インターナショナル・スクールはどう選ぶ?東京のおすすめスクールを紹介

※この記事には広告が含まれています。

インターナショナル・スクールはどう選ぶ?東京のおすすめスクールを紹介

グローバル化が進む今日の社会において、日に日に重要度を増しているスキルの一つが、英語でのコミュニケーション能力です。

英語を始めとする第二言語の習得に関しては、しばしば「語学学習を始めるのは早ければ早い方が良い」と言われますので、多くの親が子供の早期英語教育に関心を持ち始めたことで、近年、インターナショナル・スクールへの入学熱が急激に高まっています。

英語力以外に、国際的な視点や広い価値観など、グローバルな人材として活躍していくために必要な能力を育む環境を用意できるということも、インターナショナル・スクールの人気が高まっている理由の一つでしょう。

日本におけるインターナショナル・スクールへのニーズが高まるにつれ、日本にあるインターナショナル・スクールの数は徐々に増えていますが、選択肢が広がっている反面、「スクール選び」の難易度が上がってしまっているとも言えます。

そこで今回は、特に多くのインターナショナル・スクールが存在する東京に焦点を絞り、子供をインターナショナル・スクールに通わせたいと考えている方に向けて、おすすめのインターナショナル・スクールを紹介します。

老舗=安心!「伝統校」から選ぶ

老舗=安心!「伝統校」から選ぶ

まず紹介するのは、伝統ある老舗のインターナショナル・スクールです。

近年、早期英語教育の需要の高まりを受けて、東京では「新興校」と呼ばれるインターナショナル・スクールが次々と開校しています。

その一方で、50年以上の歴史を持ついわゆる「伝統校」も、少なからず存在しています。

大切な子供を預けることを考えたとき、長年、保護者の信頼を得ながら、何人もの卒業生を送り出してきた伝統校の方が、安心できると感じる方は多いでしょう。

長く続いているぶん、教育プログラムや学校行事に関して、試行錯誤を重ね内容を充実させていることや、インターナショナル・スクールで学んだ経験を生かし、社会で活躍してい多くの卒業生がいることなど、判断材料となる情報が多いのも、伝統校を選ぶことの利点です。

アメリカンスクール・イン・ジャパン

アメリカンスクール・イン・ジャパン
© https://www.asij.ac.jp/

アメリカンスクール・イン・ジャパンは、1902年に設立された、100年以上の歴史を持つインターナショナル・スクールです。

設立当初は在日アメリカ人のためのナショナル・スクール(外国人学校)でしたが、現在は英語圏からの帰国子女なども受け入れる、インターナショナル・スクールとして運営されています。

アメリカのコロンビア大学やハーバード大学、日本の慶應大学や早稲田大学など、数々の有名大学に卒業生を送り出しています。

所在地 東京都調布市 (幼稚園相当のアーリーラーニングセンターは港区)
地図

西町インターナショナル・スクール

西町インターナショナル・スクール
© 2019 Nishimachi International School

西町インターナショナル・スクールは、第4代、第6代総理大臣・松方正義の孫である松方種子によって、1949年に設立されました。

日本人によって設立されたこともあって、英語教育だけでなく、日本語教育にも力を入れているのが特徴です。

西町インターナショナル・スクールなら、早期の外国語教育によって母国語が上手く使えなくなってしまう「ダブル・リミテッド」のリスクを最小限に抑えることができます。

所在地 東京都港区
地図

セント・メリーズ・インターナショナル・スクール

セント・メリーズ・インターナショナル・スクール
© https://www.smis.ac.jp/

セント・メリーズ・インターナショナル・スクールは、60年以上の歴史を持つインターナショナル・スクールです。

このスクールの特徴は、カトリック系のスクールであることと、男子校であることです。

このスクールにはヨーロッパやアジア、アフリカを中心に60ヵ国以上から生徒が集まっていて、勉強以外にも、スポーツや課外活動を通じて、友情や競争心、他人を尊重する姿勢等を養っています。

所在地 東京都世田谷区
地図

「新しい教育」には新しい学校! 「新興校」から選ぶ

「新しい教育」には新しい学校! 「新興校」から選ぶ

次に紹介するのは、国際化の流れを受け最近設立されたインターナショナル・スクールです。

伝統校は人気が高い上、入学には、高いレベルの英語力や学力を求められたり、そもそも外国人・帰国子女でなければ入学できなかったりと、様々な制限が設けられています。

その点、新興校なら入学のハードルは比較的低く、また、「新しい」スクールならではの斬新な教育理念など、伝統校より魅力的に感じられる側面もあります。

カナディアン・インターナショナル・スクール

カナディアン・インターナショナル・スクール
© CIS Tokyo All Rights Reserved.

