ライティングは英語学習において最も難易度が高いスキルといわれており、スピーキング以上に幅広い「文法力」「語彙力」「情報伝達力」のスキルが要求される技能です。
そのため、「ライティング能力を独学でアップさせる方法がわからない…」と悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、手軽で効率的に学習できると人気のライティングアプリをランキング形式で紹介し、それらを使用するメリットと選び方を解説します。
目次
英語のライティング力を向上させるおすすめのアプリ3選
ライティング能力向上に特化した英語アプリの中から、機能性・利便性・費用対効果などの観点から、評価の高い3つのアプリをランキング形式で紹介します。
自分に合ったアプリを選ぶときの参考にしてください。
レシピー
アプリ名 | レシピー |
評価 | AppStore: 4.5 GooglePlay: 4.2 |
対応OS | iOS / Android |
料金 | ■インストール:無料 ■BASICプラン:月額2,427円 ■Standardプラン:月額3,600円 ■Advancedプラン:月額6,000円 ※税込み価格です。 |
内容 | ・日常英会話 ・ビジネス英語 ・TOEIC対策 |
便利機能 | ・AIライティング添削機能 ・チャット質問機能 ・ワンタップ辞書機能 ・ペースメーカー機能 ・英語力測定機能 |
無料体験 | 無料プランあり |
レシピーは、英語学習のオールイン型アプリとして知られていますが、AIがスペルや文法をチェックして最適な回答をしてくれる添削機能があります。その操作はシンプルで、出題されたトピックに沿って英文を作成し、完了したら「文法添削する」をタップするだけで瞬時に添削結果が表示されます。
もし、AIの添削だけではもの足りない場合は、チャットティーチャーとのやり取りが可能なプランを申し込むといいでしょう。そうすれば、入力したコメントに対して当日から3日以内に返信がもらえるので、具体的な質問をしたり疑問点をクリアにしたりすることが可能です。
また、ライティングとスピーキングのタスクは関連性を持って構成されているので、ライティングだけではなくスピーキング能力の向上にも役立つと定評があります。
レシピー(POLYGLOTS)の口コミ評判と実際に使ってみた感想IDIY(アイディー)
アプリ名 | IDIY |
評価 | AppStore: 3.6 GooglePlay: 3.4 |
対応OS | iOS / Android |
料金 | ■インストール:無料 ■ライト 1日1回(50単語まで) ・月額:5,478円 1日1回(100単語まで) ・月額:9,790円 1日1回(200単語まで) ・月額:19,580円 ■スタンダード 1日1回(50単語まで) ・月額:8,250円 1日1回(100単語まで) ・月額:13,090円 1日1回(200単語まで) ・月額:26,180円 |
内容 | ・試験対策 ・受験対策 ・履歴書対策 |
便利機能 | ・手書き英文文字認識機能 ・音声入力機能 ・英文読み上げ機能 ・PDFダウンロード機能 ・英語力測定機能 ・英語講座の配信を公開 |
無料体験 | 英文添削最大2回無料 |
IDIY(アイディー)では、経験豊かな講師による高度な英文添削サービスを提供しており、5,000を超える課題から作成した英文のほかに持ち込みの英文を添削してもらうことが可能です。
講師として登録されているのは、世界中で活躍する翻訳者・通訳者・教師・校正者などの英語教育のプロフェッショナルで、入稿から24時間以内に添削結果が届きます。
日常生活やビジネスシーンで使用する英語に加えて、高校・大学・大学院入試の英文エッセイの対策や英語資格試験のライティング対策など幅広い分野をカバーしています。また、フォーマルやカジュアルなど、シチュエーションの設定にも対応しています。
IDIY(アイディー)英文添削の口コミ・評判Grammarly(グラマリー)
アプリ名 | Grammarly |
評価 | AppStore: 4.5 GooglePlay: 3.7 |
対応OS | iOS / Android |
料金 | ■インストール:無料 ■Grammarly Pro ・月額:12米ドル ■Grammarly for Business ・要問合せ |
内容 | 英文添削 |
便利機能 | ・スペルチェック機能 ・文法チェック機能 ・類義語検索機能 |
無料体験 | 7日間無料 |
Grammarly(グラマリー)は、文章を高度に分析するAIを搭載し、人々が自信を持ってコミュニケーションできるようなサポートを提供しています。そのサービスは、世界で毎日3,000万人以上に活用されています。
