
英検に合格するには、リーディングやリスニングだけでなく、ライティングと面接形式のスピーキングを合わせた4技能の力が問われます。
しかし、独学ではなかなか十分な練習ができません。
そこで注目なのがオンライン英会話です。
この記事では、英検対策におすすめのオンライン英会話をランキング形式で紹介するとともに、目的やレベルに合わせた選び方を紹介します。

2014年に英語学習を本格的に開始。学習開始からおよそ2年半でTOEIC980点・英検1級に到達。現在は試験対策から離れ、英語を実用のツールとして使い続けている。この経験をもとに、言語や学びにまつわるテーマを中心に、学習者の視点を活かした執筆を行っている。
英検対策ができるオンライン英会話ランキング

英検対策ができるオンライン英会話は数多くありますが、料金体系や対応級、レッスン時間、講師の国籍、子供向けコースの有無など、それぞれ特徴は異なります。
まずは、これらの比較ポイントを踏まえて、英検対策に強いオンライン英会話をランキング形式で紹介します。
ネイティブキャンプ

「ネイティブキャンプ」は、月額定額で回数に制限なくレッスンを受講できるオンライン英会話です。
アメリカやイギリスを含む世界140か国以上の講師が在籍し、パソコン、スマホ、タブレットから場所を選ばず受講できます。
英検対策では、旺文社の「二次試験・面接 完全予想問題」シリーズをベースに、講師が面接官役を務める模擬試験と、その後の復習までを一連の流れとして行います。
英検3級から準1級までの二次試験対策におすすめです。
対象年齢 | 3歳~ |
英検対応級 | 3級・準2級・2級・準1級(二次試験対策) |
料金 | ■料金プラン ・プレミアムプラン:月額7,480円 ・ライトプラン:月額5,450円 ・チョコっとプラン:月額2,980円 ・ファミリープラン:月額1,980円 ■オプション(プランに追加) ・ネイティブ受け放題:月額9,800円 ・カラン受け放題:月額4,900円 ※税込価格です。 |
1レッスン時間 | 5分~25分 ※チョコっとプランは最大10分 |
受講できる時間帯 | 24時間 |
講師の国籍 | アメリカ/イギリス/フィリピン/セルビア 等140か国以上 |
無料体験 | 7日間 |
レアジョブ

「レアジョブ」は、累計会員数120万人以上を誇る国内最大級のオンライン英会話です。
英語初心者から上級者までさまざまなレベルの人が利用しています。
1レッスン173円から受講できるリーズナブルな料金プランが魅力です。
また、フィリピン人を中心に、日本人とネイティブを含む多国籍の講師が在籍しています。
英検対策については、日常英会話コースにて、文法などの基礎力強化と添削によるライティング練習が可能です。
英検3級・準2級・2級の二次試験に対応した模擬面接レッスンもあります。
対象年齢 | 全年齢 |
英検対応級 | 3級・準2級・2級(二次試験対策) |
料金 | ■日常英会話コース ・月8回:4,980円 ・毎日25分:7,980円 ・毎日50分:12,980円 ・毎日100分:21,480円 ■ビジネス英会話コース ・毎日25分:12,980円 ■ネイティブパス(日常英会話) ・毎日25分:15,980円 ・毎日50分:20,980円 ・毎日100分:29,480円 ■ネイティブパス(ビジネス英会話) ・毎日25分:20,980円 |
1レッスン時間 | 25分 |
受講できる時間帯 | 6:00〜25:00 |
講師の国籍 | フィリピン/日本/ネイティブ |
無料体験 | 7日間 |
ベルリッツ

