グローバル社会になり、英語が使えることで将来の選択肢が増えるという状況になっています。
そんな中、高校生のうちからお子さんの留学を考えているご家庭は年々増えています。
日本人にとっては、英語といえば「アメリカ」というイメージが強いため、アメリカを留学先に考えている方々は多いのではないでしょうか。
しかしお子さんの将来のためとはいえ、留学するには大きな出費を伴いますので、まずは短期の留学をしてみてから長期の留学を考えたいと思っている方は多いと思います。
今回は、高校生の短期アメリカ留学プラン、応募できる奨学金、留学前にしておきたい準備をお伝えしていきます。
目次
高校生の短期アメリカ留学プランでできること
短期留学だとできることが限られるのではないかとお考えの方は多いかと思いますが、短期でも様々な留学プランがあります。
ここでは1週間~1ヶ月のアメリカ短期留学のプランを紹介します。
1.語学留学
短期留学の定番といえるのが、語学留学です。
語学留学の場合は1週間から1ヶ月まで様々な期間を選択できるため、ある程度柔軟性を持ってアメリカ留学を考えている方にはおすすめです。
語学学校は通常、大学に付属している形の語学学校と大学とは関係なく単体で運営されている学校に分かれます。
どちらも金額の面では大きな違いはありませんが、大学に付属している語学学校に通う場合は、大学の寮に入って語学学校に通うことができます。
一方単体経営の語学学校の場合は、自分でホテルなどを確保するかホームステイをして学校に通うことが一般的です。
語学学校では英語を学ぶだけでなく、非ネイティブの多国籍の仲間と交流をすることができます。
中には、学校の授業と並行して野外活動やショートトリップのプログラムを実施している語学学校もあるので、英語を使って多国籍のメンバーと様々な体験をすることができるでしょう。
2.現地高校への通学
1ヶ月程度留学できるのであれば、現地高校への通学プログラムに参加することができます。
このプログラムで注意しなければならないのは、現地高校へ通学できるといっても短期留学の場合は現地の高校生に混じって授業を受けるプログラムはほとんどありません。
語学の授業は非ネイティブの学生と一緒に受け、放課後は現地の高校生と部活に参加するといったものがほとんどです。
このプログラムに参加する場合は、寮やホームステイをしながら通学をするといった生活を送ることになります。
3.大学主催のサマープログラムへの参加
アメリカの大学では、夏休み期間中に海外留学生に向けた「サマープログラム」というものを用意していることがあります。
テーマや対象は様々で、多くが大学生以上に向けられたものですが、中には高校生向けのプログラムも用意されています。
高校生向けのサマープログラムでよく目にするのは、「リーダーシップ」「コミュニケーション」といったテーマのもとに多国籍のメンバーと一緒に何かを成し遂げる経験を積ませるものです。
ここでは日本の高校の授業ではなかなか受けることができない「Power of Positive Thinking」、「Growth Mindset」、「Success」、「Happiness」などに関する講義を受けることもできます。
また、現地の大学視察や大学生との交流もプログラムに含まれていることが多いので、大学から本格的にアメリカに留学したい高校生にとっては非常に有益なプログラムと言えるでしょう。
4.ホームステイプログラム
学校へは通わず現地にホームステイするだけというプログラムもあります。
このプログラムでは、1~2週間現地のホストファミリーと生活をすることでアメリカの文化や生活を体験することができます。
中には、自分の興味がある分野とホームステイを組み合わせて留学することができるプログラムもあります。
例えば、音楽に興味がある方なら、アメリカのミュージカルレッスンコースを受けることができるプログラム、ダンスが好きな方なら、チアリーディングやヒップホップなど様々なダンススクールのレッスンを受けるプログラムに参加することができます。
高校生の短期アメリカ留学のメリットとデメリット
