【テスト有り】中学英語の基礎文法をおさらい!「接続詞」とは?

中学英語の基礎文法をおさらい!「接続詞」とは?

英語学習において、「接続詞の使いかたがよくわからない…」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

複数の文をつなぎ合わせる働きのある接続詞は、英文を理解する上で非常に重要な文法要素です。いろいろな種類があるため、最初はそれぞれの違いがわからず戸惑うことがあるかもしれません。

しかし、基本を押さえてどういう役割で使用しているのかを理解することで使いこなせるようになります。

会話や文章に接続詞を取り入れることで、単調ではないめりはりのある表現ができるようになるので、ぜひ、この機会にマスターして表現の幅を広げましょう。

今回は、おもに中学英語でならう接続詞について、例文と練習問題をまじえて詳しく解説します。

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接続詞とは

接続詞とは

接続詞は、文の構成要素同士をつなぐ働きをする品詞で、英語では「conjunction /kən-ˈjəŋ(k)-shən/」といいます。

前の文と後ろの文の関係性をはっきりさせることで、文章の流れを整え次の文章の行先を示す役割をします。

英会話で自分の意図を正しく表現したり、レポートや論文のような英作文でわかりやすい理論展開をしたりする上で大変重要な品詞です。

接続詞の種類

接続詞には、

  • 等位接続詞(語と語、句と句、節と節といった二つの文の構成要素を同等に並べてつなぐ接続)
  • 従位接続詞(二つの文が同等ではなく片方に力点を置き、もう一方が補助的な働きをする接続)

この二種類があります。等位接続詞は、前の文をそのまま後ろの文につなぐ働きをし、接続詞によって順行、逆行、選択などを表します。

そして、従位接続詞は、前の節と後ろの節を関連づけたり説明したりする働きをして、条件、理由、目的などを表します。

【文の構成要素】

⇒単語
⇒二語以上の単語のかたまり
⇒主語(S)+述語(V)からなる文章

接続詞一覧

基本的に以下のものがあります。

接続詞 役割 意味
等位接続 and 順行 ~と、そして
but 逆行 しかし、でも
or 選択 または、あるいは
so 順行 だから
従位接続 when 時間の位置づけ ~するとき
until 時間の位置づけ ~まで
because 理由 ~なので
if 条件 もし~なら
unless 条件 ~しない限りは
though/although 譲歩 ~だけれども
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等位接続詞

等位接続詞

等位接続詞とは、語と語、句と句、節と節、といった同等の関係にある文の構成要素をつなぎます。主な接続詞として、and、but、or、soがあります。

基本の形

ABが同等の関係

語A + 等位接続詞 + 語B

句A + 等位接続詞 + 句B

節A(S+V) + 等位接続詞 + 節B(S+V)

and

andは話の流れをそのまま前に進める順行の流れをつくりだす接続詞です。

「AとB」、「AそしてB」のように、つねに流れにしたがって累加したり、順序や因果関係を表したりする働きがあります。

~と」、「そして」という意味で用います。

【例文】

Ken and Tom are students.(ケンとトムは学生です。)
⇒「ケン」と「トム」という語と語を接続。

I have two cats and three dogs.(私は二匹の猫と三匹の犬を飼っています。)
⇒「二匹の猫」と「三匹の犬」という句と句を接続。

I played the piano and he played the guitar.(私がピアノを弾いて、彼がギターを弾きました。)
⇒「私がピアノを弾く」と「彼がギターを弾く」という節と節を接続。

また、命令文の後にandを使うことで、「~しなさい、そうすれば…」という意味で使うことができます。

Hurry up, and you can catch the bus.(急ぎなさい、そうすればバスに間に合います。)
⇒「急げば間に合う」という順行の流れを表す。

but

butは相反する内容を述べて、逆方向への流れをつくりだす接続詞です。

しかし」、「でも」という意味で用い、「AだけどB」とAの内容から相反する内容のBがきて、流れを打ち消します。

【例文】

I went to school, but I couldn’t find anyone.(私は学校に行った、しかし誰もいなかった。)
⇒「私は学校にいった」と「誰もいなかった」という節と節を接続。

He is handsome, but I don’t like him.(彼はハンサムだけど、私は彼を好きではないです。)
⇒「彼はハンサム」と「私は彼を好きではない」という節と節を接続。

I thought he was honest, but he was a liar.(私は彼女が正直者だと思ったけど、彼女はうそつきだった。)
⇒「彼女は正直者」と「彼女はうそつき」という節と節を接続。

また、「not A but B」というフレーズで使うことで、「AでなくB」という意味で使うことができます。

I do not speak English but French.(私は英語ではなくフランス語を話します。)
⇒「英語ではなくフランス語」と相反を表す。

or

orは選択を表す接続詞で、「~か」、「あるいは」という意味で用います。「AかB」という選択を表します。

【例文】

Do you drink coffee or tea?(コーヒーか紅茶を飲みますか?)
⇒「コーヒー」か「紅茶」という語と語を接続。

Which color do you want, red or white?(赤か白、どちらの色がいいですか?)
⇒「赤」か「白」という語と語を接続。

You can pay in cash, or you can use a credit card.(現金で支払うこともできるし、クレジットカードを使うこともできます。)
⇒「現金で支払う」か「クレジットカードを使う」という節と節を接続。

