イディオムとは?効果的な覚え方と覚えておきたいイディオム15選

イディオムとは?効果的な覚え方と覚えておきたいイディオム15選

英語学習者が勉強しておきたいことの一つに、イディオムがあります。

イディオムとは、2つ以上の単語が合わさって、特別な意味を表す言い回しのことで、英語の日常会話によく登場します。

イディオムを学習すると、より実践的な英語力が身につき、ネイティブとスムーズに会話ができるようになります。

とはいえ、「イディオムって難しい…」「イディオムの覚え方が分からない…」と感じている英語学習者は多いでしょう。

そこで本記事では、イディオムを学習するメリットと覚え方、そして実際に知っておきたい便利なイディオムを紹介します。

イディオムについてのYouTube動画

イディオムとは?イディオムの覚え方とよく使うフレーズについて動画で紹介しているので参考にしてください。

イディオムとは?

そもそもイディオムとは、2つ以上の英単語が合わさって本来とは異なる意味を表す言い回しのことです。

日本語の“慣用句”をイメージすると分かりやすいでしょう。

例えば、有名な英語のイディオムの一つに、“a piece of cake”があります。

直訳すれば、「一切れのケーキ」という意味なのですが、「とても簡単な」という意味のイディオムとして使われます。

このようにイディオムは、“piece”や“cake”など単語の知識があったとしても、意味を推測するのが難しいという特徴があります。

英語のネイティブスピーカーは、このようなイディオムを会話で使うことを好むため、イディオムの習得は英語をマスターする上で欠かせません。

イディオムと熟語の違い

イディオムは、熟語とよく混同されることがありますが、厳密には熟語とイディオムは別物です。

どちらも、「複数の単語が合わさって、まとまった意味を表す言葉」ではありますが、特徴が異なります。

イディオム 熟語
・a piece of cake
(とても簡単な)

・ring a bell
(心当たりがある)

・over the moon
(有頂天)

・look forward to
(期待する)

・go to bed
(寝る)

・a lot of
(たくさんの)

特徴 ・本来の単語の意味とは
異なる意味であることが多い

・比喩表現が多い

・単語から意味を推測しやすい

イディオムは、単語一つひとつの意味とは大きく異なるニュアンスで使われるのに対して、熟語は使われている単語から何となく意味を推測することができます。

また、日本語の“慣用句”にも言えるように、イディオムには「比喩表現」が多く用いられているという特徴があります。

イディオムを学習するメリット

続いて、英語学習者がイディオムを勉強するメリットについて紹介します。

「なぜイディオムを知っておくといいの?」と疑問に思う方は参考にしてください。

1.実践的な英語力が身につく

イディオムを学習することで、より実践的な英語力が身につきます。

その理由は、ネイティブスピーカーは、日常会話の中でイディオムを使うことを好むからです。

イディオムの知識があれば、日常会話の中で、ネイティブがふと発したイディオムをしっかり理解できるため、会話が弾みます。

英語でのコミュニケーション力を身につけることを目標に英語を勉強しているのであれば、イディオムを学習すると効果を実感しやすいでしょう。

2.リスニング力が伸びる

イディオムを学習すると、リスニング力が伸びます。

というのも、ネイティブの日常会話には多くのイディオムが登場する上、知らないイディオムの意味を推測するのは容易ではないからです。

例えば、上で紹介した“a piece of cake”というイディオムが会話に登場した際、イディオムの意味を知らないと、「ケーキについて話している」「一切れのケーキが何だろう?」と話の意図を読み違えてしまいます。