このように短期アメリカ留学には様々なオプションがありますが、短期の留学で具体的にどのようなことが得られるのでしょうか。
短期アメリカ留学で得られること
1. 語学力
プログラムにもよりますが、高校生の短期アメリカ留学では「語学力を大きく伸ばすことができた」と評価される方が多いようです。
短期間とはいえある一定の期間英語漬けの状態になること、高校生というまだ語学学習に対して頭が柔らかい時期であることなどから、日本で英語を学んでいた時は全然英語を話すことができなかったのに、ある程度の日常会話はできるようになって帰国をしたという経験談をよく聞きます。
2. 異文化対する順応性
アメリカは様々な人種で構成される国です。
そのため、様々なバックグランドを持つ人とコミュニケーションを取ることができます。
特に現地の高校に通うプログラムの場合は、白人、黒人、アジア系、ラテン系などダイバーシティのある環境で部活をしたり、グループワークしたりできます。
日本では、「グローバル社会で活躍できること=英語力」と未だに捉えられていますが、実際は、英語はツールでしかなく、多国籍の人達としっかりコミュニケーションを取る力が一番重要です。
そのため、短期とはいえ、様々なバックグラウンドを持つメンバーとの協働を通じて、異文化に対する順応性を身に付けることができるでしょう。
このように高校生の短期アメリカ留学は語学力だけでなく、異文化に対する順応性を身に付けることにもつながります。
では、高校生の短期アメリカ留学にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
短期アメリカ留学のメリット
1.日本の高校を休学、留年せずに留学できる
「留学」というと、学校を休学、留年を覚悟しなければいけないイメージがありますが、短期留学の場合は、長期間休みを取ることができる夏休みや冬休みに留学をすることが多いため、高校の授業を休むことなく留学をすることができます。
2. 多国籍の中で英語を勉強することができる
日本国内で英語を学習すると、日本人に囲まれた環境の中で勉強することになりますが、アメリカの語学学校に留学すると、非ネイティブの様々な国の人達が多いため、多国籍のメンバーに混じって勉強することができます。
グローバル化が進む現在は、様々な国籍の人達と英語を使って会話する機会が増えています。
英語と一言で言っても、話す相手が違うとアクセントやイントネーション、同じ単語でも意味が違うことがあったりするため、慣れるまでは聴き取れないことがあります。
そのため、語学学校で多国籍のメンバーと一緒に英語を学び、様々な英語に触れる機会は、後々英語を使った勉強や仕事にプラスに働くでしょう。
また、多国籍のメンバーと勉強をすることで異文化に対する理解を深めることもできます。
国が違うことで、政治、文化、経済、生活など様々な事情が大きく異なります。
中には、高校生のうちから自国で仕事をしてお金を貯めてからアメリカに語学留学に来ている学生や自分の国が非常に治安が悪いためアメリカに来たという学生もいます。
本人の口から出身国の状況や文化の違いなどを直接聞く経験は、異文化に対する理解を深めることができる留学の大きなメリットです。
3.ホームステイを通じて現地のカルチャーに触れることができる
ホームステイを利用した留学を選択した場合は、ホストファミリーとの交流を通じて現地の生活に触れることができます。
ホームステイの場合は、基本的にホストファミリーと一緒にご飯を食べ、時には一緒にスーパーに行ったり遊びに行ったりすることがあります。
このように、留学先でリアルな生活様式や慣習などを体験できることも大きなメリットです。
短期アメリカ留学のデメリット
1. 長期の休み期間は、日本人が多い
夏休みや冬休みといった長期の休みの期間は、留学をする高校生や大学生、旅行に来ている日本人が多いため、中には留学したにも関わらず日本人としか話をしなかったというケースがあります。
これはアメリカのどの場所に留学をするかにもよりますが、一般的に大きな都市には多くの日本人が集まっていますので、せっかく留学したのに日本人に囲まれて過ごしたということになりかねません。
