オンライン英会話の費用はどれくらい？相場と選び方のコツを紹介

オンライン英会話はサービスによって料金体系が異なるため、費用がどれくらいかかるのかわかりにくいと感じる人が多いです。この記事では、オンライン英会話の費用相場を詳しく解説し、レッスンの受講スタイルごとの料金目安や費用対効果を踏まえたサービスの選び方について紹介します。

執筆者
ムロタニハヤト

2014年に英語学習を本格的に開始。学習開始からおよそ2年半でTOEIC980点・英検1級に到達。現在は試験対策から離れ、英語を実用のツールとして使い続けている。この経験をもとに、言語や学びにまつわるテーマを中心に、学習者の視点を活かした執筆を行っている。

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オンライン英会話の費用相場とは？

オンライン英会話の料金は、サービスごとに異なります。料金体系や講師の国籍、レッスンの受講スタイルによっても費用が変わるため、相場を把握しておくことが大切です。では、オンライン英会話の料金はどのように決まるのでしょうか？

オンライン英会話の料金体系

オンライン英会話の料金は、おもに月額制と回数制（チケット制）の2つに分かれます。それぞれの特徴を理解し、自分に合った料金体系を選びましょう。

月額制のオンライン英会話では、一定の料金を支払うことで、毎月決められた回数のレッスンを受けることができます。サービスによっては「毎日1回受講できるプラン」や「週〇回プラン」など、複数のコースが用意されています。定期的に英会話を学習したい人に向いており、1レッスンあたりの単価が比較的安くなるのが特徴です。

回数制のオンライン英会話では、事前にチケットを購入し、受けたいタイミングでレッスンを受けられる仕組みになっています。たとえば10回分などまとまった回数チケットを購入し、それを一定期間内に消化する形が一般的です。月額制に比べると1レッスンあたりの単価が高くなることが多いですが、自由にスケジュールを調整できるため、定期的に受講するのが難しい人や、短期間だけ集中的に学びたい人に向いています。

講師の国籍による価格差

オンライン英会話の料金は、講師の国籍によっても変わります。一般的に、ネイティブスピーカーの講師は料金が高く、フィリピン人講師などの非ネイティブスピーカーは比較的リーズナブルな価格設定です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど、英語を母国語とする講師が担当するレッスンは、相場が高めです。英語の発音やイントネーションを本場のネイティブレベルで学べるため、ビジネス英語や本格的なスピーキング力を磨きたい人に適しています。

フィリピン人講師は、オンライン英会話市場において非常に人気があり、料金が比較的安いのが特徴です。フィリピンでは英語が公用語として広く使われており、講師の多くは流暢な英語を話します。価格を抑えつつ、英会話に慣れたい人におすすめです。

近年、セルビアやウクライナなどの東欧諸国出身の講師を採用するオンライン英会話サービスも増えています。料金はフィリピン人講師と同程度か、やや高めの傾向です。英語を第二言語として学んできた講師が多いため、英語学習者の気持ちに寄り添った指導をしてくれます。

日本人講師は、英語学習初心者にとって安心感があるのが魅力です。文法の解説や細かいニュアンスの説明を日本語で受けられるため、初めて英会話に挑戦する人や、英語に対する不安が強い人に向いています。料金はネイティブ講師よりは安いものの、フィリピン人講師よりはやや高めに設定されているところが多いです。

月額制と単発レッスンの比較

オンライン英会話には、定額でレッスンを受けられる月額制と、必要なときにレッスンを受ける単発レッスン（回数制）の2つの料金体系があります。

月額制の大きなメリットは、定期的に英会話の学習を続けやすいことです。毎日または週に数回レッスンを受けることで、英語に触れる習慣を作ることができます。また、1回あたりのレッスン単価が割安で、コストパフォーマンス面でも優れています。

ただし、忙しくなったときなど、レッスンを消化しきれなくなることが懸念です。自分がどれくらいの頻度で受講できるのかをよく考えて選ぶ必要があります。

一方、単発レッスン（回数制）は、好きなタイミングで自由に受講できる点が魅力です。仕事や学業が忙しく、定期的にレッスンを受けることが難しい人にとっては、柔軟にスケジュールを調整できる回数制が適しています。また、英会話の面接対策やプレゼンの練習など、特定の目的のために短期間だけ集中的に学びたい場合にも便利です。

ただし、1回あたりのレッスン単価は月額制より高くなります。継続的に受講するにはコストがかかるのがデメリットです。

月額制と単発レッスンのどちらを選ぶべきかは、学習目的やライフスタイルによって変わります。英語を日常的に学びたい人や、できるだけ費用を抑えたい人には月額制がおすすめです。一方、毎日受講できる時間がないほど忙しい人や、目的に合わせてピンポイントで学びたい人には単発レッスンが適しています。

