オンライン英会話と通学型英会話教室はどっちがいい?特徴を徹底比較!

オンライン英会話と通学型英会話教室はどっちがいい?特徴を徹底比較!

英会話を始めたいけれど、オンラインと教室のどっちが自分に合うか迷う人は少なくありません。

どっちにも魅力はありますが、デメリットとなり得る点もあります。

この記事では、オンライン英会話と通学型の英会話教室をさまざまな観点から比較し、それぞれの特徴と、こんな人はこっちが向いているというタイプを紹介します。

ムロタニハヤト

執筆者
ムロタニハヤト

2014年に英語学習を本格的に開始。学習開始からおよそ2年半でTOEIC980点・英検1級に到達。現在は試験対策から離れ、英語を実用のツールとして使い続けている。この経験をもとに、言語や学びにまつわるテーマを中心に、学習者の視点を活かした執筆を行っている。

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4つのポイントで比較!オンライン英会話と英会話教室どっちがいい?

4つのポイントで比較!オンライン英会話と英会話教室どっちがいい?

英会話を続けるには、費用だけでなく、自分の生活リズムや性格に合った環境を選ぶことが大切です。

ここでは、4つの観点からオンライン英会話と通学型の英会話教室を比較し、それぞれの特徴を見ていきます。

レッスン料金とコストパフォーマンス

オンライン英会話は、月額6,000〜8,000円程度で毎日受講できるサービスが多いです。

レッスン1回あたりの単価は200〜400円ほどで、かなりリーズナブルになっています。

それに対して、通学型の英会話教室はある程度のコストがかかります。

月4回のレッスンで1万円を超えることが一般的で、入会金や教材費が別途必要な場合も多く、オンライン英会話と比べて高くなるのは避けられません。

ただし、価格だけで判断するのは賢明ではありません。

オンライン英会話はすべて受講者の主体性にかかっていますが、通学型の英会話教室はサポートが手厚く、外発的動機により継続しやすいというメリットもあります。

コストパフォーマンスを考えるなら、自分にとってどちらが続けやすいかという視点で比較することが大切です。

講師の指導スタイル/講師との相性

オンライン英会話は、その都度予約するスタイルであるため、毎回同じ講師に当たるとは限りません。

逆に言えば、世界各国の講師と話せることが大きな魅力です。

英語の発音や文化の違いをリアルに感じられるため、国際的な視野を広げたい人に向いています。

一方、通学型の英会話教室では、同じ講師が継続して担当するケースが多いです。

カリキュラムや指導方針が定まっているため、長期的に進捗を見てもらいたい人、自分の弱点を克服したい人に向いています。

受講スタイル

オンライン英会話は、パソコンやスマートフォンを使って自宅や外出先から受講できます。

予約の自由度も高く、早朝や深夜の時間帯にも対応しているサービスは少なくありません。

特に忙しい社会人にとって、移動時間ゼロでレッスンを受けられる手軽さは大きなメリットと言えるでしょう。

それに対して、通学型の英会話教室は決まった時間に教室に通う必要があるのが、オンライン英会話との最大の違いです。

移動に時間がかかる一方、集中できる環境が整っている点で優れています。

家では集中して勉強できないという人に向いているでしょう。

継続しやすさ

オンラインは自分の都合に合わせて受講できる一方、スケジュール管理やモチベーション維持が課題になります。

一方、決まった曜日と時間に通う必要のある英会話教室は、強制力が働くため、自発的に勉強するのが苦手な人でも継続しやすい環境です。

以上の4つの観点に加えて、オンライン英会話と通学型英会話教室のおもな違いを表にまとめました。

オンライン英会話通学型の英会話教室
レッスン形式おもにマンツーマン。1回25分。グループまたはマンツーマン。
1回40〜60分。
講師フィリピン人・東欧・南アフリカなど多国籍。
ネイティブ・日本人講師も選択可。
ネイティブ講師・日本人講師
受講スケジュールその都度予約。
24時間対応のサービスも多い。
週1〜2回など固定制。
決まった曜日・時間に通う。
受講環境自宅・外出先など、場所を問わず受講可能。教室内で集中できる環境。
サポート体制基本は自主学習型。
教材や講師を自分で選択。
カウンセリングや学習相談など、対面でのサポートが充実。
料金相場月額6,000〜8,000円前後
(毎日1レッスン)
週1回のグループレッスンで月1万円前後、マンツーマンで2万円前後。
柔軟性受講時間・講師・教材を自由に選べる。スケジュール変更や振替に制限がある。
継続しやすさ自主性が求められるが、
スキマ時間にも受講できる
強制力が働くため、習慣化しやすい。