このようなことを避けたい方は、少し田舎の都市に短期留学をするか、もしくは多国籍のメンバーを揃えるために独自のルールを設けている留学プログラムを選択することをおすすめします。
2.現地の高校の授業を受けることはできない
先ほど少し触れましたが、短期のアメリカ留学の場合はほとんどが「現地の高校に通学可能」と謳っていても、現地校の授業に参加することができないことがほとんどです。
そのため、実際にアメリカの高校生に混じって勉強をしたいという方は、短期プログラムではなく長期の留学プログラムを検討することをおすすめします。
3. 本格的な英語力を身に付けることは難しい
1ヶ月以下の留学では、日常会話等の英語力は身に付けられるものの、ネイティブスピーカーと互角に会話をする力や英語で進められる授業をしっかり理解し、自分で発言をできるまでの英語力を身に付けることは難しいでしょう。
ネイティブに近い英語力を身に付けたいという場合は、短期留学の後に長期の留学を考える必要があります。
高校生のアメリカ短期留学にかかる費用
では、具体的に高校生のアメリカ短期留学にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。
必要となる費用項目
プログラムによって多少異なりますが、一般的には下記の費用が必要になります。
- プログラム参加費用や授業料
- 渡航費用・宿泊費用(寮費、ホームステイなどの費用)
※宿泊費がプログラム参加費用に含まれているケースも有 - 保険費用・ビザの申請費用
- その他滞在費用(飲食費、交通費など)
アメリカは日本と比較をして物価が高い国です。
例えば、日本では400円で購入できるマクドナルドのビッグマックはアメリカでは5.7ドル(600円以上)します。
そのため、短期の留学といっても、ある程度の滞在費用は用意しておかなければなりません。
具体的にかかる費用
では、具体的にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
ここでは、先ほどあげた項目ごとに一般的に必要となる金額を紹介しておきます。
プログラム参加費用や授業料
語学学校通学のプログラムでは、下記の金額がベースとなります。
- 1週間:15万円~
- 2週間:25万円~
- 3週間:35万円~
- 4週間:40万円~
費用の違いは授業のコマ数の違いで計算されます。
上記は最低限必要な料金です。
また、地域が異なると多少金額の変動はあるため、あくまでも目安の金額だと思ってください。
現地の大学が主催するプログラムに参加する場合は、内容と期間によって金額に差がありますが、30万円~50万円程度のものが多いでしょう。
渡航費用
渡航費用はアメリカのどこに留学をするか、いつ留学するかで大きく異なります。
一般的には10万円~15万円程度必要とされています。
ただし、夏休みや冬休みといった旅行のハイシーズンには値段が跳ね上がりますので、航空会社の運賃表を確認して留学時期を決定することをおすすめします。
宿泊費用
宿泊費用の目安は下記の通りです。
- 1週間:2万円~
- 2週間:3万円~
- 3週間:4万円~
- 4週間:5万円~
こちらも滞在場所や宿泊場所(ホームステイか寮に滞在するか)で異なりますので、あくまでも目安と考えてください。
保険費用
短期留学の場合は、保険会社が用意している短期アメリカ保険のプランに加入するか、旅行者向けのプランに加入することをおすすめします。
中にはクレジットカードに保険が付帯されているから、保険には入らなくて良いという方もいますが、クレジットカードの保険はカバーできる範囲が限られていること、アメリカは医療費が高いことから、専用の保険に入ることをおすすめします。
費用としては1ヶ月で3万~5万程度でしょう。
ビザの申請費用
長期でアメリカに留学する場合は学生ビザが必要になりますが、3ヶ月以下の滞在の場合はESTAと呼ばれる短期滞在型のビザの取得だけで滞在ができます。
ESTAは個人で申請した場合は14ドル(1,600円程度)です。
現地滞在費用