「ベルリッツ」は、140年以上の歴史を持つ由緒ある語学学校です。
オンライン英会話も提供しており、独自の「ベルリッツ・メソッド」を用いて、発話とフィードバックを繰り返す実践型レッスンを行っています。
英語のみのレッスンにより、短期間で使える英語力が身につくのが魅力です。
英検対策は4級から1級まで対応しており、特に中学生・高校生には二次試験対策を短期集中で受講できるプログラムが用意されています。
最短1日から受講可能です。
対象年齢 | 4歳~ |
英検対応級 | 全級 |
料金 | ■大人向け ・マンツーマン(オンライン・40回/6か月):月額約50,820円 ・マンツーマン(教室・オンライン自由選択・40回/6か月):月額約62,600円 ・少人数グループ(最大3名・96回/48週間):月額約33,280円 ・AI×教師プログラム(6か月):月額約19,800円 ・AI×教師プログラム(12か月):月額約18,975円 ■大学生・院生向け ・マンツーマン(完全オンライン・40回/6か月):月額約50,820円 ・マンツーマン(教室・オンライン自由選択・40回/6か月):月額約62,600円 ・少人数グループ(最大3名・96回/48週間):月額約33,280円 ・AI×教師プログラム(6か月):月額約19,800円 ・AI×教師プログラム(12か月):月額約18,975円 ■中高生向け ・マンツーマン(週1回):月額28,380円 ・オンライン(週1回):月額18,480円 ・超少人数グループ(最大3名・週1回):月額14,980円 ■子供向け ・マンツーマン(週1回):月額28,380円 ・オンライン(週1回):月額18,480円 ・超少人数グループ(最大3名・週1回):月額14,980円 |
1レッスン時間 | 40分 |
受講できる時間帯 | 早朝~夜(公式サイトに時間記載なし) |
講師の国籍 | アメリカ/ヨーロッパ/アジア 他 |
無料体験 | 1回(90分程度) |
DMM英会話

「DMM英会話」は、世界約135か国、約10,000人の講師とマンツーマンで学べるオンライン英会話です。
フィリピン人講師だけでなく、アメリカ、イギリスなどネイティブ講師も在籍し、リーズナブルな料金で毎日レッスンを受講できる点が魅力です。
英検対策としては、5級から準1級まで各級専用の教材を用意し、語彙・文法・読解に加えて、スピーキング練習や模擬面接を実施しています。
弱点を重点的に補強できる、段階別に構成された内容です。
対象年齢 | 幼児から ※小学生以下など1人受講が難しい場合は保護者のサポートが必要 |
英検対応級 | 全級 |
料金 | ■スタンダードプラン ・毎月8レッスン:月額4,880円 ・毎日1レッスン:月額6,980円 ・毎日2レッスン:月額11,980円 ・毎日3レッスン:月額19,980円 ■プラスネイティブプラン ・毎月8レッスン:月額12,980円 ・毎日1レッスン:月額22,880円 ・毎日2レッスン:月額44,990円 ・毎日3レッスン:月額72,980円 ■長期プラン ・1日1レッスン(8か月):49,160円(6,145円/月) ■オプション(各料金プランに加算) ・ビジネス英会話:3,000円 ※月額プランは初月半額 |
1レッスン時間 | 25分 |
受講できる時間帯 | 24時間 |
講師の国籍 | 約135か国 |
無料体験 | 72時間 |
Kimini英会話

「Kimini」英会話は、学研グループが運営するオンライン英会話で、全国200以上の教育機関に導入されているサービスです。
学研のノウハウを活かした多彩なカリキュラムを提供しています。
英検対策では、学研の「英検をひとつひとつわかりやすく。」をもとにした5級〜2級対応の特訓コースに加え、3級・準2級・2級・準1級の二次試験対策コースも用意されています。
模擬試験を通じて面接形式の試験に慣れ、講師のフィードバックで適切な表現を習得できる内容です。
対象年齢 | 全年齢 |
英検対応級 | 全級 |
料金 | ■料金プラン ・スタンダードプラン:月額6,380円 ・スタンダードPlusプラン:月額7,480円 ・ウィークデイプラン:月額4,840円 ・ウィークデイPlusプラン:月額5,940円 ・幼児プラン(月8回):月額7,260円 ■回数制プラン ・月8回プラン:月額4,840円 ・月4回プラン:月額2,420円 ・月2回プラン:月額1,210円 ■単品チケット ・有料会員:605円 ・無料会員:1,210円 |
1レッスン時間 | 25分 |
受講できる時間帯 | 6:00~24:00 |
講師の国籍 | フィリピン/ネイティブ ほか多国籍 |
無料体験 | 10日間 ※幼児プランは7日間、回数プランは3日間 |
QQEnglish