オンライン英会話の特徴

オンライン英会話の特徴

オンライン英会話は、英語を学ぶ手段として近年非常に普及したスタイルです。

自宅や職場から気軽に受講できる利便性に加え、マンツーマンで学べる効率の高さや、講師の多様性、柔軟な料金プランなどに特徴があります。

ここでは、その特徴と基本的な仕組みを紹介します。

マンツーマン中心で学習効果を高める

オンライン英会話の多くは、講師と1対1で会話を行うマンツーマン形式を採用しています。

グループレッスンのように他の受講生に気を遣う必要がなく、自分のレベルや目的に合わせてレッスン内容を調整できるのが特徴です。

講師にとっても受講者の発音や語彙の使い方をレッスン中にその都度修正できるため、学習効率が優れています。

また、最近ではビジネス英語や資格対策、発音矯正など、目的別に特化したカリキュラムを提供するサービスも増加中です。

時間の制約がある社会人でも、短時間で成果を実感しやすい形式と言えるでしょう。

パソコンやスマホでどこからでもアクセスできる

オンライン英会話は、Zoomや自社の独自システムなどを使って受講します。

そのため、インターネット環境があればどこからでも受講可能です。

パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットにも対応しているため、出張先や外出中でも手軽に受講できるのが魅力です。

自宅の静かな環境だけでなく、カフェやコワーキングスペースで受講する人もいます。

また、レッスンは多くの場合、専用アプリやブラウザ上で完結するため、教材の表示やチャット機能、録画などもワンクリックで操作可能です。

国際色豊かで多様な英語に触れられる

従来オンライン英会話の講師といえばフィリピン人ですが、現在はそれに加え、東欧や南アフリカの講師も増えており、アメリカ・イギリス・カナダなどのネイティブスピーカーを採用するサービスも少なくありません。

