カナダ留学の費用相場は？留学タイプ・期間別に解説

「カナダに留学したい！」と思ったとき、まず気になるのが留学費用ではないでしょうか。

金銭的な問題は語学留学を計画する上で重要な要素であるため、

「何にいくらかかるか」
「留学タイプや期間によってどのくらい差があるか」

など事前にしっかり確認しておく必要があります。

本記事では、カナダ留学にかかる費用の相場を留学タイプと期間別に徹底解説していきます。

【留学タイプ・期間別】カナダ留学費用早見表

「カナダ留学費用はいくら？」と気になっている方に向けて、留学費用を早見表にまとめました。

ただし、下表の費用はあくまで相場であり、相場以上の費用がかかることや、相場より大幅に費用を抑えられることがあります。

※本章の留学費用は次章の『カナダ留学費用の内訳』をもとに、「（学費+滞在費+生活費）×滞在期間」+「渡航費」+「その他諸経費」で算出しています。
※「10〜20万円」のように幅がある費用については、中央値を用いています。
※1,000円未満は切り捨てています。
※「1カナダドル＝100円」で計算しています。

カナダ留学の相場を左右する要素や、何にどのくらい費用がかかるのかについては、次章以降で詳しくお伝えしていきます。

カナダ留学費用の内訳

ここでは、カナダ留学費用の内訳を紹介します。

何にどのくらいの費用がかかるかを、以下の表で確認してください。

それぞれの費用について、順に詳しく説明します。

渡航費

カナダ留学を実現するには、まず渡航費がかかります。

渡航費は、シーズンによって変動しますが、基本的な料金は留学タイプや期間にかかわらず一定であるため、留学の期間が短いほど留学費用に占める渡航費の割合は大きくなります。

