ディズニー映画の名言で英語学習

ディズニー映画の名言で英語学習

英語学習は日々の積み重ねが大切ですが、「飽きてきた…」、「たいくつ…」などと感じていませんか?

毎日の学習が単調になることにより、学習意欲が下がってしまうことがあります。そんなときは、ディズニー映画を英語学習教材として取り入れてみてはいかかでしょうか。

ディズニー映画は、「子供向けのファンタジー」というようなイメージを持たれる人もいるでしょうが、家族の絆、友情、愛が感情豊かに描かれ、年齢や性別を問わずワールドワイドな人気があります。

また、大人の心にも響くような素敵なセリフがあり、勇気づけられたり癒されたりします。

セリフの意味を理解することは、英会話の表現力アップにつながります。今回は、ディズニー映画を用いた学習法とおすすめ映画を名言とともに紹介します。

YouTube動画でもディズニー映画のセリフを紹介

動画では英語の発音も確認できるのでぜひ記事と合わせてチェックしてみてください。

1. ディズニー映画のおすすめ理由

ディズニー映画のおすすめ理由

ディズニー映画は、いわずと知れたアメリカのエンターテイメント企業「ウォルトディズニーカンパニー」が制作した映画作品です。

個性豊かなキャラクターが逆境にたちむかったり、友情や家族の絆を再確認したりするシーンでは多くの視聴者に感動を与えてくれます。

まずは、なぜディズニー映画が英語学習に向いているのか、その理由をチェックしておきましょう。

1-1.ストーリーがわかりやすい

ディズニー映画は、子供が見て理解できるように、比較的シンプルなテーマがベースになっています。子供のころに日本語の絵本で読んだことがあるストーリーも題材になっています。

また、英語表現が比較的簡単で長文のセリフが少ないので、一般的な洋画や海外ドラマよりも内容が容易に理解できます。

1-2. 英語が聞き取りやすい

セリフは、くせやなまりがない標準的な言葉が使われていますし、その上、話すスピードも比較的ゆっくりではっきりとしているので、英語初心者でも聞き取りやすいでしょう。

また、スラングや汚い表現はほとんど使われていないので、正しい英語表現が学べます。

もし、意味がわからないフレーズが出てきたとしても、キャラクターの表情や動作から、ある程度流れを推測し、ストーリーを理解することが可能です。

1-3. 英語の字幕がついている

ディズニー映画は、最初から英語字幕がついているものが多く、英語を英語のまま理解するのに重宝します。

ネイティブスピーカーの英語の発音に慣れていない人は、英語特有の音のつながり(リエゾン)や音の脱落(リダクション)がつかめず、戸惑ってしまうことがあるはずです。

また、音が聞き取れたとしてもその意味が瞬時にわからないこともあるはずです。

そんなときは、英語の字幕をチェックすることで、どのような英語表現が使われていか、すぐに確認できます。

1-4. 楽しく続けられる

英語の学習は一朝一夕で上達するものではなく、継続して取りくむことにより、効果が表れます。学習を継続するためには、楽しいと思える要素を取り入れましょう。

その点、ディズニー映画は、テーマが前向きでキャラクターが魅力的。感動的なセリフに胸が熱くなったり、臨場感のある歌にうっとりしたりします。

楽しみながら映画を見て英語表現に触れることにより、少しずつ英語力がアップしていきます。

また、扱う題材が時代とともにアップデートするのもディズニー作品の魅力だといえます。そして、いろいろな国の文化や多様性を感じる作品もたくさんあります。

例えば、メキシコで信仰されている死後の国を扱った「リメンバーミー」や、ポリネシアンで語り継がれている伝説をもとにした「モアナと伝説の海」など、ディズニー映画をとおして、さまざまな価値観に触れることができます。

2. ディズニー映画のおすすめの学習法

ディズニー映画のおすすめの学習法

定額動画配信サービスやDVDなどで視聴すると、音声と字幕が英語と日本語に対応しています。

ディズニー映画を英語教材として活用することで、リスニング力やリーディング力だけではなく、スピーキング力も上達させることができます。

つぎに、ディズニー映画を用いた具体的な学習方法をおさえておきましょう。

2-1. 大まかにあらすじを理解しておく

いきなり知らないストーリーの映画を英語で見て理解するのは大変です。わからない表現がたくさんある映画だと途中で集中力が低下してしまい、思うような学習効果が期待できません。