また、日本人講師を選択できるオンライン英会話も多いです。

フィリピン人など非ネイティブの講師は、教育水準が高く、発音も明瞭で、丁寧な教え方で評価が高い人が多いです。

フィリピンや東欧諸国、南アフリカなどでは英語が公用語または教育言語として広く使われており、大学教育の講義や行政文書も英語で行われます。

そのため、非ネイティブであっても日常的かつ専門的な領域で英語を運用できる環境が整っており、自然な発音と論理的な説明力を兼ね備えているのです。

さらに、非ネイティブ講師は第二言語として英語を習得した経験を持つため、学習者がどこでつまずきやすいかを理解しています。

自分自身が英語を学ぶ側だったからこそ、文法や発音の仕組みを言語化して説明でき、学習者の心理に寄り添った指導ができるのです。

学習者視点での教え方に長けているため、母語として英語を話すネイティブ講師より高く評価されることもあります。

一方、ネイティブ講師は、英語そのものの自然な使い方や文化的背景を伝える点で優れています。

英語を使う国々の価値観や言葉の使い分けをリアルに感じ取れるのは大きなメリットです。

日本人講師は、初学者にとって心強い存在です。

英語だけでレッスンを進めることに不安がある人でも受講しやすく、文法やニュアンスについて日本語で説明してもらうこともできます。

このように、非ネイティブとネイティブの双方から学べることは、多様な英語に触れる機会を得るという点でオンライン英会話の最大の魅力の一つです。

手頃な価格で続けやすい

オンライン英会話は1レッスン25分のところが多く、料金は月額制が主流で、1日1レッスンのプランなら月6,000〜8,000円前後が相場となっています。

通学型の英会話教室と比べると格段にリーズナブルで、レッスン1回あたり200〜400円というコストパフォーマンスの高さが魅力です。

なお、月額制の料金プランだけでなく、週1回などの回数制や、受講ごとに支払うチケット制など、柔軟なプランを用意するサービスもあります。

加えて、多くのサービスで無料体験や初月割引といった特典を用意しているため、始めるのにほとんどコストがかかりません。

それ以降も月々数千円でレッスンが受けられるため、コスト面で見る限り、通学型の英会話教室より続けやすいです。

オンライン英会話のメリットとデメリット

オンライン英会話のメリットとデメリット

オンライン英会話は、時間や場所に囚われず受講できる手軽さが魅力です。

一方、自由度が高い分、自分で管理する力も求められます。

ここでは、オンライン英会話のメリットとデメリットを解説します。

オンライン英会話のメリット

オンライン英会話は、前述のように費用や時間の面でハードルが低く、忙しい人でも続けやすいことが最大のメリットです。

移動の負担がないうえ、早朝や深夜でもレッスンを受けられるため、スキマ時間を有効に活用できます。

また、世界中の講師が在籍しており、発音や文化、話題の幅が広いこともメリットです。

受講者の希望によって教材を選べることも多く、日常英会話だけでなく、ビジネス英語や試験対策まで目的に応じて選べます。

加えて、同じ教材・同じトピックを使って、異なる講師のレッスンを受けるというやり方も可能です。

同じ内容でも異なる視点から解説してもらうことで、理解がより深くなります。

講師が固定性の通学型の英会話教室にはない、オンライン英会話ならではのメリットと言えるでしょう。

オンライン英会話のもう一つのメリットは、自分のペースで学べる柔軟さです。

レッスンの受講回数や頻度を自由に調整できるため、自分の目的や生活リズムに合わせて受けられます。

短期間で集中的に学びたい場合も、長期的に無理なく続けたい場合も、オンライン英会話なら自由に受講できます。

オンライン英会話のデメリット

オンライン英会話は自由度の高さがメリットですが、その分、継続するには自己管理能力が求められます。

決まったスケジュールがないため、いつレッスンを受講するかは完全に自由です。

しかし、その日の気分で受けたり受けなかったりしていると、学習効果は期待できません。

「今日は忙しいから明日にしよう」と先送りしていると、気づけば受講間隔が広がり、英語に触れる時間そのものが減ってしまうことも考えられます。

講師や教材を毎回選べる仕組みも、デメリットとなり得る要素です。

選択肢が多すぎるとどれを選べばよいか迷ってしまいやすく、そのせいで受講自体に消極的になってしまうこともあります。

オンライン英会話で成果を出すには、自分で決めたスケジュールに沿って学習を継続できる自主性が欠かせません。

加えて、回線の不安定さや音声の遅延など、技術的なトラブルが起こることもオンライン英会話のデメリットです。

ヘッドセットや通信環境の整備によって多くは防げますが、オンラインならではの制約として意識しておく必要があります。

通学型の英会話教室の特徴

通学型の英会話教室の特徴

通学型の英会話教室は、講師や受講生と同じ空間で学ぶ対面型のレッスンです。

ここでは、通学型の英会話教室ならではの特徴を紹介します。

個人レッスンとグループレッスン

通学型の英会話教室では、おもに「個人レッスン」と「グループレッスン」の2種類が用意されています。

個人レッスンは、講師と1対1で学ぶマンツーマンの形式です。

発音や表現の細かい指導を受けやすく、弱点を重点的に克服したい人に向いています。

自分のペースで話す練習ができるため、初心者にも最適です。

グループレッスンは2〜6名程度で行われ、講師が主導して授業を進めます。

グループレッスンといっても受講生同士が議論するようなスタイルは少なく、講師の質問に順番に答えたり、ペア短い練習を行ったりするのが一般的です。