現地滞在費用は現地でどのようなことに取り組むかによって異なりますが、物価の高いアメリカにおいては、1ヶ月10万円程度は必要と思っていていた方が良いでしょう。
これら経費を合算すると、アメリカ留学には1週間の場合は最低でも30万円強、1ヶ月の場合は60万円強の費用が必要となります。
費用を抑えるための計画とアドバイス
高校生がアメリカ留学を計画するにあたって、費用を抑えるためのポイントを紹介します。
高校生向け留学プログラムの比較
高校生を対象とした短期留学プログラムは、学校の種類やプログラムの内容などによって費用が大きく異なることがあります。
一般的に、芸術やスポーツなどの特定の分野に焦点を当てたプログラムの場合は、英語スキルの向上を目的とした語学研修プログラムや、文化交流に焦点を当てた文化交流プログラムなどと比較して料金が高く設定されている傾向にあります。
また、留学プログラムやサポートの内容が充実しているほど、料金も高くなることが一般的です。
留学プログラムの内容は充実しているに越したことはありませんが、自分にとって必要のない内容が含まれている場合、お金が無駄になってしまう可能性もあります。
高校生アメリカ留学を計画するにあたっては、複数の高校生向け留学プログラムを比較し、費用をできるだけ抑えつつも、理想の留学を実現できるプログラムを選びましょう。
地域・都市の選定
アメリカ留学でかかる費用は、どの地域・都市を留学先に選ぶかによっても大きく変わってきます。
なぜなら、地域・都市によって物価が異なり、大都市であるほど物価や生活費が高くなるからです。
たとえば、アメリカのニューヨークとロサンゼルス、サンフランシスコは、それぞれ世界で6番目、11番目、14番目に最も物価が高い都市です(参照:2023年世界生計費調査(Cost of Living Survey)- 都市ランキング)。
これらの大都市は高校生のアメリカ留学先として人気があります。しかし、これらの都市で学校に通う場合、物価の高さに比例して授業料や生活費も高くなるため注意が必要です。
留学費用をできるだけ安く抑えたい場合は、留学生に人気の地域や物価が高い大都市は避けて留学先を選ぶことをおすすめします。
奨学金や助成金の活用
留学費用を節約するには、奨学金や助成金の活用も検討しましょう。
アメリカ留学には、高校生に向けて提供されている奨学金や助成金が存在します。また、日本国内の留学支援団体や企業が提供する奨学金を利用できることもあります。
利用できる奨学金や助成金は、留学先の地域や学校などによって変わってきますので、しっかり調査して、利用できるものがあれば応募しましょう。
高校生アメリカ留学向けの奨学金について
高校生アメリカ留学向けの奨学金の一般的な申請プロセスや奨学金のチャンスを掴むコツを紹介します。
留学奨学金の申請プロセス
高校生アメリカ留学で利用できる奨学金の一般的な申請プロセスを紹介します。
※具体的な申請プロセスや要件は、奨学金によって異なります。
詳細は、奨学金を提供する学校や機関の提供する公式情報をご確認ください。
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1.奨学金の選定
まずは、高校生が短期アメリカ留学で利用できる奨学金プログラムについてリサーチし、応募したい奨学金を選定しましょう。
自分にとって適切な奨学金を見つけるには、学校のホームページや奨学金データベース、留学エージェントなどの活用が効果的です。
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2.必要な書類の準備
奨学金の応募条件や要項などをしっかり確認し、応募に必要な書類を準備します。
奨学金によって、成績証明書や推薦状・エッセイの提出などが求められます。
また、面接の受験が求められることもあるため、応募前から余裕をもって準備を進めておきましょう。
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3.オンライン応募
ほとんどの奨学金はオンラインで応募することが可能です。
オンライン応募フォームから必要な書類と情報を提出し、応募しましょう。