往復航空券

カナダへの往復航空券の相場は、10〜20万円ほどです。

航空券の価格は変動が激しいため、どうしても価格幅が大きくなってしまいますが、目安としては以下のとおりです。

また、直行便を利用する場合と経由便を利用する場合を比べると、直行便の方がやや割高になります。

空港送迎費

空港から滞在先まで、滞在先から空港までの送迎サービスを依頼すると発生するのが空港送迎費です。

語学学校によって幅がありますが、出迎えと見送りのセットで1〜2万円ほどの費用がかかります。

空港送迎サービスを利用しない場合は、空港から滞在先までの距離や交通手段によりますが、1万円ほど用意しておくといいでしょう。

学費

現地で大学や語学学校に通うと、当然入学金や授業料などの学費がかかります。

入学金

学校や選択するコース、通学期間などによって幅がありますが、語学学校の場合おおよそ1.5〜2万円ほどの入学金が必要です。

中学校や高校、大学の場合は、年間の学費の中に入学費が含まれているケースが一般的です。

授業料

語学学校の授業料の相場は、学校や選択するコースによって幅がありますが、月10〜16万円ほどです。

授業料の総額は、当然ながら受講日数が多いほど高くなりますが、長期割引を用意している学校も多く、1日あたりの授業料は通学期間が長いほどお得になる傾向があります。

中学・高校留学の場合、年間130〜300万円ほど、大学留学の場合は年間200〜300万円ほどの学費がかかります。

学校が公立か私立か、また州によって学費が大きく異なるため、学校選びは慎重に進める必要があるでしょう。

教材費

語学学校に通う場合の教材費の相場は、年換算で3〜5万円ほどです。

ただし、学校によっては教材費がほとんどかからないところがある一方、逆に高額な教材の購入しなければならない場合があります。

滞在費

家賃

家賃の相場は、都市や滞在方法にもよりますが、月10万円ほどです。

カナダでの滞在方法は主に以下の3つで、滞在方法によって家賃に差があります。

光熱費

シェアハウスやアパートに滞在する場合、家賃とは別に光熱費がかかることがあります。

その場合、月5,000円〜10,000円ほどを見込んでおきましょう。

ただし、物件によっては家賃に光熱費を含んでいることがあります。

生活費

上記に加えて、食費や日用品代、交通費など、現地で生活する上で必ず支払わなければならない費用が発生します。

生活費は、自炊を週に何回するか、どのくらい外出や観光をするかなど、現地での過ごし方によって大きく差が出る部分です。

食費

カナダでの食費は、おおよそ月2〜5万円ほど見込んでおきましょう。

ただし、1ヶ月の食費を2万円程度に抑えられるのは、ほとんど毎日自炊をした場合であって、頻繁に外食をする場合は5万円以上の食費が必要になります。

日用品費

ボディーソープやシャンプー、洗剤、トイレットペーパーなどの日用品の購入にかかる費用も要です。

生活スタイルや日本から持参するかどうかにもよりますが、月3,000〜5,000円程度を見ておくといいでしょう。

交通費

カナダ滞在中の移動には、主に電車やバスなどの交通手段を利用します。

学校と滞在先の距離や都市の大きさ、利用頻度などによって幅があるため一概にはお伝えできませんが、月1万円前後を見込んでおきましょう。

通信費

日本からスマホを持参し、カナダのSIMカードを挿入して使用する方法が一般的です。

使用する容量にもよりますが、月額3,000〜7,000円程度の通信費がかかります。

交際費

交際費は、現地でどのような生活を送りたいかによって大きく違いますが、最低でも月1万円程度は必要でしょう。

旅行を楽しみたい人や、留学先で知り合った人達と外食を楽しみたい人の場合は、余裕をもって月2〜3万円ほど用意しておきましょう。

その他諸経費

以下は、カナダ留学をするにあたって必要になるその他の経費です。

保険料やビザ申請料、留学エージェントのサポート費用などがこれに当たります。

海外留学・旅行保険

カナダに留学する場合、保険への加入が必要です。

保険料は、日本の保険会社か現地の保険会社か、また補償内容によって大きく異なります。

現地の保険会社を選んだ場合、日本の保険会社を選ぶよりも費用を安く抑えることができ、最も安いプランで1日あたり約200円（2カナダドル）ほどが相場です。
（参照：医療保険について｜バンクーバー留学センター）

したがって、月換算で6,000円ほどを見込んでおきましょう。

ビザ申請料

カナダへの入国・滞在に必要なビザの取得にかかる費用です。ビザの種類によって、申請料は次のとおりです。

なお、就労ビザと学生ビザなどを申請する場合は「ビザ申請料」のほかに、バイオメトリックス（指紋・顔写真の提出）の費用（85カナダドル）がかかります。

また、ワーホリの場合は、IECプログラム参加費（161カナダドル）も別途必要です。
（参照：2023年ワーキングホリデー｜GoToVan）

ただし、滞在期間が6ヶ月以内の場合は、ビザの取得が免除されるため、ビザの申請は不要です。

留学エージェント費用

留学エージェントを通してカナダ留学を手配する場合、エージェントによっては「サポート料金」がかかります。

手配先の語学学校などから資金を得ているエージェントの場合、サポートを無料で提供することがあります。

有料の留学エージェントの場合、期間やサポート内容によって料金が前後しますが、短期留学で3万円ほど、長期留学で10万円ほどが相場です。

ただし、大学留学（海外大学進学）の場合は、30万円といった高額なサポート料金が必要になることがあります。
（参照：サポート内容と料金｜成功する留学）

2024年10月11日カナダ留学エージェントおすすめ8選！選び方や費用も解説

海外送金手数料

日本の銀行口座からカナダの銀行口座にお金を送金する場合、手数料がかかります。

送金額や銀行によって異なりますが、相場は1回あたり5,000円ほどです。

カナダ大学留学の費用相場

教育水準が高いカナダの大学に留学するには、まとまった費用が必要です。費用相場について詳しく説明していきます。

カナダの大学や大学院への進学に興味がある高校生や大学生は、ぜひ参考にしてください。

【期間別】留学費用相場

カナダ大学留学の費用相場を期間別に表にまとめました。

ここでは、2週間〜半年といった短期間の費用も記載していますが、大学留学は基本的に1年単位の長期留学になります。

そのため、2週間〜半年間だけ大学留学をするというのはあまり現実的ではありません。

したがってこの表は、あくまで語学留学や社会人留学の費用との比較と思って参照してください。

※1,000円未満は切り捨て。

費用内訳（1ヶ月あたり）

※渡航費とその他諸経費については、留学期間を問わず一定です。
※合計金額の1,000円未満は切り捨て。

カナダ中学・高校留学の費用相場

カナダは、州にもよりますが、中学生・高校生の留学生を積極的に受け入れています。

カナダの中学・高校留学に必要な費用の相場を紹介していきます。

【期間別】留学費用相場

カナダへの留学では、私立または公立の学校に通うことができます。

私立校に通う場合は、公立校の倍以上の学費がかかることが珍しくありません。
（参照：中学・高校留学｜Education HEKI Canada Inc.）

ただし、夏休みや春休みなどの長期休みを利用してカナダに留学したいと思っている方には、語学学校に通ったり、中学生・高校生向けのサマースクールプログラムに参加したりする方法がおすすめです。