また、命令文の後にorを使うことで、「(~しなさい)、そうしなければ…」という意味で使うことができます。

Hurry up, or you will miss the train.(急ぎなさい、そうしなければ電車に乗り遅れるでしょう。)
⇒「急ぐか乗り遅れるか」という選択を表す。

so

soは順行の接続詞で「だから」、という意味で用います。「A、だからB」のように原因から結果を表します。

【例文】

It was hot, so I turned on the air conditioner.(暑かったので、私はエアコンをつけました。)
⇒「暑かった」と「私はエアコンをつけた」という節と節を接続。

I forgot our anniversary, so my wife got angry.(私が記念日を忘れたから、妻が怒りました。)
⇒「私が記念日を忘れた」と「妻が怒った」という節と節を接続。

I’m tired today, so I’m going to bed early.(今日私は疲れたので、早く寝るつもりです。)
⇒「私は疲れた」と「私は早く寝るつもり」という節と節を接続。

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従位接続詞

従位接続詞

従位接続詞は、先でも述べたとおり同等ではない節と節を結ぶ接続詞です。

文の中心となる主要な節である「主節」とその主節に対して補助的な説明を加える「従属節」との橋渡しをする働きをします。

文頭に従位接続詞を置いて、その後に説明を加えたい内容の従属節がきて、コンマ「,」の後に中心的な内容となる主節が来ます。

また、文中に従位接続詞を置くこともできます。その場合は、従属節が先に来て、その後に従位接続詞、主節と続きます。

従位接続詞と従属節がひとまとまりとなって、主節に対して補足説明を加えるということを意識して使いましょう。

基本の形

主節に対して説明を加える

〖従位接続詞 + 従属節(S+V)〗,+ 主節(S+V)

主節(S+V) +〖従位接続詞 + 従属節(S+V) 〗

従位接続詞は数多くありますので、ここでは使用頻度の高いものを紹介します。

when

whenはあるできごとを時間の上に位置づける接続詞で、「~するとき」という意味で用います。

【例文】

When I arrived at the stadium, he was playing soccer.(私がスタジアムについたとき、彼はサッカーをしていた。)
⇒「彼がサッカーをしていた」というできごとを「私がついたとき」という時間の上に位置づけている。

When I opened the door, the cat jumped out.(私がドアを開けたとき、猫が飛び出してきた。)
⇒「猫が飛び出してきた」というできごとを「私がドアを開けたとき」という時間の上に位置づけている。

When he got home, it was dark outside.(彼が家に帰ったとき、外は暗くなっていた。)
⇒「外は暗くなっていた」というできごとを「彼が家に帰ったとき」という時間の上に位置づけている。

until

untilもあるできごとを時間の上に位置づける接続詞で、ある時点まで動作が継続していることを表します。「~まで」という意味で用います。

【例文】

I’ll take care of the kids until you get back.(あなたが帰ってくるまで、私は子どもの世話をしています。)
⇒「あなたが帰ってくる」まで、「子どもの世話をする」という動作の継続を表す。

I’ll wait for you until you return to the office. (あなたがオフィスに戻るまで、私はあなたを待っています。)
⇒「あなたがオフィスに戻る」まで、「待つ」という動作の継続を表す。

She will try and try again until she passes the test.(彼女は試験をパスするまで、何度も挑戦するでしょう。)
⇒「彼女が試験にパスする」まで、「何度も挑戦をする」という動作の継続を表す。

because

becauseは理由を表す接続詞で、原因と結果の関係を示します。「~なので」という意味で用います。

【例文】

Because I didn’t study hard enough, I couldn’t pass the exam.(一生懸命勉強しなかったので、私は試験をパスできなかった。)
⇒「一生懸命勉強しなかったので」という原因があり、「私が試験をパスできなかった」という結果を表す。

Because it rained heavily, we stayed at home. (大雨が降ったので、私たちは家にいました。)
⇒「大雨が降ったので」という原因があり、「私たちは家にいた」という結果を表す。

Because he was not feeling well, he took a day off from work.(気分がすぐれなかったので、彼は会社を休んだ。)
⇒「気分がすぐれなかったので」という原因があり、「彼は会社を休んだ」という結果を表す。

if

ifは条件を表す接続詞です。「もし~なら」という意味で、もしも何かをしたらある状況や様子がなりたつということを表します。

【例文】

If it’s sunny tomorrow, we’ll go for a picnic.(もし明日晴れなら、私たちはピクニックに行くでしょう。)
⇒「もし明日晴れなら」という条件が整えば、「私たちはピクニックに行く」という状況を表す。