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4.エッセイの提出
エッセイの提出が求められる場合は、与えられたテーマに沿ってエッセイを執筆して提出します。
エッセイでは、自己紹介や奨学金が必要な理由、将来の夢や目標などについて執筆することが一般的です。
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5.面接の受験
奨学金プログラムによっては面接の受験が必要な場合があります。
面接の受験が求められる場合は、面接で自分のことや奨学金が必要な理由、アメリカに留学したい理由、将来の夢や目標などについて述べられるように練習しておきましょう。
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6.結果通知と受給の確認
応募後は結果が通知されるのを待ちます。
無事合格した場合は、支持に沿って手続きを進めて奨学金の受給を確認しましょう。
優れた成績や特別な才能を活かした奨学金のチャンス
アメリカ留学に興味がある高校生にとって、奨学金は優れた成績や特別な才能を活かすチャンスです。
さらに、将来の目標や夢の実現に向けて一歩踏み出すための重要なサポート手段でもあります。
奨学金のチャンスを最大限に活かすために、以下のポイントに留意しましょう。
積極的に奨学金のチャンスを探る
奨学金は、基本的に学生自らが応募し、自己アピールをして勝ち取るものです。
「知らなかった」という理由で獲得できる奨学金のチャンスを無駄にしてしまうのは非常にもったいないことです。
優れた成績や特別な才能を持つ高校生には、さまざまな奨学金が用意されていますので、奨学金データベースや留学カウンセラーなどを活用して、適切な奨学金を探しましょう。
自己分析を行う
奨学金を獲得するには、自分の強みや長所、高校生活で達成したこと、将来の目標や夢などをアピールして共感してもらう必要があります。
しかし、自分自身が自分の強みや長所を知らなければ、他者にアピールすることはできません。
奨学金に応募するにあたっては、自己分析の時間を作りましょう。
自分の強みや長所、特別な経験などを確認し、エッセイや面接で審査者に自信をもってアピールできるように準備を進めましょう。
エッセイを丁寧に執筆する
奨学金の審査において、エッセイは審査者に「留学したい」「アメリカで英語を学びたい」「将来アメリカで働きたい」などの自分の強い思いを伝える絶好のチャンスです。
エッセイの出来具合が結果を左右すると言っても過言ではありません。
自分のアメリカ留学に対する熱い思いをしっかり表現できるよう、エッセイは丁寧に執筆しましょう。
短期留学でも利用できる奨学金
ロータリークラブ青少年交換プログラム
ロータリークラブが主催する交換留学プログラムに参加する高校生を対象にした奨学金です。
留学中の食費、学費、滞在費が免除されるため、他の団体のプログラムと比べると、とても手厚い奨学院制度です。
プログラムは、数週間の短期のから1年の長期のものまで様々なプログラムが用意されています。
トビタテ留学JAPAN高校生コース
「トビタテ留学JAPAN」は文部科学省が2014年から民間の企業や団体と協働で始めた取り組みです。
14日~1年の期間で自由に国や地域を選んで留学プログラムを組むことができるほか、外部の留学エージェントのプログラムを利用することも可能です。
学校への通学だけでなく、スポーツや趣味に関連した留学でも奨学金を受け取ることができますが、選考にあたっては次の3つことが義務付けられます。
②アンバサダー活動:日本や地域の良さをPRする活動を行うこと。
③エヴァンジェリスト活動:帰国後に経験を生かした活動を行うこと。
また、渡航前と渡航後に研修があるので、同じ時期に留学をする仲間とのネットワークを作ることができます。
各地方自治体主催の奨学金
お住まいの県、市によっては留学の奨学金制度を用意している自治体があります。
3ヶ月以上の長期に絞った奨学金制度を用意している地方自治体がほとんどですが、中には2週間~1ヶ月の留学にも対応した奨学金制度が用意しているケースがあります。
