【テスト有り】中学英語の基礎文法をおさらい! 「受動態(受身形)」とは?

中学英語の基礎文法をおさらい! 「受動態(受身形)」とは?

英語の受動態について、「どういうときに使うのかわからない…」、「受動態と能動態の違いがわからず混乱する…」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

受動態は「be動詞+過去分詞」の型を用い、ある行為を受ける側に焦点を当てた表現です。

最初はどの単語に焦点が当たっているのかわからずとまどってしまうことがあるかもしれませんが、基本の型をしっかりと理解することで、簡単に過去形や否定文・疑問文などに展開することができます。

受動態は、動作の主体となる主語を明確に示したくないときや、一般的なことを述べるときに使える便利な表現です。

きちんと使いこなすことで、英語での表現スキルが格段にアップしますので、マスターしておくことをおすすめします。

今回は、おもに中学英語で習う受動態とその使い方について、例文と練習問題をまじえて詳しく解説します。

この記事内の重要な項目まとめ

受動態とは

受動態とは

受動態は、主語を過去分詞で説明します。「be動詞+過去分詞」の型をとって「~される」という受け身の意味を表しますので、受身形と呼ばれることもあります。

受動態の使い方を解説するまえに、先ずは能動態と受動態の違いと、受動態を使う方が好ましい文章について理解をしておきましょう。

能動態と受動態の特徴

能動態という言葉を聞いたことがない人もいるかもしれませんが、能動態は、「主語(A)+動詞+目的語(B)」といった基本の文型のことを指します。

動作をおこなう人やものを主語として、「AがBを~する」というような意味を表します。

一方、受動態とは、能動態で行為を受けていた対象である目的語が主語になった文章のことです。

「主語(B)+be動詞+過去分詞」の型をとり、「Bが~される」という動作を受ける側から見た状況を表します。

また、能動態では動作をおこなう主体であった主語は、受動態では行為者になります。

「主語(B)+be動詞+過去分詞+by行為者(A)」というように、byと行為者を加えることで、「BがAによって~される」という意味になります。

【例文1】

能動態(Active Voice)

主語動詞目的語

Tom likes Katherine.
(トムはキャサリンが好きです。)

受動態(Passive Voice)

主語be動詞過去分詞行為者

Katherine is liked by Tom.
(キャサリンはトムに好かれています。)

【例文2】

能動態(Active Voice)

主語動詞目的語

Students respect Mr. Smith.
(生徒たちはスミス先生を尊敬しています。)

受動態(Passive Voice)

主語be動詞過去分詞行為者

Mr. Smith is respected by students.
(スミス先生は生徒たちに尊敬されています。)

受動態が好まれるケース

通常の会話では能動態を優先的に使います。しかし、以下のような場合は、受動態の方を優先して用います。

だれがやったのかわからない、またはあえていう必要がない場合

だれかわからないときや行為者を明らかにしたくないときは、受動態を使います。

【例文】

主語be動詞過去分詞

This temple was built 500 years ago.
(このお寺は500年前に建てられました。)

English is spoken in many countries.
(英語は多くの国で話されています。)

主語が長すぎる場合の文を整えるテクニック

英語では、結論を先にクリアにする傾向があるので、主語が長い文はあまり好まれません。主語が長くなるときは、受動態を使って文章を整えます。

【例文】

能動態

主語動詞目的語

A friend who is an international student from the US taught me English.
(アメリカから来た留学生の友達が、私に英語を教えました。)

⇒主語が頭でっかちになり、好ましくない。

受動態

主語be動詞過去分詞

I was taught English by a friend who is an international student from the US.
(私はアメリカから来た留学生の友達に英語を教えてもらいました。)

⇒主語をすっきりさせるテクニックとして受動態を用いる。

発信者を特定せず話に一般性を持たせるテクニック

It is said that~(~といわれています)」と受動態にすることで、一般的な意見として述べることができます。発信者を特定せずに、客観性を持たせたいときに使うテクニックです。

主語be動詞過去分詞that

It is said that this town is a good place to live.
(この町は住みよい街だといわれています。)

⇒一般的な事柄であって、だれがいっているのかをあえて示さなくてもいい。

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受動態の使い方

受動態の使い方

能動態は、動作をする側が主語になりましたが、受動態は、動作を受ける側(される側)が主語になります。

「主語+be動詞+過去分詞」と受動態にすることで「~される」という意味になり、主語が受けている行為や状態を説明する文章になります。

受動態の基本的な使い方について、現在形、過去形、否定文、疑問文、進行形とパターン別に解説します。それぞれの基本の型と意味を意識して学習しましょう。

受動態の現在形

受動態の現在形は、主語の後にbe動詞と過去分詞を置き、「~される」という意味を表します。be動詞は、主語の人称によって使い分けをしましょう。

主語の種類 be動詞(現在形)
一人称 単数:I → am
複数:we → are
二人称 単数:you → are
複数:you → are
三人称 単数:he, she, it,
Tom, など
→ is
複数:they, people,
parentsなど
→ are

「…により~される」と行為者を表したい場合は、前置詞byの後にその動作を行った対象を表す単語を加えます。

基本文型

主語 + be動詞 + 過去分詞 + (by 行為者).