集中して映画を見るためには、日本語で見たことのあるものや、絵本で読んだことのある作品を選んだほうがいいでしょう。

もし、初中級レベルの人が馴染みのないディズニー作品を見るのであれば、一度日本語で視聴するか、インターネットで大体のあらすじを検索して調べておくことをおすすめします。

2-2. 英語音声と英語字幕で映画を見る

ストーリーの概要が把握できたら、つぎは英語音声と英語字幕で視聴しましょう。

セリフをリスニングして、そのスピードにあわせて字幕をリーディングするトレーニングをします。

最初のうちはセリフのスピードについていくのが大変なので、できるところまででかまいません。

英語の音声と英語の字幕を一致させることを意識して、聞きながら読むようにするのが上達するポイントです。

2-3. わからない表現をメモして調べる

視聴中にもしわからない単語やフレーズがあれば、一時停止をして字幕をメモして、あとでその意味をチェックしましょう。

また、日常会話で使えそうな表現があれば、その部分をメモをしておくと実際の会話に役立てることができます。

こうした学習の積み重ねが、語彙力と表現力のアップにつながります。

2-4. 英語音声だけで見る

そして、つぎは字幕を消し英語音声だけでくりかえし視聴しましょう。ここで重視するのは、音声に集中して発音や全体の理解に意識を向けることです。

もし、途中で理解できない部分があったら、その部分だけ英語字幕を表示させ確認してください。

さらに、聴こえた音声に続いてその内容をリピートするシャドーイングも取り入れると効果的です。

作中のキャラクターになりきって、聴こえたセリフをアウトプットすることで、リスニングとスピーキングのトレーニングになります。

3. おすすめディズニー映画/アニメ版

おすすめディズニー映画/アニメ版

「ディズニー映画にはたくさんの作品があるので、どれが英語学習に適しているのかわからない」と作品選びに悩んだとしても、基本的には自分が見たいディズニー映画を選んで大丈夫です。

といっても多くの作品の中から選び出すのは大変ですから、英語学習に適したおすすめのアニメーション作品を紹介しますので参考にしてください。

3-1. 塔の上のラプンツェル

「塔の上のラプンツェル」は、21メートルの金色に輝く髪を持つ少女ラプンツェルを主人公にした物語です。

ラプンツェルは子供のころにさらわれ、18年間森の中の塔に閉じ込められていたのですが、ある日塔に忍び込んだフリンという青年に助け出され、彼とともに冒険にでかけます。

原題の「Tangled」は、もつれた・からみついたという意味の形容詞表現で、ラプンツェルの金色に輝く魔法の髪を指しています。

一言が短文で複雑な表現はほとんどありません。セリフ回しもゆっくりとしているので、リスニングの練習教材として適しています。

【印象的なセリフ例】

塔からはじめて出て、広い世界を目の当たりにして戸惑うラプンツェルに対して、フリンがいったセリフです。

This is serious stuff. But let me ease your conscience. This is part of growing up. A little rebellion, a little adventure. That’s good healthy even!

(これは深刻な問題だ。でも思いつめる必要はないさ。これは大人になる過程だ。小さな反抗、小さな冒険。いいじゃないか、むしろ健全なことさ。)

※ease one’s conscience:~の気を和らげる、rebellion:反抗

原題 Tangled
公開年 2010年
時間 101分
題材 冒険、魔法、恋

3-2. くまのプーさん

「くまのプーさん」は、食いしん坊なくまのぬいぐるみのプーさんが、クリストファー・ロビンや森の仲間たちと旅に出たり楽しい冒険をしたりするストーリーです。

短編シリーズの作品が多数公開されており、どの作品もほのぼのとした気分に浸れます。比較的にセリフが少ないので、初級レベルの人でも安心して見ることができます。

【印象的なセリフ例】

さよならをいう寂しさをポジティブに捉えたプーさんのセリフです。

How lucky I am to have something that makes saying goodbye so hard.

(さよならをいうことがつらい相手がいる僕はなんて幸せなんだ。)

※How~:なんて~なんだ

原題 Winnie the Pooh
公開年
時間
題材 友情、冒険

3-3. アナと雪の女王

「アナと雪の女王」は、触れるものを凍らせてしまう禁断の力を持つ姉の女王エルサと、その姉を慕う妹エルサの冒険物語です。

作中に出てくる「Let It Go(ありのままに)」や「Do You Want to Build a Snowman?(雪だるまを作ろう)」などの歌は、世界中で大ヒットしました。

歌詞に使われている単語は簡単なものばかりなので、くりかえし聴いて口ずさむことで自然とフレーズを覚えることができます。

【印象的なセリフ例】

真実の愛がわからなくなったアナに、雪だるまのオラフが伝えた言葉です。

Love is putting someone else’s needs before yours.

