phrasal verbs(句動詞)は、日常英会話での使用頻度が高く、英語を学ぶ上で避けては通れないものです。
この記事では、phrasal verbs(句動詞)の意味や使い方を例文を用いてわかりやすく解説します。
separable phrasal verbsとの違いについても説明しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
「phrasal verbs」と「separable phrasal verbs」についての解説動画
「phrasal verbs」と「separable phrasal verbs」についてはYouTubeでも解説しています。
動画では発音も確認できるので記事と一緒に活用してみてください!
phrasal verbsの意味
phrasal verbsとは、動詞と副詞または前置詞が組み合わさって、1つの動詞のように機能する定型フレーズのことです。
たとえば、「clean up」は、動詞の「clean(掃除する)」と前置(※厳密には副詞の役割を持つ)の「up(上に)」が組み合わさった「〜をきれいに(掃除)する」という意味のphrasal verbです。
ちなみに、phrasal verbsのことを日本語では「句動詞」と言います。
- 動詞 + 副詞
- 動詞 + 前置詞
- 動詞 + 副詞 + 前置詞
phrasal verbsは、日常会話でかなりよく使われますので、表現の幅を広げ、ネイティブにとって自然な英語を話せるようになるためには、phrasal verbsをできるだけ多く覚えることが大切です。
以下は、代表的なphrasal verbsの一例です。
例 | 日本語訳 | |
---|---|---|
get | get up | 起きる |
get out | (外に)出る/降りる | |
get away | 逃げる | |
get along with | 仲良くする | |
make | make into | 仕立てる |
make after | 追跡する | |
make over | 作り直す | |
make up for | 補う | |
look | look into | のぞき込む |
look after | 世話をする | |
look up | 調べる | |
look up to | 尊敬する |
このように、「get」や「make」「look」などの基本的な英単語を一つとっても、前置詞・副詞との組み合わせによってさまざまな意味を表すことができます。
単語を単体ではなくphrasal verbsとしてセットで覚えることで、効率良く表現の幅を広げることができるでしょう。また、同じ動詞を使ったphrasal verbsは、まとめて覚えると効率的です。
イディオムとの違い
ここまでの説明を受け手、phrasal verbsはイディオム(慣用句)と似ていると感じたかもしれませんが、これら2つは少し異なります。
そもそもイディオムとは、「慣用句:昔から使われてきたひとまとまりの言葉、言い回し」のことです。
イディオムは、句動詞よりも長い(2〜3つ以上の単語で構成されている)ことが多い点、直訳の意味と全く関係ない意味を持つことが多い点において、phrasal verbsと異なります。
イディオムの例
Break a leg!
(頑張って!)
to feel under the weather
(体調が優れない)
once in a blue moon
(めったにない)
separable phrasal verbsの意味
separable phrasal verbsとは、句動詞の中でも動詞と副詞を離して使うことができるphrasal verbsのことを指します。
「separable」は「分けられる、分離できる」という意味で、日本語では「分離可能な句動詞」と呼ばれます。
たとえば、下記に挙げた句動詞は、いずれも動詞と副詞の間に名詞を入れて使うことができます。
例 | 日本語訳 | 例文 |
---|---|---|
check out | 〜をチェックする | check the car out |
turn down | 〜を断る | turn the music down |
keep up | 〜を維持する | Keep the good work up |
figure out | 〜を理解する | Figure something out |
throw away | 〜を捨てる | throw the food away |
phrasal verbsとseparable phrasal verbsの違いは?
句動詞を総称して「phrasal verbs」と言うのに対して、separable phrasal verbsは動詞と副詞を分離できる句動詞のみを指します。
そのため、以下の表のようにseparable phrasal verbsはphrasal verbsの一種であると言うことができます。
phrasal verbs | separable phrasal verbs(分離OK) |
---|---|
inseparable phrasal verbs(分離NG) |
そもそもphrasal verbsは、目的語を必要としない「自動詞」と目的語を必要とする「他動詞」に分けることができます。
自動詞と他動詞
定義 | 例 | |
---|---|---|
自動詞 | 目的語を必要としない (日本語訳に「〜を」が入らない) |
・go up(上昇する) ・wake up(起きる) ・grow up(成長する) |
他動詞 | 目的語を必要とする (日本語訳に「〜を」が入る) |
・call off(〜を中止する) ・put out(〜を消化する) ・find out(〜を理解する) |
自動詞は、目的語を必要としないため、後ろに目的語が必要ありません。
よって、動詞と副詞・前置詞の間に目的語を置くこともないため、分離することはありません(=inseparable phrasal verbs)
一方、目的語を必要とする他動詞は、「separable(分離可)」と「inseparable(分離不可)」に分けることができます。
分離できる句動詞のことを「separable phrasal verbs」、分離できない句動詞のことを「inseparable phrasal verbs」と言います。
構成 | 例 | 分離の可・不可 | |
---|---|---|---|
自動詞型 | ・動詞+前置詞・動詞+副詞 | go up (上昇する) |
分離NG (inseparable) |
他動詞型 | 動詞 + 前置詞 | take after (似る) |
分離NG (inseparable) |
動詞 + 副詞 | find out (見つけ出す) |
分離NG (inseparable) ※目的語が代名詞の場合は分離OK |
|
動詞 + 副詞 | turn off (〜を消す) |
分離OK (separable) |
|
動詞 + 副詞 + 前置詞 | get along with (〜と仲良くする) |
分離NG (inseparable) |
※自動詞型は他動詞用法の意味があるものもあり
ここまでの内容をまとめると、自動詞型のphrasal verbsは目的語を取らないため、自動的に「inseparable phrasal verbs」になります。
一方で、他動詞型のphrasal verbsは、「separable」と「inseparable」のものに分かれます。
たとえば、「似る・(母親などの)特徴を取る」という意味の“take after”は、目的語を句動詞の後にしか置くことができないので、“The baby takes her mother after.”とは言えません。
一方、「〜を消す」という意味の“turn off”は、目的語を句動詞の後ろまたは間に置くことができるため、“turn off the light”とも“turn the light off”のどちらも正解となります。
ちなみに、分離のできるできないは判断することが難しいため、phrasal verbsの意味を覚える際に「separable phrasal verbs」なのかそれとも「inseparable phrasal verbs」なのかを一緒に覚えることをおすすめします。
phrasal verbsの使い方
ここでは、phrasal verbsの構成パターン別に、実際に例文を用いながら使い方を解説していきます。
動詞 + 副詞・前置詞(他動詞)
他動詞であれば、Phrasal verbsの後ろには目的語が続きます。
Did you turn in the homework?