【例文】

主語be動詞過去分詞行為者

He is known as a famous designer.
(彼は有名なデザイナーとして知られています。)

He is called Tom by his friends.
(彼は友達からトムと呼ばれています。)

受動態の過去形

受動態の文を過去形にする場合は、be動詞を過去形にすることで「~された」という意味を表します。be動詞は、主語の人称によって使い分けをします。

主語の種類 be動詞(過去形)
一人称 単数:I → was
複数:we → were
二人称 単数:you → were
複数:you → were
三人称 単数:he, she, it,
Tom, など
→ was
複数:they, people,
parentsなど
→ were
基本文型

主語 + be動詞の過去形 + 過去分詞 + (by 行為者).

【例文】

主語be動詞の過去形過去分詞行為者

The door was scratched by a cat.
(そのドアは猫に傷をつけられました。)

His computer was destroyed by his brother.
(彼のパソコンは彼の弟にこわされました。)

受動態の否定文

受動態を否定文にするには、通常のbe動詞の文と同じで、be動詞の後にnotを置きます。そうすることで、「~されていない」と否定の意味を表します。

基本文型

主語 + be動詞 + not + 過去分詞 + (by 行為者).

【例文】

主語be動詞not過去分詞

The work is not done by robots.
(その仕事はロボットによってなされていません。)

My wallet was not stolen.
(私の財布は盗まれなかったです。)

受動態の疑問文

受動態を疑問文にするのも通常のbe動詞の文と同じです。be動詞を主語のまえに置くことで、「~されますか?」とたずねることができます。

基本文型

be動詞 + 主語 + 過去分詞 + (by 行為者)?

【例文】

be動詞主語過去分詞

Is English spoken in the Philippines?
(英語はフィリピンで話されますか?)

Was the meeting held last Monday?
(先週の月曜日、会議は開かれましたか?)

また、whatやwhenなどの疑問詞を使った疑問文の場合は、文頭に疑問詞を置いて、「いつ~されますか?」、「何が~されますか?」とたずねます。

基本文型

疑問詞 + be動詞 + 主語 + 過去分詞 + (by 行為者)?

【例文】

疑問詞be動詞主語過去分詞

When was the hotel built?
(そのホテルはいつ建てられましたか?)

What languages are spoken in India?
(インドでは何語が話されますか?)

受動態の進行形

何かの動作を受けている最中という状況を表したいときは、進行形の受動態にします。

be動詞の後に進行形のbeingがきて、その後に過去分詞を置くことで、「~されているところだ」という意味になります。

基本文型

主語 + be動詞 + being+ 過去分詞 + (by 行為者).

【例文】

主語be動詞being過去分詞

The school library is being constructed.
(学校の図書館は建設中です。)

The company’s accounting system is being developed by experts.
(その会社のシステムは、専門家によって開発されています。)

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受動態の応用的な使い方

受動態の応用的な使い方

つづいて、受動態の応用パターンとして、その代表的な使い方も理解しておきましょう。

受動態にすることで感情表現する動詞

「驚く」など主語の感情を表すときは受動態になります。英語では感情はある原因があって心を動かすと考えます。

「彼女は驚いた」は、「彼女はある原因によって驚かされた」というようにとらえるので、She was surprisedになります。

必ずしも日本語の「~される」という意味に翻訳されるわけではないので、注意が必要です。

【例文】

主語be動詞過去分詞

She is delighted by the news.
(彼女はその知らせに喜んでいます。)

He was disappointed by the result.
(彼はその結果にがっかりしました。)

他に、「be pleased(喜ぶ)」、「be satisfied(満足する)」、「be annoyed(イライラする)」なども同様に受動態です。

受動態と前置詞

受動態で行為者を表すには、by him(彼によって)、by my teacher(私の先生によって)など、「by+行為者」をつけ加えると習いました。

しかし、手段や材料、原因や理由を表す場合は、in、 from、withなど他の前置詞が慣用的に用いられることがあります。

主語be動詞過去分詞by以外の前置詞

The picture was painted in oil.
(その絵は油絵具で描かれています。)

