ニュース記事で英語力アップ!レベル別・分野別におすすめの英語ニュースサイト

ニュース記事で英語力アップ!レベル別・分野別におすすめの英語ニュースサイト

英語を勉強する方法はいろいろありますが、ニュースサイトを使う方法は実用的で続けやすいのが特徴です。

最新の英語を自然な文脈で読めるうえ、話題の幅も広く、語彙力も高められます。

この記事では、英語ニュースサイトを使った勉強法について、そのメリットや具体的なやり方、レベルや目的別のおすすめサイトを紹介します。

ムロタニハヤト

執筆者
ムロタニハヤト

2014年に英語学習を本格的に開始。学習開始からおよそ2年半でTOEIC980点・英検1級に到達。現在は試験対策から離れ、英語を実用のツールとして使い続けている。この経験をもとに、言語や学びにまつわるテーマを中心に、学習者の視点を活かした執筆を行っている。

続きを読む

目次 開く

ニュースサイトで英語を学ぶメリット

ニュースサイトで英語を学ぶメリット

英語ニュースは単なる情報源ではなく、生きた表現や語彙を学べる優れた教材です。

ここでは、ニュース記事を通して英語を学ぶ具体的なメリットを紹介します。

最新の英語で自然な語彙を吸収できる

ニュース記事には、実際に今、使われている自然な英語表現が反映されています。

日常会話では触れにくい社会的な語彙や時事表現、また、政治・経済・科学・文化など幅広い分野の語彙や言い回しが登場するため、文法や語法がどのように運用されているかを具体的に学ぶのに有用です。

それに加えて、ニュース記事は事実を簡潔に伝える構成になっているため、文全体の要点や論理展開を把握する練習にも最適です。

見出しで主題をつかみ、リード文で概要を確認し、本文で詳細を読むという流れを意識することで、英文の構造を理解する力が高まります。

無料であらゆるニュース記事を読める

多くの英語ニュースサイトは無料で公開されており、登録なしで記事を読めるものも少なくありません。

コストをかけずに質の高い英文に触れられる点は、他の教材にはない魅力です。

また、ニュースサイトはスマートフォンでも閲覧しやすく、通勤時間や休憩中など短時間でも学習できます。

常に最新のニュースが更新されるため、興味を持ちやすく、結果として英語に触れる時間と量が増えやすいことも大きなメリットです。

ニュース記事を使った効果的な英語勉強法

ニュース記事を使った英語学習では、読むだけでなく、文の構造や音声の使い方を意識することで効果が大きく変わります。

ここでは、ニュース記事を教材として活用する際の具体的な方法を紹介します。

英語のニュース記事の構造を理解する

英語のニュース記事は、一般的な文章とは異なる構造を取ることが大きな特徴です。

たとえば見出しでは、文法の省略や現在形の多用が特徴で、簡潔に要点を伝える工夫がされています。

ニュース記事の見出しの例

PM visits Tokyo(首相、東京を訪問)三人称単数の現在形
Cabinet approves budget(内閣、来年度予算案を承認)現在形で事実を簡潔に提示
Government to raise taxes(政府、増税を実施へ)to + 動詞原形 で予定・近未来
Man arrested after blaze(火災のあと、男を逮捕)be を省いた受動
Talks resume Monday(協議、月曜に再開)主語・助動詞の省略

見出しの後のリード文では、記事全体の要約を数行で示し、本文では背景や経緯を時系列で補足する構成を取ります。

また、本文では引用表現や受動態が頻繁に登場するのも大きな特徴です。

引用表現とは、たとえば以下のような形です。

  • According to officials, the investigation is still ongoing.
    (関係当局によると、捜査は現在も続いているという)
  • The report stated that inflation had reached a new high.
    (報告書によると、インフレ率は過去最高水準に達したとされる)
  • Experts say the situation remains uncertain.
    (専門家は、状況はいまだ不透明だと指摘している)

いずれも情報源を明示し、客観性を保ちながら事実を伝える目的で使われます。

また、受動態も多用されます。

  • The bill was approved by the parliament on Tuesday.
    (法案は火曜日、議会で可決された)
  • Several people were injured in the explosion.
    (この爆発で数人がけがをした)
  • The suspect was arrested after a two-hour search.
    (容疑者は2時間に及ぶ捜索の末、身柄を拘束された)