「QQEnglish」は、フィリピン政府の正式認可を受けた語学学校を母体とするオンライン英会話です。
専門のトレーニングを受けた講師陣が質の高いレッスンを提供しています。
日常英会話から資格試験対策まで目的別カリキュラムを用意しており、レッスン録画機能で復習も可能です。
3歳から12歳までの子供を対象とした「QQキッズ」も運営しています。
英検対策では、3級から準1級まで対応した模擬面接形式のオリジナルカリキュラムを展開しています。
また、QQキッズでは、5級・4級の学習から3級以上の二次試験対策まで幅広くサポートしています。
対象年齢 | 全年齢(3歳以上推奨) |
英検対応級 | 全級 |
料金 | ・月4回コース:月額2,980円 ・月8回コース:月額5,480円 ・月16回コース:月額8,480円 ・月30回コース:月額12,980円 ※QQキッズも同一料金体系 |
1レッスン時間 | 25分、50分 |
受講できる時間帯 | 24時間 |
講師の国籍 | フィリピン |
無料体験 | 2回 |
産経オンライン英会話Plus

「産経オンライン英会話Plus」は、産経新聞グループと大手企業2社が共同で運営するオンライン英会話です。
ネイティブ講師や日本人講師も選択でき、日常会話からビジネスまでを扱う1,800以上の教材が利用できます。
英検対策では、5級から準1級まで、過去問題をベースにした専用教材を使い、一次試験から二次試験まで幅広く対応しています。
3級以上の二次試験対策では、25分のレッスンで模擬面接を2回実施し、本番と同じく入室から退出までの流れを体験できる内容です。
対象年齢 | 全年齢(3歳以上推奨) |
英検対応級 | 全級 |
料金 | ■コイン制 ・プラン200:月額4,620円 ・プラン620:月額6,380円 ・プラン1240:月額12,100円 ■長期割プラン ・プラン620(3か月):18,757円(6,252円/月) ・プラン620(6か月):36,366円(6,061円/月) ・プラン620(12か月):68,904円(5,742円/月) ・プラン1240(3か月):35,574円(11,858円/月) ・プラン1240(6か月):68,970円(11,495円/月) ・プラン1240(12か月):130,768円(10,742円/月) ■カスタマイズプラン コイン数・受講曜日・予約数などを自由に組み合わせて オリジナルプランを作成できるプラン 公式HPでシミュレーション可能 ■英検二次試験対策講座 ・長期割プラン:無料 ・カスタマイズプラン:月額550円 ※英検教材は長期割プラン・カスタマイズプランの加入で利用可能 |
1レッスン時間 | 25分 |
受講できる時間帯 | 5:00〜25:00 |
講師の国籍 | フィリピン/日本/ネイティブ |
無料体験 | 5回(チケット) |
クラウティ

「クラウティ」は、1つのアカウントを家族最大6人でシェアできるオンライン英会話です。
追加料金不要で、家族の誰かが毎日必ず英語に触れられるようになっています。
レッスン形式は、講師とのマンツーマンレッスンと、AI講師「TerraTalk」とのアプリ学習の2本立てです。
英検対策は、5級〜準1級、および英検ジュニアに対応しています。
講師とのレッスンで聞く力と話す力を重点的に強化し、フィードバックにより本番に必要な表現力を身につけることが可能です。
対象年齢 | 全年齢 |
英検対応級 | 5級〜準1級、英検ジュニアにも対応 |
料金 | ■全時間帯レッスンできるプラン ・スタンダード:月額7,150円(1日最大2回) ・プレミアム:月額10,780円(1日最大4回) ■16時まで限定プラン ・スタンダードDAYSプラン:月額4,950円(1日最大2回) ・プレミアムDAYSプラン 月額:8,800円(1日最大4回) ■オプション ・プレミアム・朝日小学生新聞お届けプラン:月額10,780円 |
1レッスン時間 | 10分、25分 |
受講できる時間帯 | ・全時間帯レッスンできるプラン:5:00~24:00 ・16時まで限定プラン:5:00〜16:00 |
講師の国籍 | フィリピン |
無料体験 | 8日間 |
ベストティーチャー