If you have no problem, I would like to take my vacation.(もしあなたに問題がなければ、私は休暇をとりたいです。)
⇒「もし問題がなければ」という条件が整えば、「私は休暇をとりたい」という状況を表す。

If you can show me the proof, I will believe you.(もしあなたが証拠を見せてくれたら、私はあなたを信じます。)
⇒「もし証拠を見せてくれたら」という条件が整えば、「私は信じる」という状況を表す。

unless

Unlessも条件を表す接続詞です。「~しない限りは」という意味で、~しなかったらある状況や様子がなりたつことを表します。

【例文】

Unless you show your receipt, no refunds will be given. (レシートを提示いただけない限りは、払い戻しはいたしかねます。)
⇒「レシートを提示する」という条件が整わなければ、「返金はできない」という状況を表す。

Unless I finish my work, I can’t go home.(仕事を終わらせない限りは、私は家に帰られません。)
⇒「仕事を終わらせる」という条件が整わなければ、「家に帰えることができない」という状況を表す。

Unless it’s sunny tomorrow, we plan to stay home.(明日晴れでない限りは、私は家にいる予定です。)
⇒「明日晴れる」という条件が整わなければ、「家にいる予定」という状況を表す。

though/although

thoughとalthoughは譲歩を表す接続詞で、自分の状況より相手の意向を優先し、従ったり妥協したりするときに使う表現です。「~だけど…した」という意味で用います。

【例文】

Though she was full, she ate the cake.(彼女はお腹いっぱいにかかわらず、ケーキを食べました。)
⇒「お腹いっぱい」という状況だけど、「ケーキを食べる」ということを受け入れている。

Though he was injured, he played in the game.(彼はけがをしていたけど、試合に出場しました。)
⇒「けがをしている」という状況だけど、「試合に出場する」ということを受け入れている。

Although I was tired, I worked very hard.(私は疲れていたにもかかわらず、一生懸命働きました。)
⇒「疲れていた」という状況だけど、「一生懸命働く」ということを受け入れている。

thoughとalthoughはどちらも同じ意味です。thoughは口語表現で使い、althoughは比較的固い響きがあるので文語表現として使います。

しかし、それほど神経質に使い分けをしなくても問題ありません。

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練習問題

練習問題

以下に、練習問題を出しておきます。それぞれの英文は、繰り返し声に出して読んでください。そうすることで、接続詞の使い方に慣れることができます。

基礎問題

日本語の意味と同じになるように (  )に適切な語句を入れてください。

問題1:The room was dark, (  ) I turned on the lights.
(部屋が暗かったので照明をつけました。)

so

問題2:We went to the movie theater, (  ) it was closed.
(私たちは映画館に行きましたが、閉まっていました。)

but

問題3:My mother bought apples (  ) oranges at the market.
(私の母は市場でリンゴとオレンジを買いました。)

and

問題4:Do you like coffee (  ) tea?
(あなたはコーヒーと紅茶どちらが好きですか?)

or

問題5:Ken became a good soccer player (  ) he practiced hard.
(ケンは一生懸命練習したので、いいサッカー選手になった。)

because

問題6:(  ) I got home, my sister was watching TV.
(私が家に帰ったとき、私の姉はテレビを見ていました。)

When

問題7:(  ) you are free tomorrow, would you like to go to a movie with me?
(もし明日あなたが暇なら、私と一緒に映画に行きませんか?)

If

応用問題

日本語の内容に合うように (  )の接続詞を使って一文にしてください。

問題1:I grow up. I want to be a teacher. (when)
(私は大人になったら、先生になりたいです。)

When I grow up, I want to be a teacher./
I want to be a teacher when I grow up.

問題2:It was raining yesterday. We went camping. (but)
(昨日は雨が降っていたけど、私たちはキャンプに行きました。)

It was raining yesterday, but we went camping.

問題3:I ask him a question. He will not speak up. (unless)
(私が彼に質問をしない限りは、彼は発言しないでしょう。)

Unless I ask him a question, he will not speak up.

問題4:Nancy stayed there. Tom came to see her. (until)
(トムが会いにくるまで、ナンシーはそこにいました。)

Nancy stayed there until Tom came to see her.

問題5:I will stay home. It rains tomorrow. (if)
(もし明日雨なら、私は家にいるでしょう。)

If it rains tomorrow, I will stay home./
I will stay home if it rains tomorrow.

まとめ

本記事では、接続詞について例文とともに解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

接続詞まとめ

等位接続詞
同等の関係にある語と語、句と句、節と節、といった文の構成要素をつなぐ。
従位接続詞
同等の関係ではない節と節(主節と従属節)をつなぎ、従属節が主節に対して補助的な説明を加える。

接続詞をうまく使いこなすことで、文章にめりはりができ、自分の考えをわかりやすく相手に伝えることができるようになります。

英語の大切な文法要素の一つですので、ぜひこの機会に練習をしてマスターしてください。

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