英会話の例文暗記は、英語上達に効果的な学習法の一つと言われています。
しかし、英文をただ暗記するだけで本当に効果があるのだろうか、と疑問に思っている人は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では英会話の例文暗記の効果や、正しい暗記の仕方などについて詳しく解説していきます。
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目次
【実践】英会話の例文暗記のコツ
それでは、ここまでで紹介した正しい暗記法を踏まえ、実際に英会話の例文暗記をやってみましょう。
具体的なやり方を、例を挙げながら詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
ステップ①:覚えたい単語や表現が使われている英文を選ぶ
まずは、覚えたい単語や表現を選びます。
参考書や辞書、本などから選んでもいいですし、音楽や映画・ドラマからピックアップしても構いません。
ここでは、even though(たとえ、~であるけれども、~にも関わらず)という表現を単語帳から選んだと仮定して、例文暗記のやり方の解説を進めていきます。
ステップ②:英文を自分が使いそうな文章に置き換える
ステップ①で選んだeven thoughという表現を辞書で調べると、
Even though they were poor, they were happy.
(彼らは貧しかったけれど、幸せだった)
という例文が出てきました。
このままでは日常生活で使う機会があまりなさそうなので、自分が使いそうな表現にアレンジします。
例えば、
Even though I was really tired, I finished doing homework.
(私はとても疲れていたけど、宿題を終わらせました)
Even though it is the weekend, I have to work at the office.
(週末にも関わらず、私はオフィスで働かなくてはいけない。)
といった感じに置き換えてみましょう。
この時、できるだけ普段の自分の生活をかえりみて、頻繁に使いそうなフレーズにアレンジするのがポイントです。
ステップ③:シャドーイングしながら、あるいは声に出しながら覚える
自分専用の英会話の例文ができあがったら、シャドーイングしながら、あるいは声に出しながら英文を覚えていきます。
ネイティブの英語の先生や知り合いに英文を読み上げてもらい、録音した音声を用いてシャドーイングするのがベターですが、難しい場合は一人で声に出して読むだけでも大丈夫です。
なお、後ほど自分が作った英文をネイティブが読み上げてくれるサービスを提供しているオンライン英会話スクールを紹介しますので、必要な方はぜひ参考にしてください。
また、できあがった暗記用の英文は、毎日必ず数回ずつ読み上げるようにしましょう。
いくら自分で作ったからといっても、完全に暗記するには時間がかかります。
実際に例文を使っている場面をイメージし、深く考えなくても自然とフレーズが出るぐらいまで繰り返し読みましょう。
そうすることで英文が脳に定着し、実践でスムーズに使うことができるようになります。
【英会話の例文暗記】英語力向上に効果的な正しい暗記法とは?
たくさんのメリットがある英会話の例文暗記ですが、前述したように、暗記法を間違えてしまうと結果を出すことはできません。
そこでここからは、英語力を上達させるのに効果的な、正しい例文暗記の方法を詳しく解説していきます。
身近なものや自分に関係のあるシーンに置き換える
英会話の例文暗記をしても効果が出ないと感じる原因の一つに、自分が到底使わないような例文を覚えてしまっていることが挙げられます。
参考書や辞書によっては硬い表現が使われていることが多く、せっかく例文を暗記しても実践で使う機会がほぼないため、覚えた英文が定着しない、ということは少なくありません。
そこで、覚えたい単語や表現が入った例文を、身近なものや自分に関係のあるシーンに置き換えてみましょう。
例えば、worth(価値のある)という単語を覚えたいとします。
worthを辞書で調べてみると、
It is worth while reading classical works of literature.
(古典の文学書を読むことは価値のあることです。)
という例文が出てきました。
ただ、この例文をそのまま覚えても使う機会はあまりないでしょう。
そこで、
It is worth while learning English.