行為の主体よりも出来事そのものを重視するニュース記事の特徴です。

こうした構成を意識して、見出しで主題、リードで要点、本文で因果と根拠を追って読むことで、既存の文法知識を実際の文脈に結びつけて理解できるようになるでしょう。

それに伴い、内容自体も早く把握できるようになります。

音声とスクリプトを併用してリスニング力を伸ばす

英語ニュースサイトには、音声付きの記事が多く公開されています。

ニュースの音声は発音が明瞭でスピードも一定のため、リスニング練習に最適です。

音声を使って勉強する際は、聞き取れなかった箇所は必ずスクリプトで確認するようにしましょう。

具体的には、文章のどの語がどのように省略されたり、単語同士の音がどのように連結されたりしているかを意識することが大切です。

スクリプトと照らし合わせながら聞くことで、英語特有の音の連結(リエゾン)や弱形、文の切れ目の理解が深まります。

また、ニュース記事では同じような表現が繰り返し使われることが多いです。

たとえば、先ほど挙げた「according to(~によると)」のほか、「be expected to(〜する見込みである)」、「officials said(当局は述べた)」などが定型句としてよく登場します。

こうした定型句が聞き取れるようになると、文全体の構造が先読みしやすくなり、ニュースの内容がより正確に理解できるようになるでしょう。

自分のレベルに合った英語ニュースサイトの選び方

自分のレベルに合った英語ニュースサイトの選び方

ニュース記事で英語力を高めるには、自分のレベルや興味に合ったニュースサイトを選ぶ必要があります。

海外の新聞社が発信するネイティブ向けのニュースサイトはたくさんありますが、難しすぎる記事では勉強が続きません。

逆に、簡単すぎる記事ばかり読んでいても、学習効果はあまり期待できないでしょう。

ここでは、適切なニュースサイトを選ぶためのポイントを紹介します。

レベル・分野・更新頻度で選ぶ

英語ニュースサイトを比較するときは、読解レベル・分野・更新頻度の3つのポイントを軸に比較すると選びやすいです。

読解レベルは、見出しと最初の段落を読んで、知らない単語がどのぐらいあるかを基準に判断します。

もし3割以上の単語がわからないのであれば、そのニュースサイトは現在のレベルではまだ難しいと思ってよいでしょう。

また、単語はわかっても、関係詞や分詞構文が多い文章のように、文の構造を正確に把握できないと内容を理解するのが難しいです。

一読して主語と述語、修飾の関係をおおむね把握できるかどうか、つまり、全体の流れがある程度理解できる文章かどうかを基準に選びましょう。

次に分野です。一口にニュースと言っても、ビジネス、経済、科学、テクノロジー、文化、エンタメなどさまざまな分野の記事があります。自分の興味のある分野の記事や媒体を選びましょう。

たとえば、「ビジネス英語に強くなりたいなら 『TIME』 や『The Economist』を読むとよい」といった話がありますが、興味がないのに無理に読もうとしても挫折するのは目に見えています。

ニュースサイトに関しても同じです。記事の内容を知りたいという興味や関心がないと継続は難しいでしょう。

たとえば、社会問題に関心があるなら「BBC」や「The Guardian」、テクノロジーに興味があるなら「Reuters Science」や「BBC Future」のように、まず自分が面白いと思えるテーマを選ぶことが大切です。