英語は継続が大切です。無理なく継続でき、学習効果を最大限に高めるためにも、どちらのプランが自分に合っているのかじっくり見極めてください。

1日1回（25分）オンライン英会話レッスンの費用相場

オンライン英会話では、1日1回レッスンを受けるプランが定番です。毎日英語に触れることで学習の習慣が身につきやすく、継続しやすいのが特徴です。ただし、サービスによって料金には幅があり、選ぶプランによってかかる費用も変わってきます。では、1日1回レッスンを受ける場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか？

主要サービスの月額料金の比較

おもなサービスの月額料金と1レッスンあたりの単価を比較すると、一般的な相場は6,000円～8,000円程度ですが、ビジネス向けのサービスはやや高額になる傾向があります。

Weblio英会話は、月額5,778円とここに挙げたなかでは最も安く、1レッスンあたりの単価は186円です。DMM英会話のスタンダードプランは月額6,980円で、1レッスンあたり225円となっています。

産経オンライン英会話は月額6,380円、1レッスンあたり206円と、ややリーズナブルです。レアジョブ英会話は月額7,980円で1レッスンあたりの単価は257円と、このなかでは少し高めの設定になっています。

一方、ビジネス向けのビズメイツは月額14,850円、1レッスンあたりの単価が479円と、ほかのサービスと比べてかなり高額です。というのも、ビズメイツは、ビジネス英語に特化したオンライン英会話であり、一般的な日常英会話とは異なる専門的なカリキュラムが組まれています。実際のビジネスシーンを想定したロールプレイや、英語でのプレゼンテーション・会議進行の指導など、実践的なスキルを磨くことができ、講師もビジネス経験を持つプロフェッショナルが多く、受講者の業界や職種に応じた具体的な指導を受けられる点が特徴です。このような点から、他のサービスと比べて料金が高めに設定されているのでしょう。

いずれにせよ、料金の違いは講師の質やカリキュラムの充実度にも影響します。単に安さだけを基準とするのではなく、目的に合ったサービスを選ぶことが大切です。

毎日1レッスンのメリット・デメリット

毎日1レッスンのメリットは、英語学習の習慣が確立しやすいことです。毎日決まった時間に英語に触れることで、少しずつスピーキングやリスニングの力を伸ばしていくことができます。また、1回あたりのレッスン時間が25分と短いため、負担が少なく、初心者でも無理なく継続しやすいのもメリットです。長時間の学習に抵抗がある人やスキマ時間を有効活用したい人などにとって、取り入れやすいスタイルと言えます。

一方で、1回のレッスンが短いため、英会話にじっくり取り組みたい人にとっては物足りなく感じられるかもしれません。スピーキング力を集中的に伸ばしたい場合、25分では十分なアウトプットの量を確保できないおそれがあります。会話が盛り上がってきたところでレッスンが終了してしまうこともあり、英語に慣れてくるとこの短さがデメリットです。

毎日1レッスンは無理なく継続できる点が魅力ですが、アウトプットの量を増やしたい場合は、フリートークができる講師を選んだり、レッスン外でも英語を使う時間を意識的に作ったりする工夫が必要です。

1日2回（50分）オンライン英会話レッスンの費用相場

英語学習の効果を高めるために、1日2回レッスンを受けるという選択肢もあります。1回あたりの学習時間が増えることで、より多くのアウトプットの機会を得られるのがメリットです。しかし、毎日2レッスン受講するとなると、料金も変わってきます。では、1日2回レッスンを受ける場合の費用相場はどのぐらいでしょうか？

主要サービスの月額料金の比較

1日1回プランと比べて料金は当然高くなりますが、1レッスンあたりの単価はやや安くなる傾向があります。

たとえば、Weblio英会話は月額10,980円で、1レッスンあたりの単価は177円です。1日1回プラン（186円）と比べても、単価が少し下がることがわかります。DMM英会話は月額11,980円で、1レッスンあたり193円となっており、こちらも1日1回プラン（225円）より低コストです。同様に、産経オンライン英会話は月額12,100円で、1レッスンあたりの単価は195円、レアジョブ英会話は月額12,980円で、1レッスンあたり209円となっています。

一方、ビズメイツの1日2回プランは月額21,450円と、やはりほかのサービスに比べて高額です。しかし、1レッスンあたりの単価は346円と、1日1回プラン（479円）と比べるとかなり割安になっています。

このように、毎日2レッスン受ける場合、月額料金は1日1回プランの約1.7倍～2倍程度になる一方で、1回あたりのコストは低くなります。

毎日2レッスンのメリット・デメリット

毎日2レッスン受けることで、英語を使う機会が大幅に増えます。1回のレッスンでは話し足りないと感じる人でも、もう1回受講することで、アウトプットの量を確保できるでしょう。