「ベストティーチャー」は、スピーキングだけでなくライティングの力も伸ばせるオンライン英会話です。
自分の言いたいことを文章にして添削を受け、その内容をもとに講師と会話する流れで、正確な英語表現を習得できます。
英検対策は、英作文の添削、二次試験の面接練習、新形式の要約問題演習までを網羅した内容です。
2級~1級の高い級にも対応できる内容で、講師からのフィードバックを受けながら合格に必要な英語力をバランスよく養成できます。
対象年齢 | 公式サイトに記載なし |
英検対応級 | 3級以上 |
料金 | ・通常コース:月額12,000円 ・日経LissNコース:月額13,500円 ・試験対策コース:月額16,500円 |
1レッスン時間 | 25分 |
受講できる時間帯 | 24時間 |
講師の国籍 | アメリカ/イギリス/フィリピン/カナダ/オーストラリア/インド/セルビア ほか |
無料体験 | ・通常コース:Writingレッスン3回、英作文添削〜Speakingレッスン1回 ・試験対策コース:試験対策トピックを用いたWriting〜Speakingまでの一連を1回 |
スモールワールドオンライン英会話

「スモールワールドオンライン英会話」は、受講者一人一人の目的に合わせてレッスンを設計できるオンライン英会話です。
講師は日本人が中心で、日本語が堪能なネイティブ講師も在籍しており、幅広いニーズに対応しています。
英検対策では、5級から1級まで全級をカバーし、英検二次試験の面接官経験のある講師による指導も受けられます。
模擬面接を通じてフィードバックを受けながら、弱点や改善点を把握できるのが特徴です。
対象年齢 | 幼児~ |
英検対応級 | 全級 |
料金 | ■都度(単発)購入プラン ※1レッスン(25分):およそ100pt ※400ptから購入可 ・400pt〜1,000pt:4,400円〜11,000円(1pt 11円) ・1,100pt〜1,500pt:11,616円〜15,840円(1pt 10.56円) ・1,600pt〜2,000pt:16,192円〜20,240円(1pt 10.12円) ・2,500pt:24,200円(1pt 9.68円) ・3,000pt:28,380円(1pt 9.46円) ・4,000pt:36,960円(1pt 9.24円) ・5,000pt:45,100円(1pt 9.02円) ■自動決済プラン ・毎月500pt:月額5,280円 ・毎月1,000pt:月額10,120円 |
1レッスン時間 | 25分 |
受講できる時間帯 | 24時間 |
講師の国籍 | 日本/多国籍 |
無料体験 | ポイント2,200円分 |
オンライン英会話で英検対策をするメリット

英検対策といえば参考書や過去問題集を挙げる人が多いですが、実際には、英語を使って話す力や聞き取る力をどう伸ばすかが課題になります。
そこで注目されているのがオンライン英会話です。
では、具体的にどのようなことがオンライン英会話で英検対策をするメリットとして挙げられるでしょうか。
二次試験に直結するリスニング力・スピーキング力が強化できる
英検の二次試験は面接官と英語でやり取りする必要があるため、リスニングとスピーキングの実践練習が欠かせません。
独学では、相手の質問を理解し、自分の考えを即座に英語で伝える力は伸ばしにくいのが課題です。
その点、オンライン英会話では講師との一対一の対話を通じて、本番さながらの受け答えを繰り返し練習できます。
発音や表現が不自然な場合はその場で指摘を受け、より自然な言い回しを身につけられるため、二次試験に必要な実践的スキルを身につけやすいのが大きなメリットです。
通学不要で続けやすい学習環境
英会話教室に通う場合、決まった時間に教室に行かなければならず、忙しい社会人や子供を持つ家庭では負担になることが少なくありません。
オンライン英会話なら、自宅や外出先からそのまま受講できるため、通学時間を気にせず生活リズムに合わせた学習が可能になります。
独学と比べても、続けやすさに差が出ます。
独学は「いつ始めるか」「どこまでやるか」といったことがすべて自分任せになるため、やる気がないときなど「今日はやらなくてもいいか」となりがちです。
また、学習内容も得意分野に偏りやすくなります。
オンライン英会話の場合、レッスンを予約した以上、その時間にはパソコンの前に座らなければなりません。
決まった時間に始まり、25分程度で終わるという枠があるため、学習習慣の確立にとってもメリットです。
加えて、小さなお子さんの場合、オンライン英会話なら親が横で見守れる点も安心です。
少ない負担で長く続けられる
英検対策には一定の期間が必要です。
数か月から1年以上かかることもあるため、英会話教室や塾の場合、受講料の負担は無視できません。
また、教室型のスクールでは、月謝のほかにまとまった入会金が必要になるケースもあります。
英会話教室と比べると、オンライン英会話は月額費用をかなり低く抑えられるのがメリットです。
レッスン回数による割引特典や、家族が一緒に利用できるプランなどを提供するサービスもあり、経済的に無理なく続けられます。
英検対策ができるオンライン英会話の選び方

