はかかりますが、現地での生活をスムーズに始められるうえ、友人づくりや仕事探しのきっかけにもなります。

英語力に不安がある人にとっては、有意義な初期投資といえるでしょう。

ワーキングホリデーについてのまとめ

ワーキングホリデーは、海外で働きながら学び、人生経験を豊かにできる貴重な制度です。

行き先によって働き方や生活環境が大きく異なるため、目的や英語力、予算に合わせて国を選ぶことが大切です。

事前に費用の目安やビザ条件を把握し、安心して渡航準備を進めましょう。

計画的に準備を整えれば、現地での出会いや経験が一生の財産となります。

自分らしい海外生活を実現する第一歩として、ワーキングホリデーを検討してみてください。