カナディアン・インターナショナル・スクールは、世界トップレベルの教育水準と言われる、カナダ式の教育を提供しているインターナショナル・スクールです。

新興校の「開かれた姿勢」を象徴していて、子供の出身や国籍、宗教は一切問われません。

所在地 東京都品川区
地図

ニュー・インターナショナル・スクール・オブ・ジャパン

ニュー・インターナショナル・スクール・オブ・ジャパン
© http://newis.ed.jp/

ニュー・インターナショナル・スクール・オブ・ジャパンは、2001年に創立された、その名のとおり「ニュー」なインターナショナル・スクールです。

「マルチエイジ教育」という、様々な年齢の子供たちでクラスを編成するという、珍しい教育方針をとっているのが特徴です。

所在地 東京都豊島区
地図

千代田インターナショナル・スクール東京

千代田インターナショナル・スクール東京
© Chiyoda International School Tokyo, 11 Yonban-cho, Chiyoda-ku, Tokyo 102-0081 Japan

千代田インターナショナル・スクール東京は、2018年に開校したばかりの、新興中の新興インターナショナル・スクールです。

登下校の管理にICカードを利用していたり、IT教育に力を入れていたりするなど、まさに、「新しい」ことを積極的に取り入れているスクールです。

所在地 東京都千代田区
地図

世界で通用する資格を! 「国際バカロレア認定校」から選ぶ

世界で通用する資格を! 「国際バカロレア認定校」から選ぶ

続いて紹介するのは、世界レベルの教育が受けられるインターナショナル・スクールです。

国際バカロレア(IB)は、ジュネーブに本部を持つ「国際バカロレア機構」が提供する教育プログラムです。

IBプログラムは生徒の年齢に応じて四つに分けられていますが、今回は、カリキュラムを完遂することで、国際的な大学受験資格を得られる、「ディプロマ・プログラム(DP)」を提供するインターナショナル・スクールを紹介します。

インターナショナル・スクールを卒業した後、海外の大学に子供を進学させたいと考えている方におすすめです。

アオバ・ジャパン・インターナショナル・スクール

アオバ・ジャパン・インターナショナル・スクール
© 2018 AOBA-JAPAN INTERNATIONAL SCHOOL

アオバ・ジャパン・インターナショナル・スクールの最大の特徴は、高等教育課程に相当するDP以外に、初等教育課程に相当するプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)と、中等教育課程に相当するミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)についても、国際バカロレア機構の認定を受けているという点です。

高校から海外の学校へ進学させたい場合、真っ先に選択肢に挙げられるスクールです。

所在地 東京都目黒区・練馬区
地図

ケイ・インターナショナル・スクール

ケイ・インターナショナル・スクール
© K. International School Tokyo

都内にあるインターナショナル・スクールの中で、PYP・MYP・DPの三つのプログラムについて認可を受けているスクールはたった2校しか存在しません。

1校は先に紹介したアオバ・ジャパン・インターナショナル・スクールであり、もう1校が、このケイ・インターナショナル・スクールです。

注目したいのは、このスクールの卒業生の優れた進学実績です。

アメリカのスタンフォード大学やイギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、日本の東京大学など、世界の名門大学へ卒業生を送り出しています。

所在地 東京都江東区
地図

セント・メリーズ・インターナショナル・スクール、千代田インターナショナル・スクール東京

「伝統校」と「新興校」として、それぞれすでに紹介したセント・メリーズ・インターナショナル・スクールと千代田インターナショナル・スクール東京は、PYPとMYPの認定は受けていませんが、DPについては認定を受けています。