(愛っていうのは、自分より人のことを大切に思うことだよ。)

※put someone else’s needs:人が必要としていることを優先する

原題 Frozen
公開年 2013年
時間 102分
題材 姉妹の絆、冒険、魔法、失恋

3-4. ズートピア

「ズートピア」は、動物たちが高度な文明社会を築いた世界を舞台にしています。

夢を追い求めるうさぎの新米警官のジュディが、夢を忘れたきつねの詐欺師のニックとともに奮闘するストーリーです。

登場人物はすべて動物ですが、日常生活に当てはまるシーンが多いので、実生活で役立つ表現を学べます。

【印象的なセリフ例】

事件解決後の式典で、ジュディが「偏見や差別のないより良い世界に」とスピーチした際のセリフです。

Try. Try to make the world a better place. Look inside yourself and recognize that change starts with you. It starts with me. It will start with all of us.

(どうか努力をしてください。世界をより良い場所にするために。自分自身を見つめなおしてください。そして、その変化はあなたから始まるのです。私から始まるのです。私たち一人一人から始まるのです。)

※look inside~:~の内側を見る、start with~:~から始まる

原題 Zootopia
公開年 2016年
時間 109分
題材 夢、友情、偏見

3-5. モンスターズインク

「モンスターズインク」は、子供の悲鳴をエネルギー源に電力を供給する会社、モンスター株式会社で起きる出来事を描いています。

その会社の一員であるモンスターのサリーとマイクの掛け合いがおもしろく、また、人間の女の子ブーとの交流は感動的に展開していきます。

架空の会社ですが、ボスと部下の会話など、ビジネスの場でも使える表現をたくさん学べます。

【印象的なセリフ例】

You and I are a team. Nothing is more important than our friendship.

(きみと僕はチームだ。僕らの友情より大事なものはないんだ。)

※Nothing is more important than~:~ほど大切なものはありません

原題 Monsters Inc.
公開年 2002年
時間 92分
題材 友情、異世界

3-6. トイストーリー

「トイストーリー」は、おもちゃたちが繰り広げる大冒険を描いています。

カウボーイ人形のウッディは、少年アンディの一番のお気に入りで、おもちゃ仲間たちの中でもリーダー的存在でした。

しかし、最新式のおもちゃバズ・ライトヤーが現れ、ウッディの立場が危うくなります。ウッディとハズが張り合いながらも友情を深めていくストーリーです。

おもちゃたちはおしゃべりなのでセリフが多いため、最初は戸惑うかもしれませんが、一言は短めです。

カジュアルな場で使えるフレーズが多いので、根気よく聴くことによって日常会話表現が身につきます。

【印象的なセリフ例】

ウッディとバズの絆の深さが感じられるバズのセリフです。

Woody once risked his life for me. I wouldn’t call myself his friend if I weren’t willing to do the same.

(ウッディはかつて命がけで私を救った。彼と同じことをしなければ、彼の友達だとはいえないだろう。)

※risk one’s life:命をかける、call A B:AをBとよぶ

原題 Toy Story
公開年 1995年
時間 81分
題材 友情、冒険

3-7. モアナと伝説の海

「モアナと伝説の海」は、海を愛し、海に選ばれた16才の少女モアナを主人公にした冒険物語です。モアナは、いずれは父の跡を継いで島のリーダーになることを期待されています。

そのプレッシャーを感じながらも期待に応えようと奮闘し悩み傷つきながらも成長していきます。南太平洋に伝わる伝説をもとにしたストーリーです。

CGで描かれた美しい映像に引き込まれます。また、果敢に人生を切り開いていくモアナをとりまく人たちのセリフに胸が熱くなります。

【印象的なセリフ例】

タラおばあちゃんがモアナを諭すセリフです。

The things you have learned will guide you.