オンライン英会話は数多くありますが、それぞれ料金体系や教材、講師などさまざまな違いがあります。
英検対策を目的に選ぶ際には、自分の受験級や学習スタイルに合った環境を見極めることが大切です。
ここでは、オンライン英会話選びにおいて押さえておきたいポイントを解説します。
料金プラン
オンライン英会話は、サービスによって月額定額制、回数制、無制限プランなど、料金体系に大きな差があります。
たとえば、1回25分のレッスンを定額で受け放題のサービスもあれば、月4回や8回などの回数制で料金を抑えるサービスもあるといった具合です。
また、ネイティブ講師が在籍するオンライン英会話は少なくありませんが、ネイティブ講師の指名には追加料金がかかるサービスがほとんどです。
英検対策は1か月程度で完結するものではなく、少なくとも数か月以上の継続を前提に取り組む必要があります。
そのため、無理なく支払える金額かどうかが、オンライン英会話を選ぶ際に考えるべき最初のポイントです。
月額料金だけを見て判断するのではなく、自分の受講ペースで消化できるか、長期的に支払いが負担にならないかという観点からも検討しましょう。
また、家族割や学生向け割引といった特典を提供しているサービスもあります。
たとえばクラウティのように、アカウントを家族で共有できるサービスであれば、一人あたりの負担を抑えることが可能です。
親子や兄弟で受講する際は、こうした割引制度にも注目してみましょう。
対応級と教材の充実度
英検は5級から1級までレベルがあり、それぞれ必要とされる語彙量やスキルが大きく異なります。
したがって、利用したいオンライン英会話が自分の受験級に対応しているかどうかをまず確認しましょう。
3級以上では二次試験の面接対策が必須になるため、模擬面接ができるかどうかもポイントです。
また、一次試験で課されるライティング対策についても、添削サービスや講師からのフィードバックの有無が判断基準となります。
単に会話練習ができるだけでは、英検合格に必要なスキルを網羅的に伸ばすことは難しいからです。
教材の質にも注目しましょう。市販の参考書を活用するスクールもあれば、独自開発のオリジナル教材を使うスクールもあります。
どちらが優れているかではなく、自分の学習スタイルに合っているかが判断のポイントです。
市販の参考書が使えるなら独学と連携しやすいですし、オリジナル教材であれば弱点に即したトレーニングが受けられるといった利点があります。
日本人講師と外国人講師の特徴を理解する
オンライン英会話を選ぶ際、講師の国籍も重要な要素です。
日本人講師は、英検特有の解答テクニックや文法事項を日本語で解説できるため、基礎理解を深めたい場合に適しています。
特に初心者や小学生以下の子供にとって、疑問点をその場で解決できるのは大きなメリットです。
外国人講師には、英語を母国語とするネイティブ講師と、第二言語として英語を学んだ非ネイティブ講師がいます。
ネイティブ講師は、自然な発音や表現に触れられるのが利点です。
ただし、多くのスクールでは料金が高めに設定されており、毎回ネイティブを指名できるとも限りません。
非ネイティブ講師(フィリピンなど)は、比較的安価で受講できるのが特徴です。
講師数が多く予約が取りやすいため、練習量を確保したい場合に有効です。
発音の癖が少なく聞き取りやすい講師も多く、実践練習に向いています。
ただし、オンライン英会話によっては、講師の国籍を指定できない場合や、追加料金を払わなければ日本人講師やネイティブ講師を選べない場合もあります。
したがって、オンライン英会話選びの際には、どんな講師が在籍しているのか、希望の講師を指名できるのか、また、そのために追加費用が発生するのかといった点を事前に確認しておくことが大切です。
子供の指導経験の有無
小学生以下の子供がオンライン英会話を受講する場合、一般的な大人向けレッスンとは異なる条件を確認する必要があります。
まず注目すべきは、講師の子供の指導経験です。
年齢に応じた指導スキルがある講師であれば、英語を学び始めたばかりの子供でもレッスンを続けやすくなります。
教材の種類も重要です。
英検対策といっても、小学校低学年には難解な参考書だけでは対応できません。
特に5級や4級を目指す段階では、絵本やゲームを取り入れた教材があると、遊びの要素を交えながら自然に英語に触れられます。
加えて、サポート面も重要な比較ポイントです。
たとえば保護者がレッスンに同席できる仕組みがあるか、学習の進捗状況を共有してもらえるかといった点は、必ず押さえておきましょう。
レッスンの時間帯と予約しやすさ
オンライン英会話を選ぶ際には、まず自分が受講したい時間帯にレッスンを受講できるかを確認する必要があります。
サービスによっては、24時間対応を謳っていても、深夜や早朝は講師数が極端に少なく、実際には予約が取りにくいケースもあるからです。
受講可能な時間帯だけでなく、その時間帯に十分な講師が確保されているかどうかも確認しておきましょう。
予約のしやすさも確認しておきたいポイントです。
サービスによって、「レッスン開始10分前まで予約可能」「前日までに予約が必要」「キャンセルは30分前まで」といった違いがあります。
直前まで予約やキャンセルが可能なら、予定が不規則な人でも無理なく続けられますが、前もって予約しておかなければならないスクールの場合、柔軟に対応できません。
加えて、キャンセル時のペナルティにも注目です。
単に受講回数を消化扱いにされるだけなのか、別途料金が発生するのかはサービスごとに異なります。
こうした細かい条件を把握していないと、せっかくの機会を失ったり、思わぬ追加費用が発生したりするリスクがあります。
自分が利用する時間帯に講師が確保されているか、予約やキャンセルの条件がどう設定されているかを事前に確認しておきましょう。
オンライン英会話を使った英検対策の勉強法