また、1日1回のプランと比べて、1レッスンあたりの単価が安くなるため、長期的に見るとコストパフォーマンスの面でもメリットです。実践的な会話スキルを身につけたい人にとっては、有力な選択肢と言えるでしょう。

ただし、毎日2レッスンを継続するには、それなりの負担がかかります。月額料金が1日1回プランよりも高くなるため、金銭的な負担が大きくなる点は避けられません。また、合計50分のレッスンを毎日こなすには、まとまった時間を確保する必要があります。仕事や学業、家庭などの事情でスケジュールが不規則な場合、2回分のレッスン時間を確保するのが難しくなることもあるでしょう。また、長時間の学習は集中力が続きにくく、後半のレッスンでは思うように実力を発揮できないことも考えられます。無理なく継続できるかどうか、自分の生活リズムに合わせて慎重に検討することが大切です。

週〇回や回数制のオンライン英会話レッスンの費用相場

毎日レッスンを受けるのが難しい場合、週に数回だけ受講するプランや、必要なときにレッスンを購入できる回数制を選ぶ方法もあります。自分のペースで無理なく学習できるのが特徴ですが、料金の仕組みや1レッスンあたりの単価はサービスごとに異なります。では、週〇回の受講や回数制のプランでは、どの程度の費用がかかるのでしょうか？

週1～3回受講する場合の相場

週1～3回受講する場合、月額制のサービスでは、月4回や月8回といったコースが多く、料金は3,000円〜8,000円程度が相場です。毎日プランと比べると月額料金は安くなりますが、1レッスンあたりの単価はやや高めになる傾向があります。

たとえば、Weblio英会話では、月4回の「お試しプラン」が月額2,880円で提供されており、1レッスンあたりの単価は720円です。月8回の「お手軽プラン」では月額4,380円で、1レッスンあたりの単価は548円となっています。DMM英会話の月8回プランは4,880円で、1レッスンあたり610円です。

また、産経オンライン英会話の「プラン200」は、1か月10回のレッスンが受けられるプランで、月額4,620円となっています。1レッスンあたりの単価は462円と、他の週数回プランと比較すると比較的リーズナブルな設定になっています。

このように、週1～3回の受講プランは、月額制の毎日プランに比べると総額が抑えられるものの、1レッスンあたりの料金は確実に高くなります。ただし、毎日受講するのが難しい人にとっては、無理なく続けられる現実的な選択肢です。また、レッスンの頻度が少ないからこそ、1回のレッスンをしっかり活用し、学んだことを定着させる意識が高まるというメリットもあります。忙しいなかでも効率的に英語を学びたい人には、十分に検討する価値のあるプランと言えるでしょう。

単発レッスンやチケット制の相場

オンライン英会話では、毎月決まった回数を受講する月額制が一般的ですが、必要なときにレッスンを購入できる「単発レッスン」や「チケット制」を採用しているサービスもあります。ただし、本当の意味で1回単位で受講できるサービスは限られているのが実情です。多くのオンライン英会話では、既存の月額プランに追加できる「チケット」として提供されています。

たとえばKimini英会話では、プラン未加入者でもチケットを購入することでレッスンを受講できます。1レッスンあたりの料金はプラン未加入の場合1,210円、プラン加入者の場合は605円と、加入状況によって価格が異なります。月額制を契約している人にとっては、スポット的にレッスンを追加できる便利な仕組みです。

hanasoも回数プランを提供しています。月8回プランは4,980円で、1レッスンあたりの単価は622円です。未受講分を翌月に繰り越せるため、月の受講回数にばらつきがある人に向いています。また、追加レッスン用のレッスンチケットも販売しており、5枚3,300円（1枚660円）で購入可能です。ただし、これはあくまで月額プランを契約している人向けのオプションサービスのため、チケットだけでレッスンを受けることはできません。

スモールワールドオンライン英会話は、完全なチケット制を採用している数少ないサービスの一つです。月謝制度がなく、受講者が必要な分だけポイントを購入し、好きなタイミングでレッスンを予約できます。100ポイントの講師の場合、1レッスンあたり1,100円ですが、ボリュームディスカウントを利用すれば最安902円で受講可能です。自由度の高いシステムのため、定期的に受講するのが難しい人や、必要なときにだけレッスンを受けたい人に向いています。

単発レッスンやチケット制は、毎月のスケジュールが不規則な人や、特定の目的のために短期間だけ受講したい人に適したプランです。ただし、1レッスンあたりの料金は月額制と比べて割高になります。月額制プランとの併用や、試験前や面接前の必要な時期に集中して受講するなど、費用を抑えながら効果的に活用する方法を検討することをおすすめします。