つまり、イディオムを多く知っていれば知っているほど、英語を聞き取れるようになるということです。

「単語と熟語、英文法の知識はあるのに、英語が聞き取れない…」という人は、イディオムの知識が不足していることが原因かもしれません。

イディオムを学習すれば、効果的にリスニング力を伸ばすことができます。

こんな方に向いています

・ネイティブ講師から英語を学びたい
・短期間で英会話力向上を目指している方

イディオムの効果的な覚え方

イディオムの効果的な覚え方

次に、イディオムを効果的に覚える方法を紹介します。

参考書を使って片っ端から暗記する

英単語や熟語を暗記するのが得意という方には、英語のイディオムがたくさん掲載してある参考書を活用するのがおすすめです。

参考書を使えば、500語~600語といった膨大な数のイディオムを効率よく覚えることができます。

また、「顔の部位を用いたイディオム」「食べ物を用いたイディオム」など、類似しているイディオムをまとめて学習できるというメリットもあります。

おすすめの参考書:『英語はもっとイディオムで話そう』

こちらの参考書には、再頻出の英語のイディオムが600個掲載されています。

初心者向けのカジュアルなイディオムから、ビジネスシーンで使えるフォーマルな言い回しまで、様々な表現をこれ1冊で学べます。

「たくさんのイディオムを効率よく学習したい!」という方は、参考書を活用するといいでしょう。

海外ドラマや映画を見て覚える

海外ドラマや映画には、ネイティブが日常的に使うイディオムが多く登場します。

そのため、ドラマや映画を見れば、ストーリーを追う中で自然とイディオムを学べます。

「参考書よりも楽しく、記憶に残りやすい方法でイディオムを覚えたい!」という方は、海外ドラマや映画のセリフでイディオムを覚えるといいでしょう。

海外ドラマや映画でイディオムが登場した際、一次停止してメモを取っておくと、後から復習ができるので、効果的に勉強できますよ。

例文とセットで覚える

イディオムはとにかく数が多いので、一つずつ覚えていくと同じ単語が使われたイディオムと混同してしまったり、使わないうちに忘れてしまったりすることが考えられます。

そもそもイディオムは、文脈があってこそ意味をなすものなので、例文とセットで覚えるのがおすすめです。

例えば、“a piece of cake”というイディオムなら、“The test was a piece of cake.(そのテストはとても簡単だった。)”と例文とセットで覚えると、忘れにくいでしょう。

以下では、便利なイディオム表現を例文とセットで紹介していますので、ぜひ英語学習に活用してください。

こんな方に向いています

・ネイティブ講師から英語を学びたい
・短期間で英会話力向上を目指している方

日常生活で使える便利なイディオム5選

日常生活で使える便利なイディオム5選
ここまでで、イディオムを学習するメリットや覚え方についてお伝えしました。

そこで次に、日常生活で使える便利なイディオムを例文と共に紹介します。

ring a bell:「ピンとくる」

“Ring a bell”は、直訳すると「ベルを鳴らす」という意味ですが、「ピンとくる」「心当たりがある」という意味で使われるイディオムです。

“Remind of?(?を思い出させる)”という熟語と、ほとんど同じニュアンスで使える便利な表現なので覚えておきましょう。

例文

・Does it ring a bell?
「(何かを見聞きしながら)これ、何か心当たりありませんか?」

・It doesn’t ring a bell with me.
「私にはピンときません。」

「私には…」と言う時は、“with me”を使います。

under the weather:「体調や気分が優れない」

“Under the weather”は、体調や気分が優れないことを表すイディオムです。

日常生活で、“I’m feeling sick.”という代わりに、“I’m under the weather.”と言ってみましょう。

例文

・My husband is under the weather today, so he called in sick.
「今日、夫は体調が優れないため、仕事を休みました。」

・I’ve been feeling under the weather for the past few days.
「私はここ数日、体調が優れません。」

Break a leg:「頑張って!」

“Break a leg”は、「頑張って!」「成功を祈る」という意味のイディオムです。

直訳すると「足を折れ」と少し怖い意味になりますが、あくまでも相手の成功を祈るポジティブなニュアンスの言い回しですので覚えておきましょう。

例文

・I heard that you are giving a presentation tomorrow. Break a leg!
「明日、あなたがプレゼンテーションをすると聞きました。上手くいくことを祈ります。」

see eye to eye:「意見が一致する」

“see eye to eye”は、直訳すると「目と目が合う」という意味ですが、「意見が一致する」「考え方が合う」という意味で使われるイディオムです。

日常生活はもちろん、ビジネスシーンなどのフォーマルなシーンでも使える便利なイディオムなので、覚えておきましょう。

例文

・I’m glad we see eye to eye on this.
「これに関して考え方が同じで嬉しいです。」

・I don’t get along with my boss because we don’t see eye to eye on things.
「私の上司とは考え方が合わないので、うまくやっていけません。」

sleep on it:「よく考える」

“Sleep on it”は、「一晩考える」「ゆっくり時間をかけて考える」という意味のイディオムです。

日常会話でよく使われるカジュアルな表現です。

“Let me think about it.(考えさせて)”と伝えるより、“Let me sleep on it.”と言う方が、「その日中に決断できそうにない」「ゆっくり時間をとって考えたい」というニュアンスを強く表現することができます。