英検合格には、オンライン英会話を受講するだけでは不十分です。
レッスンで学んだことをどのように活かすかによって成果が大きく変わります。
ここでは、英検対策に役立つ学習法を具体的に示し、試験本番を意識した取り組み方を解説します。
予習・復習で学習内容を定着
オンライン英会話のレッスン時間は限られているため、事前準備の有無で学習効果に大きな差が出ます。予習は必ず行いましょう。
英検でよく出題される単語や熟語を事前に確認しておくだけでも、レッスン中にそれを使った実践練習ができます。
レッスン後の復習も必須です。講師から指摘された誤りや改善点はそのままにせず、繰り返し練習してその日のうちに身につけるようにします。
そのためにも、講師に言われたことは忘れないうちにノートなどに書き留めておきましょう。

レッスンの内容をノートに全部まとめる必要はありません。その日のレッスンで直された誤りを簡単にまとめておくだけでも知識が定着しやすくなります。
過去問と予想問題を活用
英検の出題形式や頻出テーマを理解するには、過去問の活用がおすすめです。
自分でわからないところはレッスンで講師に説明してもらうことで、答え方や言い換え表現など、独学では気づきにくいポイントに気づけます。
オンライン英会話によっては、自社オリジナルの予想問題があるところもあります。
過去問で試験形式に慣れ、予想問題で新しいテーマや設問パターンに触れることで、さまざまな出題内容に対応できる力が養われるでしょう。

