留学中の滞在方法には、シェアハウスや寮など様々な選択肢があり、ホームステイはその中でも人気の滞在方法の一つです。
ただし、他の選択肢と比べて費用が高額になるのではないかとか、英語力が十分でなくてもネイティブと一緒に暮らせるのかなどといった、気になる点があるという人は多いと思います。
そこでこの記事では、ホームステイの概要や平均的な費用などを説明した上で、ホームステイのメリットやデメリットを解説します。
また、失敗しないホームステイ先の選び方や、トラブルを回避するためのポイントなども紹介しますので、ホームステイをするかどうか悩んでいるという人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ホームステイとは?概要や関連用語について解説
ホームステイとは、外国人留学生などが現地の一般家庭に寄宿し、生活体験をすることです。
受け入れる家庭のことを「ホスト」、その家族を「ホストファミリー」といい、多くの国で留学生の受け入れが行われています。
ホームステイ先では個室が提供されることがほとんどで、滞在中は快適に過ごすことができます。
一家庭につき一人の留学生しか受け入れない場合もあれば、空き部屋が多い家などでは、一度に4~5人の留学生を受け入れる場合もあり、受け入れの仕方は様々です。
なお、ホームステイの費用は1週間単位で決められている場合が多いので、短期の留学でも滞在先を探しやすい点は大きな魅力です。
また、その費用には食事や光熱費が含まれることがほとんどなので、滞在に関する追加費用が発生することはありません。
ホームステイの費用はいくらぐらい?
ホームステイは、ほとんどの場合個室が提供され食事も付いているので、費用が高額になることを心配する人は多いと思います。
ですが、寮やシェアハウスと比べても心配するど高額になることはありません。
例えば、アメリカ本土で人気の留学先であるロサンゼルスのホームステイ費用は、4週間で平均1200$(日本円で14万円前後)です。
一方、寮の個室の滞在費は4週間で平均1000$(日本円で約12万円)となっており、そこに食費がプラスされることを考えると、ホームステイとの費用の差はわずかです。
なお、その他の英語留学の主要国でもこの傾向は変わりません。カナダやイギリス、オーストラリアなどでも、ホームステイが他の滞在方法に比べて特別に高額ということはありません。
むしろ、自炊が苦手な人や勉強に集中したい人は、食事を提供してもらえるほうが都合がよく、お得に感じることが多いはずです。
ちなみに、その他の主要な留学先のホームステイ費用の平均は、イギリスのロンドンが4週間で12万円前後、カナダのバンクーバーとオーストラリアのシドニーが4週間で10万円前後となっています。
なお、主要都市ではなく地方都市を選ぶことで、さらに料金を下げることが可能です。
ホームステイを手配する4つの方法
ホームステイを手配するには4つの方法があり、留学エージェントに依頼する方法、語学学校などの斡旋業者を通して手配する方法、業者を通さず自分で手配する方法、知り合いに頼む方法などがあります。
ここからは、それぞれの方法の特徴や注意点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
留学エージェントを通して手配する
留学エージェントを通してホームステイ先を手配する方法は、最も安全な方法の一つです。
エージェントや現地の斡旋会社が各家庭を審査し、問題がないと判断された家庭のみが留学生に紹介されるので、安心して滞在することができます。
また、万が一ホームステイ先でトラブルが起こっても、エージェントが間に入って、スムーズに問題を解決してくれます。
ただし、人気の家庭はすぐに埋まってしまったり、留学生が多い時期になると、滞在先の希望を聞いてもらえなかったりする場合がある点には、注意しなければなりません。
また、手配を代行してもらう分、手数料がかかってしまうことも覚えておきましょう。
語学学校を通して手配する
ホームステイは、留学先で通う予定の語学学校を通して手配することも可能です。
大手の語学学校と契約している家庭は優良な家庭であることが多く、こちらも安全に利用できる手配方法です。
また、留学中にホームステイ先で問題が生じた場合は、すぐに学校側が対応してくれるため、安心して留学生活を送ることができます。
さらに、学校側に直接申し込むので手数料が必要でない場合が多く、出費を抑えることが可能です。