Cheese is made from milk.
(チーズは牛乳からつくられます。)

My brother is pleased with his new car.
(私の兄は、新しい車に喜んでいます。)

受動態と副詞

受動態で、sometime(ときどき)、always(つねに)、rarely(めったに~ない)などの副詞を用い、動詞を修飾することもあります。

その場合、副詞の位置は、be動詞と過去分詞の間に置くということに注意しましょう。

主語be動詞副詞過去分詞

He is sometimes called smart.
(彼はどきどき賢いといわれます。)

She is always expected to get a good score.
(彼女はつねによいスコアをとることを期待されています。)

English is rarely spoken in that country.
(その国ではめったに英語が話されません。)

その他

一般的な内容を表す「It is said that…(~といわれている)」や、決まり事について表す「be supposed to(~ということになっている)」などはよく使われる受動態の定型句です。

It is said that he is the most wonderful soccer player.
(彼はもっとも素晴らしいサッカー選手だといわれている。)

This place is supposed to be a no-parking zone.
(この場所は駐車禁止ということになっています。)

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練習問題

受動態の練習問題
以下に、練習問題を出しておきます。それぞれの英文は、繰り返し声に出して読んでください。そうすることで、受動態の構造に慣れることができます。

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受動態の使い方
受動態の応用的な使い方

基礎問題

【  】にしめされた単語と時制を使い、日本語にあうように(  )内に適切な単語を入れてください。

問題1:These photos (  ) (  ) by Bob. 【take, 過去】
(これらの写真はボブによって撮られました。)

were taken

問題2:This movie (  ) (  ) by a lot of people. 【watch, 現在】
(この映画はたくさんの人に見られています。)

is watched

問題3:The door of the store (  ) (  ) by the owner. 【lock, 現在】
(その店のドアの鍵は、オーナーによって閉められます。)

is locked

問題4:A lot of trees (  ) (  ) down in that mountain. 【cut, 過去】
(その山では、たくさんの木が切り倒されました。)

were cut

問題5:I (  ) (  ) in 1990. 【bear, 過去】
(私は1990年に生まれました。)

Was born

問題6:The building (  ) (  ) (  ) in the war. 【destroy, 過去・否定文】
(そのビルは、戦争でこわされたのではありません。)

was not destroyed

問題7:(  ) this novel (  ) by Mr. Smith three years ago? 【write, 過去・疑問文】
(この小説は、3年前にスミスさんによって書かれたのですか?)

was, written

問題8:That dress (  ) (  ) (  ) by Nancy. 【make, 現在・進行形】
(そのドレスは、ナンシーによって作られています。)

is being made

応用問題

日本語と同じ意味になるように、(  )内の単語を並びかえてください。

問題1:(was, church, years, 500, built, this, ago).
(この教会は、500年前に建てられました。)

This church was built 500 years ago.

問題2:(with, is, park, covered, the, snow).
(公園は、雪で覆われています。)

The park is covered with snow.

問題3:(many, known, Brian, people, by, is).
(ブライアンは、多くの人に知られています。)

Brian is known by many people.

問題4:(in, spoken, your, is, country, English)?
(あなたの国では英語が話されていますか?)

Is English spoken in your country?

問題5:(used, yesterday, was, textbook not, this).
(この教科書は、昨日使われませんでした。)

This textbook was not used yesterday.

問題6:(many, by sent, were, Henry, books)?
(たくさんの本は、ヘンリーによって送られましたか?)

Were many books sent by Henry?

問題7:(called, she, by, what, friends, her, is)?
(彼女は、友達からなんと呼ばれていますか?)

What is she called by her friends?

問題8:(a, hero, said, lives, is, village, it, this, in, that).
(この村に、ある英雄が住んでいるといわれています。)

It is said that a hero lives in this village.

まとめ

本記事では、受動態について例文とともに解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

受動態まとめ

特徴:動作を受ける側(される側)を主語にして、主語の状態や行為を説明する。
意味:「(…によって)~される」を表す。
基本文型:主語 + be動詞 + 過去分詞 + (by 行為者).

受動態は、「be動詞+過去分詞」という基本の型を押さえておけば、さまざまな文章で応用がきくとても便利な表現です。

いろいろな例文にふれて少しずつ慣れることで、表現のバリエーションが大幅に広がります。ぜひこの機会に練習をしてマスターしてください。

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