無料版では、文法・スペル・句読点などを編集および修正する箇所を提案するとともに、文章が読み手に与えるトーン(文調)を示してくれます。
無料版でも十分便利ですが、単語レベルの指摘に限定されます。文全体のアドバイスやより自然で流暢な表現、言い換えが必要な場合は、月額12米ドルのGrammarly Proを使うといいでしょう。
英語のライティング学習にアプリの活用をおすすめする理由
ライティングスキルを向上させるには、ライティングに特化したアプリを使って英作文を練習するやり方をおすすめします。
ライティング学習にアプリを活用することをおすすめする理由はいくつかありますが、4つの主な理由を見ていきましょう。
隙間時間にできる
ライティングアプリはインターネット環境があればどこでもアクセスでき、スマートフォンやタブレットで素早く効率的にライティングの練習ができます。
ちょっとした空き時間や通勤時間などの隙間時間でも練習できるので、気軽に定期的な学習が続けられます。
すぐにフィードバックがもらえる
多くのライティング学習アプリには、リアルタイムでフィードバックを提供するAI添削機能が搭載されています。
文法やスペルの間違い、表現の改善点を即座に指摘してくれるので、その場で誤りを修正し、学習効果を高めることが可能です。
語彙が拡充する
ライティング学習では、テーマに沿った文章を作る練習を通して語彙を学びます。新しい単語が出てきた場合も、実際に使われている文脈の中で覚えることで、記憶に定着しやすくなります。
また、ライティングアプリの中には、特定の単語を他の類義語に置き換えることができる類義語辞典機能を搭載しているものもあります。これを使えば、同じ意味を持つ別の単語を学ぶことができるので、ライティングのバリエーションが広がります。
復習と学習の習慣化
多くのアプリには学習の進捗状況を可視化する機能があり、一目で進捗状況を把握できるため、学習内容の復習に役立ちます。
また、アプリの利便性により、自分のペースで学習を進めることができるのも魅力です。そのため、無理なく勉強を続けることができ、モチベーションの維持にも効果があります。その結果、学習の習慣化にもつながります。
英語のライティングアプリの選び方
最適なアプリケーションを選ぶことは、効果的なライティング学習を進めるために非常に重要です。
数あるライティングアプリの中から選ぶ際の注意点を5つ挙げてみましたので、選ぶときの参考にしてください。
機能は充実しているか
自分の学習目的に合った機能があるか、必ず確認しましょう。必要な機能は人によって異なりますが、アプリに以下のような機能があると便利です。
- ライティングエクササイズ:練習問題や作文のトピックが示され、演習ができる。
- 文法・スペルチェック:書いた文章の文法的な誤りやスペルミスをチェックしてくれる。
- 語彙の強化:ライティングで使用する単語やフレーズを増やすために、類義語や言い換え表現(パラフレーズ)を提案してくれる。
- フィードバック:AIや講師から、添削やフィードバックを受けることができる。
使いやすいか
複雑すぎて使いづらいアプリは、学習の妨げになるので、アプリの使用の快適さも選ぶ際の大切なポイントです。具体的には、以下の2点をチェックしましょう。
- シンプルで直感的な操作:操作が簡単か、学習に必要な情報がすぐに手に入るか。
- カスタマイズ性:自分の学習ペースに合わせて、課題の種類や頻度を調整できるか。
レベルに合わせて学べるか
自分の英語レベルに合ったアプリを選ぶことが先決です。
初心者向けから上級者向けまでさまざまなアプリがあるので、自分のレベルに合ったタスクを提供しているアプリを選びましょう。
タスクが豊富か
ライティング学習では、多種多様なタスクをこなすことがスキルアップにつながります。
タスクが豊富にあれば、アプリを長期間使用する際、飽きずに学習を続けやすくなります。また、さまざまなシチュエーションに対応できるライティング力を養うことにもつながります。
料金プラン
英語のライティングアプリには、無料版と有料版があります。
無料版でも十分に使えるアプリもありますが、以下の点に留意しましょう。
- 無料版の制限は大丈夫か:無料版では1日あたりの練習量が限られていたり、フィードバックが限定的であったりするほか、広告が表示されたりする。
- 有料版に価値はあるか:詳細なフィードバックや無制限の練習問題、講師による指導といった追加機能が提供される場合、その費用に対して学習効果が期待できるかどうかを検討する。
英語のライディングスキルを向上させるメリット
英語のライティング学習は、論理的な思考・語彙力・文法力・表現力などを鍛えることができるため、その効果は大きいと言われています。
続いて、ライティング力を向上させることの具体的なメリットを確認してみましょう。
コミュニケーション能力の向上