クラスの雰囲気や他の受講生のレベルに影響を受けやすいため、講師の進行スタイルに依存しやすいとも言えるでしょう。

教室にもよりますが、通学型の英会話教室の多くは、最初に個人レッスンかグループレッスンか選ぶ必要があります。

どちらを選ぶかによって学習体験が大きく変わるため、慎重に選びましょう。

講師は担任制

多くの教室では、日本人講師、および、アメリカ・イギリス・カナダなど英語圏出身のネイティブ講師が指導を担当しています。

日本人講師は、文法や発音の仕組みを日本語で説明できるため、初心者でも安心して学べます。

初心者がつまずきやすいポイントを理解しており、英語を第二言語として身につけた経験をもとに、効率的な学習方法を具体的に示してくれるのが特徴です。

ネイティブ講師のレッスンでは、自然な発音やイントネーション、文化的な背景を含めた生きた英語に触れることができます。

会話のテンポや言い回しのニュアンスを体感できるため、実践的なコミュニケーション力を伸ばしたい中級以上の学習者に最適です。

多くの英会話教室では、初級レベルは日本人講師が担当し、ある程度慣れてきた段階でネイティブ講師のクラスへ移るなど、段階的な指導体制を採用しています。

講師の国籍による優劣はありませんが、学習の目的や習熟度に応じて適切な環境を選ぶことが求められます。

週1〜2回の固定制で学習リズムを確立

通学型の英会話教室の場合、レッスンは一般的に週1〜2回の固定スケジュールで行われます。

毎回決まった曜日と時間に通学するため、生活の中に組み込みやすいスタイルです。

自分で毎回予約を取る必要がないため、習慣化しやすいとも言えるでしょう。

レッスンの間隔が一定であることは、前回の内容を復習し、次のレッスンに備えるまでの学習サイクルが確立しやすいということです。

週1~2回なら仕事や学業との両立もしやすいでしょう。

入会金や教材費を含めると初期費用が発生

通学型の英会話教室では、月謝のほかに入会金や教材費などの初期費用がかかる場合があります。

月額料金は、たとえば、週1回(1レッスン60分前後)のグループレッスンなら月1万円前後、マンツーマンレッスンでは2万円前後が一般的な相場です。

週2回以上受講する場合や、講師がネイティブである場合には、月額3万円を超えることもあります。

また、その教室独自の教材を使用する場合、その購入費が別途必要になることも珍しくありません。

このように、初期費用が避けられない通学型の英会話教室ですが、対面ならではの手厚いサポートが整っています。

個別カウンセリングや学習相談、進捗レポートなど、オンライン英会話にはないサービスがあるのは特筆すべき点です。

通学型の英会話教室のメリットとデメリット

通学型の英会話教室のメリットとデメリット

通学型の英会話教室は、講師や他の受講生と同じ空間で学ぶ点に特徴があります。

オンラインにはない臨場感や集中しやすい環境である一方、通学の手間や費用負担といった面では注意が必要です。

ここでは、通学型の英会話教室のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

通学型の英会話教室のメリット

通学型の英会話教室の最大のメリットは、対面ならではの臨場感と集中力です。

講師と直接対話できるため、表情や声の抑揚、発音の細かな違いまで把握しやすく、その場で修正やアドバイスを受けられます。

特にスピーキングや発音を集中的に鍛えたい人にとって、対面で得られるリアルな指導は大きなメリットです。

英語学習に特化した環境に浸ることで、自然と集中力も高まります。

曜日や時間が決まっている固定制のスケジュールも、オンライン英会話にはないメリットです。

決まった日時に教室へ向かうという行動自体が、継続しやすい仕組みとして機能します。

自分で予定を調整する必要がないため、意志の強さに自信がない人でも比較的続けやすいです。

また、同じ講師が継続して指導を担当する場合、前回の内容を踏まえたレッスンが受けられるなど一貫したサポートが得られます。

グループレッスンの場合、同じ目的を持つ受講生の存在が刺激となり、モチベーションの維持に役立ちます。

また、発表やディスカッションを通して、人前で英語を話す度胸が身につくのもメリットです。

通学型の英会話教室のデメリット

通学型の英会話教室では、講師の人件費や教室運営費が加わるため、オンラインに比べて受講料金はどうしても高くなります。

週1回のレッスンで月額1万円を超えることも多く、入会金や教材費などの費用を含めると、オンライン英会話の数倍のコストがかかると思った方がよいでしょう。

経済状況によっては、長期間通うことが難しくなることもあります。

教室に通うための移動時間もデメリットとなる要素です。

仕事や家事で忙しい人にとって、通学自体が負担になることもあります。

定期的に通い続けるのなら、通いやすい場所にある教室を見つけることと、時間的な余裕を確保しておくことが必要です。

また、スケジュールが固定されているため、急な予定変更に対応しづらいというデメリットもあります。

振替制度がある教室もありますが、必ずしも希望日に受講できるとは限りません。

通学型の英会話教室を検討している方は、振替制度やキャンセル規定は事前に必ず確認しておきましょう。

オンライン英会話と通学型の違いを理解し自分に合う学び方を選ぼう

オンライン英会話と通学型の英会話教室には、それぞれ異なる魅力があります。

どちらが優れているかではなく、どちらがご自身の目的や生活リズムに合っているかを基準に選んでください。

いずれにせよ、英語学習には時間がかかるため、継続しやすい方を選ぶことが大切です。