(学んできたことがお前を導いてくれる。)

※guide:~を導く

原題 Moana
公開年 2016年
時間 107分
題材 家族、冒険、風習、友情

3-7. リメンバーミー

「リメンバーミー」は、メキシコの祝日「死者の日」をテーマにして家族の絆を描いています。少年ミゲルは、ミュージシャンになることを夢見ていますが、家族から音楽を禁じられています。

ミゲルが死者の国に迷い込んだことから、なぜ音楽を禁じられていたのか一族の秘密を知り、家族の強い絆を取り戻すストーリーです。

死者の国が舞台ですが、カラフルな世界で陽気な雰囲気であふれています。映画をとおして日本とは異なった価値観に触れつつ、家庭内で使う日常表現が学べます。

【印象的なセリフ例】

死者の国での冒険をとおして、家族の大切さに気がついたミゲルのセリフです。

I realized! There is nothing more than family.

(気がついたんだ!家族よりも大切なものはないって。)

原題 Coco
公開年 2017年
時間 105分
題材 家族、冒険、風習

4. おすすめのディズニー映画/実写版

おすすめのディズニー映画/実写版

ディズニー映画は、アニメーションのほかに実写版もあります。

実写版は、アニメと比較すると会話表現の難易度があがります。

ですが、同じテーマをアニメとは違いキャラクターの心理をより細かく描いているので、リアリティのある英語表現を身につけることができます。

以下、おすすめの実写版のディズニー映画を紹介しますので参考にしてください。

4-1. シンデレラ

「シンデレラ」は、継母や姉たちに召使のように扱われていた少女エラが、王子様と出会ったことから愛をはぐくむ王道のラブストーリーです。

エラがプリンセスに変身するシーンやガラスの靴やカボチャの馬車などが、最新の特殊技術によって圧倒されるほど美しく描かれています。

苦しい時期を乗り越えるための教訓となるような前向きなフレーズがたくさん出てきます。

【印象的なセリフ例】

映画の冒頭でのエラのセリフです。

No matter how your heart is grieving, if you keep on believing the dreams that you wish will come true.

(たとえどんなに深く悲しくても、信じ続けていれば夢はかなう。)

※grieve:深く悲しむ、keep on ~ing:~し続ける

原題 Cinderella
公開年 2015年
時間 105分
題材 恋愛、結婚、魔法

4-2. 美女と野獣

「美女と野獣」は、美しく聡明なベルと呪いで醜い野獣の姿に変えられた王子が惹かれあっていく様子を描いたラブストーリーです。

エマ・ワトソンが演じた知的で自立したヒロイン像は、多くの人を魅了しました。

人を愛すること、人を思いやることの大切さを考えさせられるセリフがたくさんあります。

【印象的なセリフ例】

冒頭に登場する魔女のセリフです。

Not to be deceived by appearance, for beauty is found within.

(外見に騙されてはいけない。美は内面に宿るのだから。)

※deceive:欺く・騙す

原題 Beauty and the Beast
公開年 2017年
時間 130分
題材 真実の愛、自立、魔法

4-3. アラジン

「アラジン」は、貧しくても清らかな心を持った青年アラジンと、自由を求める王女ジャスミンと、ランプの魔人ジーニーが繰り広げる冒険アクションストーリーです。

ウィル・スミスが演じる魔人ジーニーとアラジンがコミカルなやり取りを繰り広げますが、友情を感じるシーンやセリフもあります。

【印象的なセリフ例】

アラジンの「王子にしてくれ」という願いに対してジーニーがいったセリフです。

I could just make you a prince. Oh, you look like a prince on the outside. But,I didn’t change anything on the inside.

(単に王子にしてやることはできるぞ。見ろ、外見は王子のようになったぞ。でも中身については何もしていない。)

※on the outside:外見は、on the inside:内側は

原題 Aladdin
公開年 2019年
時間 128分
題材 恋愛、冒険、友情、魔法

5. まとめ

本記事では、ディズニー映画を英語学習の教材にするおすすめ理由と、リスニング・リーディング・会話表現アップにつながる学習方法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

ディズニー映画を学習に使う理由まとめ

  • ストーリーがわかりやすい。
  • 英語が聞き取りやすい。
  • 英語の字幕がついている。
  • 楽しく続けることができる。

ディズニー映画の学習法まとめ

  • 大まかなあらすじを理解しておく。
  • 英語音声と英語字幕で映画を見る。
  • わからない表現をメモして調べる。
  • 英語音声だけでくりかえし見る。
  • これに加え、シャドーイングも取り入れる。

ディズニー映画のセリフをとおして、友情、恋愛、人生観など、実生活でも役立つ英語表現を身につけることができます。

ディズニー好きの人はもちろん、楽しく英語を勉強したいと考えている人は、ぜひ、ディズニー映画を学習教材として取り入れてみてください。