ただし、語学学校に日本人スタッフがいない場合は、全てのやり取りを英語で行う必要があり、留学初心者や英語力が十分でない人にはハードルが高くなります。
従って、語学学校を通してホームステイ先を手配するという場合は、日本人スタッフの有無を必ず確認しましょう。
インターネットから自分で手配する
インターネット上には、留学生を受け入れたい家庭と、ホームステイをしたい留学生をつなぐマッチングサイトのようなものがたくさんあり、そのようなサイトを通して、自分でホームステイ先を手配するのも一つの手です。
国別、都市別に様々な家庭が登録されていて、おおよその住所や1週間あたりの費用が公開されているので、自分の希望にあった滞在先を探すことができます。
また、サイト上には部屋の写真や家の設備が載っていることが多く、渡航する前に滞在先の状況を具体的に把握できる点も魅力です。
ただし、やり取りが英語になる点と、トラブルがあった場合に自分で全て解決しなくてはならない点には、注意しなければなりません。
また、信頼できる家庭であるかどうかは自分自身で判断する必要があるため、契約前に十分なやり取りを行った上で申し込みましょう。
知り合いから紹介してもらう
知り合いからホームステイ先を紹介してもらう方法は、最も安全でリーズナブルに手配ができる方法です。
知り合いからの紹介なので、信頼できないような家庭を紹介されることはありませんし、渡航前にファミリーの細かい情報や、家の設備などを知ることができるのは大きなメリットです。
また、知り合いを通して渡航前からホストとコミュニケーションをすることが可能なため、事前にある程度の信頼関係を構築することができます。
さらに、留学エージェントやホームステイ斡旋業者を通さないので、手数料がかからない点も魅力です。
自分が渡航する留学先に知り合いがいるというのは、そうあることではないと思いますが、もし紹介してもらえそうな人がいる場合は、積極的に頼りましょう。
ホームステイのメリットとデメリット
留学中の滞在方法として人気のホームステイですが、メリットばかりという訳ではありません。
そこで、ここからはホームステイのメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。
ホームステイのメリット
ホームステイの最も大きなメリットは、現地の生活を体験することができる点です。
寮やシェアハウスに滞在すると、一緒に暮らす人は自分と同じような留学生である場合が多く、現地の人がどのような生活をしているのか知ることはできません。
一方、ホームステイをすると、現地の人の食事や休日の過ごし方などを、一緒に生活する中で自然と知ることができるので、貴重な体験をすることができます。
また、ホームステイをするとネイティブと過ごす時間が増えるため、英語力の向上につながります。
短期の留学生がネイティブの友人や知人を作ることは非常に難しく、ほとんどの人が、語学学校の先生以外にネイティブと話す機会を持てないのが現実です。
そのような中、ホームステイをすると自然にネイティブと会話できる機会を増やすことができるので、英語の上達に非常に効果的です。
さらに、不特定多数の人と住むシェアハウスなどに比べると、安心感がある点もメリットです。
シェアハウスでは、自分の物がなくなったり、生活スタイルの違いから他の住人と言い争いに発展したりすることがよく起こります。
一方、エージェントや学校から審査された上で選ばれた家庭に滞在するホームステイの場合、窃盗などのトラブルはまず起こりません。
また、他の留学生が滞在していても、全ての人がファミリーのルールに従わなければいけないため、揉め事などが起こりにくいという特徴もあります。
以上のことから、現地の生活を体験しながら英語力を効率良く伸ばしたい人や、安心して留学生活を送りたい人は、ホームステイを選ぶことをおすすめします。
ホームステイのデメリット
様々なメリットがあるホームステイですが、デメリットが全くない訳ではありません。
まず、各家庭で用意される食事の味が合わない可能性がある点には注意しなければなりません。
日本と外国では味付けの仕方が違うことが多く、自分好みの味の食事が提供されるとは限りません。
従って、日本の調味料やインスタント食品を持参し、食事が合わない場合でもある程度対応できるようにしましょう。
また、家庭によっては、門限が厳しく自由に過ごせないことがあります。
夕食の時間までに帰ってくることや、週末を一緒に過ごすことを要求するホストは少なくありません。
中には、ルールがあっても交渉に応じてくれる家庭もありますが、基本的に各家庭のルールに従わなくてはいけないことを覚えておきましょう。