(宿題を提出しましたか?)
The dog is running after his favorite ball.
(その犬はお気に入りのボールを追いかけています。)
The baby takes after his father.
(その赤ちゃんはお父さんに似ています。)
動詞 + 副詞・前置詞(自動詞)
自動詞の句動詞の場合、後ろに目的語を必要としません。
The plane is about to take off.
(その飛行機は離陸寸前です。)
I get up at 6 o’clock ever morning.
(私は毎朝、6時に起きます。)
I stayed up all night last night.
(昨夜は寝ずに夜を明かしました。)
一つ目の例文に登場する “take off”という句動詞は、「離陸する」という意味で使う場合、目的語を必要としないため自動詞になります。
ただし、「〜を脱ぐ」という意味で“take off”を使う場合は、目的語を必要とするため、他動詞と なります。
このように同じ句動詞でも、意味によって自動詞として使われることもあれば、他動詞として使われることもある点に注意しましょう。
動詞 + 副詞 + 前置詞
「動詞 + 副詞 + 前置詞」で構成される句動詞は、基本的にすべて他動詞になります。
目的語は必ず句動詞の後ろに置かれます。
I came up with a great idea.
(私は良い考えを思いつきました。)
Look out for pedestrians when you drive.
(運転する時は歩行人に注意しなさい。)
It’s difficult to keep up with this class.
(この授業に遅れずに付いていくことは難しいです。)
separable phrasal verbsの使い方
ここでは、separable phrasal verbsの使い方を例文を用いてわかりやすく解説します。
目的語が既出の場合
まず、「動詞 + 副詞」からなる他動詞型のphrasal verbsは、目的語が既出の場合は「動詞 + 目的語 + 副詞」のように、目的語を間に入れて使うことができます。
「目的語が既出の場合」というのは、相手との会話でその目的語がすでに登場している、または相手がその名詞が具体的に何を指すかを知っている場合です。
(例)
I decided to throw my old shirt out.
(私は古いシャツを捨てることを決めました。)
=I decided to throw out my old shirt.
He decided to call the wedding off.
(彼は結婚式を中止することを決めました。)
=He decided to call off the wedding.
First, you need to figure your needs out for you.
(まず、あなたは自分のニーズを理解する必要があります。)
=First, you need to figure out your needs for you.
ちなみに、目的語が既出の場合でも、phrasal verbsが「動詞」と「前置詞」から成り立っている場合は、目的語は句動詞の間には入りません。
なぜなら、英文法の基本ルールとして、「前置詞の後ろには名詞(代名詞)が来るこというルール」があるからです。
そのため、目的語がすでに話題に上がっている場合であっても、“get on the bus”を“get the bus on”のように言うことはできません。
目的語が代名詞の場合
separable phrasal verbsの後ろに続く目的語が代名詞(it, this, him, herなど)の場合、目的語は必ず句動詞の真ん中に入ります。
Do you think I should give up the job?
(この仕事を諦めた方がいいと思いますか?)
No, I don’t think you should give it up.
(いいえ、諦めるべきではないと思います。)
Can you pick up the trash?
(そのゴミを拾ってくれますか?)
Yes, I can pick it up.
(はい、拾います。)
Could you turn off the light?
(電気を消していただけますか?)
Yes, I can turn it off.
(はい、消すことができます。)
上記の例文では、目的語を代名詞に置き換えた際、separable phrasal verbsが分離していますね。
いずれも“I don’t think you should give up it.”や“I can pick up it.”、“I can turn off it.”とは言うことができませんのでご注意ください。
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phrasal verbsとseparable phrasal verbsの意味についてのまとめ
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