その場合、短期留学ということもあり、現地の中学校や高校に通うのと比べて大幅に費用を抑えることができます。

以下は、カナダ現地の中学校や高校に通った場合の費用相場です。

※費用相場は中央値を記載しています。
※1,000円未満は切り捨て。

費用内訳（1ヶ月あたり）

中学生・高校生の場合、一人暮らしで生活することは難しいため、基本的にホームステイまたは学生寮に滞在することになります。

そのため、多くの場合光熱費は家賃や学生寮の費用に含まれています。

※渡航費とその他諸経費については、留学期間を問わず一定です。
※合計金額の1,000円未満は切り捨て。

カナダ社会人留学（語学留学）の費用相場

社会人がカナダに留学する場合は、語学留学を利用する方法が一般的です。

社会人向けのプログラムが充実している学校があったりしますので、自分が学びたい内容に合わせて学校を選ぶことができます。

「語学留学したいけど、初期費用を準備するのが難しい……」という場合は、社会人向けの奨学金を利用するという方法があります。

以下で、カナダの語学留学の費用相場を紹介します。

【期間別】留学費用相場

※1,000円未満は切り捨て。
※語学学校の長期割引は考慮に入れていません。長期割引やキャンペーンを利用すると、費用を相場より安くすることができます。

費用内訳（1ヶ月あたり）

※渡航費とその他諸経費については、留学期間を問わず一定です。
※合計金額の1,000円未満は切り捨て。

カナダワーホリの費用相場

続いて、カナダでのワーキングホリデーにかかる費用を紹介します。

ワーホリの場合、大学や語学学校に通う変わりに現地で就労するため、学費がかかりません。

また、現地での滞在費や生活費の多くを現地で得た収入でカバーすることも可能です。

もし、ワーホリ中に語学学校に通って英語を学びたい場合は、以下で紹介する費用に加えて、月10〜16万円ほど学費が必要になります。

【期間別】留学費用相場

ワーホリの場合、月々の学費がかからないため、長期滞在するほど1日あたりの費用を安く抑えられます。

また、現地で働いて収入を得る場合は、以下の費用相場から現地で得た給料の中から支払う金額を差し引くことができます。

たとえば、カナダに1年滞在すると242万円必要ですが、ワーホリで得た給料から100万円支払えば、実質142万円ほどで留学することができます。

※1,000円未満は切り捨て。

費用内訳（1ヶ月あたり）

※渡航費とその他諸経費については、留学期間を問わず一定です。
※合計金額の1,000円未満は切り捨て。

カナダ留学の費用を安く抑えるには？節約のポイント5選

ここまで、カナダ留学に必要な費用の内訳と相場を紹介しました。

では、カナダ留学するに当たって、費用を少しでも安く抑える方法はあるのでしょうか？

順に詳しく説明していきます。

オフシーズンを選んで渡航する

人気の大都市を避けて滞在する

シェアハウスや学生寮に滞在する

できるだけ自炊をする

無料の留学エージェントを利用する

ワーホリに挑戦する

関連ページ

2024年10月29日おすすめのワーホリエージェント10選！失敗しない選び方も解説

カナダ留学におすすめのエージェント

第1位 夢カナ留学

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カナダ留学費用相場についてのまとめ

今回は、カナダ留学の費用相場について留学タイプ・期間別に徹底解説しました。

費用は留学を計画する際の大切なポイントの一つですが、留学にかかる費用は、以下のさまざまな要素によって大きく変動します。

留学生活の送り方によって費用は大きく異なるので、本記事でお伝えした費用は、あくまで相場で、派手な生活を送れば相場以上の費用がかかりますし、逆に慎ましく生活すれば相場より大幅に費用を抑えられます。

自分が希望する留学プランがある程度明確になっている場合は、留学エージェントなどに相談したり、見積もりを依頼したりして、より具体的な費用を算出することをおすすめします。

本記事を参考に、憧れのカナダ留学の実現を目指しましょう。