ご自身がお住まいの地方自治体のホームページを確認してみてください。
高校生のアメリカ留学奨学金を活用して留学生活を充実させる方法
奨学金によっては、学費だけでなく、アメリカ留学中の滞在費や食事までカバーできることもあります。
このことから、限られた予算で充実したアメリカ留学生活を送るのに役立つと言えます。
以下では、奨学金を活用してアメリカ留学を実現した高校生の体験談と、高校生向け奨学金の選び方と注意点について紹介します。
奨学金を活用したアメリカ留学の実際の事例
「トビタテ!留学JAPAN」と埼玉県の給付型の奨学金を利用してアメリカ留学を実現
こちらの男性は、文部科学省が実施している留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」を利用してアメリカの高校に留学をしました。
「トビタテ!留学JAPAN」は、返済不要の奨学金給付を受けられるのが特徴のプログラムです。
彼の場合は、埼玉県の給付型の奨学金も合わせて利用することで、留学費用を抑えてアメリカ留学を実現することに成功しています。
高校生の海外留学は費用などの面からハードルが高いと思われる傾向にありますが、高校生向けに提供されている奨学金や支援制度を利用すれば、費用を抑えた留学の実現は十分に可能です。
参照:留学ジャーナル
厳しい審査を突破してトビタテ生としてニューヨークに短期留学
こちらの女性は、「トビタテ!留学JAPAN」の厳しい審査を無事に突破して、ニューヨークへの3週間の短期留学を実現しました。
トビタテの渡航前の事前研修では、合格した高校生300人ほどが集まり、留学する目的や現地での活動予定、将来の夢を語り合う機会が設けられていました。
金銭面での支援はもちろんですが、事前研修という支援があったおかげで、「日本代表として、世界に向けて日本の良さをしっかり発信しなければならない」という自覚を養うことができたそうです。
参照:留学ジャーナル
ロータリークラブ青少年交換プログラムを利用してアメリカ留学を実現
こちらの方は、青少年交換プログラムを利用してアメリカへの短期留学を実現しました。
留学中は、ロータリークラブから毎月80アメリカドルが支給されたとのことでした。
現地でロータリーの行事に参加することで、他の留学生留学中の悩みや不安などを共有できた点、世界各国の友達を作れた点、世界の文化を知れた点なども良かった点としてあげられています。
参照:留学体験レポート
高校生向け奨学金の選び方と注意点
高校生向けの奨学金を選ぶ際には、慎重に検討し、いくつかのポイントに留意することが重要です。以下は、奨学金を選ぶ際の注意点と選び方のポイントです。
対象・応募資格
多くの奨学金には、学年や成績、特定の分野での活動、所得制限などの応募資格が設定されています。
応募資格を満たしていない場合は応募することができませんので、まずは自分がどの奨学金に応募できるか確認し、資格を満たしているかを確認しましょう。
応募期限
奨学金を選ぶ際は、応募期限もしっかり確認しておきましょう。
応募期限を逃すと申請できなくなってしまうため、期限を必ず確認し、必要な書類の準備や手続きの準備は余裕を持って進めることが大切です。
奨学金の種類
奨学金にはさまざまな種類があり、種類によって条件や将来的な負担など特徴が異なります。
奨学金は主に返済が不要な「給付型」と、将来返済する必要がある「貸与型」の2種類に分けられます。
種類 | 返済 | 特徴 |
---|---|---|
給付奨学金 | 不要 | ・返済の必要がない ・採用基準が高い ・採用人数が少ない |
貸与奨学金 | 必要 | ・採用基準が低い ・返済義務を負うことになる ・金利が発生することがある |
給与型の奨学金は返済の必要がないため魅力的ですが、その分採用基準が高かったり、採用人数が少なかったりするため、条件を満たすことが難しい可能性があります。
それぞれの奨学金の特徴や条件、将来的な負担を考慮して、自分にとって最適な奨学金を選ぶことが大切です。
カバー内容