オンライン英会話は料金だけではなく費用対効果で考えよう

オンライン英会話を選ぶ際、料金の安さだけで判断すると、思うように続けられなかったり、十分な学習効果が得られなかったりすることがあります。大切なのは、自分の目的に合ったプランを選び、効果的に学習を継続できるかどうかです。では、費用対効果を意識したオンライン英会話の選び方とは、どのようなものなのでしょうか？

料金が安くても続かなければ意味がない

オンライン英会話を選ぶ際、料金の安さは確かに重要なポイントです。しかし、それだけで決めてしまうと、思うように学習が続かず、結果的に無駄にしてしまうこともあります。価格だけを重視して選んだ結果、サービス内容や講師の質、予約のしやすさなどに不満を感じ、途中で挫折してしまうケースも少なくありません。

英会話の上達には継続が不可欠です。そのため、最も重視すべきなのは、「安く受講できるか」ではなく、「自分が無理なく続けられるかどうか」です。たとえば、毎日受講することが負担にならないか、レッスン時間が自分のライフスタイルに合っているか、講師や教材の内容が自分に適しているかといったことをじっくり検討するべきでしょう。

また、明確な目的意識を持つことも、オンライン英会話を続けるためには不可欠の要素です。何のために英語を学ぶのか、どのレベルを目指すのかを考えて選んでください。

自分に合った学習スタイルを見極める

オンライン英会話には、毎日レッスンを受けるプランと、週に数回じっくり学ぶプランがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の学習スタイルや目標に合わせて選ぶことが大切です。

毎日レッスンを受けるスタイルは、英語に触れる機会が増え、学習の習慣が身につきやすいのが特徴です。短時間でも継続するうちに、英語が自然と口から出やすくなり、スピーキング力は向上するでしょう。

一方、週に数回じっくり学ぶスタイルでは、レッスンの間隔が空く分、1回のレッスンで学んだことをしっかり復習しながら進められます。また、各レッスンの間に十分な復習時間を取れるため、学んだ内容を定着させやすいのも特徴です。ただし、英語に触れる機会が限られるため、レッスン以外でも意識的に英語を使う時間を作る必要があります。

どちらのスタイルにも一長一短があるため、大切なのは、レッスンの頻度に関係なく、学んだことをしっかり活かす意識を持つことです。継続が難しければ無理のない頻度を選び、英語に触れる機会が少なければ自主学習を工夫するなど、自分に合った形でバランスを取りましょう。

長期的な視点で費用と成果のバランスを考える

オンライン英会話の費用はプランによって大きく異なります。短期的に見ると安いプランの方が魅力的に感じるかもしれませんが、長期的な視点で考えた場合、最初に多少の費用をかけても、結果的にコストパフォーマンスが高くなるケースもあります。

たとえば安価なプランを選んでも、講師の質が低かったり、予約が取りにくかったりすると、十分な学習効果が得られず、結局他のサービスに乗り換えることになるかもしれません。また、学習の進捗が遅れ、目標達成までに想定以上の時間がかかることも考えられます。そのため、単に月額料金の安さだけで判断するのではなく、受講することでどれくらいの成果が得られるかを意識しましょう。

また、英語学習は短期間で完了するものではありません。長期的に学び続けることを前提に、総合的なコストを評価するべきです。たとえば、月額料金がやや高めでも、質の高い講師やカリキュラムが整ったプランを選ぶことで、短期間で英語力を伸ばし、結果的に目標達成までの総費用を抑えられる可能性があります。

オンライン英会話の費用を比較する際は、月額料金の安さだけにとらわれず、目標達成までにかかる総コストを意識することが大切です。どのプランを選んでも、継続できなければ意味がないため、料金だけでなく、自分が学習を続けられる環境かどうかを判断基準にするとよいでしょう。

オンライン英会話の費用相場のまとめ

オンライン英会話の費用は、受講スタイルや講師の国籍、料金プランによって大きく異なります。毎日レッスンを受ける月額制プランはコストを抑えやすく、週数回や回数制のプランはスケジュールの自由度が高いのが特徴です。しかし、価格の違いだけを基準に選ぶと、途中で続かなくなったり、思うような成果が得られなかったりすることもあります。

大切なのは、費用だけでなく、自分の学習目的やライフスタイルに合っているかを見極めることです。短期間で集中的に学ぶのか、無理なく長く続けるのか、どのスタイルが自分に合うかを判断し、最適なプランを選びましょう。英会話の上達には継続が不可欠だからこそ、料金と学習効果のバランスを考え、最後まで続けられる環境を整えることが、成果につながるキーポイントなのです。