日本語でよく読む話題を英語で読んでみると、背景知識がある分だけ理解が早まり、学習効果も実感しやすくなります。

最後に更新頻度です。英語学習では、同じ単語や構文に繰り返し出会うことが知識の定着のコツです。

更新頻度が高いサイトほど関連トピックの続報や類似表現に触れる機会が増えるため、自然と復習効果が期待できます。

また、定期的に新しい記事が届くことが読むモチベーションになるため、英語のニュース記事を読む習慣が維持しやすいというメリットもあります。

初心者はやさしい英語や日本語の解説があるサイトがおすすめ

英語学習を始めたばかりの人には、やさしい英語で書かれたニュースサイトや日本語の解説がついたサイトがおすすめです。

語彙や文法が一定の範囲に制限されているため、英語を読む負担が大きくありません。

また、内容も生活や社会の出来事など身近な話題が多く、興味を持ちながら英語に慣れていけます。

たとえば、「やさしく読める英語ニュース」や「News in Levels」は、日常的な表現を中心に構成されており、簡潔な文章で1記事の分量も短いのが特徴です。

また、「VOA Learning English」も、海外ニュースを平易な語彙で再構成しており、初心者におすすめです。

最初の段階では、このようなやさしい英語のニュースサイトを使って英語自体に慣れることが大切です。

最初から無理をして難しい記事を読もうとするより、対訳などを利用しながらでも英語に触れる習慣を続ける方が結果的に伸びは早くなります。

レベル別おすすめの英語ニュースサイト

レベル別おすすめの英語ニュースサイト

英語ニュースサイトで勉強する際は、自分の英語レベルに合うサイトを選びましょう。

初級者は語彙のやさしい記事や日本語訳のある記事から始め、中級者は多様な分野の記事で理解を深め、上級者はネイティブ向けのサイトで実践的な読解力を磨くのが理想です。

ここでは、英語力に応じたおすすめのニュースサイトを紹介します。

初級者におすすめの英語ニュースサイト

やさしく読める英語ニュース

やさしく読める英語ニュース

日本の英語学習支援団体「The Japan Times ST」が運営するのが「やさしく読める英語ニュース」です。

中学レベルの語彙で1記事が150語前後と短く、日本語訳や語注もついています。

接続詞や関係詞を少なくした平明な文章なので、初心者でも負担なく読めるでしょう。

日本の話題を多く扱うため内容を推測しやすく、読解練習に最適です。

TIME for KiDS

TIME for KiDS

「TIME for KiDS」は、アメリカのニュース雑誌『TIME』が子供向けに運営するニュースサイトです。

時事ニュースや科学、社会、文化などを理解しやすい語彙と語法で構成し、豊富な写真や図解で読みやすく工夫されています。

記事は理解度に合わせて4つのレベル(幼稚園〜1年生、2年生、3〜4年生、5〜6年生向け)に分かれており、英語ニュースの入門に最適です。

News in Levels

News in Levels

同じく英語学習者向けニュースサイトですが、「News in Levels」はイギリスの教育団体が運営するサイトです。

すべての記事がレベル別に3段階(Level 1~3)に分かれています。Level 1は基本語彙1000語以内、Level 2は2000語以内、Level 3は3000語以内と、語彙力に合わせて段階的に読めるのが特徴です。

読み上げ音声もあり、リーディングとリスニングの勉強に適しています。

VOA Learning English

VOA Learning English

「VOA Learning English」は、アメリカの公共放送「Voice of America(VOA)」が提供する学習者向けニュースサイトです。

記事には標準よりかなりゆっくりの音声が付属しており、初心者でも記事を読みながらリスニングの練習ができます。

語彙レベルは中学~高校程度です。内容は国際情勢から文化、科学まで幅広く、アメリカ英語に慣れたい人に向いています。

中級者におすすめの英語ニュースサイト

BBC Learning English

BBC Learning English

「BBC Learning English」は、イギリスの国営放送BBCが運営する英語学習者向けのサイトです。

ニュース記事をもとに英語表現を学べる構成で、「6 Minute English」などの音声教材が豊富にそろっています。

語彙は中級~上級の入口レベルで、扱うテーマは日常会話から社会問題まで幅広く、イギリス英語特有の発音や語彙に慣れる最初の一歩としておすすめです。

Breaking News English

Breaking News English

「Breaking News English」は、イギリスの教育者Sean Banville氏が個人で運営する英語学習者向けのニュースサイトです。

世界中の時事ニュースを教材化し、レベルごとに同じ記事を6段階で掲載しています。

記事は音声付きで、単語クイズや空所補充などもあるなど充実した内容です。

NHK WORLD-JAPAN

NHK WORLD-JAPAN

日本のサイトで中級者におすすめなのが、NHKが海外向けに英語で発信している「NHK WORLD-JAPAN」です。

国際情勢、経済、文化など幅広い分野の記事を掲載し、音声や動画ニュースも多く提供しています。

語彙や構文はBBCやCNNより平易で、日本関連の話題が多いため理解しやすい内容です。

英語のスピードや表現も標準的で、リスニングの練習にも役立ちます。

The Japan Times Alpha Online

The Japan Times Alpha Online

「The Japan Times Alpha Online」は、日本の英字新聞社 「The Japan Times」が発行する学習者向け週刊誌「The Japan Times Alpha」のオンライン版です。