アメリカ留学のどの費用や経費を補填してくれるかも、奨学金を選ぶ際に重要な判断材料の1つです。
具体的には、必要に応じて以下の費用をカバーするかどうかを確認しましょう。
- 授業料と教材費
- 滞在費と食費、生活費
- 健康保険
- 交通費
- 余暇や観光にかかる費用
- その他の雑費や急な支出
カバー内容は広いに超したことはありませんが、カバー内容が充実している奨学金は応募条件が厳しい傾向にあります。
アメリカ留学中に学業に集中し、充実した留学生活を送れるように、カバー内容も重視して奨学金を選ぶようにしましょう。
専門家にアドバイスを求める
ここまで奨学金の選び方と注意点について説明しましたが、自分に適した奨学金の選び方が分からずに悩んでいる場合は、学校のカウンセラーや留学サポート会社などの専門家にアドバイスを求める方法もおすすめです。
高校生のアメリカ留学のサポート経験が豊富な専門家に相談することで、効果的に自分に適切な奨学金を選定したり、応募準備を進めたりできるようになるでしょう。
アメリカ留学する高校生のための助成機関とプログラム
助成機関の概要と提供する支援
上記で触れたように、高校生のアメリカ短期留学で利用できる奨学金は主に以下の3つです。
- ロータリークラブ青少年交換プログラム
- トビタテ留学JAPAN
- 各地方自治体主催の奨学金
支援制度を提供する助成機関の概要や支援の内容について紹介します(※各地方自治体は除く)。
ロータリークラブ青少年交換プログラム:ロータリークラブ
ロータリークラブとは、全世界200以上の国にネットワークをもつ国際的な社会奉仕団体のことです。
1905年にアメリカのシカゴで創設され、これまで110年以上にわたってさまざま人々が「世界を変える行動人」として社会奉仕活動などに取り組んできました。
青少年交換プログラムは、異なる文化を体験し、国際理解を深めることを目的としています。
プログラムに参加する青少年に対して、留学にかかる費用の一部または全額を補助し、異文化の生活や学習体験を提供することで、国際協力の促進を図っています。
参照:ロータリークラブとは
トビタテ留学JAPAN:文部科学省
トビタテ留学JAPANを実施している助成機関は、文部科学省です。
文部科学省は、日本の中央省庁の一つであり、国の教育、文化、スポーツ、科学技術に関する政策の立案・遂行を担当しています。
具体的な仕事内容には、学校教育や文化芸術の振興、科学技術の推進、スポーツの育成などが含まれており、その一環として「トビタテ!留学JAPAN」を提供しています。
本プログラムは「日本の高校生が海外の学校で留学生活を経験し、国際的な視野や異文化理解を深めること」を目的としています。
日本の公立・私立高校に在籍する生徒が対象となっており、応募には一定の学力や語学力などがの要件が設けられています。
参照:文部科学省
プログラムごとの奨学金と条件
奨学金の応募条件について紹介します。
※各奨学金の最新の募集要項については、公式ホームページをご確認ください。
ロータリークラブ青少年交換プログラム
ロータリークラブ青少年交換プログラムでは、滞在中の生活費と学費、毎月のお小遣いが提供されます。
応募の条件は以下のとおりです。
- 年齢15歳以上17歳以下の高校1年生、2年生
- 国際ロータリー大2770地区内の公私立高校に在学中、または在住する者
- 日本国籍を有する者
- 保護者がホストファミリーになる承諾が得られる者
- 在学高校の校長から推薦が得られる者
- 青少年交換プログラムの目的を理解し、全うできる者
- 心身ともに健康であり、積極的に海外生活に参加する意欲がある者
- 感染症の拡大などで途中で派遣中止などになっても受け入れられる者
参照:青少年交換留学生募集要項
トビタテ留学JAPAN:文部科学省
トビタテ留学JAPANでは、留学先地域によって、12万円または16万円の月額奨学金、および15万円(アジア地域)または25万円(その他地域)の留学準備金を支援してもらえます。
トビタテ留学JAPANの応募条件は以下のとおりです。
- 日本国籍を有する、または日本永住が許可されている者
- 在籍高校などに、卒業を目的として在籍する者