そのため、カリキュラムを修了することで、大学受験資格を得ることができます。

国内進学も視野に! 「一条校」から選ぶ

国内進学も視野に! 「一条校」から選ぶ

最後に紹介するのは、日本の高校・大学受験資格を取得できるインターナショナル・スクールです。

多くのインターナショナル・スクールは、予備校や自動車学校などと同じ「各種学校」扱いです。

インターナショナル・スクールを卒業しただけでは義務教育を修了したとはみなされず、高校や大学の受験資格は得られません。

しかし、「一条校(学校教育法第一条に定められた、いわゆる学校)」として認定されたスクールを卒業すれば、普通の小・中学校や高校を卒業したのと同じで、日本の高校・大学の受験資格を得ることができます。

「子供に早期の英語教育を施したいが、高校・大学は日本の学校に進学してほしい」と考えている方のために、「一条校」でありながら、IBを通して英語と国際的な価値観を学べるスクールを紹介します。

開智日本橋学園中学・高等学校

開智日本橋学園中学・高等学校
© Kaichi Nihonbashi Gakuen Junior and Senior High School

開智日本橋学園は、英語「を」学ぶのではなく、英語「で」他の教科を学ぶ、「イマージョン教育」という教育方法を取り入れています。

担任や副担任だけでなく、部活動の先生などにも英語が堪能な教員が配置されているため、生徒は日常的に英語が飛び交う環境に、身を置くことができます。

所在地 東京都中央区
地図

東京都立国際高等学校

東京都立国際高等学校
© Tokyo Metropolitan Kokusai High School

東京都立国際高等学校は、2015年にIBの認定を受けたばかりの学校です。

「国際バカロレアコース」の入学者は、英語・数学・小論文・個人面接の四つの試験項目のうち、一つでも基準に達しない場合は不合格となる、厳しい試験によって選抜されます。

国際ボランティアや国際研修で年間200名ほどの生徒を海外へ派遣し、それと同じ数の海外の生徒を受け入れるという、日本の高校としては、トップクラスの国際教育プログラムを実施しています。

所在地 東京都目黒区
地図

東京学芸大学附属国際中等教育学校

東京学芸大学附属国際中等教育学校
© 2020 Tokyo Gakugei University International Secondary School.

東京学芸大学附属国際中等教育学校は、東京学芸大学の付属学校です。

国際バカロレア機構によるDPの認定だけでなく、文部科学省から理数教育を重点的に行う「スーパーサイエンスハイスクール」の指定も受けるなど、先進的な教育が特徴です。

グローバルに活躍する人材を育成するという観点から、留学制度にも力を入れていて、留学先のスクールで1年のカリキュラムを修了すれば、「留学」の単位が認められるため、留学によって留年することはありません。

所在地 東京都練馬区
地図

玉川学園中学部・高等部

玉川学園中学部・高等部
© Tamagawa Academy & University 1996-2020 All Right Reserved.

玉川学園は、帰国生入試や、他のインターナショナル・スクール在籍者を対象としたローリング入試(転・編入試)により、積極的にDPの受講希望者を迎え入れています。

ただし、一般入試(高校1年生)の募集人数は「若干名」です。

しかも、受験資格として英検2級以上、または同等の英語力が必要なので、「高校からIBに挑戦したい」という方にとっては、狭き門かもしれません。

所在地 東京都町田市
地図

まとめ

早期英語教育に注目が集まったことで、インターナショナル・スクールの数は増え、現在では東京都内だけでも、50校以上のインターナショナル・スクールが存在しています。

「選択肢が多すぎて選べない」と感じた方は、今一度、「自分の子供に将来どうなってほしいか」よく考えてみてください。

子供を通わせる教育機関として、普通の学校ではなく、インターナショナル・スクールという選択肢にたどりついた方ならば、子供の将来について、すでにある程度のビジョンを持っているはずです。

今回の記事を参考に、子供の教育において、「何を重視するのか・したいのか」をしっかりと意識しながら、それぞれの子供にあったインターナショナル・スクールを選んでください。