他にも、ホームステイ先が郊外にあることが多いというデメリットもあります。
留学生の受け入れが可能な大きめの家は基本的に郊外にあるため、滞在先によってはダウンタウンから1時間以上離れている場合があります。
従って、事前に各家庭の住所をよく確認し、あまりにも利便性が良くない場合は、選択肢から外すようにしましょう。
失敗しないホームステイ先の選び方
ホームステイにはどうしても当たり外れがあり、いいホストファミリーの家に滞在するには、正しい選び方を知っておく必要があります。
まず、ホームステイをすると決めたら、できるだけ早めに申し込みましょう。
評判のいいホストファミリーから予約が埋まっていくため、特に夏休みなどの混雑時は、早めに行動することが鍵となります。
また、申し込みの際は長期ではなく、できるだけ短期で申し込みましょう。
いくら評判のいいホストファミリーでも、自分との相性がいいとは限りません。
短期で申し込んでおけば、相性が合わなければ、すぐにホストファミリーを変えたり、シェアハウスに移動したりすることができるので、長期の留学を予定していても、まずは4週間程度などの短期で申し込むことをおすすめします。
さらに、
- 勉強を重視したい人は小さな子どもがいない家庭を希望する
- 大人数で暮らすことが苦手な人は受け入れ人数が少ない家庭を選ぶ
といったように、自分の条件を整理しながらホームステイ先を探すことも大切です。
ホームステイ中のトラブルを回避するための3つのポイント
現地の暮らしを体感できることが魅力のホームステイですが、意思の疎通がスムーズに図れない家族と暮らすため、滞在中トラブルが起こってしまうことがあります。
ただし、多くのトラブルは、注意しなければいけないポイントを理解して事前に対策することで、防げることがほとんどです。
そこでここからは、ホームステイ中のトラブルを回避するための3つのポイントを紹介します。
ハウスルールをよく確認しておく
各家庭にはそれぞれハウスルールがあり、留学生がルールをよく理解していなかったせいでトラブルに発展することがよくあります。
例えば、オーストラリアなどの水不足が深刻な国の家庭では、シャワーは決まった時間に使う、洗濯は毎日してはいけない、といったハウスルールがあります。
他にも、ごみ捨てのルールが滞在先によって日本と大きく異なっていたり、家庭によっては、留学生のガス台の使用を禁じていたりする場合があるので、ハウスルールは滞在初日によく確認し、しっかり守るようにしましょう。
その国の文化や宗教を尊重する
滞在先の文化や宗教を尊重することも、トラブル回避の重要なポイントです。
例えば、欧米諸国では、寝る時と着替える時以外はリビングで過ごすという家庭が多く、自室にこもりすぎるとホストが気を悪くしてしまうことがあるので、ホームステイ中は、できるだけ家族と過ごす時間を取るようにしましょう。
また、英語圏にはクリスチャンの家庭が多く、食事の前にお祈りをしたり、毎週日曜日に教会に行ったりすることがよくあります。
日本ではあまり馴染みのない文化ですが、異文化を体験するいいチャンスだと捉え、よほどの理由がない限りは、各家庭のルールに合わせて行動を共にしましょう。
最低限の会話ができるよう渡航前に英語の勉強をしておく
英語力に自信がない人は、最低限の日常会話ができるよう、事前に英語の勉強をしておくことをおすすめします。
実は、ほとんどのトラブルが、ホストと留学生の間で上手く意思疎通ができなかったために起こっています。
コミュニケーションが全く取れない状態でホームステイをすると、お互いの考えが上手く伝わらないためストレスが溜まってしまい、ホストと良好な関係を築くことができなくなってしまいます。
従って、簡単な質問をしたり、自分の意見を伝えたりできるくらいの基本的な英語力は渡航前に身に付けておきましょう。
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まとめ
ホームステイの良し悪しや、トラブルを回避するポイントなどについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
ホームステイには安心感があり、現地の生活を体験できるなどのメリットが多い滞在方法です。
しかし、ホストファミリーには当たり外れがあるため、正しい選び方でホームステイ先を選ばないと、有意義な留学生活は送れません。
また、滞在中にホストとの間にトラブルが起こらないようにするために、最低限の英会話力を渡航前に身に付けておきましょう。