- 在学高校などが派遣を許可し、受入先期間が許可する者
- 本制度の事前・事後研修や派遣留学生ネットワークに参加する意思を表明する者
- 家計基準を満たす者(家計基準を超える場合であっても応募は可。支援予定人数の1割ほどを上限に採用)
- 留学に必要な査証を取得し得る者
- 留学終了後、在学高校などに戻り学業を継続する者
- 年度の始まりの時点の年齢が30歳以下である者
- 留学中のインターンシップや地方団体からの奨学金などの総額が本制度の奨学金を超えない者
- 過去にトビタテ!留学JAPANの派遣留学生として採用されたことがない者
高校生向け留学奨学金の応募ガイド
アメリカ留学奨学金を応募する際、適切な留学プログラムの選定、応募資格の確認、必要書類の準備が重要です。
必要書類の整備に加え、エッセイや推薦状の準備に特に心を配りましょう。
オンライン応募時は情報入力の正確性に留意し、個性的な自己PRを通じてアメリカ留学に対する思いや自分の強み、目標などアピールすることが大切です。
助成機関が提供する公式情報を確認し、計画的に行動することで、アメリカ留学の奨学金獲得に成功する可能性は高まります。
高校生がアメリカ留学前に準備しておくべきこと
最後に留学前に準備をしておきたいことをお伝えしておきます。
予防接種アメリカへの長期留学の場合は、大学や高校の寮で集団感染を避けるため、予防接種が義務付けられていますが、短期留学場合は特に予防接種の義務は課せられません。
しかし現地で感染病にかかり、現地の医療機関のお世話になることは避けたいところなので、最低限下記の予防接種を受けてから渡航することをおすすめします。
- MMR(麻疹、おたふく風邪、風疹)
- 破傷風、ジフテリア、百日咳
- B型肝炎
- 髄膜炎
- 結核
- 水ぼうそう
- ツベルクリン
中にはすでに受けている予防接種もあると思いますので、母子手帳や病院等の記録を確認して、未接種の予防接種だけ受けるようにしてください。
常備薬の準備胃薬や風邪薬といった常備薬はある程度準備をして渡航すると良いでしょう。
もちろん現地の薬を服用することもできますが、西洋人向けに作られた売薬はアジア人には効力が強すぎることがありますので、できる限り自分が飲みなれた常備薬を服用することをおすすめします。
虫歯の治療アメリカの医療費は高いことで有名ですが、歯の治療費も同様です。
虫歯の治療をしただけで日本円にして10万円請求されたという話を聞いたことがあります。
そのため、現地に行く前は歯のチェック、虫歯の治療等は済ませてから渡航することをおすすめします。
留学・進学をサポートしてくれる会社一覧
各社 | 留学先 | 期間 | 無料相談 | 公式サイト |
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夢カナ留学 | アメリカ カナダ オーストラリア ニュージーランド イギリス | 1週間~ | 無料相談 留学プラン無料診断 LINEで相談 | 公式サイト |
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りゅうがくん | オーストラリア アメリカ カナダ イギリス ハワイ マルタ | 1週間~ | 無料カウンセリング LINE留学相談 | 公式サイト |
カナダジャーナル | カナダ | 1週間~ | 無料見積もり LINEで相談 | 公式サイト |
MeRISE留学 | フィリピン(セブ島) | 1週間~ | 無料相談 無料見積もり | 公式サイト |
U-GAKU | フィリピン(セブ島) カナダ(トロント) 沖縄(北谷) 北海道(ニセコ) | 2週間~ | 無料オンライン個別相談 | 公式サイト |
高校生のアメリカ留学についてのまとめ
高校生の短期アメリカ留学だと、得るものが少ないのではないかと思っている方もいるかと思いますが、このように短期のアメリカ留学でもたくさんのことを経験できます。
自分にあったプログラムを見付けて、奨学金などを利用し、高校生のうちから海外に触れ、グローバルな世界へ一歩を踏み出してみてください。