(英語を勉強することは価値のあることです。)
と、例文を自分が日常生活の中で使いそうな形に変えてみます。
これなら、英会話教室や外国人の友人との会話で頻繁に使えそうなので、定着させることが可能ですし、自分が使いそうな例文に置き換えたことで覚えやすくもなります。
このように、英文を覚える場合は参考書や辞書の例文を丸暗記するのではなく、自分が使いそうな形にアレンジして覚えるようにしましょう。
好きな音楽や映画・ドラマを使う
例文を暗記する際、参考書や辞書に載っている例文ばかりではなく、好きな音楽や映画・ドラマなどで使われている表現を使用してみるのもおすすめです。
お気に入りの音楽や映画などで使われているフレーズは耳に残りやすく、スムーズに覚えることができます。
また、日常生活をテーマにしているメディアを選ぶことで、ネイティブが普段の会話で使う生きた英語を学べるという点も魅力です。
そして何より、好きなものを教材にしているため、楽しく暗記できるという大きなメリットがあります。
参考書や辞書の例文を暗記しても定着している気がしない、という人は、自分の好きなメディアを使った暗記法を一度試してみましょう。
シャドーイングを取り入れながら覚える
英文の暗記をする際、ただ文章を見たり書いたりして覚えるのではなく、シャドーイングを取り入れながら覚えるのがおすすめです。
シャドーイングとは、聞こえた英語の音声を即座に復唱するトレーニング法で、英語力上達に効果的な勉強法として広く知られています。
シャドーイングをすると、音声と文字が正しく結び付くので、リスニング力向上に非常に効果的です。
また、ネイティブの音声を復唱することで正しい発音を身に付けることができるため、スピーキング力向上にも繋がります。
従って、シャドーイングを英会話の例文暗記と組み合わせると、インプットをしながらリスニングとスピーキング力を向上させられるので、ただ英文を暗記するよりもかなり効率良く英語力を上達させることが可能です。
シャドーイングには、ネイティブが例文を読み上げる音声を準備する必要があるので、全ての英文に対してシャドーイングを取り入れるのは少し難しいかもしれません。
ですが、可能な限りシャドーイングを行うことで、英語力を飛躍的に伸ばすことができます。
例文暗記の効果的な方法についての動画
英会話の例文暗記をするのにおすすめの教材3選
前述したように、暗記する例文は身近なものや自分に関係のあるシーンにアレンジすることをおすすめしましたが、自分で英文を作るのが得意ではない人や、教材をそのまま参考にしたい人は多いと思います。
そこで、ここからは英会話の例文暗記をするのにおすすめの教材を3つ紹介します。
ここまでで紹介した暗記法と上手く組み合わせ、効果的に使ってみてください。
DUO 3.0
「DUO 3.0」は、560の例文に約1,600個の単語と約1,000個の熟語を含んでいる単語帳で、効率良く語彙を増やせると評判の教材です。
例文を1つ覚えるだけで、たくさんの単語やフレーズを身に付けることができるので、例文暗記をしながら語彙を増やしたい、という人に特におすすめです。
また、全英文の音声が収録されたCDもあるので、単語の音と文字をセットで覚えることができ、リスニング力向上にも繋がります。
もちろんシャドーイングの練習にも使えるので、この1冊で語彙力、リスニング、スピーキングの3つのスキルを効率良く向上させることができます。
究極の英語リスニング
「究極の英語リスニング」は、日常生活や仕事上での会話を元に構成された英文が使われている、リスニング用の教材です。
トピックの内容は、「夫婦で買い物」や「会社案内」など実用的なものが多く、例文暗記用の教材としても使えます。
また、リスニング用の教材というだけあり、ネイティブの音声を収録したCDが付いていて、シャドーイングの練習にも最適です。
音声は、「ゆっくり」から「ナチュラル」まで3段階のスピードに分けて収録されているため、シャドーイングに慣れていない人や、リスニングが苦手な人でも使いやすくなっている点が魅力です。
シリーズは全部で4冊あり、初心者向けのものから上級者向けのものまで細かくレベル分けされているので、使い続けてレベルを上げていけば確実に英語力を伸ばすことができます。
ネイティブなら子どもの時に身に付ける英会話なるほどフレーズ100
「ネイティブなら子どもの時に身に付ける英会話なるほどフレーズ100」は、日々の生活の中でネイティブが使う英語表現を分かりやすくまとめた、日常英会話用の参考書です。
「それってどういう意味?」「しょうがないね」といったような、ネイティブが子どもの頃から何度も聞いている定番の表現が集められており、今すぐ実践で使えるものばかりが収められています。
この本で使われている表現は丸暗記して使えるものが多いため、自分で英文をアレンジする自信がない初心者は、まずこの教材の英文を暗記してみましょう。
また、英語と日本語の音声を収録したCDが付いているので、シャドーイングの練習も可能です。