ライティングは単なる書く力を鍛えるだけでなく、思考を整理し他者と効果的に意思疎通を図るためのスキルを鍛えることにもなります。
ライティングの用途は、Eメール・テキストチャット・レポート・議事録・プレゼン資料の作成など多岐にわたります。
また、異なる文化やバックグラウンドを持つ人々に対しても、ライティングスキルを使って適切に表現しないといけないので、ライティングスキルを高めてコミュニケーション能力を向上させる必要があります。
キャリアの向上
英語を共通言語とするビジネスの国際部門では、英語での文章や資料の作成を求められることが多いため、優れたライティングスキルは職場での信頼性を高めます。
チーム内で効果的に情報を共有するだけでなく、論理的に整理された文章を書く能力は、プロフェッショナルな印象を与えるため、キャリアアップにもつながります。
学術的な成果
学問や研究分野では、英語のアカデミックライティングスキルが求められます。研究成果を論文としてまとめるには、明確で説得力のある文章を書く必要があります。さらに、それらを出版するには、形式的なアプロ―チと非個人的なトーンでの編集力が備わっていなければなりません。
特に近年では、論文やレポート、研究成果を英語で発表する大学や大学院が増えているので、ライティングスキルを高めることは、学業での成功にもつながるとされています。
英語能力試験対策
英検・TOEFL・IELTS(アイエルツ)などの英語能力試験では、英語のライティング能力が評価され重要な役割を果たします。
試験のライティングセクションで高得点を取ることが、そのまま総合スコアの向上につながります。そのため、ライティングを上達させることはより効果的な試験対策となり、高得点獲得につながります。
スピーキングスキルも向上
ライティングとスピーキングは異なるスキルのように思えるかもしれませんが、実は互いの関係は深く、ライティングを練習することでスピーキングのパフォーマンスも向上することがよくあります。
文章を書く過程では、自分の考えを論理的に順序立てて整理することを学びます。そそのスキルは、スピーキングでも役に立つので、自分の考えを明確に構成し、相手にわかりやすく伝えることができるようになります。
英語のライティングアプリについてよくある質問
英語のライティングアプリについて、よくある質問とその回答を紹介します。
独学でも大丈夫ですか?
英語のライティングスキルは、自分の考えを文章にしたり、英語で日記をつけたりすることで向上します。
これらの作業は独学でも可能ですが、自分の書いた英文が正しいかどうかを知るためには、やはり誰かに見てもらったり、添削サービスを利用したりすることをおすすめします。
どういうスタイルの英語で書けばいいですか?
英文ライティングにはさまざまなルールがあって、それらは状況によって異なるため一概には言えません。
目安として、日記や個人的なエッセイは口語表現(informal English, casual English)、ビジネスでの書面は丁寧表現(formal English)、学校の課題や論文は学術的な表現(Academic English)で書くといいでしょう。
添削はアメリカ英語かイギリス英語のどちらですか?
イギリス英語とアメリカ英語のどちらを選ぶのが正解ということはありませんが、どちらを学ぶかは英語を使う目的によって異なります。
例えば、アメリカの大学で勉強したいのであれば、アメリカ英語を選ぶべきでしょうし、仕事でイギリス人と接する機会が多いのであれば、イギリス英語を選ぶべきです。よって、自分の目的に合った添削であるかどうか、事前に確認しましょう。
たくさん添削されると自分の英語能力が低いのだと不安になりますが…
指摘された部分が多いからと不安になる必要はなく、むしろそうした試行錯誤が学びの良いい機会になると捉えましょう。
日常的に英語で文章を書き、それを効果的に添削してもらう学習を続けることで、ライティングだけでなく、英語力全般の向上につながるでしょう。
英語のライティングアプリについてのまとめ
本記事では、おすすめのライティングアプリとそれらを使用するメリット、アプリの選び方を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
- 文法・スペルの間違いを指摘してくれるか?自然な語彙や構文に関してのアドバイスはあるか?
- 操作はしやすいか?視覚的に快適か?
- アプリ内の課題は、レベルに合っているかどうか
- テーマ別の課題はあるか?自分の形式に対応した課題を取り扱っているか?
- アプリの料金は適切かどうか
今回紹介したアプリは、どれもライティング上達に役立つものばかりです。
ライティングのスキルアップには日々の練習が必要ですが、この記事のアプリ選びのポイントを参考にしていただき、自分に合ったアプリを探してみてください。