国内外の時事を扱いながら、英文を中級レベルに調整し、語注や日本語解説を付けています。報道英語をもとにした簡潔で自然な文体が特徴です。

有料会員向けの記事が多いですが、無料で利用できるコンテンツも少なからずあります。試験対策にもおすすめの内容です。

上級者におすすめの英語ニュースサイト

BBC News

BBC News

「BBC News」は、その名の通りイギリスのBBCが運営するニュースサイトで、政治、経済、科学、国際ニュースなど幅広い分野の記事を発信しています。

編集方針は公共性と中立性を重視しており、主張よりも事実と根拠を重んじる構成です。

イギリス英語の綴りと語彙を用いた落ち着いた文体が特徴で、文章の構造や論理の展開が明確であり、精度の高い論理的な英文構成を学びたい上級者に向いています。

The Guardian

The Guardian

同じくイギリス発のサイトで上級者におすすめなのが、1821年創刊の老舗誌「The Guardian」です。

社会問題や環境、文化、ジェンダーなどを深く掘り下げる独立系メディアで、解説や評論の比率が高く、記者個人の視点が反映される署名記事が多いといった特徴があります。

抽象的なテーマを扱う論考も多く、英語で意見や主張を表現したい上級者に最適です。

CNN

CNN

アメリカのサイトでおすすめなのが「CNN」です。

速報性と映像連動の強さが特徴で、国際、政治、経済ニュースを中心に、短文で要点を伝えるスタイルを採用しています。

表記はアメリカ英語で、語彙は実用的かつ簡潔です。記事は短い段落で構成され、最新の報道用語や引用表現を多く含んでおり、生きたアメリカ英語に触れたい人に向いています。

HuffPost

HuffPost

「HuffPost」は、2005年に設立されたアメリカのオンラインメディアです。

ニュースからライフスタイル、カルチャーまで幅広い記事を掲載しています。

会話に近い自然なアメリカ英語が多く、若者向けのトピックが多いのが特徴です。

硬い報道よりも読みやすく、英語で多様な意見や価値観に触れたい上級者に向いています。

目的・分野別おすすめの英語ニュースサイト

目的・分野別おすすめの英語ニュースサイト

ニュースは分野によって語彙や表現の特徴が異なるため、扱うテーマによって身につく英語の種類も変わってくるものです。

たとえば、ビジネスなら経済や企業活動の用語、科学・テクノロジーなら研究や開発に関する語彙、文化・エンタメなら日常表現や比喩的な言い回しなど、それぞれに特色があります。

ここでは、目的や興味に応じて選びたいおすすめの英語ニュースサイトを紹介します。

ビジネス英語を学びたい人におすすめの英語ニュースサイト

CNN Business

CNN Business

ビジネス英語でおすすめなのが、アメリカのニュース専門局CNNが運営する経済・ビジネス分野に特化した「CNN Business」です。

市場動向や企業戦略、テクノロジー産業の動きをリアルタイムで報道するほか、分析記事や経営者インタビューも多く掲載しています。

経済・金融関連の専門用語を平易に説明する構成が多く、背景知識が少なくても理解しやすいのが特徴です。

Financial Times

Financial Times

イギリスのサイトでは、ロンドンに本社を置く「Financial Times」がおすすめです。国際金融、企業ニュース、経営論評を中心に報道しています。

記事には専門的な語彙や抽象的な表現が多く、引用や統計データを丁寧に扱う編集方針です。

ビジネスや経済の英語表現を学びながら、英語での分析的な思考を養う教材として適しています。

科学・テクノロジー分野に興味がある人におすすめの英語ニュースサイト

Reuters Science

Reuters Science

科学・テクノロジー分野では、世界的通信社ロイターが配信する「Reuters Science」がおすすめです。研究成果や産業応用などを中立的に要約し、専門知識がなくても読めるよう平明な構文で書かれています。