英会話の例文暗記に最適なオンライン英会話スクール2選
英会話の例文暗記は、教材や自分で作った英文を使って、個人で進めるという人がほとんどです。
しかし、中には自分で作った英文をチェックしてほしいという人や、誰かの指導を受けながら進めたいという人もいると思います。
そこで、ここからは英会話の例文暗記をするのにおすすめのオンライン英会話スクールを2つ紹介していきます。
それぞれのスクールの概要や特徴を解説しますので、講師の力を借りながら英文を暗記したい、という人は参考にしてください。
Best Teacher
「Best Teacher」は、スピーキングやリスニングだけではなく、ライティングも学ぶことができるオンライン英会話スクールです。
スピーキングレッスンの前に、講師と共に英文を作成するレッスンが取り入れられており、できあがった英文は講師が正しい英語に直してくれます。
また、作成した英文をネイティブスピーカーが読み上げてくれ、その音声をダウンロードすることができるので、自分が作った英文の音声スクリプトを手に入れることが可能です。
これにより、自作した暗記用の英文でシャドーイングの練習ができるようになるため、例文暗記の効果をますます高めることができます。
なお、スピーキングレッスンでは、自分が作った英文を教材にしてレッスンを進めることができるので、覚えた例文を実践ですぐに使いたい、という人にもおすすめのスクールです。
QQ English
「QQ English」は、1,300人の正社員講師陣による質の高いレッスンが好評のオンライン英会話スクールです。
日常英会話や旅行英会話などのレッスンの他に、通常の4倍の速さで英語脳を育てると言われている、「カランメソッド」を使ったレッスンを導入しているのが大きな特徴です。
カランメソッドを使ったレッスンは、講師が言った英語の例文を、生徒が声に出して繰り返すといった流れになっているため、レッスンの中で自然に例文暗記ができるようになっています。
なお、講師が正しく発音した英文を生徒が何度も聞いて繰り返すことは、リスニングやスピーキングのスキルを上げることにも繋がります。
また、カランメソッドの初めの段階では、中学1年生レベルの英文が使われますが、ステージが進むと、学校では習わない上級者向けの構文を使った英文が出てくるため、レッスンを通じて簡単なものから難解なものまで、幅広いレベルの英文を暗記できるのが大きな魅力です。
一人では例文暗記がはかどらない人や、レベルの高い英文を暗記したいという人は、一度カランメソッドを使ったレッスンを試してみてはいかがでしょうか。
正しいやり方で行えば例文暗記は効果がある
英会話の例文暗記が効果的な勉強法と言われる一方で、その効果に疑問を感じる人が多いのは一体なぜなのでしょうか。
その理由は、間違ったやり方で例文暗記をしている人が非常に多いからです。
例文暗記は、ただ文章を丸暗記すればいいというものではありません。
例文暗記を効果的なものにするためには、正しい英文を正しい方法で覚える必要があります。
日常でよく使う表現を中心に覚えることで、ボキャブラリーは確実に増えますし、正しい方法で英文をしっかり定着させることで、英会話に必要な瞬発力が上がります。
例文暗記をしていてもなかなか効果が出ないという人は、まず自分が覚えている例文や暗記の仕方が間違っていないかを確認してみましょう。
英会話の例文暗記は実はメリットが多い
英会話の例文暗記には、英語力向上に繋がる様々なメリットがあることをご存知でしょうか。
まず、例文に使われている単語や熟語を覚えることで、語彙力が高くなることは大きなメリットです。
一つの文章に新しい語彙がいくつも含まれている場合があり、単独で単語や熟語を覚えるよりも効率良く語彙を増やすことが可能です。
他にも、例文に使われている文法や構文を理解することができるのもメリットの一つです。
文法や構文の中には難解なものがありますが、例文に当てはめながら覚えることで理解しやすくなります。
また、英文を一文ずつ丁寧に暗記していく中で、英文を英文のまま理解することができる「直読直解力」を身に付けることも可能になります。
この直読直解力が身に付くと、頭の中で英語を日本語に訳す作業が不要となるため、英語をダイレクトに理解し、ネイティブのようにスムーズに話せるようになります。
これは、頭の中で時間をかけて英語を組み立てることが多い日本人には大きなメリットです。
以上のように、ただ暗記した英文が身に付くだけではなく、多くのメリットがあるのが英会話の例文暗記の特徴です。
まとめ
英会話の例文暗記の効果や、正しい暗記法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
英会話の例文暗記は、正しい方法でコツコツ取り組んでいくと、必ず英語力が上達する勉強法です。
ここで紹介した英語教材やオンライン英会話スクールを組み合わせながら、一文一文丁寧に覚え、英語力を総合的に伸ばしていきましょう。