過去問の模範解答を覚えるだけでなく、講師に別の答え方も教えてもらうと表現の幅が広がります。表現のバリエーションを増やしておくと、本番で質問のされ方が変わっても落ち着いて対応できるようになるでしょう。
二次試験の模擬面接で本番を想定した練習
二次試験は、英語力そのものよりも形式への慣れが合否を大きく左右します。
オンライン英会話の模擬面接では、入室からカードの受け取り、回答、退室まで、本番と同じ流れを体験できるのが大きな魅力です。
模擬面接を繰り返すことで、答えの内容だけでなく、声の大きさや応答のテンポも調整できるようになります。
試験独特の緊張感を事前に経験しておけば、本番で動揺せずに自分の力を発揮しやすくなるでしょう。

模擬面接では、制限時間を厳しめに設定してもらうと、本番に近い感覚で答える練習になります。だらだら話す癖をなくし、答えを簡潔にまとめる練習になっておすすめです。
ライティング添削で弱点を克服
スピーキングと同じく、ライティングも自分だけでは誤りに気づきにくい分野です。
オンライン英会話の添削サービスを活用すれば、文法や構成の誤りだけでなく、不自然な表現も自然な言い回しに直してもらえます。
それをもとに自分で書き直すことを繰り返すうちに、正しい表現や文法が定着していきます。

ライティングは、何度も同じテーマで書く練習がおすすめです。自分の中で書き方の型ができるので、本番で初めてのテーマを目にしても論理的にまとめやすくなります。
子供の英検対策にオンライン英会話を選ぶ際の注意点

子供がオンライン英会話を使って英検対策をする場合、大人とは違った注意が必要です。
安心して受講するために、講師の選び方や受講環境、親のサポートの仕方をあらかじめ押さえておきましょう。
子供の指導に慣れた講師を選ぶ
子供がオンライン英会話に集中できるかどうかは、講師の指導経験に大きく左右されます。
年齢に応じた進め方ができる講師であれば、絵本やゲーム要素を取り入れながら、段階的に必要な知識を身につけられるでしょう。
多くのオンライン英会話では、講師のプロフィール欄に子供対応の可否やキッズ指導の経験、対応可能な年齢、英検指導の実績などが記載されています。
自己紹介動画や受講者レビューがあれば、それもチェックしておくと安心です。
事前に受講環境と機材をチェック
小学生以下の子供にとっては、パソコンやタブレットの操作が難しいこともあります。
カメラやマイクが正しく接続されていないとレッスンにも支障が出ますので、親御さんがカメラやマイクの動作、音量、アプリやブラウザのログイン状況などを事前にチェックしておくことをおすすめします。
また、家族の出入りなどの雑音があると気が散るため、受講時間中は子供がレッスンに集中できるよう、静かな環境を整えておきましょう。
慣れるまでは親が同席する
初めてのオンライン英会話では、子供は緊張などで戸惑ったりうまく受け答えできなかったりといったことがあります。
最初のうちは親御さんが同席し、マイクなどの機材の操作や教材の準備などを手伝ってあげましょう。
子供が講師との会話に集中できるようサポートしてあげてください。
何度か受講して慣れてきたら子供一人で受講させてよいですが、小学生以下であれば、レッスン前後の予習や振り返りは一緒にするのがおすすめです。
なお、オンライン英会話によって、保護者が同席できるかどうか、カメラに映ってよいかどうかの扱いに違いがあります。
カメラに映らない位置で見守ること自体はどのサービスでも問題ありませんが、細かなルールは各サービスで定められている場合があるため、事前に確認しておきましょう。
英検対策におすすめのオンライン英会話のまとめ
英検対策、特に二次試験やライティング対策において、オンライン英会話は、講師から直接フィードバックを受けられるため、大きなメリットがあります。
ただし、サービスごとに料金体系や対応級、教材、予約システムなどに違いがあるため、自分の受験級や学習スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
事前に詳細を確認しておきましょう。