英語はイギリス英語が基調で、国際報道らしく略語や数値の扱いが統一されており、客観的で簡潔な報道文を読みたい人に最適です。

BBC Future

BBC Future

BBCも科学・テクノロジー分野のサイトを運営しています。「BBC Future」は、最先端の研究や社会課題を一般向けに解説するサイトです。

語彙はやや難しめですが、比喩や具体例を使った読みやすい文体となっており、長文読解や要約練習の教材として活用できます。

科学やテクノロジーを題材に自然な論説文を読みたい上級者におすすめです。

文化・エンタメを英語で学びたい人におすすめの英語ニュースサイト

NPR

NPR

文化・エンタメ分野では、アメリカの公共ラジオ局が運営する「NPR」がおすすめです。文化・エンタメ・音楽・社会問題など幅広いトピックを扱っています。

音声コンテンツも豊富で、アメリカ英語の口語に近い自然な文体と発音を学ぶのに最適です。

文体は会話調ながら文法的に整っており、英語感覚を養いたい中級者に向いています。

The Guardian Culture

The Guardian Culture

先ほども取り上げたイギリスの「The Guardian」には、映画・音楽・舞台・文学などの評論を中心に掲載する「The Guardian Culture」というサイトもあります。

イギリス英語の語彙を用い、批評的で丁寧な文体が特徴です。

芸術・文化分野の語彙を広げたい上級者に適しており、評論文の構成を学ぶ題材にも適しています。

BuzzFeed

BuzzFeed

「BuzzFeed」は、アメリカ・ニューヨーク発のオンラインメディアで、トレンドやエンタメ、ライフスタイルを扱っています。

アメリカ英語のカジュアルな文体で、会話表現やインターネット特有の略語が多いのが特徴です。

記事は短く写真や動画が多いため、軽い読解練習に向いています。SNSで使われる口語的表現や若者言葉にも触れることができるサイトです。

Hollywood Life

Hollywood Life

アメリカのエンタメ専門サイト「Hollywood Life」もおすすめです。映画や音楽、著名人の話題を中心に掲載しています。

アメリカ英語で文体はシンプル、テンポが速いのが特徴です。

短文構成で語彙も日常的なものが多いため、エンタメ記事を通じて自然なアメリカ英語の語感を身につけたい初中級者に向いています。

英語ニュースサイトを活用して英語力を伸ばすコツ

英語ニュースサイトを活用して英語力を伸ばすコツ

英語ニュースサイトを活用することで、読む力だけでなく書く力や表現力も確実に伸ばせます。

大切なのは、ただ記事を読むだけで終わりにせず、毎日の習慣として取り入れることです。

ここでは、英語ニュースサイトを活用して英語力を伸ばすための具体的な方法を紹介します。

記事の要約や記事に対する意見を英語で書く練習をする

英語ニュースを読んだ後は、内容を整理して自分の言葉でまとめる練習をしましょう。

ポイントは、日本語ではなく英語で要約することです。ただ読むだけのときより格段に理解が深まります。

英語で要約と聞くと難しそうに思うかもしれませんが、「何が起きたのか」「誰が関係しているのか」「なぜ重要なのか」を簡単に書き出すだけでも十分です。

このように要点を英語で整理することで、文の仕組みや語のつながりを自分の感覚としてつかめるようになります。

書くためには内容を理解していなければならないため、読解が浅い部分にも自然と注意が向きます。

最初は一文でも構いません。短くても自分で英文を組み立てようとすることが、英文を読む力、書く力、さらには話す力の土台になります。

要約の次は、記事の主張に対して自分の意見を英語で書いてみましょう。難しい表現を使う必要はありません。

「I think」や「In my opinion」などの基本的な構文で、自分の考えを一文ずつ書くだけで十分です。

その際、記事で出てきた単語や表現を意識的に使ってみましょう。実際に使うことで知識として定着し、続けるほどに英文の組み立て方が身についていきます。

毎日短時間でも読む習慣を作る

英語のニュース記事を読む目的は、英語を自然に処理できる力をつけることです。

そのためには、一度に多く読むよりも、短い時間でも継続して触れることを意識しましょう。