例文

・Sleep on it for a few days, and let me know.
「何日かよく考えて、(あなたの考えを)聞かせてください。」

・It’s a big decision to make. Let me sleep on it.
「これは大きな決断です。よく考えさせてください。」

こんな方に向いています

・ネイティブ講師から英語を学びたい
・短期間で英会話力向上を目指している方

上級者なら知っておきたい!使えるとかっこいいイディオム5選

上級者なら知っておきたい!使えるとかっこいいイディオム5選

続いて、英語学習上級者なら知っておきたい、使えるとかっこいいイディオムを紹介します。

over the moon:「天にも昇る気持ち」

「天にも昇る気持ち」「有頂天」という意味のイディオムです。

“Happy”では、言い表せないほど嬉しい時や幸せな時は、“Over the moon”を使いましょう。

例文

・I was over the moon when I heard about the news.
「私はその知らせを聞いた時、天にも昇る気持ちだった。」

・I’m over the moon about finally getting a car.
「私はやっと車を購入することができて、本当に嬉しく思っている。」

Take it with a pinch of salt:「(話を)鵜呑みにしない」

“Take it with a pinch of salt”は、「(話を)鵜呑みにしない」「(話)を真に受けない」という意味のイディオムです。

例文

・You should take what he says with a pinch of salt.
「彼の言うことを鵜呑みにしてはいけません。」

Don’t Judge a book by its cover:「(人やものを)外見だけで判断しない」

人やものを外見だけで判断してはいけないと言う時、英語では決まって“Don’t judge a book by its cover”と言います。

直訳すると、「本の表紙だけで、本を判断しないで」という意味ですが、本だけでなく人やものなど幅広く使われるイディオムです。

例文

・You should never judge a book by its cover.
「絶対に(人やものを)外見だけで判断してはいけません。」

when pigs fly:「あり得ない話である」

直訳すると「豚が空を飛ぶ時」となるこちらのイディオムは、「あり得ない話だ」「無理だろう」といった意味で使われます。

当然ながら、豚が空を飛ぶことなんてことはありませんよね。つまり、このイディオムは、豚が空を飛ぶに等しいくらいあり得ない話だということです。

例文

・She’ll probably clean her room when pigs fly.
「彼女が部屋を片付けるのは無理だろう。」

・Maybe it’ll happen when pigs fly.
「それは無理だろうね。」

a taste of one’s own medicine:「自業自得」

“A taste of one’s own medicine”は、「他人にしたことと同じ痛い目に遭う」「他人に対する行いが自分に返ってくる」という意味です。

例文

・It seems like he got a taste of his own medicine.
「それは彼の自業自得ですね。」

・You should give her a taste of her own medicine.
「あなたは、彼女にやられる側の気持ちを味わわせるべきです。」

こんな方に向いています

・ネイティブ講師から英語を学びたい
・短期間で英会話力向上を目指している方

ビジネスシーンで大活躍なイディオム5選

ビジネスシーンで大活躍なイディオム5選

続いて、ビジネスシーンで使える便利なイディオムを紹介します。

ビジネス英会話を学んでいるという方はぜひ参考にしてください。

by the book:「ルール通りに」

“By the book”は、「ルール・マニュアル通りに」「規則に従って」という意味のイディオムです。

直訳すると、「その本の通りに」となりますが、この“book”はルールやマニュアル、型を意味しています。

例文

・Sometimes, doing things by the book isn’t enough.
「時にはルール通りにするだけでは十分でないことがあります。」

・It’s easy if you do it by the book.
「規則に従って行えば簡単です。」

call it a day:「(仕事などを)切り上げる」

“Let’s call it a day!”で、「今日はもう終わりにしよう」「ここまでで切り上げよう」という意味になります。

例文

・Everyone seems tired so let’s call it a day.
「みんな疲れているようなので、今日はもう終わりにしましょう。」

・Why don’t we call it a day?
「今日はここまでにしましょう!」

on the same page:「同意する」

“On the same page”は、「同じ考えを持っている」「同じ考えを共有している」という意味のイディオムです。

ミーティングなどをはじめとしたビジネスシーンでよく使われるので、憶えておくといいでしょう。

例文

・Let me make sure that everyone is on the same page.
「みなさんが同じ考えで一致しているかどうか確認させてください。」

・Are you on the same page?
「あなたは私と同じ考えですか?」

up in the air:「まだ決まっていない」

こちらは、直訳すると「宙に浮いている」という意味ですが、「まだ決まっていない」「漠然としている」状況を表すイディオムです。

例文

・The schedule of the meeting is still up in the air.
「そのミーティングのスケジュールはまだ決まっていません。」

・That’s still up in the air.
「それはまだ決まっていません。」(When are you getting married?「いつ結婚する予定ですか?」などと問われた時の回答として)

compare apples and oranges:「比べようがない」

“compare apples and oranges.”は、リンゴとオレンジを比べるように、「比べようがない」「比較できない」という状況を表します。

例文

・I don’t know how to answer that question because it’s like comparing apples and oranges.
「比べようがないので、(その質問には)どう答えていいか分かりません。」

・You get nothing by comparing apples and oranges.
「比べようがないものを比べていては、何も得られません。」

まとめ

今回は、英語のイディオムの覚え方と実際に覚えておきたいイディオムを紹介しました。

イディオムを知っていると、英語を聞き取りやすくなったり、会話の幅が広がったりするなど、様々なメリットがあります。

すでに十分な英単語の知識がある中級者?上級者の場合、イディオムを学習することで英語力を底上げすることができます。

英語には、この記事で紹介した以外にも、たくさんのイディオムが存在しますので、参考書や海外ドラマなどを活用して、楽しくイディオムを学習してください。

こんな方に向いています

・ネイティブ講師から英語を学びたい
・短期間で英会話力向上を目指している方