毎日続けることで、少しずつ英文理解の速度や精度が高まっていきます。

そのためには、まず、ニュース記事を読む時間を固定するのがおすすめです。朝の通勤前や昼休みなど、一日の中で続けやすい時間帯を決めて読むと習慣化しやすくなります。

読む量は多くなくても構いません。見出しと冒頭の段落だけでも内容の要点はつかめます。

最初にざっと意味を把握し、次にもう一度読みながら文の構造を確かめましょう。

毎回、主語や動詞、目的語の位置を意識しながら読むことを習慣にするだけでも、英文を読む力がついていきます。

ニュースサイトを使った英語学習に関するQ&A

ニュースサイトを使った英語学習に関するQ&A

英語のニュースサイトを使って勉強する際のよくある質問とその回答をまとめました。

英語ニュースが難しくて理解できないときは?

英語ニュースが難しいと感じる場合は、語彙や文構造がより簡単なニュースサイトを選びましょう。

いきなりネイティブ向けの記事を読むより、段階的に難易度を上げていく方が理解しやすく、英語学習も長続きします。

たとえば「やさしく読める英語ニュース」や「VOA Learning English」は、基本的な文法と日常的な語彙で構成されているので、初心者でも負担なく読みやすいです。

また、最初から全文を理解しようと気負う必要はありません。

まずは見出しとリード文だけでもいいので、その記事の要点をつかむことを意識しましょう。

意味を調べるときも、わからない単語をすべて辞書で調べるのではなく、文の流れを理解するうえで必要な単語だけに絞る方が続けやすいです。

理解するのに時間がかかっても構いません。少しずつ慣れていけば、次第にニュース記事特有の語順や表現の型が見えてきます。

ニュース記事はどのくらいの頻度で読むと効果的?

英語ニュースは、短時間でもいいので毎日読むのが理想です。1日10分でも継続すれば、語彙や構文に繰り返し触れるうちに少しずつ読める範囲が広がっていきます。

時間が取れない場合は、週に3~4回でも問題ありません。大切なのは、一定の頻度で英語に触れ続けることです。

読む分量は1回あたり1記事より少なくても構いません。先にも述べたように、見出しや最初の段落だけでも十分練習になります。余裕があれば、同じニュースを別の媒体で読むことで内容の理解が深まります。

まとまった時間を確保できる日は、音声付きの記事で聞く練習も取り入れましょう。「読む」と「聞く」を交互に行うことで、同じ内容を文字と音の両面から理解でき、英文の構造や語のつながりがより明確になります。

英語ニュースサイトでリスニング力も上がる?

英語ニュースサイトはリスニング練習にも役立ちます。

ニュースの音声は発音が明瞭でスピードも一定のため、学習者にとって聞き取りやすい素材です。

「BBC Learning English」や「VOA Learning English」のように、記事と音声がセットになっているサイトを活用しましょう。

初心者のうちは、記事を読んで内容を把握してから音声を聞く方が効率的です。

意味を知ったうえで聞くと、単語のつながり方や発音の省略に意識が向きやすくなります。

慣れてきたら、音声を先に聞いてどの程度理解できるかを試すとよいでしょう。

いずれにせよ、記事の内容をしっかり理解したうえで音声を聞くことで、英語の音と意味の対応がよりつかみやすくなります。

英語では、単語同士の音がつながったり一部が弱く発音されたりすることがよくあるので、どの部分で音が変化しているかを意識して聞くことが大切です。

おすすめの英語ニュースサイトのまとめ

英語ニュースサイトは、語彙や文法を実際の文脈の中で学べる実用的な学習素材です。

自分のレベルや興味に合ったサイトを選べば、読む力だけでなく、聞く力や書く力も伸ばせます。

まずはやさしい英語や日本語の解説があるサイトから始め、慣れてきたら本格的なニュースサイトに移行するとよいでしょう。

通勤時間などのスキマ時間を使って、毎日少しずつ読む習慣をつくることが上達の近道です。

英語ニュースを通して世界の出来事を知ることは、英語学習だけでなく視野を広げるきっかけにもなります。

興味のある分野を選び、毎日少しずつでもいいので読む時間を決めて続けることを意識してください。